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Yamareco

記録ID: 349850
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

幌尻岳(二岐沢出合から北戸蔦別岳泊)

2013年09月22日(日) 〜 2013年09月23日(月)
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Gyo その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
29:05
距離
19.1km
登り
2,946m
下り
1,698m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

二岐沢出合〜北戸蔦別岳 5時間50分
北戸蔦別岳〜幌尻岳 3時間
幌尻岳〜北戸蔦別岳 2時間半
北戸蔦別岳〜二岐沢出合 4時間半
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
6時半頃、テント泊装備の重いザックを担ぎ出発した。
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6時半頃、テント泊装備の重いザックを担ぎ出発した。
取水ダムから二又沢沿いの登山道に入ると、遥か彼方にヌカビラ岳のピークが見え隠れしている。
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取水ダムから二又沢沿いの登山道に入ると、遥か彼方にヌカビラ岳のピークが見え隠れしている。
沢を離れ、高度を上げ振り返ると、チロロ岳が見えるようになってきた。
沢を離れ、高度を上げ振り返ると、チロロ岳が見えるようになってきた。
トッタの泉に到着して、水を補強してしばらく休憩。
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トッタの泉に到着して、水を補強してしばらく休憩。
さらに、重たくなったザックを担ぎ直し、黙々と登る・・・。
木々の間から、目指すヌカビラ岳のピーク手前の岩場が見えてきた。
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さらに、重たくなったザックを担ぎ直し、黙々と登る・・・。
木々の間から、目指すヌカビラ岳のピーク手前の岩場が見えてきた。
岩場をクリアすると、右手に大きな幌尻岳の姿が見えた。
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岩場をクリアすると、右手に大きな幌尻岳の姿が見えた。
ヌカビラ岳の三角点と奥に戸蔦別岳
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ヌカビラ岳の三角点と奥に戸蔦別岳
時間的に余裕があるので、ここでも素晴らしい幌尻岳と戸蔦別岳の勇姿をみながら休憩してまずは北戸蔦別岳まで頑張ることにした。
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時間的に余裕があるので、ここでも素晴らしい幌尻岳と戸蔦別岳の勇姿をみながら休憩してまずは北戸蔦別岳まで頑張ることにした。
だんだん、北戸蔦別岳のピークが近づいてきた。
人が立っているのがわかる。
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だんだん、北戸蔦別岳のピークが近づいてきた。
人が立っているのがわかる。
スタートして5時間45分で北戸蔦別岳ピークに到着した。
スタートして5時間45分で北戸蔦別岳ピークに到着した。
登って来た道、直下に一張のテントが見える。
年配のご夫婦で幌尻岳を往復してもう一泊して下山されるそうだ。
登って来た道、直下に一張のテントが見える。
年配のご夫婦で幌尻岳を往復してもう一泊して下山されるそうだ。
ン場が空いたのでテントを張った。
プロモンテVL35というテントの初張りだった。
いろいろなテントを買ったが、軽さ、収納、扱いやすさはいままでの中では一番良かった。
一等地にテントが張れてラッキーだった。
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ン場が空いたのでテントを張った。
プロモンテVL35というテントの初張りだった。
いろいろなテントを買ったが、軽さ、収納、扱いやすさはいままでの中では一番良かった。
一等地にテントが張れてラッキーだった。
北側の山並み。左からチロロ岳、中央に1967峰、その右にピパイロ岳、伏見岳、右に妙敷山が見える。
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北側の山並み。左からチロロ岳、中央に1967峰、その右にピパイロ岳、伏見岳、右に妙敷山が見える。
南側は正面に戸蔦別岳、右に幌尻岳、左にはエサオマントッタベツ岳や十勝幌尻岳などが見える。
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南側は正面に戸蔦別岳、右に幌尻岳、左にはエサオマントッタベツ岳や十勝幌尻岳などが見える。
西側の眺め、太陽の下に光っているのは苫小牧周辺の太平洋、遠くには室蘭や羊蹄山、無意根山、手稲山そしてはっきりしないが日本海も見えるような気がした。
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西側の眺め、太陽の下に光っているのは苫小牧周辺の太平洋、遠くには室蘭や羊蹄山、無意根山、手稲山そしてはっきりしないが日本海も見えるような気がした。
雲の下の羊蹄山をズーム、形的には喜茂別と京極の間から見たように思える。
あとで距離を測ってみると直線距離で150km以上はあるので、とっても空気が澄んでいたのにちがいない。
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雲の下の羊蹄山をズーム、形的には喜茂別と京極の間から見たように思える。
あとで距離を測ってみると直線距離で150km以上はあるので、とっても空気が澄んでいたのにちがいない。
そろそろ、アーベントロートの始まりです。
山並みが徐々に焼けてきた!
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そろそろ、アーベントロートの始まりです。
山並みが徐々に焼けてきた!
ここで、太平洋のほうに目を向けてみると・・・わかるだろうか?
右には恵山と海向山が見えて、津軽海峡を挟んで青森の山並みまで見えてしまった。
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ここで、太平洋のほうに目を向けてみると・・・わかるだろうか?
右には恵山と海向山が見えて、津軽海峡を挟んで青森の山並みまで見えてしまった。
日高の主峰、幌尻岳も赤く染まった。
日高の主峰、幌尻岳も赤く染まった。
いよいよ、日没
なんと、尻別岳をかすめて沈んでいく。
太陽の横には、夕日を浴びている恵庭岳と羊蹄山が見える。
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いよいよ、日没
なんと、尻別岳をかすめて沈んでいく。
太陽の横には、夕日を浴びている恵庭岳と羊蹄山が見える。
沈みきってからのシルエット
左から尻別岳、山頂の岩塔がはっきりわかる恵庭岳、その右に羊蹄山
いいもの見せてもらいました!!
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沈みきってからのシルエット
左から尻別岳、山頂の岩塔がはっきりわかる恵庭岳、その右に羊蹄山
いいもの見せてもらいました!!
朝です!十勝平野の向こうから昇る太陽と雲海が素晴らしい。
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朝です!十勝平野の向こうから昇る太陽と雲海が素晴らしい。
トッタベツ岳と1881峰のモルゲンロート
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トッタベツ岳と1881峰のモルゲンロート
大雪山は雲の上に姿を出していた。
きっと多くの登山者が、同じ朝日を見ているんだろうなと思う。
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大雪山は雲の上に姿を出していた。
きっと多くの登山者が、同じ朝日を見ているんだろうなと思う。
モルゲンロートの1967峰、後方の雲の上には小さく石狩岳、音更岳、ニペソツ山も見えた。
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モルゲンロートの1967峰、後方の雲の上には小さく石狩岳、音更岳、ニペソツ山も見えた。
大雪山の左には十勝連峰
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大雪山の左には十勝連峰
北戸蔦別岳のテン場から1881峰へ向かって一旦下り、そこから振り返るとピークの我が家がみえる。
ここから見るとなかなかスリリングな場所で一晩を過ごしたものだと感じる。
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北戸蔦別岳のテン場から1881峰へ向かって一旦下り、そこから振り返るとピークの我が家がみえる。
ここから見るとなかなかスリリングな場所で一晩を過ごしたものだと感じる。
太陽の高度が少し上がり、雲の下には標高の低い山が見える。
たぶん、帯広岳の方だろうか?
太陽の高度が少し上がり、雲の下には標高の低い山が見える。
たぶん、帯広岳の方だろうか?
1967峰とピパイロ岳方面
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1967峰とピパイロ岳方面
足元には、霜がかかった葉があって、朝の冷え込みを感じさせるが、もうすぐ太陽の光があたってそれも消えてしまうのだろう。
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足元には、霜がかかった葉があって、朝の冷え込みを感じさせるが、もうすぐ太陽の光があたってそれも消えてしまうのだろう。
そして、トッタベツ岳山頂に到着。
尖った山頂からは、360度の眺めが見えるものの、前日より太平洋側の雲が多い感じだ。
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そして、トッタベツ岳山頂に到着。
尖った山頂からは、360度の眺めが見えるものの、前日より太平洋側の雲が多い感じだ。
山頂からはカムイエクウチカウシ山が見える、来年道路が通れるようになれば8月に行ってみたいリストに入っている。
山頂からはカムイエクウチカウシ山が見える、来年道路が通れるようになれば8月に行ってみたいリストに入っている。
そして、実物を見たかった七つ沼カール、この時期にまだ水があるのは珍しいようだ。
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そして、実物を見たかった七つ沼カール、この時期にまだ水があるのは珍しいようだ。
高度を下げたところから、カール周辺の紅葉を撮ってみる。
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高度を下げたところから、カール周辺の紅葉を撮ってみる。
高度の上がらないアップダウンを繰り返し、肩への登り初めについた頃、もう一つのカールへの分岐があった。そこから、肩までの急登を仰ぎ見る。
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高度の上がらないアップダウンを繰り返し、肩への登り初めについた頃、もう一つのカールへの分岐があった。そこから、肩までの急登を仰ぎ見る。
肩についた途端、道はなだらかになり、すぐそこにピークが見えた。
と思ったら、2010m峰というニセピークで、この先に本当のピークがあった。
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肩についた途端、道はなだらかになり、すぐそこにピークが見えた。
と思ったら、2010m峰というニセピークで、この先に本当のピークがあった。
稜線からは左手に東カール、右手には北カールがあって幌尻山荘からの登山道が北カールを巻くように見えていた。
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稜線からは左手に東カール、右手には北カールがあって幌尻山荘からの登山道が北カールを巻くように見えていた。
2010m峰(3年前の標高年だ)のピークをトラバースして進むと今度こそは本峰のピークが見えてきた。
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2010m峰(3年前の標高年だ)のピークをトラバースして進むと今度こそは本峰のピークが見えてきた。
ピークで休憩する人々や山頂標識が見えるようになってきた、その奥には雄大な雲海が広がっていた。
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ピークで休憩する人々や山頂標識が見えるようになってきた、その奥には雄大な雲海が広がっていた。
北戸蔦別岳から3時間で到着、予定通りのタイムだった。
山頂には前日、偶然の出会いをしたSさんたちが休憩していた。
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北戸蔦別岳から3時間で到着、予定通りのタイムだった。
山頂には前日、偶然の出会いをしたSさんたちが休憩していた。
歩いてきた道を振り返ってみる、こちらはさほど雲はかかってない。
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歩いてきた道を振り返ってみる、こちらはさほど雲はかかってない。
十勝幌尻岳と札内岳をみながら休憩するSさん達、なかなか絵になります。
雄大な景色と、ポカポカ陽気の中で寛いでいる感じが出ていると思う。
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十勝幌尻岳と札内岳をみながら休憩するSさん達、なかなか絵になります。
雄大な景色と、ポカポカ陽気の中で寛いでいる感じが出ていると思う。
カムイエクウチカウシ山方面は雲におおわれて、かろうじて山頂部分が飛び出していた。
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カムイエクウチカウシ山方面は雲におおわれて、かろうじて山頂部分が飛び出していた。
下山を開始したら、あっという間に肩まで着いた。
こちらから見る、七つ沼カールをあわせた山並みの景色も素晴らしい。
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下山を開始したら、あっという間に肩まで着いた。
こちらから見る、七つ沼カールをあわせた山並みの景色も素晴らしい。
北戸蔦別岳にもどり撤収前のプロモンテVL35
いいテントでした!!
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北戸蔦別岳にもどり撤収前のプロモンテVL35
いいテントでした!!
同じ場所から撤収後。210cm×150cmのサイズでギリギリでした。
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同じ場所から撤収後。210cm×150cmのサイズでギリギリでした。
下山し始めるといきなりガスがかかり始めた。
ヌカビラ岳では、一瞬ガスが薄くなり幌尻岳がうっすらと見えたので、最後にパチリ。
下山し始めるといきなりガスがかかり始めた。
ヌカビラ岳では、一瞬ガスが薄くなり幌尻岳がうっすらと見えたので、最後にパチリ。
長い長い下り、特に最後の林道は長かったけど、17時前には駐車場に着くことができた。
最後の橋をみたときは、とってもホッとした。
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長い長い下り、特に最後の林道は長かったけど、17時前には駐車場に着くことができた。
最後の橋をみたときは、とってもホッとした。

感想

去年の6月に下見してから、随分と時間が経ったが、ようやく幌尻岳に登ることができた。
去年の夏に計画していたコースだが、去年の夏はなにかとバタバタして都合がつかなかった、今年の夏は週末といえば雨、雨、雨・・・。

ようやく晴れマークの週末、前夜は日高の道の駅に車中泊をして朝、チロロ林道を通り、二岐沢出合に向かった。

ゲート前の駐車場には、15台もの車が停まっていた。
晴れ予報を待って、皆さん一斉に登りに来たのだろう。



2日目、快晴無風の朝を迎えてかなり冷え込んだが完全防寒で臨んだので暑いくらいの夜だった。
起きてテントの外に出て、コーヒーを飲みながら明るくなり始めた空と山々を眺めた。
テントの外はおそらく氷点下だったかもしれない、長い間外にいるのは辛いのでテントに戻り朝食を食べ出発の準備をした。

お隣さんは、我々よりもだいぶ早くに幌尻岳に向けて出発して行った。
出発の準備が終わらないうちに、太陽が登りはじめてちょっとだけ焦る・・・。

素晴らし景色を見ていたらすっかり出発が遅くなってしまった。
5時半ころ幌尻岳に向けて出発した。
今日のうちに下山するので、12時には戻ってテントを撤収をする予定だ。


北戸蔦別岳に戻ったのは11持半頃で予定通り。
そこからテントを撤収して昼ごはんを食べて、下山開始。


今回の山行で気になっていた事は、沢の水量、熊の事、水の確保、テン場の確保、寒さなど色々あったがどれも問題なく無事にクリアしてほぼ計画通りだった。

しかし、最後にもうすぐ二ノ沢に出るという急な下りでこけてブラックダイアモンドのZポールを折ってしまった。
カーボン製で軽いけど強度があまりないと言うものだが、転ぶときに体重がかかってしまいポッキリと折れてしまったのだ。

そんな些細な失敗はあったものの完璧な天候に恵まれ、偶然の出会いもあって素晴らしい山行になったのでした。

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