ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3614472
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国山地東部

花知ヶ仙・妹山 〜秋はこれから、激坂と激薮を攻める〜

2021年10月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:38
距離
9.4km
登り
862m
下り
856m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:52
休憩
1:47
合計
6:39
10:41
30
スタート地点
11:11
11:11
46
11:57
12:44
125
14:49
15:49
63
16:52
16:52
28
17:20
ゴール地点
天候 晴・曇
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道482号線の恩原湖南のカーブの先端付近で遠藤の標識のある南方向へ折れて、遠藤川に沿って南下します。山の中に入ると未舗装道路(一部コンクリート舗装)の荒れた道になりますが、通行止めの標識があるところまで車で侵入しました。通行止め標識手前の路肩スペースに車を停めて歩き始めました。
コース状況/
危険箇所等
◆通行止標識〜「花知ヶ仙登山口」標識
 傾斜の緩やかな林道です。未舗装なので雨で溝になっているところはありますが、崩落はなく安全に歩けます。
◆「花知ヶ仙登山口」標識〜花知ヶ仙分岐
 森の中の道で林道より少し傾斜が出ます。危険個所はありませんが分岐を間違えないように注意を。
◆花知ヶ仙分岐〜花知ヶ仙山頂
 かなり傾斜のきつい直登の尾根です。道幅は広いので道の中でジグザグに登っていくのが良いでしょう。分岐はないのでとにかく道の通りに進みます。落ち葉が積もっているので雨の後などは滑るかもしれません。
◆花知ヶ仙分岐〜三ツ子原林道合流点
 花知ヶ仙分岐が峠(谷筋の分水嶺)なので、反対の谷筋に沿って下ります。私はここで地図を読み違え、尾根だと思ってしばらく間違った方向へ進んでしまいました。沢の水量は多くないので沢の縁を歩いても水に浸かることはありませんでした。後半(西側)は林の中の傾斜の緩やかな道になります。
◆三ツ子原林道合流点〜林道妹山分岐
 地図に載っている点線及び実線の道をたどります。一見無駄に九十九折しているようですが、適度なペースで標高を上げているので、ショートカットしようとして脇道や林の中に入ろうとしない方が良いでしょう。
◆林道妹山分岐〜妹山山頂
 登り口からしばらくは身長より高いネマガリタケ(チシマザサ)の薮の下をくぐりながら進みます。赤いテープを目印に長い笹をかき分けながら行きます。傾斜はかなりあります。中腹に岩場があるのでそこは上手に回避しなければなりません。どう進むのが正解かよくわかりませんでしたが、何とか山頂にたどり着けました。下りは別のもっと歩き易いコースがないかと進みかけたのですが、ネマガリタケの激薮に阻まれ、結局上りに使ったコースへ合流しました。
通行止めの標識の前まで頑張って上ってきました。ここから歩きます。
2021年10月09日 10:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 10:44
通行止めの標識の前まで頑張って上ってきました。ここから歩きます。
葉の色付いた樹があります。
2021年10月09日 10:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 10:45
葉の色付いた樹があります。
ここには紅葉が。
2021年10月09日 10:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 10:47
ここには紅葉が。
車で上がれないこともないでしょうが、路面のかなり荒れた地点もあるので、歩くのが正解でしょう。
2021年10月09日 10:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 10:47
車で上がれないこともないでしょうが、路面のかなり荒れた地点もあるので、歩くのが正解でしょう。
ホオノキかな、大きな枯葉が道を覆っていました。
2021年10月09日 10:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 10:48
ホオノキかな、大きな枯葉が道を覆っていました。
ツリガネタケ
こんもりといい形をしています。
2021年10月09日 10:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 10:49
ツリガネタケ
こんもりといい形をしています。
この辺りは花崗岩です。路肩は風化して真砂土になっています。
2021年10月09日 10:53撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 10:53
この辺りは花崗岩です。路肩は風化して真砂土になっています。
何者かが掘り返しています。イノシシかな。
2021年10月09日 10:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 10:56
何者かが掘り返しています。イノシシかな。
アケボノソウ
思いの外小さい花です。
2021年10月09日 10:59撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 10:59
アケボノソウ
思いの外小さい花です。
車の通る道なので、傾斜は緩やか。
2021年10月09日 11:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 11:04
車の通る道なので、傾斜は緩やか。
登山口に到着しました。地図とは場所がちょっとずれているような。
2021年10月09日 11:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 11:13
登山口に到着しました。地図とは場所がちょっとずれているような。
森の中に入りました。
2021年10月09日 11:21撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:21
森の中に入りました。
ヌメリツバタケ?
2021年10月09日 11:21撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 11:21
ヌメリツバタケ?
渡渉して山に入ります。
2021年10月09日 11:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:22
渡渉して山に入ります。
谷筋の最上部へ
2021年10月09日 11:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:23
谷筋の最上部へ
この標識の地点で左折して山頂への上りに入ります。
2021年10月09日 11:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 11:25
この標識の地点で左折して山頂への上りに入ります。
写真ではわかりにくいけど、かなり急な直登です。
2021年10月09日 11:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 11:25
写真ではわかりにくいけど、かなり急な直登です。
ブナの尾根
2021年10月09日 11:31撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:31
ブナの尾根
尾根は広いのでジグザグに登ります。
2021年10月09日 11:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:36
尾根は広いのでジグザグに登ります。
空が見えた〜
2021年10月09日 11:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:45
空が見えた〜
と思ったら、右に折れてまた上りの尾根。
2021年10月09日 11:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:46
と思ったら、右に折れてまた上りの尾根。
それでも少し傾斜は穏やかになったかな。
2021年10月09日 11:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 11:48
それでも少し傾斜は穏やかになったかな。
シダが道を覆ってきました
2021年10月09日 11:54撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:54
シダが道を覆ってきました
もうすぐ山頂
2021年10月09日 11:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 11:57
もうすぐ山頂
二等三角点「花知山」
 緯度: 35:15:34.3014
 経度: 133:58:29.8756
 標高: 1247.48
2021年10月09日 11:58撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
10/9 11:58
二等三角点「花知山」
 緯度: 35:15:34.3014
 経度: 133:58:29.8756
 標高: 1247.48
山頂標
2021年10月09日 11:59撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 11:59
山頂標
高清水トレイルが一望できます。
2021年10月09日 12:00撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 12:00
高清水トレイルが一望できます。
今日のお昼ご飯、半分は妹山でいただきました。
2021年10月09日 12:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 12:04
今日のお昼ご飯、半分は妹山でいただきました。
ドローン(Mavic Mini)を飛ばしてみました。
2021年10月09日 12:14撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 12:14
ドローン(Mavic Mini)を飛ばしてみました。
【ドローン撮影】
北西方向から花知ヶ仙山頂を望む。
3
【ドローン撮影】
北西方向から花知ヶ仙山頂を望む。
【ドローン撮影】
南方向、右の高い山は多分、泉山
1
【ドローン撮影】
南方向、右の高い山は多分、泉山
ドローン撮影】
山頂上空から見下ろす。葉が色づくのはこれからですね。
ドローン撮影】
山頂上空から見下ろす。葉が色づくのはこれからですね。
下ります。
2021年10月09日 12:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 12:46
下ります。
影がかなり長い、日の暮れるのも早くなってきたので急いで次の山へ。
2021年10月09日 12:54撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 12:54
影がかなり長い、日の暮れるのも早くなってきたので急いで次の山へ。
傾斜はきついけれど、クッションが効いているので、下りは思いの外歩き易い。
2021年10月09日 12:58撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 12:58
傾斜はきついけれど、クッションが効いているので、下りは思いの外歩き易い。
分岐点へ下りてきました。ここで左(西)方向へ折れます。
2021年10月09日 13:08撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 13:08
分岐点へ下りてきました。ここで左(西)方向へ折れます。
サクラシメジの仲間
2021年10月09日 13:14撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 13:14
サクラシメジの仲間
地図を読み違えて道のない尾根に入り込んでいました。
2021年10月09日 13:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 13:22
地図を読み違えて道のない尾根に入り込んでいました。
沢筋の草が刈られて歩けるようになっています。やっぱりこっちですよね。
2021年10月09日 13:34撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 13:34
沢筋の草が刈られて歩けるようになっています。やっぱりこっちですよね。
少し荒れているところもあります。足元に気を付けて進みます。
2021年10月09日 13:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 13:37
少し荒れているところもあります。足元に気を付けて進みます。
緩い下りが続きます。
2021年10月09日 13:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 13:47
緩い下りが続きます。
林道に出会いました。ここを右に折れて妹山へ向かいます。
2021年10月09日 13:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 13:50
林道に出会いました。ここを右に折れて妹山へ向かいます。
普通の車は入れない道ですね。
2021年10月09日 13:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 13:55
普通の車は入れない道ですね。
左はきめが細かいのでチャートかな、流紋岩かな。右は花崗岩、境界面が変性を受けている感じ
2021年10月09日 14:03撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:03
左はきめが細かいのでチャートかな、流紋岩かな。右は花崗岩、境界面が変性を受けている感じ
花知ヶ仙が顔をのぞかせています。
2021年10月09日 14:06撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:06
花知ヶ仙が顔をのぞかせています。
ここにもアケボノソウ、これ、廃道でよく見かけるような気がするのですが。
2021年10月09日 14:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 14:16
ここにもアケボノソウ、これ、廃道でよく見かけるような気がするのですが。
妹山、ああ、これからあそこまで登るのか・・・
2021年10月09日 14:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:18
妹山、ああ、これからあそこまで登るのか・・・
林道跡峠地点、妹山を正面に見上げます。
2021年10月09日 14:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 14:22
林道跡峠地点、妹山を正面に見上げます。
ピンクのテープがあるからここから入るのか。
2021年10月09日 14:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:23
ピンクのテープがあるからここから入るのか。
ネマガリタケの薮をかき分けながら上るらしい。
2021年10月09日 14:31撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:31
ネマガリタケの薮をかき分けながら上るらしい。
ピンクのテープが目印。
2021年10月09日 14:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:36
ピンクのテープが目印。
この辺りになるともうどこが道だかわかりません。
2021年10月09日 14:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 14:47
この辺りになるともうどこが道だかわかりません。
やっとたどり着いた妹山 山頂。
2021年10月09日 14:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
4
10/9 14:48
やっとたどり着いた妹山 山頂。
花知ヶ仙が綺麗に見えます。
2021年10月09日 14:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:50
花知ヶ仙が綺麗に見えます。
リンドウ
2021年10月09日 14:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 14:56
リンドウ
四等三角点「芋山」この辺りにあるはずなのだが、見つからず。
2021年10月09日 14:58撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 14:58
四等三角点「芋山」この辺りにあるはずなのだが、見つからず。
これは三角点の標石ではありません。
2021年10月09日 14:59撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 14:59
これは三角点の標石ではありません。
西方向、吉井川流域
2021年10月09日 15:36撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
2
10/9 15:36
西方向、吉井川流域
山頂部は高木が切り払われていて展望が開けています。
2021年10月09日 15:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 15:37
山頂部は高木が切り払われていて展望が開けています。
【ドローン撮影】
妹山山頂の向こうに三ヶ上
3
【ドローン撮影】
妹山山頂の向こうに三ヶ上
【ドローン撮影】
山頂より高度を下げて見上げる。
1
【ドローン撮影】
山頂より高度を下げて見上げる。
【ドローン撮影】
妹山山頂の向こうに花知ヶ仙
1
【ドローン撮影】
妹山山頂の向こうに花知ヶ仙
再び薮の中へ、下ります。
2021年10月09日 15:40撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 15:40
再び薮の中へ、下ります。
岩場は迂回を
2021年10月09日 15:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 15:48
岩場は迂回を
ピンクテープのない所を進もうとして大変ことに・・・
2021年10月09日 15:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 15:57
ピンクテープのない所を進もうとして大変ことに・・・
道へ下りてきました。ああ、楽ちん。
2021年10月09日 16:00撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:00
道へ下りてきました。ああ、楽ちん。
とぼとぼと林道を下ります。日が暮れないうちに、急ごう。
2021年10月09日 16:20撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:20
とぼとぼと林道を下ります。日が暮れないうちに、急ごう。
雌鹿に出会いました
2021年10月09日 16:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/9 16:22
雌鹿に出会いました
林道から花知ヶ仙方向へ折れます
2021年10月09日 16:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:23
林道から花知ヶ仙方向へ折れます
最初は沢沿いの道を、後半は沢の中の道を
2021年10月09日 16:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:39
最初は沢沿いの道を、後半は沢の中の道を
「火の用心」の札が道であることの証です。
2021年10月09日 16:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:45
「火の用心」の札が道であることの証です。
花知ヶ仙登り口まで戻ってきました。ここを直進して下ります。
2021年10月09日 16:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:46
花知ヶ仙登り口まで戻ってきました。ここを直進して下ります。
森の中が少し暗くなってきたので、真っ白なスギヒラタケが目につきます。
2021年10月09日 16:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 16:47
森の中が少し暗くなってきたので、真っ白なスギヒラタケが目につきます。
最後の林道歩き。
2021年10月09日 17:05撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/9 17:05
最後の林道歩き。
やっと車のところまで戻ってきました。充実した山歩きでした。
2021年10月09日 17:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
3
10/9 17:16
やっと車のところまで戻ってきました。充実した山歩きでした。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(ハット) 登山靴 サブザック(19L) 昼食(パン+牛乳+フルーツジュース) 行動食(飴) 予備食(魚肉ソーセージ他) 飲料(麦茶茶600mL+紅茶500mL) 地図(地形図・行程図) iPhone(GPS+ナビ) iPad mini(GPS+ログ) サブバッテリー カメラ ドローン(Mavic Mini)携帯電話 腕時計 ラジオ 手拭い ティシューペーパー

感想

 先日、高清水トレイルを歩いた時(「伯州山 〜夏の終わりの高清水トレイル〜」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3539782.html )に、南方向に端正な形の山がずっと見えていた。それが花知ヶ仙(はなちがせん)だった。花知ヶ仙には昨年の冬に登るつもりで近くまで行ったら雪が降っていたので断念、つい先日高清水トレイルを歩いた次の週に登山口まで行ってみたら、その辺りだけ雨で断念、2度振られている。なので、天候に問題ない日を選んで3度目の挑戦に出かけた。この日は10月というのに最高気温が30度にもなるような陽気だった。雲はあるが山を覆うような雨雲ではない。風も穏やかでドローンも飛ばせそうだったので、リュックにMavicMiniを詰めた。その代わり昼食は途中のスーパーで買ったパンで済ませることにした。
 花知ヶ仙往復だと、歩行距離が5kmぐらいでちょっと物足りない気がしたので、ヤマレコの記録を眺めていたらchikakuさんのレポートで、隣の妹山(いもやま)へ行く道ができているという情報を入手した( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2684774.html )。これを参考に花知ヶ仙と妹山の二つを歩いてみることにした。

 花知ヶ仙は端正な形の山なので、予想どおり山頂近くの傾斜がなかなかきつかった。道は直登だが、道幅が広いので、道(薮が刈ってある範囲)の中で右へ左へジグザグに進んで何とかしのいだ。山頂は北方向の高清水トレイル方面が木が切り払われていて展望があった。先日あの稜線を歩いたんだと、感慨ひとしおだった。ただ、それ以外の方向は樹林と薮に覆われていて展望がなかった。山頂三角点周辺は木が切られていて空が見えていたのでそこでドローンを飛ばしてみた。周囲はずっと山だ。大山は雲に隠れているのか、確認できなかった。北西方向に山頂辺り大きな岩の露出した山が目につく、後で調べてみると三ヶ上だった。以前登ったことがある。双耳峰で、最高点の岩峰より先に三角点峰がある山だった。その時には花知ヶ仙は意識していなかったなぁ。
【ドローン映像】(1分58秒)




 花知ヶ仙を下って妹山方向へ向かうとき、地図を読み違えてしまった。このあたり、等高線が入り組んでいて、尾根と谷を間違えていた。道は尾根に沿って西に伸びていると信じ込んで、尾根に入ってみたが、道らしきものがない。しばらく薮を漕いでみたが、GPS(iPhoneのGeographica)を見ると方向が南方向にずいぶんずれている。修正しようと方向を変えたもののどの尾根だろうと斜面を進んでいるうちに、「これ、尾根じゃなくて谷じゃね?」とやっと気づいた。谷筋へ下りてみると、草が刈られているし、ずいぶん歩き易い。地図読みの未熟さで時間をロスしてしまった。危険な場所へ突っ込まなくてよかった。いや、道のない山を薮漕ぎしている時点で十分遭難リスクはあった、反省。

 林道を辿って妹山の北側へたどり着いたときに、目の前の妹山山頂方向へ向かう山腹を見てぎょっとした。私の背丈を超えるようなネマガリタケ(チシマザサ)が全面を覆っている。しかし、その茎にピンクのテープが巻かれている。しゃがんで覗いてみると、その先にも赤いテープが見える。どうもこの薮の中をくぐって行くらしい。薮の中へ入って進んでみた。傾斜はそこそこあるが、薮をかき分けてペースが上がらないので、何とか息切れしないで進める。それよりも、笹が斜面下向きに傾いているので、かき分ける位置を間違えると身体の前でササの茎がクロスして前進を阻む。また、途中で折れた笹が服に引っかかったり帽子に刺さったりする。下りは笹の方向が逆だから進みやすいだろうと思って別ルートを歩いてみようとしたが、笹の密度がだんだん高くなって、前進が困難になった。結局上りに使ったルートへコースを戻して何とか笹薮を脱出することができた。

 妹山山頂はとても眺めがよかった。花崗岩の岩塊が所々に露出する周りにススキなどの草が生えているが高木はなく(伐採されている)、特に花知ヶ仙方向はしっかり開けていて絶景だった。反対側の三ヶ上はその位置からは、はっきり見えなかったが、ドローンを飛ばしてバッチリ目にすることができた。この山はこれまで積雪期に登るのが一般的な山だったようだ。確かに雪の中でのこの360度パノラマは壮大だろうなぁと思う。かといって、雪山に登る度胸はないのだが。
【ドローン映像】(2分3秒)




 出発の時間が遅かったので、最後は時間を気にして焦ってしまったものの、それぞれ特徴のある二つの山を楽しむことができてとても充実した山行となった。10月に入っても暑い日が続き、まだ紅葉が楽しめる状態にはなっていないが、落ち葉は増えているし、中には色付いた葉も目にすることができた。これから山はどんどん秋が深まっていくだろう。汗をかいても気持ちの良い季節だ。次にどの山を歩くか、考えるのが楽しみだ。

〈追記〉
 花知ヶ仙へ向かう途中で二人の登山者とすれ違った。二人ともソロの男性だった。一人は登山口標識のあたりで、もう一人は花知ヶ仙の上りの途中だった。今回私の出発が遅かったので二人とも登山を終えて下りてくるところだったようだ。登山は朝早く出発して昼過ぎには下山するのが良いとわかっているのだが、どうも早起きは苦手だ。生活リズムを変えるときっといいことがたくさんあるのだろうが、一度身についてしまった習慣はなかなか変えられないものだ。ま、そのうち。

 いつになく早くレコを上げたら、マイページに「出会ったかも」で二人のヤマレコユーザーが表示された。あ、この二人、確かに花知ヶ仙で出会ったお二人だ。どもども。見ると、二人とも私が歩き始めた場所よりずいぶん手前で歩き始めている。そういえば、私が車で登って行った道の途中の路肩に車が停まっていた。村を抜けて未舗装道に入ってからの路面がやや荒れていたので、普通車で入るのはちょっと大変かなと感じていた。が、私はこんな道で心配しなくてもいいようにと、山歩きを始めてから車を普通車から四駆の軽バンにし、タイヤも今年、溝の深いTOYO OPEN COUNTRY R/T 12inch にした訳だ。今回車で距離を稼いだ分、妹山へ足を延ばすことができた(ちょっと遅くなったけど)。
 コロナが落ち着いたらもっと遠くの山にも出かけたい。車中泊も楽しみたい。ヤマレコステッカーの貼ってある黒いエブリイを見つけたら、そんなおじさんが乗っているんだと微笑んでやってください。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:385人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら