新穂高から黒部五郎岳 2泊3日の旅 [新穂高・双六・三俣蓮華・黒部五郎]



- GPS
- 56:00
- 距離
- 40.2km
- 登り
- 2,960m
- 下り
- 2,960m
コースタイム
05:30 新穂高
05:37 登山口
06:30 わさび平小屋 6:40
09:12 鏡平山荘 09:30
11:30 双六小屋 12:00
14:10 三俣蓮華岳 14:20
15:27 黒部五郎小舎 泊
■9/22
05:30 黒部五郎小舎
07:00 黒部五郎岳 07:15
08:40 黒部五郎小舎 09:00
10:50 三俣蓮華岳
11:50 双六山頂分岐 12:10
12:30 双六小屋 泊
■9/23
05:15 双六小屋
05:30 樅沢岳 06:00
06:15 双六小屋 06:40
08:05 鏡平山荘 08:40
10:30 わさび平小屋 10:40
11:22 登山口
11:28 新穂高
天候 | 1日目 快晴 2日目 午前晴れ 午後曇り 3日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポストは登山口に設置してあります。 ■登山道は危険箇所はありません。 ガレ・ザレはありますが、よく整備されています。 ■宿泊地 黒部五郎小舎 http://www.sugorokugoya.com/kurobe/shokai/kurobe_shokai.html 双六小屋 http://www.sugorokugoya.com/sugoroku/shokai/sugoroku_shokai.html 同じグループの小屋だと思いますがどちらも綺麗な小屋でした。 特に双六小屋はトイレが水洗なのに驚きました。 ■水場 とても水が豊富なルートです。 双六小屋・黒部五郎小舎ともに水は無料です。 裏銀座を体験した身としては飲み物を冷やすのに 水が常に流れている様子に要らぬ不安を感じるほど。。。 ■下山後の温泉 中崎山荘 奥飛騨の湯 800円 濁り気味の天然温泉です。 |
写真
感想
今年のうちに黒部五郎カールを見たい衝動が抑えられず
行ってきました黒部五郎岳。
本来は3泊4日推奨ルートですが、休みが3日しかないということで
2泊3日での縦走となります。
黒部五郎を目指す場合、折立からが正規ルートだとは思うのですが、バスの
予約が取れなかったこともあり、新穂高からの往復ルートで計画を立てました。
9/21***********************************************************
■登山口〜わさび平小屋
深夜バスで新穂高ロープウェイ駅下車。
橋を渡り、舗装された道なりに50分ほど進むとわさび平小屋に着きます。
早い時間ですが、出発準備をする登山客が多くいました。
■わさび平小屋〜鏡平山荘
わさび平からしばらく道なりに歩くと登山道に入ります。
ほとんどガレた登り道ですが、階段状になっていて歩きやすいです。
鏡平山荘まで距離が長いのですが、序盤から樹林帯が少なく視界が開けており
笠ヶ岳などの眺望を見ながら登ることが出来るため実距離ほどは
しんどくはありませんでした。
しばらく登り、道が平らになってくると鏡池が現れます。
このあたりから穂高の山々や槍ヶ岳が視界に入ってきます。
2分ほど歩くと鏡平山荘に到着します。
鏡平山荘は綺麗な山荘でした。
もともと通過点程度の認識でしたが、実際に訪れると
周りの景色といい想像以上でした。
ここでエネルギー系炭酸飲料を購入してがぶ飲みしてしまい
この後しばらく腹痛と戦いながら登ることに・・・。
■鏡平山荘〜双六小屋
先が長いため休憩もほどほどに双六小屋を目指します。
このあたりから常に槍・穂高を横目に登る形になります。
きつい登りもあるのですが、森林限界を超えた開放感が
勝ったのか思ったよりも足が進みました。
途中、腹痛もあり弓折乗越で一息入れしばらく歩いていると遠くに双六小屋が。
■双六小屋
しんどくないわけは無いですが、思ったよりもあっさり着いてしまった双六小屋。
ここから槍方面と三俣方面に分かれます。
また、小屋の前は開けていて鷲羽岳がよく見えます。
8月に縦走した野口五郎岳がその奥に見えて感慨深いです。
小屋には次の日泊まるわけですが、初日は通過点。
牛丼を注文し、ここで昼休憩しました。
大規模な小屋なのでレトルトな感じを想像していたのですが、
きちんとした手作りの味でした。美味。
水場で水を補給し、先を急ぎます。
■双六〜三俣蓮華岳
小屋から双六山頂方面に向かうといきなりの急坂です。
食後にはつらい。
なんとか登ると双六山頂方面と三俣への巻道に分岐します。
今回は巻道を選択しました。
巻道は見晴らしのよい緑豊かな道が続きます。
もうすぐ草紅葉しそうなタイミングでした。
ちょっと早かったようで残念。
道は数箇所アップダウンのある箇所があり、意外と体力を使います。
しばらく歩き、三俣峠の長い坂を登ると三俣蓮華岳山頂への急登箇所が現れます。
山の名前に反し、ガレた道を登るとようやく山頂です。
山頂からは北アルプスの山々が取り囲むように見えます。
特に鷲羽は近接しているので迫力を感じます。
■三俣蓮華岳〜黒部五郎小舎
この段階で8時間以上歩いてだいぶ疲れていたのですが、
三俣蓮華山頂から見る黒部五郎はまだまだ先です。
足元に三俣山荘が見えるのですが、覚悟を決めて先を目指します。
ここからは基本的には下り道になります。
序盤はザレ場が多く、疲れた足には堪えます。
最後は標高がかなり下がり、樹林帯の中を下っていくと小屋が現れます。
■黒部五郎小舎
15時半と結構遅めですが、受付を行います。
受付で"今日は混んでる"と聞いて色々と覚悟したのですが、
布団1枚で場所も広々としていて快適でした。
小屋は外観も内部もきれいですね。
9/22***********************************************************
■黒部五郎小舎〜黒部五郎岳山頂〜黒部五郎小舎
朝食を頂いたあと、荷物は小屋に預けて山頂をピストンします。
小屋から40分ほど歩いて樹林帯を抜けると目の前にドンと黒部五郎岳カールが広がります。
スケール感といい、地形といいすごい景色です。しかもそのカール内を縦断することが出来ます。
山頂への道はそれなりの急登になります。道は五郎というだけあってガレガレしています。
山頂からはカールを一望できるほか、槍や鷲羽、水晶、雲ノ平や北ノ俣岳、薬師岳が見えます。絶景です。
しばらく山頂を満喫したあと下山します。
■黒部五郎小舎〜三俣蓮華岳〜双六小屋
2日目最大の山場と踏んでいた三俣蓮華岳。
途中同行のYが小舎に忘れ物をしたということで双六集合で別れ、久しぶりの"おひとりやま"です。
初日かなり下ったこともあり、相当登りがきついと想像していましたが、案の定でした。
危険個所などはないのですが、地味にきつい登りが長く続きます。
ここで2つの選択ミス。
1つは三俣山荘の方からの巻道を使えば、山頂に登らずに済んだ&初日と違う景色を楽しめたこと。
時間はかかるようなのですが、こちらの方が楽そうでした。
もう1つは三俣蓮華岳の山頂から双六岳山頂までの尾根コースを使えば同じく初日と
違う景色を楽しめたことです。
このあたりの楽しみは次回来る時に取っておきます。
徐々に雲が多くなり、日差しが陰り始めたころ双六小屋に着きました。
とりあえず受付をして生ビールで喉を潤していると1時間遅れでYが現れました。
かなりのハイペースで追いかけてきたようです。
この日の宿の双六小屋ですが、設備がすごいです。
新しいのもありますが、乾燥室もしっかりしていますし、トイレも水洗で紙が流せます。
消灯後も館内は非常灯が明るくヘッドライトは不要です。
連休の中日ですし、すごい混雑を想像していましたが、1枚の布団でぐっすり眠ることが出来ました。
さすがに夏とは混雑具合が違うようです。
9/23***********************************************************
■双六小屋〜樅沢岳〜双六小屋
朝になってみると雲一つない快晴ということで小屋からすぐ行ける樅沢岳に
ご来光を見に行きました。
同じようなことを考える人が多いようでカメラを構えた人たちで山頂はにぎわっています。
しばし堪能した後、双六小屋に戻り、下山準備を整えます。
■双六小屋〜鏡平山荘
下り道ですが2日前の記憶が曖昧なのか初めて歩くような気持ちで歩くことが出来ました。
朝日に照らされた槍を横目に歩みを進めると早くも下の方に鏡平山荘が見えます。案外近い。
山荘では名物のかき氷を頂きました。+50円で練乳がけにします。
これが氷の質が良く、非常に美味しいです。境遇も相まって今まで食べたかき氷で一番かも。
思いのほか早く着いたのでしばらく休憩したあと次のわさび平を目指します。
■鏡平山荘〜登山口
このあたりからガレ場なのですが、段差がちょうど階段のようになっていて
サクサクと下れます。笠ヶ岳を見つつ下ると下の方に新穂高の駐車場が見え始めました。
え?もう!と言いながら下るとあっという間に登山口についてしまいました。
下山は休憩を除くと3時間50分。
■感想***********************************************************
初日20km歩くプランということで不安もありましたが、
案外なんとかなるなという結果でした。
天候に恵まれたこともありますが、景色や道、小屋など全てが素晴らしいコースでした。
特に黒部五郎岳カールは映画の世界のような景色で印象深い旅でした。
また訪れたいコースですね。
こんちわ
ふふふ・・ほぼ同じルートですね
わたしの初日・二日目は悪天候でたいへんした。
やっぱ、山は天気が一番ですね
ただ、強風、小雨の三俣蓮華までの道には、雷鳥がどっさりいました
悪天でないと雷鳥には会えないようですね
ご苦労様でした・・
でわでわ
記録を拝見しましたが、初日大変だったようですね(笑
でもカールは自分たちよりも良い天気で
うらやましいです。。ライチョウも。
あっさりした感想を書いてますが、
自分もそこそこ重いカメラを
ぶら下げての縦走だったので首が大変でした。
重いカメラも考えものですよね〜。
でわ。
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