奥穂高岳・涸沢岳 -白出沢ルート-


- GPS
- 08:46
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,249m
- 下り
- 2,251m
コースタイム
白出沢出合 5:41-5:45
重太郎橋 6:22
荷継沢 6:51
雪渓 7:13-7:17
穂高岳山荘 8:14
奥穂高岳 8:37-9:30
涸沢岳 10:06-10:10
荷継沢 11:23-11:27
白出沢出合 12:15
新穂高駐車場 13:16
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
百名山の旅、99座目の奥穂高岳を制覇しました。
勢いで始めた4年前を思い返しながら1歩1歩足を進めました。
最後は槍、穂と決めていたのには訳がある。
一番憧れる山でfinishするのが夢だったから。
というのは嘘ではないが真実でもない。
本当の理由は親父だ。
親父は今から40年以上前に穂高連峰を縦走したらしい。
そのころの話を小さい頃何度か聞かされた記憶がある。
まだ山に興味の無かった自分にはどうでもいい話だった。
自分には関係ない、縁のない世界の話。
まさかそんな自分が山に登る、まして百名山に挑戦するとは思いもしなかった。
きっかけは専門校時代の仲間と登った木曽駒ヶ岳だった。
その話はまたいつか書きますが、自分は徐々に山にのめり込んでいくことに。
そんな自分に親父は再びあの話を自慢げにするものだった。
それは親父の誇りなんだと理解した。
あの頃は聞き流していた話がスゥーっと自分の中に入ってくる。
自分もいつかそこに立ちたい。だが、その技量はまだない。
その頃からがむしゃらに近辺の低山を登ることになる。
その年に西日本の百名山は全て制覇した。(屋久島以外)
翌年は北海道、東北。すべて日帰り、とにかく登りまくった。
旅から帰ってくるたび、親父に写真を見せ山であったことを話した。
その頃からだろうか、自分は山登りの技量では親父を越えたと感じた。
それは親父も口にはしなかったが感じていただろう。
親父にはいつもデカイ存在でいてほしい。
自分が山を攻め続けることで、親父の穂高連峰縦走の話を霞ませることはしたくない。
親父には誇らしげにいつでもそれを語ってもらいたい。
槍、穂を踏破することは親父からそれを奪うことのように感じてしまう。
そんな気持ちの結果が、穂高連峰を未踏の地にすることに繋がった。
これが日本アルプス最高峰を最後の最後まで登らなかった理由です。
しかし登らなければ百名山達成は出来る訳もなく。
5年で登ると決めた以上やるしかない。
下山後いのいちに親父に写真を見せた。
親父は懐かしむように写真を眺めていた。
忘れていた古い記憶も甦った様子で、いつも以上に上機嫌で語り始めた。
実際自分も経験したことにより、話にシンクロできる。
今も昔と変わらない山の姿に感動し、思いを馳せる親父。
そして自分の百名山達成を楽しみにしている様であった。
ふと気づいた。
自分が感じ続けたことは杞憂だったのだと。
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