吾妻と磐梯を結ぶ分水嶺 金沢峠〜猫石(金沢峠から雄国沼を周回)
- GPS
- 02:57
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 315m
- 下り
- 317m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されており特に問題となる場所はなかった. |
写真
感想
8月は7日と20日に以東岳から西に続く分水嶺歩きをしたが,酷いやぶ漕ぎで体力を消耗した.そのため,今日はハードな山歩きをする気分になれないので,家内を誘って自宅から比較的近い雄国沼で軽いハイキングをすることにした.
雄国沼には何回も来ており,またこの辺の分水嶺歩きも終了しているので,今回の目的は分水嶺歩きというよりは単なるハイキングで家内と一緒に自然観察をしながら楽しく歩いた.今日はまだ残暑があるが,湿度は低くめで風もありそれほど暑くはなかった.車道や歩道にはススキが目立ち,リンドウやトリカブト,アザミの花が咲いていて秋の気配を感じた.オニヤンマがたくさん飛んでいたが,考えてみたら近くに大きな沼と湿原があるので納得した.
今日,雄子沢川への水門からは水が流れていないのに気づいた.沼の水はここの西にある喜多方に向かう山中の水路方向に流れていた.帰宅して調べてみると福島の新協地水株式会社のホームページに興味深い歴史が詳しく載っていたので記載する. ----- 本来,雄国沼から流出するのは雄子沢川だけであり,1888年の裏磐梯の噴火山体崩壊以前は現桧原湖付近で長瀬川に合流していた.安積疎水が建設されるはるか以前,雄国沼を灌漑用水として利用して開墾することを企てた人がいた.旧大塩村(現北塩原大字大塩)の代官を勤めていた大塩平左衛門で,1657年から1660年にかけて360mのトンネル(雄国堀抜堰)を掘削して,雄子沢川に流れていた水を西側喜多方方面に流す工事を完成させた.この工事はトンネルだけでなく雄国沼の貯水量を増やすために雄子沢川に堤防を築き沼の面積を3倍に拡張したほか,多くの水路も建設した.この事業により雄国新田6集落が形成され,さらに下流の8集落(喜多方市熊倉・塩川町常世地区など)の水田を潤したとされている.雄国沼からの流出は平時においては雄国堀抜堰を通って雄国山麓に流下しており,本来の流路である雄子沢川にはオーバーフローだけが流れる仕組みになっている -----.自然のままの雄国沼だと思っていたが,意外にも人の手により作られた部分もかなりあるのだと知った.
新型コロナウイルス感染の影響と花の季節ではないので登山者は少なく猫石や雄国沼休憩舎付近を除きあまり登山者とは会わず静かな登山を楽しめた.
ここと重複する本来の分水嶺山行:
吾妻と磐梯を結ぶ分水嶺 雄国沼〜猫石〜古城ヶ峰〜1236m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1743898.html
ここから北に続く分水嶺山行:
吾妻と磐梯を結ぶ分水嶺 雄国沼〜雄国山〜1164m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1873972.html
ここから東に続く分水嶺山行:
吾妻と磐梯を結ぶ分水嶺 雄国沼〜猫石〜猫魔ヶ岳〜磐梯山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1745241.html
ここと重複する山行:
吾妻と磐梯を結ぶ分水嶺 金沢峠〜猫魔ヶ岳〜厩岳山(金沢峠から雄国沼を周回)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4476507.html
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