霧雨一転快晴で苗場山[嘆願スキーヤー]


- GPS
- 07:06
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,229m
- 下り
- 1,220m
コースタイム
8:19 和田小屋登山口
9:23 下ノ芝
9:50 中ノ芝
10:12 苗場山、小松原分岐
10:23 神楽ヶ峰
10:36 雷清水
11:21 苗場山12:17
13:48 中ノ芝13:54
14:46 和田小屋14:49
15:05 かぐらスキー場第2リフト町営駐車場
天候 | 雨のち晴れと強風 気温 朝、駐車場15℃ 下山途中 25℃ 山頂では強風のため体感温度は−3℃くらいに感じる。 下山時の気温、東京では30℃超えたとのことで納得。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場〜和田小屋までは登山道を通るコースもあるが雨後などはぬかるんで汚れる・滑るので林道を歩くほうが楽かもしれません。 和田小屋〜中ノ芝あたりまでは土と岩の段差が多く滑りやすい道が続く。 神楽ヶ峰〜苗場山は大きく下り登り返す。神楽ヶ峰からの下りの途中で水場がある。登り返しは急登。 和田小屋前に登山ポストあり 和田小屋に飲料自販機あり 下山後は街道の湯 安いがいい風呂だった。 http://www.yuzawaonsen.com/04kaido.html |
写真
山登りならこの数十歩がえも言わぬ高揚感に駆られるのはお分かりいただけるはず、写真には微塵も表れていないがね!(b)
感想
昨年から行こう行こう、行きたい行きたいと思っていながらなかなか足が向かなかった苗場山。
苗場といえば言わずと知れたスキー場の代名詞のような場所。苗場・かぐらなどの有名スキー場を有するが、実際のスキー場は実は苗場山麓には無く、至って綺麗なカラダの山である。
湯沢インターを降りた後、昼食調達のためにコンビニに寄ったがそこで突発的にフライングディスクに目が止まる。
苗場の山頂って平原だよな。これもしかして使えるんじゃねぇのか・・・?
と数秒で購入決定。使えなくても旅先で緩んだ財布の紐はそれなりにいい思い出にもなるものだ。
予報通りで悔しいがスタート地点に着く前から、着いたあとも、降り続く雨により失念しそうなムードだった。そうは言っても霧雨。ここまでの運転をしてくれた友人が行く気があるなら行くしかねえな、いいから早く止んでくれよ、と半ば強引な嘆願を空にしてみる私。無敵の晴れ男garnet氏の健闘むなしく霧笛にむせび泣くのか、否か?
ぬたぬたのスタート直後の登山道で足元がよく滑る。さすが苗場は雪質ならぬ土質がシュプールを描き易いのか、という皮肉を内に秘め途中からの林道歩きで足早に和田小屋へ。
登山カウンターのある広々とした登山道はすぐに樹林帯の登りに変わる。ゴロ岩の登りは霧雨の影響でやはり滑る。苗場は雪質のみならず岩質も・・・略。
下ノ芝でレインカバーを装着し中ノ芝あたりまで来るとようやく雨の気配がなくなり、小松原分岐辺りでは日が差し出す。このあたりから見た草紅葉一歩前の草原に対し、近くのハイカーさんと「麦芽100%って感じですね」という斜め上行く感性で名づけた私の言葉に大笑いを頂いた。
神楽ヶ峰を過ぎるとついに姿を現した苗場山に我らの「ヤッホー」とも言える叫び声
「元気ですかー」と腰と喉の調子が危ぶまれる私が叫ぶ。次いで友人が叫ぶ。下に見える苗場山へのコルにはハイカーがいたf^^*)
今日一番の急登を私の得意とするエンゼルタッチの足運びを駆使して、荒れる息遣いに抗うように優しく、しかしたくましく登る。説明不足な友人が言う「リハ登山」とは「リハーサル」ではなく「リハビリ」登山であるからして、この登りはいささかハード。腰に負担が掛かりだしたのはここの登りも終盤のことであった。それでも痛みはせず、微弱な違和感のみで強風が吹きすさぶ山頂湿原にたどり着く。
それはレコでみた、けれど昨年から夢に見ていた天空の楽園、というよりはエンゼルタッチで登ってきたことも関連付ければ「天使の楽園」とでも例えたい場所である。
よもや山頂であることを忘れてしまう広大な草原、点在する自然のいたずら書きのような池塘、この日はさらに吹きすさぶ強風のせいで麦芽1000%な草紅葉がたなびき湿原全体に動物的とも言える躍動を与えていた。
本当の最高点を踏み、その後山頂ヒュッテの横から伸びる展望台でドコモの電波がたまに入ると書かれた看板に釣られ移動、運良く入った電波に即さま連絡が入っていた。仲のいいヤマ友から「山頂に着いた?」の文字。どこかで見てるのかと驚きつつもドンピシャの読みで届いたメールに返信して電波の届かない場所へ移動する。
何故か?我らにはやるべきことがあるからだ!
あいにくの強風で草原ビューでやることができなかったが起点の効くgarnet氏の提案で無展望の最高点のある広場へ。
そう木々で囲まれて無展望なのが功を奏したまたま人がいないのをラッキーにそこで例のフライングディスク遊びを楽しんだ。とはいえ迷惑にならぬようお互いの距離は7〜8mでひょいひょい投げ合うものであったが…異常に楽しい!! でも標高2100mでは息切れ著しい(o´Д`)=з
下山時は雲も強風もなくなり展望が開けてきた谷川岳を臨む。よく考えればガスっていないクッキリ見える谷川岳を肉眼で見たのは初めてかもしれない。
その後の中ノ芝以降ではとにかくズルズル滑る、滑る。
もうコケるのだけは勘弁、と誰にお願いするでもなく足運びも慎重に、でも
滑る。我ら二人は思わず願うのである、そう少年隊の歌にあるような、無いような
「二人は 二人はもう 嘆願スキーヤー」(『湾岸スキーヤー』より、多少もじって)
和田小屋まで大コケすることなく無事に降り立ち自販機でコーラ燃料を私だけ投入、「炭酸スキーヤー」に早変わりだ、いやもう滑らないのでただのハイカーなのだが。
駐車場に着き思ってた以上に骨のある、そして感動のある苗場山にご満悦な我ら。互の次なる山行に思いを馳せ、やはり『湾岸スキーヤー』から引用して締めくくれば
「昨日より今日よりも素敵な場所がある」
その先の歌詞は山行とは一切関係ないので触れないでおく。
それにしても足元もオヤジギャグもよく滑る苗場山行。ボーゲンならぬ暴言を吐くことがなかったのがせめてもの救い、というか足元をすくわれてるというか。
今回は、コラボ登山、「ガチンコブラザーズ」の日であった。
とは言っても腰痛明けのbo-tyu-zaiさんは、リハ登山第2弾です。
それにもかかわらずチョイスは苗場山でした。
関越の道中から曇り空。挙句には上里SAあたりからは雨が降り出す始末。
しかし、関越トンネルを抜ければ、劇的に天候は変わるかもという甘〜い期待を抱くが、そんなに甘くないのが世の常!
しかも私のナビのセットが、かぐらスキー場の田代ゾーンというどうしようもないミスのため、スタートは30分遅れ。
若い時に、苗場、湯沢は良くスキーで来たのになぁって。そんな遠い甘い記憶がミスを招いたのかはいざ知らず。
小雨がぱらつく中、歩を進めるがさすがに途中でザックカバーをつけ雨をしのぎ、黙々と、いやメンズトークを繰り広げながら登る。
中の芝の地点で、空を見上げると、青空が見えてきた!
しかも草紅葉も見事!
雲の流れは速く、これは快晴の予感がします。
神楽の峰を通過し、苗場山を見てびっくり。山頂湿原のイメージばかり持って臨みましたが、ここから見る意外な凛々しい姿に驚嘆の声を上げる。
天候もどんどんと雲が流れ、青空が増えていき、最後の一登りを終えるとそこには見事な楽園が待っていた。
にわかには山頂とは信じられない湿原。「もしもし、ここは尾瀬ですか?」と質問したくなるくらい、ホントに。
ひとしきり昼食、撮影を終え、忘れてはいけない「フライングディスク」。
さて、この強風下でどこで投げるか?山頂標識の広場が木々に遮られ、幸いに他の登山者もいない。やっちゃう?やりましょう。
しかし、2人です。撮影するにはどうするか。写真の通りの自分で拾いにいくという。。。
その後しばし2人で遊んでみるも、食後直後、しかも2000mの高所で息が上がる。
アラフォーのおっさんだもの、仕方なし。
一路、下山中おっさん2人のハートを掴んだのは凛々しい谷川岳の姿、また遠くに見える越後駒。冬山になる前にこっち方面もう一回来れるだろうか?
来週は、それぞれ別の登山であるが、天候が良い事を祈る。
おしまい。
bo-tyu-zaiさん , garnet0823さんこんばんは!
苗場山お疲れ様です
最近僕の目に良く留まる苗場山ですが、やはり本物の楽園のようですね
pc越しに麦芽100%炭酸汁を飲みながらの麦芽畑のおつまみ最高でした
それにしても晴天神garnet0823さんは無敵ですね
bo-tyu-zaiさんも腰の方お大事にっ
おはようございます。
「天空の楽園」はホントにありました♪
そしてヒップそりに続く遊び、フライングディスクを覚えました(笑)
私の晴天パワー、なかなかの力を発揮するようです。
今日はどうしても雷鳥見たくて、また燕に行こうとしてましたが、遅番勤務後の帰りの電車で酔い、止めました…。
Johnnnyの鳳凰レコ見たら、鳳凰にまた行きたくなりました!
相棒は今日も山に行ってるはずです。
Johnnnyさん、コンばんは。
苗場山、山頂に着くその瞬間まで広がる湿原がチラリとも見えないところがニクい演出です。
そこに飛行石や盗賊団が飛来してくることはなく、どうにも吹きすさぶ急風に目を開けるのもためらわれましたが、たなびく麦芽畑はナウシカの幼少時代に過ごした草原を彷彿とさせたのは決して大げさな表現とは思いませんでした。神楽ヶ峰と苗場山のコルを吹き抜ける風を体に受ければ「風の谷?」とも思えるかも。
いろんな山があるんだなと思わせられる山です。
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