【上州武尊山縦走】奥利根水源の森〜武尊山〜剣ヶ峰山〜武尊神社
- GPS
- 06:48
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 863m
- 下り
- 1,084m
コースタイム
天候 | 終日快晴の登山日和でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 登山口から武尊避難小屋の先までは,樹林帯の中の緩やかな登りが続きます。傾斜が緩やかなため,泥濘がひどく,スパッツ必須です。また,笹の朝露で登山パンツがびっしょりと濡れました。 ・ セビオス岳を過ぎると稜線が望め,振り返ると尾瀬や奥白根山方面の展望が開けてきて,ナイスビューです。ただし,中ノ岳への登りでは,ロープ&クサリの足場の悪い急登に注意。 ・ 前武尊からのルートと合流すると,山頂まで危険な箇所はありません。沖武尊山頂は,南側〜西側の展望が素晴らしいです。 ・ 今回のルートでは,沖武尊〜剣ヶ峰山の稜線歩きの展望が最大のご褒美でした。男前の剣ヶ峰山を望みながらの縦走はナイスです。 ・ 剣ヶ峰山からの下山ルート前半は,段差が大きく足場の悪い箇所が多いので,転倒に注意。武尊沢を過ぎると,傾斜が緩み,歩きやすくなります。 |
その他周辺情報 | ・ 下山後は,バイク回収のため奥利根水源の森へ。その途中,湯ノ小屋温泉の湯元館にて日帰り入浴しました。入浴料は800円。洗い場は三人分のみとこじんまりしていますが,空いていて快適でした。 ・ この日は奥利根水源の森キャンプ場にて車中泊。利用料無料ということで,多くのキャンパーで賑わっていましたが,皆さんマナーが良く,熟睡できました。周辺は紅葉の最盛期でブナやカエデなどの落葉樹が色づいていました。奥利根水源の森については,こちら。 https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/apply/publicsale/tone/131002.html |
写真
感想
・ 奥利根水源の森から上州武尊山〜剣ヶ峰山〜武尊神社と日帰り縦走してきました。2002年5月に残雪の武尊山に登頂して以来,実に19年ぶりの武尊山登頂でした。
・ 前回の登山は川場谷野営場からのピストン山行でしたが,今回はブナの原生林が広がる奥利根水源の森からスタートし,武尊山頂を経由して南西稜線上に鋭い頂きを突き上げる剣ヶ峰山にも登ろうと,縦走ルートで歩くことにしました。
・ 下山地点の武尊沢林道終点駐車場と登山口である奥利根水源の森までは約30kmと距離があるため,今回もクルマにバイクを積んで,登山口まではバイクで移動する「バイク作戦」を実行。併せて,紅葉が見頃を迎えた奥利根水源の森キャンプ場で車中泊し一人宴会を楽しむという,とても中身の濃い山行となりました。
・ 登山口周辺はすでに紅葉のピークを迎え,ブナやカエデの色づきが見事。そこから20分ほど歩けば草紅葉が広がる田代湿原に到着。快晴の青空の下,気持ちの良いハイキングでした。ただそこからしばらくは,展望の無い樹林帯の中の退屈な登山道が続きます。傾斜の緩い登りなので,泥濘がひどく,スパッツ必携です。高山平にて武尊避難小屋の状況確認を兼ねオニギリ休憩後,中ノ岳を目指して徐々に高度を稼いでいきます。途中,朝露に濡れたササヤブの通過で登山パンツがびしょ濡れになりましたが,その先斜度が増してくると一気に展望が開け,尾瀬の燧ヶ岳や至仏山,奥日光の奥白根山,皇海山などのパノラマが楽しめました。
・ 前武尊から続く稜線に出ると,今度は南側の展望が開け,目指す沖武尊山頂や,南西稜線に連なる剣ヶ峰山も目の前。気持ちの良い稜線歩きを楽しみながら,10:46に沖武尊山頂に到着しました。登山口からは3時間半弱でした。
・ 山頂には先着の登山者が5名ほど休憩中。快晴無風のもと大展望が広がり,皆さん山座同定に余念がありません。西には谷川岳や朝日岳〜巻機山と連なる稜線のパノラマが広がっていました。南にはこれから縦走する男前の山,剣ヶ峰山の鋭い頂きとその左奥には遠く富士山も見えました。さらに東側には,前武尊山頂の奥に皇海山や奥白根山の展望が広がっていました。このような素晴らしい天候の下で山頂に立てたことを,山の神様に感謝しました。
・ 山頂で30分ほど休憩したのち,剣ヶ峰山への縦走スタート。アップダウンはあるものの,危険な箇所は無く順調に歩いて1時間弱で山頂に到着。先ほどまで休憩していた沖武尊山頂の雄大な眺めが楽しめました。
・ 剣ヶ峰山からの下山ルート前半は,段差が大きく足場の悪い箇所が多いので,転倒に注意。武尊沢を過ぎると,傾斜が緩み,歩きやすくなります。クルマを置いた武尊沢林道終点駐車場には,14:08に到着しました。
・ 今回の登山では,武尊山縦走に加え,奥利根水源の森キャンプ場での宿泊も目的の一つでした。利根沼田森林管理署が整備し「水源の森百選」に選定された,600ヘクタールものブナ原生林のエリア。携帯の電波も不通という,まさに原生の自然環境が残された貴重な水源地域に,なんと無料のキャンプ場があるとのこと。
・ また,みなかみ町から尾瀬の玄関口である片品村を結ぶ,奥利根湯けむり街道と名付けられた県道69号線沿いには,湯ノ小屋温泉や,紅葉スポットとして名高い「照葉峡」があり,紅葉シーズンのこの時期にぜひとも訪れてみたいと考えていました。
・ 今回,奥利根水源の森キャンプ場に宿泊して感じたのは,まさに本物の自然がそのままに残されたエリアであり,この貴重な環境を守り,次の世代に引き継ぐ責任の大きさでした。命の源である水源の森。厳しい自然環境だからこそ,その美しさが際立ち,いつまでも大切に守っていくことが我々に課された使命では無いでしょうか。あふれんばかりの水と緑に恵まれたこの奇跡のような環境を,次の世代に確実に引き継いでいかなければと,強く感じました。
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