白山加賀禅定道を行く 百四丈ノ滝が眼下に

2013年09月23日(月) 〜 2013年09月24日(火)

• GPS: 32:00
• 距離: 20.4km
• 登り: 1,592m
• 下り: 2,196m

コースタイム

9月23日
　8:15ハライ谷登山口(車デポ)-9:10市ノ瀬駐車場-9:30シャトルバス発-9:47別当出合着-10:00歩行開始-10:46中飯場-11:42別当覗-12:38甚ノ助避難小屋-(昼食)-14:18黒ボコ岩-15:00室堂(泊)

9月24日
　5:19室堂出発-6:06大汝分岐-(朝食)-(大汝巻道)-6:56大汝峰道合流地点-7:38七倉ノ辻-8:03四塚山-8:31長坂の標識-9:32油池-10:42天池加賀室跡-11:12百四丈ノ滝展望台-11:37美女坂の頭-12:31奥長倉山-12:37奥長倉避難小屋-(昼食)-13:56長倉山-14:47しかり場分岐-15:21にちょうとぎ-17:13ハライ谷登山口

天候

9月23日(祝)　晴れ時々曇り
9月24日(火)　晴れ時々曇り　早朝、雨ぱらつく

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

下山口になる加賀禅定道ハライ谷登山口に車1台デポ。
もう1台で市ノ瀬駐車場まで行く。市ノ瀬から別当出合までシャトルバス利用。片道400円。(当日はマイカー規制日)

コース状況／危険箇所等

室堂〜大汝分岐〜七倉ノ辻
　問題なし

七倉ノ辻〜天池
　長坂、かめわり坂と急坂が続く　スリップ転倒注意

天池〜美女坂の頭
　百四丈滝展望台あり　特に問題なし

美女坂の頭〜奥長倉山〜しかり場分岐
　美女坂はかなりつらい急坂　スリップ注意

しかり場分岐〜ハライ谷登山口
　いやになるくらい長い下り坂だが、慎重に下れば問題なし

写真

9/23 8:15

(9月23日)
8:15　ハライ谷登山口に車1台駐車。

9/23 8:16

明日の夕方はここへ下りてくる予定だが。

9/23 9:10

もう1台の車で市ノ瀬駐車場へ。
3連休の最終日で車があふれていたが、帰る人もいるのでどうにか留めることができた。

9/23 9:48

市ノ瀬からシャトルバスで別当出合に到着。

9/23 10:14

10:00　室堂へ出発。

9/23 11:42

別当覗。

9/23 12:29

ハクサントリカブト

9/23 12:38

甚ノ助避難小屋。ここで昼食とする。

9/23 14:18

黒ボコ岩。
このあと相棒のK山氏が黒ボコ岩に登ってバンザーイした。

9/23 14:33

弥陀ヶ原。
御前ヶ峰山頂2702,.2mに雲がかかっている。

9/23 14:34

ヤマハハコ

9/23 15:00

のんびり歩いて室堂に到着。今夜はここに泊まり、明日の縦走に備える。

9/24 5:19

(9月24日)
5：19　まず大汝分岐へ出発。

9/24 5:48

9/24 5:57

千蛇ヶ池の雪はなかなか溶けない。御宝庫が上から見下ろしている。

9/24 5:58

お池めぐり分岐。前方に大汝峰2684mを仰ぐ。

9/24 6:06

大汝分岐。ここで室堂でもらった朝食をとる。(チラシずし)
今日は左の加賀禅定道へ向かう。先月の28日は右の中宮道へ向かったのだ。

9/24 6:40

振り返ると越前の山々が見えている。

9/24 6:42

巻道を行くと前方に七倉山2557mが見えてきた。

9/24 6:56

大汝峰からの道と合流し、七倉ノ辻へ向かう。

9/24 7:07

右手に赤肌むきだしの火の御子峰1865m。

9/24 7:17

七倉ノ辻への道が続く。
手前にお手水鉢が見えてきた。

9/25 9:05

お手水鉢。
お鉢の水が何故か涸れないそうだ。

9/24 7:17

右手に間名古の頭2123.9m。

9/24 7:33

振り返って大汝峰を眺める。

9/24 7:38

七倉ノ辻に到着。
前方に四塚山2519.5m。

9/24 7:39

ここは加賀禅定道や釈迦新道、岩間道、楽々新道への分岐点だ。

9/24 7:52

まず四塚山へ向かう。

9/24 8:01

悪さをした4匹の猫を泰澄大師の弟子が封じ込めたのが四塚だといわれる。

9/24 8:19

この先、このコブを越えると―

9/24 8:21

その前方に開けたのは、今日これから我々が進むべき道だった。(ヒヤー、遠いな！)

9/24 8:31

いよいよ長坂にさしかかる。

9/24 8:38

転倒が怖い。

9/24 8:50

右手に広がる清浄ヶ原に目が奪われる。

9/24 9:19

日陰があるとホッとする。

9/24 9:30

2158mピークを巻いていく。

9/24 9:31

気持ちの良い開けたところに出た。

9/24 9:32

これが油池だった。

9/24 9:48

さらに巻道を行く。

9/24 9:50

少しずつ秋色を増している。

9/24 9:51

下りてきた道を振り返る。

9/24 9:52

リンドウ

9/24 9:56

モミジカラマツ？

9/24 9:56

おや？　ハクサンフウロがまだ咲いている！

9/24 9:57

白山深奥部は別天地だ。

9/24 10:20

チングルマ

9/24 10:28

下りてきた四塚山からの道。左の清浄ヶ原を源流とする滝川(丸石谷の上流)が見える。

9/24 10:28

滝川(丸石谷)のアップ。この流れがこの先で百四丈ノ滝となって落ちる。

9/24 10:42

天池に着く。

9/24 10:46

ここには江戸期まで白山参拝者のための加賀室があった。写真にはないが遺構の石垣が残る。

9/24 10:46

ここらで百四丈ノ滝が右手に垣間見えてきた。

9/24 11:02

池塘群の一つ。精霊田といわれたらしい。

9/24 11:06

木道に書かれた尾添三角点の所在。K山氏が目ざとく見つけた。

9/24 11:07

間もなく滝の展望台だ。

9/24 11:09

展望台の標識から30m右に入る。

9/24 11:12

展望台は壊れていたが―

9/24 11:14

少し伸びあがって覗くと、本日のハイライト、百四丈ノ滝が眼下に見えるではないか。

9/24 11:13

轟々と音を立てて真っ直ぐに落ち込んでいる。
残雪期に雪壺に落ち込むところも間近に見たいものだ。

9/24 11:36

いつまでも長居もできないので先に進む。
笹がきれいに刈り払われていて有難い。

9/24 11:37

美女坂の頭。山へお酒を持ち込もうとした美女が神の怒りに触れ石にされたという。ここから細く急な下りが続く。

9/24 11:50

気を付けて下りよう。

9/24 12:31

汗びっしょりで、ようやく奥長倉山の山頂1771m。

9/24 12:37

ほどなく奥長倉避難小屋。中はきれいだった。
外で手早く昼食とする。

9/24 13:56

アップダウンを繰り返し、たどり着いた長倉山。三角点もある。1660.6m。

9/24 14:47

ようやくしかり場分岐に到着。我々はここで右の道を取り、ハライ谷へ向かう。左は一里野へ。
しかり場とは、女人禁制の白山でお酒を売ろうと美女を従えて来た老女が、神の怒りで石にされたという場所。

9/24 15:21

にちょうとぎ。ここらあたりに桧新宮があるはずだが、よく分からなかった。

9/24 15:48

つらい長旅もあと2.9kで終わる。

9/24 17:06

東の方向にある中ノ川三又発電所からの送電線鉄塔だ。もう間もなく終点。

9/24 17:13

眼下に愛車が見えた。もう少しだ。フラフラになって下りていく。

9/24 17:14

加賀禅定道　ハライ谷登山口に無事到着・・・。

撮影機器：

EXILIM ZOOM EX-Z1000 カシオ

感想

long01

私の地元白山市に白山があり、岩間道や中宮道など白山を中心にしたロングな縦走路がいくつかある。私自身未知の縦走路を歩いてみたいと思い立ち、初めは山仲間のF田氏を誘い昨年秋、1泊2日の岩間道縦走をやった。

今年に入り、同じく山仲間のK山氏を誘い8月末に2泊3日で中宮道縦走をやり遂げた。そして今回、第3弾として念願の加賀禅定道を行くことになった。初日は室堂泊として、翌日ハライ谷まで縦走する1泊2日の計画だ。

K山氏は膝に問題を抱えており誘うことに躊躇したが、ご本人は数年前、百四丈ノ滝を目指して奥長倉まで来て途中撤退したことがあり、リベンジしたい気持ちが強いので同行願うことにした。車が2台ある方がお互い都合がよい。

9月に入ると公私とも多忙となり、おまけに雨や台風で延び延び。中宮道から実に25日目となったが、天気予報も良いので3連休の最終日に出発とした。結果的に晴れ予報ながら曇りがち、展望はいま一つだったが、直射日光は避けられたので良しとしよう。

結果はレコの通り、無事完歩できた。K山氏の膝も、長くてつらい下りによく持ちこたえた。ひざに問題のある人は上りよりも下りがキツイ。このコースは、長坂、かめわり坂、そして最後に厳しい「美女坂」が待ち構えており、時間はかかってもよい、とにかく無事に下山できればよいと考え、休み休み、休み休み下った。これでよかったと思う。

今回K山氏は何よりも百四丈ノ滝を目の当たりにできたことで大満足だったようだ。もちろん私も。

ところで、2日目の縦走路では誰一人会うことのない実に静かな旅だった。しかし、長い縦走路の要所要所で笹が刈り払われ、しかもごく最近除草作業がなされた形跡があり、本当に有難いことであった。感謝したい。

室堂のフロントで出発時に注意を受けたのはクマ出没情報。後半のブナ林でクマの親子の目撃情報があるという。2人ともクマ鈴は着けていたが、時々笛まで鳴らしながら、おっかなびっくりで下りてまいりました。(汗)

なお、文中に出てくる加賀禅定道の史跡に関する記述は、石川県白山自然保護センター発行の「白山の自然誌・白山の禅定道」を参照した。

コメント

マリベ

なんと！
今しがた山行記録をアップしましたら、
すぐ前にアップされていた記録が、見たことのあるルート名…。
なんと、同じ加賀禅定道を歩かれた記録ではありませんか〜!!
奇遇でおどろきです。
最初の「拍手」をさせていただきましたー！

long01

Ｍ ＴＥＲＡさん 有難うございます
びっくりしました。アップ早々いきなりコメントが頂けるとは思いませんでした。しかも、2度びっくり。女性の方とは。

神駆道ですか・・・。驚きました。参考にします。

Ｍ　ＴＥＲＡさんの過去のレコをゆっくり拝見したいと思います。今後ともよろしくお願いします。