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Yamareco

記録ID: 352135
全員に公開
ハイキング
剱・立山

下ノ廊下 黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平 (日電歩道〜水平歩道、黒部峡谷)

2013年09月28日(土) 〜 2013年09月29日(日)
 - 拍手
GPS
11:19
距離
29.9km
登り
3,787m
下り
4,562m

コースタイム

9月28日(土)
黒部ダム〜阿曽原温泉小屋:6時間50分
黒部ダム    7:50
ダム下の橋   8:05
内蔵助谷出合  8:45
別山谷出合   10:20
白竜峡     10:50
十字峡     11:45
作廊谷合流   12:20
半月峡     12:30
東谷吊橋    13:00
仙人谷ダム   13:20
関電人見寮   13:30〜13:50 (昼食、休憩)
権現峠トンネル 14:10
阿曽原温泉小屋 14:40

9月29日(日)
阿曽原温泉小屋〜欅平:4時間5分
阿曽原温泉小屋 6:30
折尾谷     7:50
大太鼓     8:25
志合谷トンネル 8:40
        9:00〜9:10 (小休止)
蜆谷トンネル  9:25
欅平上部    9:50
欅平駅     10:35

両日とも20人くらい追い抜いているので、平均よりは速いペースと思います。
なお、両日とも2,3人に抜かれました。うち1人は走ってました。
所々に開けた場所、幅の広めの場所があるので、余程の混雑でもなければ場所を選んで追い越し、すれ違いは可能です。あくまでも譲り合いで。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
9月27日(金)
中央本線〜篠ノ井線〜大糸線
ムーンライト信州81号(全席指定) 乗車券+¥510(指定券)
新宿発   23:54、信濃大町着 5:11

9月28日(土)
バス(アルピコ交通)¥1330
信濃大町発 6:15、扇沢着   6:55

関電トロリーバス ¥1500
扇沢発   7:30、黒部ダム着 7:46

9月29日(日)
黒部峡谷鉄道 ¥1660
欅平発   10:42、宇奈月着  12:04

富山地方鉄道 特急うなづき10号 ¥900+¥100(特急券)
宇奈月温泉発 13:52、新魚津着   14:20

北陸本線 550M 普通:金沢行 ¥450
魚津発   14:48、富山着   15:11

北陸本線〜信越線〜北越急行〜上越線
はくたか19号 北陸回数券 金沢-東京都区内 グリーン車用(金券ショップで11,000円)
富山発   15:49、越後湯沢着 17:52

上越新幹線
MAXとき 北陸回数券(グリーン車用)
越後湯沢発 18:04、上野着   19:14
コース状況/
危険箇所等
●黒部ダム〜ダム下の橋
トロリーを降りたら改札口へ向かわず、直進して登山口と書かれた案内に従い進む。トイレ、水道あり。トイレは阿曽原までない。水は沢がいくつかある。
黒部川までつづら折りで200m近く下るが、足元は整っていて歩きやすい。下りきると川原に至り、橋を渡る。

●ダム下〜内蔵助谷出合:
しばらくは平坦で川とさほど変わらない高さの穏やかな道が続くが、次第に道は細く高くなってゆく。少し開けてくると内蔵助谷出合。水も汲めるし、休憩にも丁度よさそうだった。

●内蔵助谷出合〜別山谷出合
川幅は次第に狭くなり、道もさらに細く高くなってゆく。左手には番線、桟道も増えてくる。別山出会では急斜面をロープで下って沢を渡ったら、再びロープで上る。沢は桟道や橋がないので、濡れないように渡るが、増水すると厳しいかもしれない。途中で岩がゴロゴロした道なき道を進むが、赤ペンキの矢印があるので安心。

●別山谷出合〜白竜峡
ここから先は歩道の整備が遅れていて、針金が切れていたり、桟道が折れていたりする箇所が多かった。次第に川が狭まり、流れも急になる。歩道から土が消え、岩肌をくりぬいた道が続く。そして、視界に入るのは岩肌と白く飛沫をあげる川の水だけになれば白竜峡。

●白竜峡〜十字峡
この区間は前半戦である日電歩道のハイライトと言える。道は平坦だが変化に富む。狭く切り立った断崖を行く白竜峡、川から距離を置いて低木に視界を遮られた穏やかな道もあり、そして一転して大崩落斜面、崩落斜面の桟道はしっかり整備されていたが、立ち止まらぬように注意書きあり。それを過ぎればほどなく十字峡に至る。

●十字峡〜東谷吊橋
作廊谷合流、半月峡、S字峡のあたりで対岸の山中に関西電力の黒四発電所の送電口が見えてくる。そして川面と一定の高度を保ってきた道はS字峡を過ぎると東吊橋、仙人谷ダムと一気に川の高さまで、70m程度下ってゆく。

●東谷吊橋〜仙人谷ダム
東吊橋も1人ずつ渡るよう注意書きがある。橋の上から上流側を見ると黒四発電所が見える。橋を渡ると、コンクリートの階段を下りたり上ったりしてダムの保守施設のような場所を通り、川沿いの作業用車道を進む。洞門、トンネルを抜けしばらくすると仙人谷ダムが見えてくる。

●仙人谷ダム〜関電人見平宿舎
ダムに至ると、登山者向けの案内があるので、案内に従ってダム施設に進む。ダム堤を渡り、扉を開いて施設内に入る。動物や虫が入るので、扉は必ず閉める。施設内の通路を進むと上部軌道と交差するので、トロッコに注意して渡る。硫黄のにおいや湯気が立ち込めている場所も身近にあり、高熱隧道を思い起こさせる。右手に格子状の扉を見たらそこが出口。出てすぐの平場の草むらに放置された線路や車止めがあった。開けた場所を道なりに進むと左手に関西電力の関電人見平宿舎が見えてくる。

●関電人見平宿舎〜権現峠トンネル
宿舎を過ぎてほどなく、道は左に折れて100mの登りとなる。しばらく登ると水平になり、権現峠トンネルに至る。トンネルは短いので昼間は電灯は不要。

●権現峠トンネル〜阿曽原温泉小屋
トンネルを過ぎてしばらく歩くと、阿曽原と書かれた標識があり、右に折れてすぐに急な下りになる(100m下る)。下りで足元に水が流れていたりするので、神経をつかう。早朝から20km、6〜7時間を歩いた足にはこの下りはちょっとキツい。やがて阿曽原温泉小屋の青いトタン屋根が眼下に見えてくる。


●阿曽原温泉小屋〜折尾谷
テント場を抜け、沢を渡ると登りが始まる。150m程度登る。デカイ石がごろごろしてる場所もあり、スタスタとは登れない。ところどころハシゴもある。登るだけかと思えば、少し下ったりと、どこが水平なんだ?と思うが、しばらくは我慢。
やがて文字どおり水平になり、視界も開けてくる。高度感は日電歩道以上だが、概して道の整備状況が日電歩道よりも良く幅も広いので、それほどの緊張感を感じることは無い。昨日1日日電歩道を歩いて感覚が麻痺しているのかもしれない。
しかし、落ちれば即、死につながる状況は変わらない。油断せずに歩く。

●折尾谷〜志合谷トンネル
折尾谷は堰堤内部の通路を通る。ヘッドライトはなくても通れるが足元が良くない。事前情報で志合谷トンネルは警戒していたが、足元は折尾谷の堤内の方が悪い。水をさけて盛り上がった部分を踏むとやわらかい泥なので、くるぶしまで一気に埋まるので注意。
大太鼓あたりで、ときおり欅平のアナウンスや汽笛が幽かに聞こえてくる。ケータイ(ドコモ)も圏内になっていた。高度感は日電歩道、水平歩道を通じてこのあたりが一番。天空の回廊の様相。
深い谷と雪渓が見えたら志合谷、ここは150mのU字型のトンネルなのでヘッドライト必須。足元に水は流れているが、排水はされているので、足元を選んで歩けば5cm程度の水深で済んだ。

●志合谷トンネル〜欅平上部
蜆谷トンネルを抜けて徐々に欅平の喧騒が聞こえるようになり、水平道も起伏が出てきて、送電線鉄塔の袂に至れば欅平上部、この先から一気に下る。ここで下りに備えて休憩するべきだった。

●欅平上部〜欅平駅
一気に300m下る。送電線鉄塔までは尾根下りで楽だが、その先は激下りになる。ハシゴ、階段、ロープ、デカイ岩、根っこなどで、きつい。足が痛み、疲れが溜まっての下りは厳しかった。この区間だけ標準タイムを大幅にオーバー、標準の2倍かかった。
欅平に着いて、緊張が解けたせいか、フツーの道を歩くだけでもしんどかった。そのくらい、この下りは厳しかった。
新宿駅9番線
23:54発、快速ムーンライト信州81号白馬行
今夜の指定席は完売で満席。
大人気なんだから毎週末運転して>JR東さん
新宿駅9番線
23:54発、快速ムーンライト信州81号白馬行
今夜の指定席は完売で満席。
大人気なんだから毎週末運転して>JR東さん
切符は4分割にして購入、これで400円おトク。
第3のビール3本分くらいトクしたかな?

松戸ー新宿  ¥450(Suica、新宿で下車)
新宿ー八王子 ¥460
八王子ー塩山 ¥1110
塩山ー信濃大町¥2520
合計     ¥4540
(普通に買うと松戸ー信濃大町¥4940)
切符は4分割にして購入、これで400円おトク。
第3のビール3本分くらいトクしたかな?

松戸ー新宿  ¥450(Suica、新宿で下車)
新宿ー八王子 ¥460
八王子ー塩山 ¥1110
塩山ー信濃大町¥2520
合計     ¥4540
(普通に買うと松戸ー信濃大町¥4940)
今夜のお供
明日は朝から長丁場だから控えめにしてます。

列車だから飲める!
飲み鉄の山旅スタート。
今夜のお供
明日は朝から長丁場だから控えめにしてます。

列車だから飲める!
飲み鉄の山旅スタート。
中央線の夜行は今も昔も山男列車。
かつての急行アルプスを偲ばせる。

この後、八王子でお客さんが乗ると荷棚はリュックサックで一杯になった。
中央線の夜行は今も昔も山男列車。
かつての急行アルプスを偲ばせる。

この後、八王子でお客さんが乗ると荷棚はリュックサックで一杯になった。
信濃大町 5:11定刻どおり到着
お客さんの半分は松本で降りていった。上高地かな?
1
信濃大町 5:11定刻どおり到着
お客さんの半分は松本で降りていった。上高地かな?
黎明の信濃大町駅
黎明の信濃大町駅
信濃大町で扇沢行き1番バスを待つ。
朝日が北アルプスの山々を赤く浮かび上がらせる。
信濃大町で扇沢行き1番バスを待つ。
朝日が北アルプスの山々を赤く浮かび上がらせる。
扇沢に着くとトロリーバスの切符売場は既に長蛇の列。みんなどこ行くのかな?
扇沢に着くとトロリーバスの切符売場は既に長蛇の列。みんなどこ行くのかな?
ほどなくして切符売場が開いて切符を購入。
改札口へ。

切符売場で黒部ダムまでの片道切符を買おうとしたら、黒部ダムから先どうするのか聴かれる。阿曽原に行くと言ったら、売ってくれた。
ほどなくして切符売場が開いて切符を購入。
改札口へ。

切符売場で黒部ダムまでの片道切符を買おうとしたら、黒部ダムから先どうするのか聴かれる。阿曽原に行くと言ったら、売ってくれた。
黒部ダム駅に到着。
黒部ダム駅に到着。
ダムに向かう99%の人を尻目に変態さんはこちらへ。
2
ダムに向かう99%の人を尻目に変態さんはこちらへ。
ちゃんとトイレもあります。
これが阿曽原まで最初で最後のトイレ。
ちゃんとトイレもあります。
これが阿曽原まで最初で最後のトイレ。
来ちゃいました。
来ちゃいました。
ホントに来ちゃいました。

とりえあず、圏外になる前にメールしておくか。
ホントに来ちゃいました。

とりえあず、圏外になる前にメールしておくか。
「旧日電歩道」の標識
期待と不安に包まれる。
高尾山と日の出山くらいしか行ったことないのに大丈夫なのか?
靴もナイキのタカオだし。
「旧日電歩道」の標識
期待と不安に包まれる。
高尾山と日の出山くらいしか行ったことないのに大丈夫なのか?
靴もナイキのタカオだし。
んー?

大丈夫だろうか。
三途の川にならなければ良いが。
んー?

大丈夫だろうか。
三途の川にならなければ良いが。
んー
スゴイね。

お、ココはまだ電波入るんだね。
とりあえず、もう1回ここでメール入れておこう。
次は明日の昼頃に欅平からメールする予定ということで。
んー
スゴイね。

お、ココはまだ電波入るんだね。
とりあえず、もう1回ここでメール入れておこう。
次は明日の昼頃に欅平からメールする予定ということで。
しばらくは川沿いにのんびりダラダラと歩く。
さわやかだね。
いつの間にかケータイは圏外に。
1
しばらくは川沿いにのんびりダラダラと歩く。
さわやかだね。
いつの間にかケータイは圏外に。
お、だんだん高くなってきたかな?
お、だんだん高くなってきたかな?
くり抜いた感が日電歩道っぽくなってきたか?
不安はどこへやら。
テンションが上がってくる。
くり抜いた感が日電歩道っぽくなってきたか?
不安はどこへやら。
テンションが上がってくる。
更にテンションUP
こういうの高尾山に無いし。
更にテンションUP
こういうの高尾山に無いし。
だんだん高くなってきたゾ
だんだん高くなってきたゾ
程なくして、内蔵助出合
ちょっと開けていい感じ。
水場もあるし、休憩してる人がチラホラ。
程なくして、内蔵助出合
ちょっと開けていい感じ。
水場もあるし、休憩してる人がチラホラ。
まだまだ先が長いし、全然疲れてないので、そのままスルーする。
まだまだ先が長いし、全然疲れてないので、そのままスルーする。
さわやか気分でウォーキング
さわやか気分でウォーキング
いつの間にか道が無くなったと思ったら、大小の岩や石がゴロゴロ。
でも安心。赤ペンキで矢印が書いてあるので、それに従って進む。
いつの間にか道が無くなったと思ったら、大小の岩や石がゴロゴロ。
でも安心。赤ペンキで矢印が書いてあるので、それに従って進む。
これはペンキで矢印書いてないと道がわからないかも。
これはペンキで矢印書いてないと道がわからないかも。
まだまだ余裕。
滑っても川にドボンと落ちて、捻挫か打撲くらいかな?
まだまだ余裕。
滑っても川にドボンと落ちて、捻挫か打撲くらいかな?
桟道登場。テンションがUP↑
桟道登場。テンションがUP↑
だんだん高度が上がってきたかな?
だんだん高度が上がってきたかな?
桟道、そして桟道、左手には針金。
日電歩道っぽくなってきた。
桟道、そして桟道、左手には針金。
日電歩道っぽくなってきた。
なにやらスノーブロック登場
さらにテンションUP
なにやらスノーブロック登場
さらにテンションUP
ひんやりした空気が伝わってくる。
ひんやりした空気が伝わってくる。
ポタポタ、シトシト、融けてしたたり落ちる音が聞こえてくる。
ポタポタ、シトシト、融けてしたたり落ちる音が聞こえてくる。
振り返れば、これは非日常だね。
針金は腰から肩の高さ。
デカさがわかるでしょうか。
1
振り返れば、これは非日常だね。
針金は腰から肩の高さ。
デカさがわかるでしょうか。
だんだん道が険しくなってきたような。
だんだん道が険しくなってきたような。
なかなかの迫力。
なかなかの迫力。
高捲きのハシゴ
本来の日電歩道の状態が良くないようで、ハシゴに誘導される。
高捲きのハシゴ
本来の日電歩道の状態が良くないようで、ハシゴに誘導される。
こちらオリジナルの歩道。歩けなくはなさそうだが、素直に高捲きへ。
こちらオリジナルの歩道。歩けなくはなさそうだが、素直に高捲きへ。
登ったらこんな感じ。
なかなかの迫力。
登ったらこんな感じ。
なかなかの迫力。
高捲き桟道から振り返れば、対岸にスノーブリッジがあったり、スゴイところです。
高捲き桟道から振り返れば、対岸にスノーブリッジがあったり、スゴイところです。
垂直に下ります。
垂直に下ります。
ほどなく、黒部別山谷へ。
この頃には高さに対する感覚がだんだん麻痺してる。
ほどなく、黒部別山谷へ。
この頃には高さに対する感覚がだんだん麻痺してる。
黒部別山谷
黒部ダムから8.4km

8時前に黒部ダムを出て、別山谷まで2時間半で10:20着。
仙人谷ダムまで8.2kmだから、このペースなら仙人谷ダムに13時頃に着くかな?
黒部別山谷
黒部ダムから8.4km

8時前に黒部ダムを出て、別山谷まで2時間半で10:20着。
仙人谷ダムまで8.2kmだから、このペースなら仙人谷ダムに13時頃に着くかな?
日電歩道は峡谷を抉って下流に続く
日電歩道は峡谷を抉って下流に続く
別山谷を過ぎると、頼みの針金が千切れてたり、
別山谷を過ぎると、頼みの針金が千切れてたり、
桟道が折れたり、ひしゃげてたりと、未整備が多い。
桟道が折れたり、ひしゃげてたりと、未整備が多い。
ここはロープと針金を頼りに通過。
リポビタンDのCMみたい。

でも、一人ぼっちだし、手を滑らせたら、ファイト!一発!って助けてくれないな。
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ここはロープと針金を頼りに通過。
リポビタンDのCMみたい。

でも、一人ぼっちだし、手を滑らせたら、ファイト!一発!って助けてくれないな。
ココをどうやって通過したのか記憶にない。
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ココをどうやって通過したのか記憶にない。
振り返れば滝が流れてるし、スゴイ景色になってきてる。
振り返れば滝が流れてるし、スゴイ景色になってきてる。
ここもなかなかキワドい。
ここもなかなかキワドい。
振り返れば滝が2つ。
ここは日本か?
ハテ、こういう景色はどこかで見たような。
USJのアトラクションか?
映画ジェラシックパークかな?
振り返れば滝が2つ。
ここは日本か?
ハテ、こういう景色はどこかで見たような。
USJのアトラクションか?
映画ジェラシックパークかな?
そうこうしていると、スノーブリッジが日電歩道を塞いでいる。
そうこうしていると、スノーブリッジが日電歩道を塞いでいる。
ロープが渡してあるから、ここは高捲く。
ロープが渡してあるから、ここは高捲く。
白竜峡
黒部ダムから9.3km
これが噂の白竜峡だったのか。
白竜峡
黒部ダムから9.3km
これが噂の白竜峡だったのか。
アンカーは曲がって抜け落ち、
太い針金も千切れ、
黒部の過酷な環境が偲ばれる。
アンカーは曲がって抜け落ち、
太い針金も千切れ、
黒部の過酷な環境が偲ばれる。
とはいえ、整備の機材、材料は運び込まれてるから、あと数日でココも整備されるのかな?
とはいえ、整備の機材、材料は運び込まれてるから、あと数日でココも整備されるのかな?
白竜峡から十字峡まで険しい緊張感のある道かと思っていたけど、少し進むとこんな感じでまったりした道もあり、休めそうな場所もあります。
白竜峡から十字峡まで険しい緊張感のある道かと思っていたけど、少し進むとこんな感じでまったりした道もあり、休めそうな場所もあります。
水が汲めます。
資材置き場?
のんびり歩いていると、突然視界が開けて、崩落した斜面に。
小屋のWEBではココの桟道は去年の架けたものが壊れかかってるってコトだったけど、ここ数日で整備されたみたいで、真新しいしっかりした桟道になっていました。
のんびり歩いていると、突然視界が開けて、崩落した斜面に。
小屋のWEBではココの桟道は去年の架けたものが壊れかかってるってコトだったけど、ここ数日で整備されたみたいで、真新しいしっかりした桟道になっていました。
ただし、注意書き掲示してあり、桟道に立ち止まらずに速やかに通過するようにと書いてある。
ただし、注意書き掲示してあり、桟道に立ち止まらずに速やかに通過するようにと書いてある。
桟道から川を見るとスゴイ斜面であることがわかる。
桟道から川を見るとスゴイ斜面であることがわかる。
ここは水を被ってゆっくり慎重に歩く。
ここは水を被ってゆっくり慎重に歩く。
崩落斜面に架かった桟道。
この斜面にあった日電歩道は斜面ごと崩れて消えたのかな。
崩落斜面に架かった桟道。
この斜面にあった日電歩道は斜面ごと崩れて消えたのかな。
崩落面から5分ほどで十字峡の吊橋
初吊橋&十字峡でテンションが再びUP!
崩落面から5分ほどで十字峡の吊橋
初吊橋&十字峡でテンションが再びUP!
黒部ダムから11.8km
黒部ダムから11.8km
確かに十字だった!
左右に黒部川本流。右が上流、左が下流
手前が剣沢、奥が棒小屋沢
確かに十字だった!
左右に黒部川本流。右が上流、左が下流
手前が剣沢、奥が棒小屋沢
作廊谷合流
黒部ダムから13.5km
作廊谷合流
黒部ダムから13.5km
奥の山の中腹に黒四の送電口が見えてきた
奥の山の中腹に黒四の送電口が見えてきた
黒部ダムから13.9km
黒部ダムから13.9km
有名な黒四発電所の送電口が間近に!
有名な黒四発電所の送電口が間近に!
このあと、道はしばらく急な下りになる。
このあと、道はしばらく急な下りになる。
ひとしきり下ると、東谷吊橋。
この吊橋は長いし、下がスケスケだ。
でも、思ったほど怖くなく、むしろワクワク。
ひとしきり下ると、東谷吊橋。
この吊橋は長いし、下がスケスケだ。
でも、思ったほど怖くなく、むしろワクワク。
東谷吊橋から上流側を眺めると、さっきは目の高さにあった黒四発電所が上のほうに見える。
東谷吊橋から上流側を眺めると、さっきは目の高さにあった黒四発電所が上のほうに見える。
東谷吊橋から下流側はこんな感じ。
東谷吊橋から下流側はこんな感じ。
何かの施設。
このあたり東谷吊橋から仙人谷ダム、関電人見寮あたりまでは人工的な通路になってくる。
このあたり東谷吊橋から仙人谷ダム、関電人見寮あたりまでは人工的な通路になってくる。
洞門を通る
ここはヘッドライト不要だった。
ここはヘッドライト不要だった。
幅が広いフツーの未舗装の作業用道路
幅が広いフツーの未舗装の作業用道路
13:15
ほどなくして仙人谷ダムが見えてくる。
下りがキツかったのか、13時には着かなかった。
13:15
ほどなくして仙人谷ダムが見えてくる。
下りがキツかったのか、13時には着かなかった。
案内に従って進む。
案内に従って進む。
ダム堤の上を歩く
ダム堤の上を歩く
ダム下流側には上部軌道の橋が見える。フツーの橋と異なり。スノーシェッドが印象的。
ダム下流側には上部軌道の橋が見える。フツーの橋と異なり。スノーシェッドが印象的。
仙人谷ダムの甚水
仙人谷ダムの甚水
要所に案内が出ているので迷うことはない
要所に案内が出ているので迷うことはない
案内に従い、施設の中へ
案内に従い、施設の中へ
さっき見えた上部軌道と交差する。
さっき見えた上部軌道と交差する。
右手が橋を渡って黒四方
右手が橋を渡って黒四方
左手がトンネルで欅平方
左手がトンネルで欅平方
脇のトンネルを少し覗くと、スゴイ熱気と硫黄の匂い。これが高熱隋道か。
脇のトンネルを少し覗くと、スゴイ熱気と硫黄の匂い。これが高熱隋道か。
カメラのレンズも曇る!
カメラのレンズも曇る!
日電歩道はこちら。
ここから施設を出ます。
日電歩道はこちら。
ここから施設を出ます。
施設を出ると広い平場になっている。草むらには錆びたレールと車止め等の軌道跡が。
施設を出ると広い平場になっている。草むらには錆びたレールと車止め等の軌道跡が。
関西電力の人見平宿舎
ここまで休憩ナシできたせいか、疲れが出てきた。少し休もう。
関西電力の人見平宿舎
ここまで休憩ナシできたせいか、疲れが出てきた。少し休もう。
13:30〜13:50で昼食をとる。
8時から休憩なしで歩いてきたので疲れた。
ついでに昨日の夜から酒と肴と水しか口にしてないせいか、少々スタミナ切れ。
13:30〜13:50で昼食をとる。
8時から休憩なしで歩いてきたので疲れた。
ついでに昨日の夜から酒と肴と水しか口にしてないせいか、少々スタミナ切れ。
人見平を後にして、少し平坦な道を歩いて、左に折れると、しばらく登りが続く。
まあ、疲れた足には下りより登りの方がラクかな。
人見平を後にして、少し平坦な道を歩いて、左に折れると、しばらく登りが続く。
まあ、疲れた足には下りより登りの方がラクかな。
登りきると権現峠
黒部ダムから17.8km
登りきると権現峠
黒部ダムから17.8km
視界は無いが、また高いところに戻ってきた。
視界は無いが、また高いところに戻ってきた。
権現峠トンネル
短いのでヘッドランプは要らなかった。
権現峠トンネル
短いのでヘッドランプは要らなかった。
トンネルを抜け振り返ると、トンネル脇に道の跡のようなものが続く。昔はトンネルは無く、断崖の道だったのかも?
トンネルを抜け振り返ると、トンネル脇に道の跡のようなものが続く。昔はトンネルは無く、断崖の道だったのかも?
トンネルを抜け少しすると、阿曽原方面を示す表示があり道は右に折れる。
今度は急な下りがしばらく続く。これを下れば阿曽原温泉なのだが、長時間歩いた足にこの下りが堪える。
トンネルを抜け少しすると、阿曽原方面を示す表示があり道は右に折れる。
今度は急な下りがしばらく続く。これを下れば阿曽原温泉なのだが、長時間歩いた足にこの下りが堪える。
小屋の屋根が見えてきた。
最後の急な下りは水がチョロチョロ流れていて、ぬかるんでるし、気をつかった。7時間近く歩いた足にはコタエた。
小屋の屋根が見えてきた。
最後の急な下りは水がチョロチョロ流れていて、ぬかるんでるし、気をつかった。7時間近く歩いた足にはコタエた。
14:40、やっと阿曽原温泉小屋に到着。
受付を済ませて部屋へ。どうも痛いと思ったら両足の親指が水膨れに。明日も歩くけど大丈夫かな?
温泉は15時から男性、16時から女性と1時間おきに男女交替。20時から混浴タイム。とりあえず温泉に入る。15時から1時間弱お湯に浸かったり出たり。ほんのり硫黄の匂いもして良い気分。
そして、風呂上りのビールがウマイ。500ml缶(700円)2本をほぼ一気飲みしてしまった。
14:40、やっと阿曽原温泉小屋に到着。
受付を済ませて部屋へ。どうも痛いと思ったら両足の親指が水膨れに。明日も歩くけど大丈夫かな?
温泉は15時から男性、16時から女性と1時間おきに男女交替。20時から混浴タイム。とりあえず温泉に入る。15時から1時間弱お湯に浸かったり出たり。ほんのり硫黄の匂いもして良い気分。
そして、風呂上りのビールがウマイ。500ml缶(700円)2本をほぼ一気飲みしてしまった。
18:00夕食
今夜は定員50人ちょうどなので、夕飯はカレーライス。タマネギや野菜は小屋のご主人の実家で採れたもので、米は富山産のコシヒカリ。
一日中歩いたあとのカレーは格別。おかわり自由だったので2杯食べた。

この後、部屋に戻って爆睡して、21時頃に目が覚めたので2回目の温泉へ。そしてまたビール。
こうして阿曽原の夜は更けてゆく。
18:00夕食
今夜は定員50人ちょうどなので、夕飯はカレーライス。タマネギや野菜は小屋のご主人の実家で採れたもので、米は富山産のコシヒカリ。
一日中歩いたあとのカレーは格別。おかわり自由だったので2杯食べた。

この後、部屋に戻って爆睡して、21時頃に目が覚めたので2回目の温泉へ。そしてまたビール。
こうして阿曽原の夜は更けてゆく。
朝風呂 5:40くらい。温泉3回目。
朝5時に部屋から抜けて行った時は真っ暗でヘッドランプが必要だった。
真っ暗の中、温泉に着いたら、ちょうど女性2人が帰るところ。残念?!
朝風呂 5:40くらい。温泉3回目。
朝5時に部屋から抜けて行った時は真っ暗でヘッドランプが必要だった。
真っ暗の中、温泉に着いたら、ちょうど女性2人が帰るところ。残念?!
高熱隧道の横坑か?
24時間、硫黄の匂いのする蒸気が阿曽原の空に立ち上ってゆく。
高熱隧道の横坑か?
24時間、硫黄の匂いのする蒸気が阿曽原の空に立ち上ってゆく。
黒部川が下のほうにちょろっと見えます。
川の音に癒される。
黒部川が下のほうにちょろっと見えます。
川の音に癒される。
温泉の小屋の間はちょっとした坂道。5分くらいかかるかな。
同室のお姉さま方はストックを使って温泉に行ってた様子。
温泉の小屋の間はちょっとした坂道。5分くらいかかるかな。
同室のお姉さま方はストックを使って温泉に行ってた様子。
温泉から1〜2分登ると小屋が遥か上に見える。小
温泉から1〜2分登ると小屋が遥か上に見える。小
この坂の下が温泉。
右上に源泉の蒸気が見えます。
この坂の下が温泉。
右上に源泉の蒸気が見えます。
テント場があって、その上が小屋です。
テント場があって、その上が小屋です。
5:40
小屋は朝食の準備に忙しい頃。
5:40
小屋は朝食の準備に忙しい頃。
テント場から見ると源泉のある横坑からの煙が見えます。これが温泉の目印!
テント場から見ると源泉のある横坑からの煙が見えます。これが温泉の目印!
プレハブの台座となるコンクリート構造物、これは高熱隧道工事のために建設された阿曽原工事宿舎の基礎部分。上屋はホウ雪崩で吹き飛ばされ、基礎だけ残ったそうな。
プレハブの台座となるコンクリート構造物、これは高熱隧道工事のために建設された阿曽原工事宿舎の基礎部分。上屋はホウ雪崩で吹き飛ばされ、基礎だけ残ったそうな。
洗面に珍客
人が来ても、水を被っても動じない。
死んでません。ちゃんと生きてます。
洗面に珍客
人が来ても、水を被っても動じない。
死んでません。ちゃんと生きてます。
水が冷たくて美味しい。
500mlペットボトルで3本分くらい飲んだかな?
水が冷たくて美味しい。
500mlペットボトルで3本分くらい飲んだかな?
食堂。
夕食後は下ノ廊下や黒部峡谷の歴史などのビデオを見たり、小屋の主人の日電歩道、水平歩道の整備についての話が聞けます。

私は疲れて爆睡して聞き逃しました・・・
食堂。
夕食後は下ノ廊下や黒部峡谷の歴史などのビデオを見たり、小屋の主人の日電歩道、水平歩道の整備についての話が聞けます。

私は疲れて爆睡して聞き逃しました・・・
朝6:00、朝食です。
梅干はご主人の実家の手作り。美味しかった。梅干だけでご飯1杯いけるかも。
味噌汁の味噌は富山海洋深層水で仕込んでるとか。
朝6:00、朝食です。
梅干はご主人の実家の手作り。美味しかった。梅干だけでご飯1杯いけるかも。
味噌汁の味噌は富山海洋深層水で仕込んでるとか。
朝6:30、小屋を出発。
テント場を通過して水平歩道に向かう。
朝6:30、小屋を出発。
テント場を通過して水平歩道に向かう。
沢を桟道で渡る。
沢を桟道で渡る。
ここからしばらく急な登り。
登り切ったと思ったら、ハシゴで少し下ったり、そうこうしているうちに水平歩道へ。

今月の容量が一杯になってしまったので、この先は写真を削りました。
ここからしばらく急な登り。
登り切ったと思ったら、ハシゴで少し下ったり、そうこうしているうちに水平歩道へ。

今月の容量が一杯になってしまったので、この先は写真を削りました。
阿曽原温泉小屋が遠く下に見える。
またいつの日か来よう。
2013年09月29日 06:57撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 6:57
阿曽原温泉小屋が遠く下に見える。
またいつの日か来よう。
折尾谷は堰堤内部を歩く。やわらかい泥に埋まらないように注意。
2013年09月29日 07:48撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 7:48
折尾谷は堰堤内部を歩く。やわらかい泥に埋まらないように注意。
大太鼓
このあたりの高度感が最高だったか。
2013年09月29日 08:26撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 8:26
大太鼓
このあたりの高度感が最高だったか。
大太鼓
2013年09月29日 08:27撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 8:27
大太鼓
深い谷にスノーブリッジが見えれば志合谷(しあいたに)
2013年09月29日 08:33撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 8:33
深い谷にスノーブリッジが見えれば志合谷(しあいたに)
志合谷トンネル
ヘッドライトの出番。
今回のために用意したCREE製LED XML は十分な明るさで不安はなかったが、足元は5〜10cmくらいの水溜り。
2013年09月29日 08:38撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 8:38
志合谷トンネル
ヘッドライトの出番。
今回のために用意したCREE製LED XML は十分な明るさで不安はなかったが、足元は5〜10cmくらいの水溜り。
トンネル内部。
谷の地形に合わせてU字型に曲がっているので出口が見えない。
2013年09月29日 08:42撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 8:42
トンネル内部。
谷の地形に合わせてU字型に曲がっているので出口が見えない。
蜆坂トンネル
2013年09月29日 08:55撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 8:55
蜆坂トンネル
2013年09月30日 23:35撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/30 23:35
欅平上部。
ここから激下りになる。
2013年09月29日 10:09撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 10:09
欅平上部。
ここから激下りになる。
欅平の施設の屋根が見えてきた。
長かったくだりもやっと終わる。
2013年09月29日 10:31撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 10:31
欅平の施設の屋根が見えてきた。
長かったくだりもやっと終わる。
水平歩道入口
2013年09月30日 23:36撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/30 23:36
水平歩道入口
10:30欅平着
足を引きずってトロッコの切符売場に行くと10:43の切符が買えた。
2013年09月29日 10:33撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 10:33
10:30欅平着
足を引きずってトロッコの切符売場に行くと10:43の切符が買えた。
ビールを買ってトロッコに飛び乗る。
ビールが体に沁みる〜!!
2013年09月29日 11:14撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 11:14
ビールを買ってトロッコに飛び乗る。
ビールが体に沁みる〜!!
宇奈月では温泉会館へ。350円也。
ここは石けん、シャンプーありませんでしたが、良いお湯でした。
2013年09月29日 12:30撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 12:30
宇奈月では温泉会館へ。350円也。
ここは石けん、シャンプーありませんでしたが、良いお湯でした。
富山地鉄で新魚津へ。
2013年09月29日 14:22撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 14:22
富山地鉄で新魚津へ。
時間があったので、魚津から北陸本線に乗り、富山に到着。
2013年09月29日 15:41撮影 by  VH-510 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/29 15:41
時間があったので、魚津から北陸本線に乗り、富山に到着。
富山名物の鱒と鰤の押寿司
酒はもちろん立山

酒が心に沁みる。
2013年09月29日 15:54撮影 by  P04A, DoCoMo
9/29 15:54
富山名物の鱒と鰤の押寿司
酒はもちろん立山

酒が心に沁みる。

装備

個人装備
ヘッドランプ
1
CREE XM-L 18650Li-ion
予備電池
1
18650 Li-ion UltraFire
ガイド地図
1
山と高原地図35 
コンパス
1
100円ショップ
1
100円ショップ
筆記具
1
ボールペン
飲料
1
500c from AQUA
ティッシュ
2
駅前で配ってたやつ
バンドエイド
1
100円ショップ
タオル
1
100円ショップ
携帯電話
1
docomo フューチャーホン
雨具
1
100円ショップ
防寒着
1
1580円のジャケット
時計
1
CASIO ソーラー電波クロノグラフ
非常食
1
カロリーメイト
タブレット
1
Nexus7 山と高原地図アプリ
1
ナイキ タカオMID
カメラ
1
オリンパス VH-510
1
トリス
適宜
予備LEDフラッシュライト
1
CREE MC-E Q5 AAAAx3

感想

プロローグ
昨年、宇奈月温泉に泊まり、トロッコとアルペンルートを体験した。
そして、吉村昭の小説、高熱隧道を読み、ひょんなところで下ノ廊下の存在を知った。あの時代、工事技師の根津や藤平か通い、百人以上の工事人夫が転落した道が未だ残っており、歩けるという。
そしてホウ雪崩で吹き飛ばされた阿曽原工事宿舎の唯一残った基礎部分にプレハブの阿曽原温泉小屋が建っているという。しかも源泉はダイナマイトが自然発火した高熱隧道だ。
是非とも行ってみたい。
昨年晩秋に抱いたことを実施する時が来た。

問題は高尾山、日の出山くらいしか登ったことが無いということ。体力的には大丈夫な気がするが、噂に聞く水平歩道、日電歩道の高度感に果たして耐えられるか?
ヤマレコの下ノ廊下の山行記録を読んで、なんとかなるのではないかと思えてきた。

なるべく身軽に軽装にするため、テントではなく山小屋泊を選択。そして、背の高いリュックはくり抜いた歩道の岩にぶつけることもあるので、小型のリュックを選択。
山小屋も初めてなので、混雑を避け3連休は除外。紅葉時期も混むらしいので、10月も除外。そしてム―ライト信州が運転する金曜夜行で出発するということで、9月28日に決定。天候が土日両日とも良好でなければ中止にするつもりだった。

出発予定日の1週間前に下ノ廊下かとりあえず、開通。
金曜時点の天気予報では2日間とも晴れ、ベストコンディションで臨めそうだ。


エピローグ
無事に帰ってこられた。
山岳保険に加入し、万一にも備えた。黒部では怪我をしないとも言うが。
出発前は緊張しすぎるきらいがあった。高層ビルを見上げて、あの屋上の淵を歩くのかと想像しては縮み上がった。
しかし、実際に下ノ廊下を長く歩いていると、高度感に慣れてしまい緊張感がなくなっていることに気付くことがしばしばあった。その度に自分を戒めた。

天気にも恵まれ、さわやかな秋空の下を素晴らしい渓谷美を目にし、日常とかけ離れた尋常ではない不思議なその道を嫌と言うほど歩いた。

黒部の絶壁を穿って空中につくられた30kmあまりの日電歩道、水平歩道をはじめとして、この山深い仙境にはこの作業道の他にも、黒部ダム、黒四発電所、仙人谷ダム、高熱隋道など、数多くの人工物が築かれている。
黒部川下流には新黒三発電所、黒三発電所、小屋平ダム、黒二発電所、出し平ダム、柳河原発電所、宇奈月ダム、宇奈月発電所、音沢発電所、愛本発電所などを擁し大正時代から電源開発が行われてきた。
黒部ダムを発して、日電歩道、水平歩道を歩き、黒部峡谷鉄道で黒部川を下る旅は、その厳しくも豊かな自然を感じるものであった。それと同時に、多大な犠牲を払って作られた構造物と自然との対比を目にして、その時代時代において必要だったエネルギー確保に対する執念を感じた。

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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