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Yamareco

記録ID: 353187
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

朝日連峰(小国口〜針生平〜角楢小屋〜大朝日岳〜竜門山〜日暮沢〜大井沢)

2008年10月17日(金) 〜 2008年10月19日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
48.6km
登り
2,225m
下り
2,066m

コースタイム

1日目 五味沢(13:30)〜大石橋(15:25)〜角楢小屋(16:15)
2日目 角楢小屋(5:25)〜大玉沢出合(6:05)〜蛇引清水分岐(7:10)〜祝瓶分岐(8:05)〜北大玉山(8:15-8:25)〜   平岩清水分岐(8:45-9:05)〜御影森山分岐(9:30)〜大朝日岳(10:40-11:40)〜大朝日小屋(11:45)〜金玉水分岐(11:55-12:05)〜西朝日岳(13:05-13:50)〜日暮沢分岐(14:35-14:45)〜竜門小屋(14:55)
3日目 竜門小屋(5:25)〜日暮沢分岐(5:40-6:05)〜ユーフン山(6:30-6:35)〜清太岩山(6:55-7:00)〜日暮沢小屋(8:30-8:35)〜根子川橋(9:50)〜湯ったり館(10:35-11:45)〜山形道橋梁下(13:05)〜大暮橋(13:10-13:45)〜月山口(13:55)

過去天気図(気象庁) 2008年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
新宿〜小国・新幹線自由席(大宮〜米沢)\9,970
小国駅〜五味沢\520
月山口〜山形駅前\1,620
山形〜新宿・新幹線指定席(山形〜大宮)\9,960

噂の一本吊り橋
2006年01月14日 05:46撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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噂の一本吊り橋
振り返れば祝瓶山の威容
2006年01月14日 20:41撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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振り返れば祝瓶山の威容
北大玉山手前から遙かに望む大朝日
2006年01月14日 21:23撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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北大玉山手前から遙かに望む大朝日
袖朝日岳南面の大崩壊
2006年01月15日 00:19撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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袖朝日岳南面の大崩壊
平岩山から大朝日の雄姿
2006年01月14日 23:06撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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平岩山から大朝日の雄姿
大朝日山頂
2006年01月15日 00:28撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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大朝日山頂
大朝日から以東岳
2006年01月15日 00:20撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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大朝日から以東岳
祝瓶の先には飯豊連峰
2006年01月15日 00:25撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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祝瓶の先には飯豊連峰
金玉水から見る端正な大朝日
2006年01月15日 01:52撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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金玉水から見る端正な大朝日
西朝日山頂
2006年01月15日 02:53撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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西朝日山頂
西朝日から望む大朝日
2006年01月15日 02:52撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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西朝日から望む大朝日
主稜線から見下ろす日暮沢の紅葉
2006年01月15日 03:30撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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主稜線から見下ろす日暮沢の紅葉
竜門山のご来光
2006年01月15日 19:31撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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竜門山のご来光
竜門山から早朝の主稜線
2006年01月15日 19:18撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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竜門山から早朝の主稜線
雲海に浮かぶ月山と葉山
2006年01月15日 19:18撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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雲海に浮かぶ月山と葉山
早朝の以東岳と天狗小屋への険しい稜線
2006年01月15日 19:39撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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早朝の以東岳と天狗小屋への険しい稜線
ユーフン山から望む主稜線
2006年01月15日 19:55撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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ユーフン山から望む主稜線
ユーフン山から寒江山・以東岳
2006年01月15日 20:04撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
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ユーフン山から寒江山・以東岳

感想

東北の山ではやはり飯豊・朝日が憧憬の対象でした。しかし飯豊は花の時季に歩きたいという気持ちが強く、晩秋に歩くなら朝日だろうなということで実行を計画。
計画がまた二転三転しました。登山口は小国口か朝日鉱泉が良いだろうと判断しましたが、公共交通機関のことを考えると小国口は五味沢バス停から3時間強で角楢小屋へ到達できるのに対し、朝日鉱泉に行くには長井駅から葉山を越える必要があり、1日目の移動時間が長すぎということで起点は小国口に決定。問題は終点です。1泊2日ではとても無理そうな山域なので2泊3日でコースを考えると、五味沢〜角楢小屋(泊)〜大朝日岳(泊)〜竜門山〜日暮沢〜根子がいいと思ったのですが、根子からのバスは日曜運行なしという大きな問題が。土日月の3日で行くのは少し厳しい状況だったので、最終的にはこれしかないか、と五味沢ピストンとしました。
金曜朝一の小田急で新宿へ。新宿でJRの切符を購入。新幹線どこまで買うか迷いましたが米沢まで買っちゃいました。奥羽線の緩行列車はいい時間に設定がなかったようで、結果これで正解でした。山手線〜埼京線で大宮へ。大宮では特に考えず最初に来た各駅停車のやまびこに乗り込みました。何とか座れてゆったりと福島へ。福島でつばさに乗り換えます。車両がかっこいいから一度乗りたかったつばさへ初搭乗。福島を走り出し左へ針路を変えて奥羽線へ入っていくと・・・おそっ!新幹線とのスピードのギャップに驚きました。狭軌に入るだけで遅くなるのに、米沢まで登り一辺倒なので一層遅く感じられるんでしょうね。
車内で暇つぶしに地図を見ていたらふと考えが。土曜日に大朝日小屋ではなくて竜門小屋まで行ければ日曜の行程に大分余裕が出来るし、月山口から山形までのバスは毎日運行だから頑張って月山口まで歩けばいいんじゃないの?ということで早速米沢駅の観光案内所で時刻表を調べてもらい、米坂線の車中でさらに思索を重ねます。小国に戻るとバスは五味沢16:20〜小国17:10で米沢18:30過ぎ。それに対し月山口まで行けば月山口16:00〜山形17:00で大宮に着くのが1時間は違います。仕事がある月曜日に疲れを残さないためにも早く帰れるし主稜線を歩けるし日暮沢コースへ急遽変更しました。
やがて列車は小国駅へ到着。雲ひとつない晴天なのですが全体的には空気がかすんでいる感じがします。朝日も飯豊も全く見えません。待合室に登山届用紙があったのでを記入。それから昼食を取れる場所を求めて駅周辺をうろつきます。食堂もありましたが結局弁当を購入して駅で食べました。
食事から待つこと30分。りふれへの町営バスに乗り込みます。車内は地元の方が結構乗っておられました。揺られること40分で五味沢へ到着。時刻は1時半。軽く体操をしていよいよ出発です。5時で結構暗くなってしまいますから、3時間半しかありません。無理はしないように、しかしできるだけ速く車道を歩いていきます。間もなく樋倉橋に到着。渡ろうと進みかけましたが、地図ではここからも左岸を進むようです。良く見ると確かに細い道があります。迷わず左岸を進みます。舗装はされていますがかなり落ち葉とか多く、なんだか人が通っていないような道です。やがて舗装もなくなり、雑草が極端に増えてきました。いぶかしく思ってると目の前は腰くらいまでの草原に。これはいくらなんでもありえないので引き返しました。10分ロスです。結局車道を行くのが正解でした。また左岸へ渡り返し、徳網集落を過ぎ、しばらく行くと赤白のゲートがあって開いています。ここから未舗装になります。地図を見ると針生平まで半分は過ぎているようで一安心。歩いていくと道は舗装と未舗装が交互に現れ、右岸へ渡ると駐車している車がいくつかあって、目の前に吊橋が現れました。大石橋。ここから登山道。大石橋は作りが丈夫そうで楽勝と思ったのですが、なぜか踏み板が上流側に偏っていて意外にこわい感じでした。その後は緩やかな登山道を登って行きます。祝瓶山への道を分けると間もなく次の吊橋が。今度は幅が足場板1枚です。左岸側が特に手すりになるワイヤーが低くてこれもこわいです。しかしなんとかクリアしてさらに進むと、ついに出ました、一本丸太吊橋。
本当に何でこんな橋架けようと思ったんでしょうね。恐る恐る渡り始めます。やっぱり片足だけ付いた状態のときかなり左右に振れるので相当こわいですね。でも余りに橋に集中し過ぎて高さとかは全く分からない状態になってました。やっとのことでクリア。その後しばらく登ると、角楢小屋です。
中は真っ暗です。今日は誰もいないようです。とりあえず水だけ確保しないといけないので中を見ていたら宿帳の近くにきちんと資料がありました。水場は少し戻った角楢沢とのこと。暗くなる前に汲みに行きます。食事をすませると暇なので資料を見ていたら例の吊橋の架替えのことが。なんと架替えの前はワイヤー1本の真下に丸太を吊っただけのものだったようです。ありえない…。その後はラジオで野球中継を聴いていたらいつの間にか寝てました。
翌朝。時計を見たら4時過ぎてたので起床。外はまだ真っ暗。食事を済ませ、小屋を清掃し、水を汲んで時間は5時20分。ヘッドランプを付けて出発です。最初は沢沿いの道を進みます。やがてまた吊り橋が。大きな沢が大玉沢出合です。ここからいきなり尾根に入って急な登り。地図を見てもきつそうですがそのとおりきつい登りが連続。ひたすら登ると蛇引清水の標識。冷たさで評判な水場ですが、まだ水に余裕もあるので通過。休憩しようかとも思いましたが、上を見ると結構ピークが近くにありそうなのでそのまま前進。しかしここからがきつい。難関だと思います。登っても登っても着かない様子に辟易してきたら、急に木が姿を消して展望が開けました。目の前というかはるか彼方に大朝日。遠っ!
この後は一気に傾斜がゆるみ、かなり快適な稜線上の歩行となります。祝瓶からの道を右から合わせ、北大玉山。平岩清水で水を取りに行きます。最初は普通のトラバース道ですが、やがてササで埋め尽くされた道になり、平らにけずってないのでものすごく滑る道になります。必死でササをつかみながら通過すると沢に出ます。しかし…水が無い。登っても全くだめそうなので音を頼りに少し下るとなんとか水が取れました。滑って転びそうな道をなんとか戻り、少し登ると特に標識はありませんが平岩・御影森方面への分岐。大朝日が目の前に迫ります。
ここからは見た目もきつそうですが実際相当きついです。地面が丁度地蔵岳であったような砂で、きちんと踏ん張れず滑って行く感じ。しかも斜面も急で立ってるだけでずり下がっていくようなところを一歩一歩登り、ついに大朝日の山頂を踏むことが出来ました。
展望は360°。以東岳、祝瓶、飯豊連峰。素晴らしい。
山頂を後にします。間もなく大朝日小屋。小屋の立派さに驚かされます。ここからいよいよ主稜線です。大きく下って金玉水への分岐。今度は簡単に取れそうなので水筒2本持って行きました。砂利道を進んでたどり着いた金玉水。うまい!戻って中岳への登りにかかります。意外に手強いのですがピークは通りません。登りきったところから振り返る大朝日は、ガラリと変わって見事なピラミッドです。
ここからかなり急に下ります。西朝日へはほぼ同じくらい登り返し。
西朝日から見る大朝日はさらに鋭く天を突きます。ガイドブックを見てあこがれた姿が実際に眼前にあることに強い感動を覚えずにいられません。
じっくり景色を堪能して竜門山へ向かいます。東の日暮沢は燃えるようなブナの紅葉です。
大朝日を振り返りながらピークをいくつか超えると竜門山。かなり空気がかすんできてましたので景色は明日の楽しみにして小屋へ入りました。水場は小屋の前。トイレもきれいです。先客は6名。夕方からかなり風が強くなり冷え込んできます。野球は入らなかったのですが、今日も適当にラジオを聴きながら就寝です。
いよいよ最終日。4時過ぎに起床。食事をすませ、ヘッドランプをつけて竜門山へ出発。山頂は冷たい風が吹き通っています。ご来光も見ることができました。
日暮沢へ下山します。まずは快適な稜線。ユーフン山からの展望は見事です。
清太岩山まで来ると樹林が出てきます。それを過ぎるとダケカンバの黄葉の道を一気に下りますが、ときおりゆるくなったり僅かに登り返したりしながら高度を下げていくと、いつのまにか日暮沢に着いてしまいました。水場はぜんぜん分かりませんでした。標識あったんでしょうか。
もう危険はないかと思いますが、ここから17kmに及ぶ車道歩き。根子の集落を過ぎて立派な車道に入ります。振り返ると見事な朝日連峰が望まれ、前方遠くに月山。徐々に大きくなっていく月山を見ながら歩いて歩いて大井沢へ。伝承館ではお祭りをやっていたようですごい車の量でした。湯ったり館で3日間の汗を流して一息。
まだ8kmほどあります。なにか食べようと思いながら歩いていると、「茂右衛門」というそば屋さんが。ちょうどいいや、と行ってみたら駐車場は車であふれ、店の前は待っている人であふれていました。とても待てないので見送り。結局大暮橋まで来てしまい、そこにあった「大越そば」さんで食事。おそばはとても美味しかったんですけど、ちょっと上品過ぎたかも。
そこから月山口は一投足。バス停の前にドライブインがありました。ここで食べれば良かったかな・・・。1時間待ってバスで山形駅へ。
天候に恵まれまして、素晴らしい山でした。その一言です。しかも今回は「山と高原地図」のほぼ左下隅から右上隅まで歩ききりましたので、大きな達成感がありました。

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