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Yamareco

記録ID: 358736
全員に公開
ハイキング
谷川・武尊

谷川岳 気が付けば遭難救助・・・百名山96座目

2013年10月13日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:58
距離
8.1km
登り
1,419m
下り
868m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:43
休憩
1:07
合計
5:50
11:53
76
13:15
13:15
33
13:48
13:49
9
13:58
13:59
5
14:04
14:07
15
14:21
14:22
9
14:31
14:36
10
14:45
14:47
10
14:57
14:57
15
15:12
15:12
59
16:11
17:09
26
17:47
17:47
2
17:49
ゴール地点
11:50 谷川岳登山指導センター
11:55 西黒尾根登山口
12:41 1259m
13:11 ラクダの背1516m
13:15 ガレ沢の頭
14:03 トマノ耳(1963m) 14:07
14:13 オキノ耳(1977m) 谷川岳最高峰 14:22
14:29 トマノ耳(1963m)
14:39 肩の小屋 14:47
14:55 天神ザンゲ岩
15:11 天狗の溜り場
15:33 要救助者発見 
15:59 避難小屋(警察が来るまで待機) 17:16 
17:49 天神平駅
天候 晴れ 頂上付近濃霧
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷川岳ロープウェイ駐車場 
連休中の駐車場はクルマを停めるだけで1時間以上かかりました
コース状況/
危険箇所等
ロープウェイ
連休中は登山、下山共にロープウェイに乗るだけで1時間以上待つ場合があります
ロープウェイ利用の際は時間に余裕を持って行動しましょう
下山道が渋滞時は営業終了時間を過ぎても最後のハイカーが乗るまで運行します。渋滞のなかで慌てる必要はありません

西黒尾根
西黒尾根は急坂で且つ、ヤセ尾根・クサリ場の比較的多いルート
高度感がある場所が数箇所ある
下山時に使われることが多そうだが、初心者は「登り」で使った方が良いでしょう

天神尾根
天神尾根は初心者向けコースですが、頂上稜線歩きでは風に吹かれることが多いので低体温症に陥らないように注意しましょう
谷川岳登山指導センター

ロープウェイ乗り場と違いひっそりしています
2013年10月13日 11:50撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 11:50
谷川岳登山指導センター

ロープウェイ乗り場と違いひっそりしています
谷川岳登山指導センター

センター建物内に登山届けがあります
2013年10月13日 11:50撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 11:50
谷川岳登山指導センター

センター建物内に登山届けがあります
さぁ登山開始です
2013年10月13日 11:50撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 11:50
さぁ登山開始です
谷川岳一ノ倉沢は一般車は進入禁止

乗り合いタクシー500円也が走っています
2013年10月13日 11:50撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 11:50
谷川岳一ノ倉沢は一般車は進入禁止

乗り合いタクシー500円也が走っています
西黒尾根入口
2013年10月13日 11:55撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 11:55
西黒尾根入口
JR巡視路分岐

数々の山に登ってきましたが、登山道中でJR巡視路が有ったのは初めてです
2013年10月13日 12:08撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 12:08
JR巡視路分岐

数々の山に登ってきましたが、登山道中でJR巡視路が有ったのは初めてです
倒木

急登の途中にある倒木を乗越えます
(写真では勾配が判り難い)
木にステップが刻まれていますが、下山用で、登山時は、倒木を登りつめれば迂回できます
2013年10月13日 12:14撮影 by  202F , FUJITSU
1
10/13 12:14
倒木

急登の途中にある倒木を乗越えます
(写真では勾配が判り難い)
木にステップが刻まれていますが、下山用で、登山時は、倒木を登りつめれば迂回できます
土合1時間 谷川岳山頂3時間

下山CT1時間の区間を38分で登ってきました
2013年10月13日 12:28撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 12:28
土合1時間 谷川岳山頂3時間

下山CT1時間の区間を38分で登ってきました
木々の間から一ノ倉沢の稜線が見えてきました

写真では判り難いですが、そこそこ綺麗に見えます
2013年10月13日 12:32撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 12:32
木々の間から一ノ倉沢の稜線が見えてきました

写真では判り難いですが、そこそこ綺麗に見えます
根っこの多い急登

ひたすら急登です
2013年10月13日 12:43撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 12:43
根っこの多い急登

ひたすら急登です
上州武尊山
2013年10月13日 12:56撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 12:56
上州武尊山
クサリ場
2013年10月13日 12:59撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 12:59
クサリ場
ロープウェイ山上駅を見下すようになりました
2013年10月13日 13:00撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:00
ロープウェイ山上駅を見下すようになりました
頂上がハッキリ見えてきました
2013年10月13日 13:01撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 13:01
頂上がハッキリ見えてきました
クサリ場

クサリ場が数多くありますが、クサリを持って登ることは殆どありませんでした
2013年10月13日 13:04撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 13:04
クサリ場

クサリ場が数多くありますが、クサリを持って登ることは殆どありませんでした
2013年10月13日 13:09撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 13:09
トマの耳とオキの耳(谷川岳山頂)

トマの耳(真ん中のチョコンとしたピーク)
オキの耳(奥の稜線ピーク)
2013年10月13日 13:09撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:09
トマの耳とオキの耳(谷川岳山頂)

トマの耳(真ん中のチョコンとしたピーク)
オキの耳(奥の稜線ピーク)
マチガ沢も紅葉に包まれています
2013年10月13日 13:10撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:10
マチガ沢も紅葉に包まれています
ラクダの背
2013年10月13日 13:11撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:11
ラクダの背
ラクダの背から一旦ピークをくだり、再度急登にチャレンジです
2013年10月13日 13:12撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:12
ラクダの背から一旦ピークをくだり、再度急登にチャレンジです
ガレ沢の頭

後ろに見えるのはロープウェイ山上駅
2013年10月13日 13:15撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:15
ガレ沢の頭

後ろに見えるのはロープウェイ山上駅
頂上稜線まであと少しといところでガスが出てきました
2013年10月13日 13:27撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:27
頂上稜線まであと少しといところでガスが出てきました
ロープウェイ駅も霞んできました

さっきまではハッキリ見えていたのに・・・
2013年10月13日 13:48撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:48
ロープウェイ駅も霞んできました

さっきまではハッキリ見えていたのに・・・
四ノ沢の頭

視界100m以下になりました
2013年10月13日 13:56撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 13:56
四ノ沢の頭

視界100m以下になりました
中級者向き看板

ロープウェイ下山道分岐を少し下った所にあります
同じ注意書きをするなら分岐点にしなくちゃね・・・
2013年10月13日 13:56撮影 by  202F , FUJITSU
1
10/13 13:56
中級者向き看板

ロープウェイ下山道分岐を少し下った所にあります
同じ注意書きをするなら分岐点にしなくちゃね・・・
西黒尾根・天神尾根(ロープウェイ駅方面)分岐ケルン

ガスっており殆ど文字も読めません
2013年10月13日 13:58撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 13:58
西黒尾根・天神尾根(ロープウェイ駅方面)分岐ケルン

ガスっており殆ど文字も読めません
西黒尾根・天神尾根(ロープウェイ駅方面)分岐

すぐ下に肩の小屋があるのですが、ガスっており存在に気が付きませんでした
2013年10月13日 14:02撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:02
西黒尾根・天神尾根(ロープウェイ駅方面)分岐

すぐ下に肩の小屋があるのですが、ガスっており存在に気が付きませんでした
トマの耳1963m[[mountain1]]登頂

風がキツイのでこの後ジャケットを着込みます

2013年10月13日 14:04撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 14:04
トマの耳1963m[[mountain1]]登頂

風がキツイのでこの後ジャケットを着込みます

三角点タッチ

三角点はトマの耳にしかありませんでした
2013年10月13日 14:04撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:04
三角点タッチ

三角点はトマの耳にしかありませんでした
山座同定盤

晴れていたら景色良いんだろうなぁ〜
2013年10月13日 14:05撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:05
山座同定盤

晴れていたら景色良いんだろうなぁ〜
谷川岳オキの耳1977m[[mountain1]]登頂

百名山96座目
2013年10月13日 14:16撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 14:16
谷川岳オキの耳1977m[[mountain1]]登頂

百名山96座目
ガスが引いて万太郎谷が少し見えました
2013年10月13日 14:34撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:34
ガスが引いて万太郎谷が少し見えました
万太郎山への稜線

残念ながら万太郎山は見えませんでした
2013年10月13日 14:35撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 14:35
万太郎山への稜線

残念ながら万太郎山は見えませんでした
西黒尾根・天神尾根(ロープウェイ駅方面)分岐

登山時には見えなかった肩の小屋が目の前に見えます
2013年10月13日 14:37撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:37
西黒尾根・天神尾根(ロープウェイ駅方面)分岐

登山時には見えなかった肩の小屋が目の前に見えます
谷川岳肩の小屋

カップラーメンを食べるつもり満々だったのですが売切れ
行動食を食べ、我慢して下山します
2013年10月13日 14:46撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:46
谷川岳肩の小屋

カップラーメンを食べるつもり満々だったのですが売切れ
行動食を食べ、我慢して下山します
さぁ小屋を出発です

約10分小休止しました
2013年10月13日 14:47撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:47
さぁ小屋を出発です

約10分小休止しました
階段歩き

暫くは階段で一気に高度を下げます
2013年10月13日 14:47撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 14:47
階段歩き

暫くは階段で一気に高度を下げます
天神ザンゲ岩
2013年10月13日 14:55撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 14:55
天神ザンゲ岩
熊笹を歩きます

登山道が広い
2013年10月13日 14:55撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 14:55
熊笹を歩きます

登山道が広い
ナナカマド??

赤く美しいです
2013年10月13日 15:04撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 15:04
ナナカマド??

赤く美しいです
天狗の溜り場

ハイカーの溜り場になっていました
2013年10月13日 15:11撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 15:11
天狗の溜り場

ハイカーの溜り場になっていました
紅葉と大渋滞

ロープウェイ乗り場へ向かう天神尾根はハイカーで大渋滞です
2013年10月13日 15:28撮影 by  202F , FUJITSU
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10/13 15:28
紅葉と大渋滞

ロープウェイ乗り場へ向かう天神尾根はハイカーで大渋滞です
紅葉が綺麗だねぇ〜
等と渋滞のなか写真を撮りながら下山をしていたらこの先、登山道で体調不調で倒れた女性を発見
彼氏らしい男性と助けながら下山
2013年10月13日 15:31撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 15:31
紅葉が綺麗だねぇ〜
等と渋滞のなか写真を撮りながら下山をしていたらこの先、登山道で体調不調で倒れた女性を発見
彼氏らしい男性と助けながら下山
要救助者を無事に麓まで安全に下ろすことができました
解散したらトップリと日は暮れていました
2013年10月13日 18:04撮影 by  202F , FUJITSU
10/13 18:04
要救助者を無事に麓まで安全に下ろすことができました
解散したらトップリと日は暮れていました
撮影機器:

感想

<まえがき>
飯豊山・平ヶ岳へ登るため、ずっと天候を伺っていた しかし都合の良い時はいつも天気が悪い
この日も出来れば、飯豊山・平ヶ岳方面へ行きたかったのだが、天候不良
ところが、この日の谷川岳の天候は 晴れだったので、連休中日から谷川岳へ急遽登ることに・・・
因みにこの時点の天気予報によれば、翌日・翌々日の飯豊山・平ヶ岳の天候は晴れであった

<神戸から谷川岳ロープウェイ>
・・・実は家を出るときは、甲武信ヶ岳へ登るつもりでAM2時に神戸を出発したが、谷川岳の天気予報が良くなってきたので途中で目的地変更
上信越自動車道を経由して渋滞に巻き込まれつつ水上ICへ
水上ICから土合駅までトロトロながらも走れたものの土合駅付近から、ロープウェイ駐車場までの間は大渋滞で殆ど進まない 歩くほうが速い
ナント土合駅付近からロープウェイ駐車場まで1時間以上かかった

身支度を整え、ロープウェイ乗り場に向かうと、チケット売り場で、ロープウェイ搭乗1時間待ちとのこと
「歩いて山上駅まで何分ですか??」
と訪ねると
「45分です」
とのことだったので、ロープウェイには乗らず、歩いて谷川岳頂上を目指すことに
チケット売り場係員の方は
「45分はかなり早足ですよ〜」
と心配そうに言っていたが、
「大丈夫ですよぉ〜」
と返事をしてロープウェイ乗り場をアトにした

このまま素直にロープウェイ山上の天神平駅まで歩いてから谷川岳を目指すより、西黒尾根ルートの方が頂上を目指すには効率が良い
ということで、西黒尾根ルートを登るべく一ノ倉沢方面への車道を歩きだす
ロープウェイ駅から少し歩くと、谷川岳登山指導センターへ到着



<谷川岳登山指導センター〜ラクダの背>
谷川岳登山指導センターを出発して、すぐに一ノ倉沢への交通規制ゲート
実際には谷川岳登山指導センター下部の小屋で規制を行っていた

五分車道を歩いて西黒尾根登山口に到着
西黒尾根登山道、ココから見ると「道」というより「崖の枯沢」というような感じの急坂
登山口道標には「頂上まで3.7km」と記載されている
頂上までは標高差1200m程度なので途中に下り返しさえなければ、まぁ2時間もあれば登れるでしょう
歩き始めは樹林帯歩き、眺望はほぼゼロ

登山口から13分歩くと、JR巡視路があった
ループ線で勾配を稼ぎかつ、長大トンネルで谷川岳を貫く上越線
この巡視路の先にはどのような設備があるのだろう?? 思いめぐらす

さらに5分登ると巨大な倒木が登山道に横たわる
この倒木にステップが切ってあるが、そこは通らず倒木の山頂側をグルッとトラバースして先に進む

30分ほど歩くと樹林の間から一ノ倉沢の稜線そして頂上がチラホラと見える
一時間ほど歩くと、クサリ場が出てきて、樹林が薄くなり、トマの耳とオキの耳もハッキリと見えてくる
頂上付近の稜線には多くのハイカーの姿が見える

マチガ沢の紅葉を眺めるようになるとラクダの背に到着


<ラクダの背〜オキノ耳(谷川岳頂上)>
ラクダの背から一旦坂を下り、ガレ沢のコルで巌剛新道と合流し再度急登に取り付く
クサリ場では下りのハイカーが渋滞しているのを横目に、クサリを使わず一気に登り詰める
この頃まで天候は良かったのだが、頂上付近が一気に曇り始め、視界が利かなくなる
風も強くなり、ジャケットを着込んで歩く

視界数十mのなかトマの耳を経由しオキの耳へ到着
2時間23分でコースタイムの半分近くで登頂した

<オキノ耳〜(遭難救助)〜天狗平駅>
百名山96座目
ただし頂上といっても何も見えないので感動もない crying

下山時はロープウェイを利用する天狗平方面へ下る
谷川岳肩の小屋に立ち寄り、カップラーメンを求めるが残念ながら売り切れ
あぁ〜とっても残念 shock
おでんなら有るとのコトだったが、ナントなくおでんを欲しい気分ではなかったので、行動食を食べて下山を続ける

(遭難救助)
途中から渋滞に嵌る。
ナントなく一緒になった男性二組のハイカーと一緒にゆっくりゆっくり渋滞のなか下山していると、意識混濁し登山道に倒れている女の人がいた
彼氏らしき男性が介抱してるが、こんなところで横になっていては低体温症になるだけなので、彼に手伝いを申し出る
取敢えず背負い搬送でロープウェイ乗り場へ下ろせば良いだろう
と考え、彼の持っていた30Lリュックを背負い搬送器具として利用し、彼に彼女を背負わす
(やっぱり最初は彼氏が担がねば格好がつかないでしょう

背負い搬送し下山を始めるとすぐに、熊穴沢避難小屋に到着、そこに要救助者を収容した
熊穴沢避難小屋には、要救助者と同じパーティの女性が一人おり谷川岳登山指導センターへSOSの電話を発信済み 彼女によると救助隊がここまでやってくるとのコト
このパーティーは男1女2の3人組であった

要救助者が寒がっているので、僕の持っているツエルトを毛布代わりに被せる
他のハイカーからはカイロを二つ頂いたので、要救助者の腋下にあてる
(この作業は女性に依頼)
お湯の差し入れもあったが、要救助者は受け付けない

このまま彼らを放置する訳にもいかないので、頂上からたまたま一緒に下ってきたハイカーの方と一緒に救助隊が来るまで待機する

暫くするとヘリコプターが飛んできた
この時初めて「タダの人助け」が「遭難救助」になっていることに気が付いた
ヘリは残念ながら風がキツク着陸できないので帰っていった
17時になり暗くなってきたのでヘッドライトの装着準備をする
要救助者パーティーは誰もヘッドライトを持参していない

17時すぎに、警察隊の方二人が徒歩でやってきた
背負い搬送器具を要救助者にセットして要救助者を担いで歩く
先頭の隊員が足モトを確認しつつ、背負い搬送している隊員が後に続く方式で歩き始めたが、ビレイはない
背負い搬送器具からロープを出してくれたら、後ろからビレイすることを申し出る
一度目の交代の時にロープを出してもらい僕が後ろからビレイしながら後に続く

谷川岳登山指導センターの方も合流
ヘッドライト二つを余分に持ってきて頂いており、ライトのないメンバーに配布
ビレイも交代していただきロープウェイ乗り場を目指す

避難小屋から約30分歩いて天神平駅に到着
ロープウェイ乗り場は搭乗待ちの長蛇の列、要救助者は救急扱いで割込んですぐに搭乗
第三者の僕らは、同時搭乗を躊躇っていたのだが、警察の方に
一緒に乗ってくださいsign01
と促されそのまま搭乗する
搬機の中で警察から全員簡単な事情聴取を受ける

猛烈な横風で搬機が時おり揺れる
こりゃヘリコプターは着陸できんわなぁ〜

真っ暗闇のなかロープウェイを下降を続ける
暫くすると足元に赤色回転灯が見えてきた
救急車が待機している

ロープウェイから降りる
要救助者はロープウェイ乗り場に横付けされた救急車に直接収容
我々は彼らと別れを告げて、波乱の谷川岳登山を終えたのであった


<あとがき>
山で人助けは何度もしたことがあるが、ここまで本格的な人助けは始めてでした
彼(要救助者)らの技術・装備は未熟であったが、つい去年までは、僕もヘッドライトを持たず保険にも入らずに山をウロウロしていた
人というのは、想定外事象の事前用意を簡単に出来るものではないと考えています
僕自身は百名山登山を始めて色々と失敗をして、登山教室に通いたまたま思想・技術・装備が身についただけ
彼らには今回の失敗を活かして是非次は、積極的に人助けが出来るようになってまた登山をして欲しいと願っています

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コメント

こんばんは
keijikeiji さん遭難救助大変お疲れ様です。

テキパキとした対処凄いと思います。
中々実際は出来ないと思います。

私も人ごとではなく、体調管理はもちろんのこと、どんな時も装備はきちんとして、山に挑まなければと再認識させられるレポでした。

谷川岳、私も何度か行く機会を伺ってたんですが、中々お天気が折り合い付かず、来年以降に持ち越しです

谷川岳って結構難しいイメージあります。
どこも慎重は当たり前ですが、ここは万全を期していずれ望みます!


話わ代わりますが、keijikeiji さん百名山コンプもう少しですね
頑張って下さい。
陰ながら応援しております
2013/10/20 1:33
はじめまして
私もこの日は谷川岳に居ました。
つい最近までの夏山と違い体温を奪っていく強風が吹き荒れていましたよね。

人命救助。
お疲れ様でした。
結構ヘッテンなどを持たない登山者が多いようですね。
やはりどんなお山でも最低限の装備をもってお山に入らないといけないって改めて思うレポですね。

救助者はツエルトがとてもありがたかったと思います。
またビレイなどその場の対応も素晴らしかったと思います。

百名山コンプはできたらこの谷川岳で行われたら嬉しかったです
あと少しですね。私も応援しています
2013/10/20 4:14
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ゲスト
keijikeiji さんこんにちは。
2012年7月から、百名山をすごいピッチでキメてるなぁ。と遅らばせながら、ウォッチし始めたところでした。

人助けも惜しみなく、しかも適確に出来てしまう keijikeiji さん の行動には、驚かされます。
知識、経験、優しさがなければ、なかなか最後まで見届けることは出来ないでしょう。

ツエルトくらいは、何もなくとも持っていたほうがいいのかな?と思いはじめた ところでした。

山では、どんなことがいつ起きるかわからないものですね。
2013/10/20 11:20
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skyworkerさん
基本的に谷川岳の一般の登山道は難易度は高くないと思われます

今回の問題は、脱水症状や低体温症のように個人そのものの体調管理だと思います
これは低山でも起きる問題で・・・
8月には妻もこれでフラフラになりました

体調管理は自分自身で行うしかありませんね
2013/10/20 23:08
mitukiさん
ありがとございます
実は・・・私も去年まで、日帰り登山ではヘッデンを持ち歩いていませんでした coldsweats01

僕自身のコトですが座学で勉強するかイザという体験をしないと、ヘッデンやツエルトを持ち歩くという考えにならないと感じます
私自身も色々と失敗して今回の装備に至った次第です

いずれにせよ今回、自分自身の体験が活かせて良かったと感じています
2013/10/20 23:12
tengu-さん
僕自身が山や街で何度も色々な人に助けられたことがあります
人を助けるのはそれまでにお世話になった方々への恩返しです

ツエルト・サバイバルシート・テープ・キズパワーパッド・痛み止め等は全て自分の失敗から持参するようになったものです
しかしホームグランド六甲山登山(知り尽くしている道)の際は、これらを持参して登ることはありません
登山のスタイルに合せて持参する物を変えてゆけば良いと考えているのです
2013/10/20 23:21
百名山登山について
skyworkerさんmitukiさんtengu-さん
ご声援いただきありがとうございます

10月20日現在残すところ、甲武信ヶ岳・剣山の二座となりました
11月中には完登の予定です
2013/10/20 23:25
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無雪期ピークハント/縦走 谷川・武尊 [日帰り]
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利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5
無雪期ピークハント/縦走 谷川・武尊 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 谷川・武尊 [2日]
残雪期天神平より谷川岳1泊
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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