大室山【関東百名山】・鐘撞山【神奈川百名山】=>天然温泉 いやしの湯
- GPS
- 04:32
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,236m
- 下り
- 1,226m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 【天然温泉 いやしの湯】 泉 質:カルシウム、ナトリウム、硫酸塩泉(低張性アルカリ性温泉) 泉 温:36.8℃ 料 金:700円 営業時間:通年 10:00〜20:30 定休日:火曜 駐車場:100台 住 所:神奈川県相模原市緑区青根844 |
写真
感想
道志村の椿荘オートキャンプ場で9月21日から行方不明になっている小学1年生、小倉美咲ちゃん。見つかりませんね(涙)。
このニュースをネットで見ていて、居ても立っても居られなくなり、何の屁の突っ張りにもならないとは承知の上で、捜索を兼ねて、大室山へ行ってきました。山歩きが普通の人に比べれば多少なりとも得意な自分が、少しでも世の役に立てるのなら喜んで汗をかきましょうということです。
大室山は椿荘オートキャンプ場の脇の椿沢をのぼり詰めたところにある山で、標高は1588mあり、丹沢山塊で蛭ヶ岳、檜洞丸に次いで3番目に高い山です。椿荘オートキャンプ場の標高が600mくらいですから、標高差が1000mもあります。
大室山は標高が高いうえに山体が大きいため、東京から富士山を望むときに富士山を隠してしまいます。高尾山の山頂から富士山を眺めたときに富士山の左手前に見えるきれいな三角形の山が大室山ですので、無意識に眺めたことがある人も多いと思われます。
大室山へ登るルートは、西丹沢自然教室からのルート、道志からのルート、相模原の神ノ川からのルートと大きく3つに分けられますが、捜索隊やボランティアが散々捜索しているであろう道志側(自分も既に歩いた経験あり)や、ガイドブック等によく紹介されていて、多くのトレッカーが既に歩いているであろう西丹沢自然教室からのルートを歩いてもしょうがないので、最もマイナーでかつ神奈川県側であるがゆえに山梨県警が捜索していないであろうと想像できる神ノ川からの道を歩いてみました。さらに加えて、神奈川百名山で自分が未踏の鐘撞山へ縦走して、神ノ川へ周回する計画としました。鐘撞山への登山道は登山地図では点線ルートで、かなりマイナーなルートだと思われます。
ニュースによると、捜索はキャンプ場から6kmあたりの尾根まで捜索したとのことでした。これは大室山の山頂まで捜索したのだと推測できます。今回自分が歩いたルートはキャンプ場から道のりで、およそ6kmから10kmのあたりです。ありえないとは思いつつ、北海道での例もあるので、10kmぐらいは歩いてしまっているとすれば、神奈川県側まで来ちゃっている可能性もゼロではないなと考えました。
神奈川県側にも自分のようなにわかボランティが多く来ているかもと危惧していましたが、いたって静かでした。犬越路から大室山の間はメジャーなコースなので、10名ほどの登山者に会いましたが、神ノ川から犬越路までで1名、犬越路の昼食中に1名に出会い、大室山から鐘撞山から神ノ川まででは誰とも会いませんでした。
大室山付近でも捜索の人には会いませんでしたし、ヘリも飛んでいないので静かでした。鐘撞山の山頂にいるときに小倉美咲さんが行方不明になっていることを伝える道志村の防災無線の音が聞こえてました。
コース状況ですが、犬越路までの登りは、意外と急登で景色も良くないので、かなり疲れます。途中の崩壊地では道がかなり荒れています。浮石に足を取られて転倒する危険があるので、要注意です。
犬越路から大室山までは眺望も良く、ゆるやかに登る気持ちのいい尾根道です。上部は少し笹がうるさいですが、問題はありません。
大室山から鐘撞山までは、整備された登山道はなく、ほとんどが踏み跡程度で、指導標も全くありません。大室山山頂にすら鐘撞山の方向を示す指導標はありません。分岐が2箇所ありますが、ものすごく不明瞭です。そのうえ、ものすごい急坂で、下るのに苦戦します。GPSがないとかなり苦労する道だと思います。自信のない方は安易に歩かないほうがいいと思います。下りが得意な自分でもかなり時間がかかりました。加えて、大室山の山頂直下は棘のある植物が多いので、半袖・半ズボンでは入らないようにしたほうがいいと思います。ただし、蛭ヶ岳と檜洞丸を目の前に望む景観は素晴らしく、上級者の方にはお勧めのコースです。
鐘撞山から神ノ川までは、山頂からの下山口が分かりにくいですが(”←立石建設”という板が目印)それ以外は、杉林の急斜面をジグザグに下る道で、整備はされていませんが、道は認識できます。
女の子はもちろん発見できませんでしたが、今回の山行で感じたことは、大室山は標高が高いうえに思った以上に急峻なので、小学1年生の女の子がこの大室山を超えて神奈川県側に入り込むのというのは、確率が低いのではないかということです。子供が簡単に行けそうな場所は捜索しつくしているようですから、やはり事件性を疑わずにはいられませんね。
少しでも、早く発見されることを願ってやみません。自分的にはいい汗をかかさせていただきました。
蛇足ですが下山後に立ち寄った温泉の「いやしの湯」は、潜水夫が捜索した奥相模湖(道志ダム)の近傍です。
標準コースタイム:6時間00分
自己コースタイム:4時間32分
コースタイムレート:0.76
通過した三角点
三等三角点「イノコイシ峠」標高1168.58m(犬越路)
二等三角点「大群山」標高1587.6m(大室山)
三等三角点「鐘撞丸」標高900.17m(鐘撞山)
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