仙塩尾根から北沢峠へ、仙丈ヶ岳まるっと堪能! 両俣小屋2泊
- GPS
- 48:18
- 距離
- 43.1km
- 登り
- 3,061m
- 下り
- 3,068m
コースタイム
(乗合タクシー)07:50 芦安 → 08:40 広河原
(バス)09:00 広河原 → 09:15 野呂川出合
09:20 野呂川出合 → 11:36 両俣小屋
【2日目】9/21(土)
05:32 両俣小屋 → 06:15 野呂川越 → 06:29 横川岳 → 07:07 独標 →
07:47 伊那荒倉岳 → 08:39 2676mピーク → 10:10 大仙丈ヶ岳 10:18 →
10:45 仙丈ヶ岳 11:09 → 11:20 仙丈小屋(昼)11:55 → 12:24 馬の背ヒュッテ →
13:00 大滝ノ頭五合目 → 14:12 北沢峠
(バス)15:00 北沢峠 → 15:10 野呂川出合
15:11 野呂川出合 → 17:23 両俣小屋
【3日目】9/22(日)
07:26 両俣小屋 → 09:39 野呂川出合
(バス)10:05 野呂川出合 → 10:20 広河原
(乗合タクシー)10:20 広河原 → 11:10 芦安
天候 | 【1日目】9/20 快晴 【2日目】9/21 快晴 【3日目】9/22 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
市営芦安駐車場(無料) ※07:30到着時で上は満車。一段下がった第3駐車場。トイレ有り。 ◆利用した交通機関 【1日目】9/20(金) (乗合タクシー)07:50 芦安 → 08:40 広河原 1000円+マイカー規制協力金100円 (南アルプス市営バス)09:00 広河原 → 09:15 野呂川出合 380円+荷物料金200円 【2日目】9/21(土) (南アルプス市営バス)15:00 北沢峠 → 15:10 野呂川出合(臨時)260円 ※アタックザックのため荷物料金不要 【3日目】9/22(日) (南アルプス市営バス)10:05 野呂川出合 → 10:20 広河原 380円+荷物料金200円 (乗合タクシー)10:20 広河原 → 11:10 芦安 1000円+マイカー規制協力金100円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆下山後の温泉:ヘルシーハウス山渓園 市外大人550円 ◆下山後の食事:石和町 やわらかとんかつ かつ玄 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
前週に試し履きした新靴、履きなれたインソールにて歩いたせいか若干踵が
あたる程度で靴擦れなど問題なく使うことができたと思った。さあ本番の仙
丈という時になぜかオリジナルのインソールに換えてしまい結構なトラブル
となってしまうとは想像もしなかった。
野呂川出合から両俣小屋までの林道は沢をいくつか通る。大仙丈沢を下から
見上げる景色はすばらしかった。この道で靴紐を緩めにしたことが踵の靴擦
れを悪化させることになった。この時点では皮が剥けたくらいでバンドエイ
ド貼れば大丈夫かなくらいにしか思っていなかった。
両俣小屋でのバカ飲みのせいで途中で爆睡して気がついたら夕食、これが小
屋のスタッフの方たちと一緒の鉄板焼きの特別食で焼酎もいただきながら楽
しく過ごした。
翌朝5時の朝食はあったかくていいなあ、特にお米がおいしくておかわり1杯。
5時半に出発。標準タイム80%で歩くつもりも野呂川越までの登りで前日の酒
のせいか(最近こればっかり)結構な発汗と靴擦れの悪化で気が萎えてくる、
今日は大仙丈で折り返そうとか。すぐに自分を追い込みたくなるkiyokiyoが
ペースを上げると口笛を吹く、するとわんこのように立ち止まる姿がめんこ
いんでないの。
仙塩尾根はそこそこの昇降を繰返すけどなんだかすごくいい道、二重山稜の
の樹林もすばらしい。そのうちに独標の絶景ポイント到着でなぜか“わっし
ょい!”の絶叫、“なにそれ”って言われたので“やっほー”もしてみたら
“今時子供でも言わない”との冷たいお言葉。北岳から見る仙丈はほんとに
きれいだけどこのへんから見ると大仙丈カールが見事だ。そのうち足の痛み
も気にならなくなって想定のペースより早めに大仙丈に到着できた。ここま
で来て仙丈に行かないわけにはいかないのと、歩いたことのない北沢峠への
道を下って峠からバス、また野呂川出合から両俣小屋までの林道を歩いて帰
るループルート案が頭をよぎった。
初めての仙丈のピークからは北中南アルプス全山丸見え、立山剱もはっきり
わかるすごい展望台である。ここで仙塩尾根を戻らず北沢峠に降りることに
決定、昼飯は仙丈小屋で生ビールとともにいただくことにする。
北沢峠への下り、仙丈小屋からしばらく降った所から見上げる薮沢カールも
すばらしい。馬の背ヒュッテを経由して尾根に出た。足が痛くならないよう
ゆっくり歩く。途中Kiyokiyoはたまらずに暴走してこちらを置き去りにする
が、一緒に歩いているときにかなりヤバいコケ方をしたりする。
なにかと話題の山梨交通は北沢峠-広河原間のバスは15:30の最終の30分前に
は2台の臨時便を出してくれた。さらなる運用の改善を期待します。
踵の当たりは下りの道ではそうは気にならなかったが林道歩きでは結構辛く
て小屋についたら両足ともかなりの皮めくれで血もにじんでいる、これは痛
いはずだ。元々長く歩いた際の足裏の痛み対策で購入したインソールだった
が今後も大切に使いましょう。
8月、南南ア縦走から帰宅し、郵便受けを覗くと山梨県からお手紙が届いていた。
やまなし「山の日」宿泊施設ご当選!!!
わお! ポチッと応募していた両俣小屋1泊2食ペアの無料招待に当選したのだ。これは行かねばなるまい。
一緒に行ってくれそうなchiantiさんに声を掛け、行き先もchiantiさん未踏の仙丈ヶ岳に決定。
9月、いざ、両俣小屋へ!
世間は3連休続きですが、私たちは祝日出勤なので金曜の休みをとって行くことに。
9月の平日ともなるとバスの始発も少し遅めですが、今回初日は両俣小屋までしか歩かないので楽勝です。
寝坊には十分気をつけて(先週2時間遅刻しましたからね)、5時半chiantiさん宅へ合流。芦安の駐車場へ。
3連休前だからでしょうか? 平日なのに第一駐車場は満車。
1段下の第三駐車場の木陰へ誘導される。3日間停めるには絶好のスペース。
平日の始発乗合タクシーで8時40分、広河原着。ここからは南アルプス市営バスで野呂川出合へ。
下車したのは釣り人男女1組、単独1名、釣りじゃない人1名、そして我々の計6名。
9時20分、野呂川出合スタート。
早く着いてもやることないのに、私のペースは放っておくとドンドン早くなる。
大体元々、休憩しないし、林道歩きだから余計に速度が増す。
何度もchiantiさんにストップを掛けられるので、自分も気をつけるようにするのだが、なかなか…。
大仙丈沢で休憩入れた以外はノンストップで、11時半過ぎ、両俣小屋到着。
野呂川出合で一緒にバスを降りた“釣りじゃない人”はここの小屋番、星さんの昔なじみでした。
「早いねー。君たち休憩しないんだもん、今日はどこまで行くのかと思ったよ」って。
ごもっとも。釣りもしないし、やることないですw
初日、あとはひたすら飲むのみ。昼ご飯も食べずにまずはビールで乾杯。
さらに持ち込んだ2Lの赤ワインを空けて宴会。
やまなし「山の日」当選客ということで夕食に少し色を付けていただいたり、
小屋側からも最高級のおもてなし。何だか申し訳ないくらい。
とても居心地のいい両俣小屋。星さんとお話しできる機会も多く、
「3連休で混んでいる他の小屋に移動するより、連泊しようか!」ということで、
明日は仙丈ヶ岳を踏んだあとここへ戻ってくることに。
飲んだくれ、お弁当を頼むのも忘れて、就寝zzz。
2日目、「スミマセン昨日言うの忘れてたんですけど、お弁当出来ますか?」
なんとかご飯ありました。良かった良かった。
5時半すぎ、両俣小屋スタート。最初は野呂川越を目指して仙塩尾根まで急坂。 昨日の飲酒量が堪えます。
chiantiさん、おNewの靴のインソールが合わず、昨日から靴擦れ。
ひどくならなければいいのですが…。
6時15分、野呂川越到着。ここから仙塩の稜線を樹林帯歩き。
アタックザックで軽荷のお陰か、想像していたよりアップダウンが少ない尾根筋で歩きやすい。
6時半頃、横川岳到着。樹林の中だが木々の切れ間から槍穂が見えた!
飽きるかと思っていた樹林帯歩きも趣があって、なかなか良い。
独標手前ぐらいから突然展望が開けて景色最高!叫び出したくなる秋晴れの空。
(chiantiさん、実際叫んでたし)
伊那荒倉岳まで再び樹林帯、と思えば、苳ノ平では時期遅れで枯れかけてたけどマルバタケブキの群生。
ここからまたジワジワと標高を稼いで再び樹林帯。
次に視界が開けると、ぐっと近くなった仙丈・甲斐駒が迫り来る。
時々樹林帯に入るお陰で、歩を進めるたびに仙丈・甲斐駒が近づくいいルートだ。
10:10、大仙丈ヶ岳到着。メインルートから外れているので、人も少なく山頂満喫。
それに比べて仙丈ヶ岳の山頂は、、鈴なりの人。すごい人数…。
10:45、 仙丈ヶ岳到着。やっぱり…記念撮影もままならない人・人・人。
初登頂のchiantiさんも、ここまで来るとノリノリ♪
途中「最悪、大仙丈までのピストンになるかも」って言うほどの靴擦れだったハズなのに、
「仙丈ヶ岳の稜線を歩きたい!北沢峠へ下りよう!」って。
まあこんなの見ちゃったら、歩きたくなるよ、ねぇ!
北沢峠からだとバス待ちして両俣小屋へ帰るので、ピストンするより一時間ほど戻りが遅れるが、
両俣には“遅くても帰ってくる”と伝えてあるし、
日暮れ間近に野呂川越の急坂樹林帯を下るよりも、林道歩きのほうが安全かも。
何より仙丈小屋で生ビールが飲める!! …ルート変更決定!
仙丈小屋で昼食。生ビールで乾杯!両俣小屋のお弁当をいただく。
昆布と海苔と梅干し、ウインナーと卵焼き、お新香と味噌。うまし!塩分補給にもぴったり。
仙丈ヶ岳のカールを時々振り返りながら、下山は馬の背ヒュッテ〜大滝ノ頭経由。
一度、大転けしたけどw 歩きやすくていい道だ。ついついピッチが上がりchiantiさんを置き去りに。
14:12、北沢峠到着。広河原行きのバスは15時半発。時間があるので長衛荘でビール。
ついでにアップルパイも食べてみた。
(1個200円でちっちゃいけど、おいしい)
(おいしいけど、1個200円でちっちゃい)
幸い臨時バスが出たので15時北沢峠出発。
野呂川出合で下車して、昨日も歩いた両俣小屋までの林道歩き。17時半前に両俣小屋無事到着。
小屋では、稜線ですれ違った人からの間違った情報から、
私たちの到着がもっと遅くなると想像されていたようで、ホっとされたようです。
この日の夕食もスペシャルメニュー。2日間大変お世話になりました。
夜も3連休にも関わらず、ひとり布団1枚分のゆったりとしたスペースで眠ることが出来ました。
3日目は来た道を戻るだけ。野呂川出合9:55のバスに合わせて、ゆっくり両俣小屋を出発。
下山後はヘルシーハウス山渓園で汗を流しました。
甲府市内で行楽渋滞に巻き込まれてしまいましたが、充実の3日間でした。
小屋で購入した『41人の嵐』をじっくり読み、また両俣へ行きたいと思っています。
仙丈行ったら大仙丈は外したくないですね。
甲斐駒のバリエーションルートも楽しいけど、仙丈〜大仙丈の道の方が楽しく綺麗に感じます。
boneさん、コメントありがとうございます!
大仙丈は本当にいいですね。
仙塩尾根を仙丈に向かう道がまことに気に入りました!
boneさん、こんにちは。
たいていの人は最初、北沢峠から入ると思いますが、
仙丈ヶ岳はいい山だから、それだけでも十分満足できますものね。
私もそうでした。
でも大仙丈ヶ岳も歩くと、ますますこの山の魅力がわかりますねー。
本当にいい山、いい山行でした。
kiyokiyoさん、こんばんわ(=^・^=)
chiantiさん、はじめまして
最初、コースを見て、???と思ったんですが、感想を読んで納得
そういう経緯でこのコース取りをされたんですね
うちは仙丈ヶ岳はフツーに北沢峠から登ったんですが、
途中でお天気崩れちゃって眺望全然楽しめなかったんです
でもkiyokiyoさんのレコ拝見したら、両俣小屋からリベンジするのもいいなぁなんて思っちゃいました
でも両俣小屋から仙丈、結構大変そうですね
北沢峠は、バスの最終時刻との戦いになりますものね…。
単純に、地図のコースタイムに比べて、自分が
どれくらいで歩けるのか知ってれば、計画も立てやすいですよね。
両俣小屋は計画が立てにくい場所にありますが、
こじんまりしていて、落ち着けて、とても好きになりました。
それに、仙丈ヶ岳は大好きな山のひとつです。
SOULdCATさんも、ぜひ晴れた日にリベンジしてみてください
お疲れさまでした。
まさか同じ方面に行ってたとはびっくりです。
てっきり中アのほうに行ってるのかな〜って思ってました!
おれは友達が初アルプスということで、比較的登りやすい一般ルートで行きましたが、このコース、すばらしい(^-^)
参考になります。
はじめまして、コメントありがとうございます!
野呂川越から仙丈までの道は本当にすばらしいです、ぜひ歩いてください。今度は女王がほほ笑んでくれるでしょう!
眺望がすごくて足の痛みも感じないくらいでした。
toshiさんの近くにいると好天が望めそうです!
10月楽しみにしています。
ブログ拝見しました
お互いご機嫌の女王様にお会いできたようですね。
仙丈ヶ岳、素晴らしい山でした
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