闇夜の天子山地(UTMF試走)河口湖駅〜天子山地〜富士宮駅


- GPS
- 17:36
- 距離
- 69.6km
- 登り
- 3,033m
- 下り
- 3,756m
コースタイム
天候 | 晴れのち雨 気温: 13:05 足和田山 標高1355mで16℃ 20:00 麓 標高840mで14℃ 20:34 熊森山 標高1574mで10℃ 1:27 天子ヶ岳 標高1330mで11℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■青少年スポーツセンターまで: 急な登りは天神社〜足和田山間の階段だけ。足和田山以降は緩い下りが続くので、短時間で距離を稼げる。 人が多いので、追い越しに注意。なだらかなハイキングコースで紅葉もきれい、紅葉台の展望レストハウスまで車で上がってこられるので、小さな子どもを連れた家族もよく歩いている。 紅葉台から下りて、国道139号(富士パノラマライン)の手前に階段があり、地下道に下りられる。139号は横断しなくて済む。 ■麓から地蔵峠まで: 雪見岳東の尾根はUTMF当日のみ通行可能で、普段の通行は厳禁。迂回路として地蔵峠または毛無山付近が大会公式マップで紹介されている。この内、地蔵峠へのルートは谷沿いの地形で渡渉点が多く、増水が見込まれる状況では使用できない。渡渉点には必ずテープがついているので、夜間は分かりにくいが探す。足元があまりに荒れていて、ロープも見当たらないという状況になったら、道を外しているかもしれない。 水の補給は気軽にできる。 ■地蔵峠から天子ヶ岳登山口まで: 長者ヶ岳までは破線ルートで、足元が悪い。台風の影響で倒木が多い。狭い尾根を倒木が塞いでいることもあり、迂回しようとして崖から足を踏み外さないように注意。雪見岳からの下りにも倒木があり、スピードに乗っていると激突する恐れも。夜間で霧が出ると、ルートを外しやすい。尾根の中心を進むので、巻き道のような場所に入り込んでしまったら、テープがある場所まで引き返すのが無難。固くしまった路面から急に柔らかい路面に踏み込んだ場合も、ルートを外している可能性が高い。テープのほか、白い杭(何も書いてないので呼び方が分からない)がルート上に立てられていて目立つので、手がかりに利用できる。地図とコンパス、GPSを使いこなして常に現在地を把握したい。 長者ヶ岳からは道を塞ぐ倒木もなく、路面状況が良くなる。そのお陰で、長さを感じない。 稜線上では水場がなく、抜けるまでに時間がかかるので、水・食料は十分に。ビバークに耐えられる用意もほしい。 ■その他 ・携帯電話(SoftBank)の電波は入りやすい様子。時々確認したが、天子山地でも圏外になる場所はなかった。(楽天の優勝を稜線上で知りました。) ・山岳区間以外では鈴を外す。試走に限った話ではないが、精進湖民宿村、本栖湖や「麓」のキャンプ場、天子ヶ岳登山口以降など、住宅地やキャンプ場の近くでは特に注意する。 ・今回は積雪の心配はなかったが、11月下旬以降は対策が必要。 ・試走の前には大会公式ページで注意事項を確認し、遵守したい。大会存続のためにも。 「試走禁止、走行禁止、熊鈴禁止区間について」 http://www.ultratrailmtfuji.com/news/2013/11/678/ |
写真
感想
富士山の裾野を一周するウルトラトレイルマウントフジ(UTMF)。2回目の申込みで当選しました。
長時間行動の経験を積んでおこうと思い、河口湖駅から夜通し走って富士宮駅から帰ることにしました。天子山地だけの試走はしたことがありますが、30km近く走ってから、それも夜間に通過するのは全く違うはず。2014年大会のコースが発表されていないので、2013年のコースを辿ります。天子山地では竜ヶ岳先の端足峠から一端下山し、最高峰の毛無山を巻いた辺りでもう一度稜線に上がるという設定。
雪見岳の東の尾根は一般に公開された道ではなく、普段は別の道を迂回することになります。今回は「麓」から地蔵峠に上るルートを選びましたが、かなりしんどい! 暗い中何度も渡渉点を探し、気を遣いました。大きく迂回するため、大会よりも1.3kmほど余分に行動することになります。大会当日であればエイドを置けるので意味がありますが、普段は麓で補給できる訳でもなし、どうせ大会と違う道を行くなら、毛無山経由の方が楽かと思います。(渡渉点で給水はできます。今回、簡易浄水器を持参していて、途中で1L汲みました。)所要時間は、昨年に毛無山を経由したときは約8時間、今回は休憩時間を除いて10時間と、迂回した方が時間がかかりました。(昨年は日中で、荷物が軽かったという違いはあります。)
荷物の重さは約7kg、うち2.5kgは水です。防寒具や着替えも入れて、だいぶ重くなりました。2014年大会では、今まで一部の区間で認められていたトレッキングポールの使用が禁止されています。ポールを活用していた身としては厳しくなりましたが、これからポールに頼らないで完走できるように練習すればいいだけの話です。
気温は最も寒いときで10℃。雨が降っていましたが、風がなかったので、半そでにレインウェアという格好で快適でした。ただ、天子山地で頭に何も被らずに行動していたら、冷えて頭痛がしてきました。頭の保温は、やはり無視できません。
移動距離約70km、休憩時間を除いて約17時間行動。さすがにクタクタですが、本番は161km。半分以下でしかありません。全体の進行を見据えたペース配分を考える必要があります。今回とSTY出場の経験から、エイドで仮眠を入れていけば完走はできるかな、という手応えが得られました。
ところで、今回の楽しみは「鹿カレー」でした。猟でとってきた鹿を使ったジビエ料理というもので、今回は本栖湖レストハウスの100m西にある「松風」で鹿カレーセットをいただきました。鹿カレーに鹿の竜田揚げ・たたき、鹿と猪の燻製がついて1000円で食べられます。癖がなく柔らかく調理されていました。燻製は行動食として持ち帰りたいと思ったほど。2012年大会では青少年スポーツセンターのエイドで選手に振舞われたそうですが、2013年大会ではお粥に変わってしまったとのこと。次回はぜひ復活してもらいたいものです。
コメント
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UTMF当選おめでとうございます!私もようやく挑戦する資格とチャンスを得ました(^_^)
早くも半分試走とは素晴らしいです。東北は段々と雪に埋もれてトレーニングもままならなくなりますが、じっくり走りこんで本番に備えたいと思います!
当選、おめでとうございます
Utaroさんは、2012年と2013年のSTYを合わせて、富士山の裾野を一周されてるんですね! UTMFに向けて、アドバンテージがあると思います。
50kmの「感動領域」から111kmありますから、どうなってしまうか楽しみですね!
お互い、頑張りましょう!
北東北はもう雪なんですね〜。
実は私、来年3月まで宮城に単身赴任しています。
(今回は連休中に東京に帰省したのを利用して行っていました)
東北は車がないと登山口までのアクセスがなかなか厳しいですが・・・できる限りトレーニングして、UTMFに望みたいと思います!
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