極寒の本沢温泉で年越しテント泊(野天も挑戦!)


- GPS
- 13:37
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,126m
- 下り
- 1,066m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:41
- 山行
- 3:14
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 4:49
天候 | 雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
稲子湯は満車で、みどり池もほぼ満車。 スコップで駐車場所の除雪が必要な状況でした。 駐車場では遭対協の人が来て多く停められるよう駐車位置の案内をしていました。 その後、しらびそ小屋の方も見えて大きなスコップを貸していただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆みどり池駐車場〜しらびそ小屋(みどり池) 危険個所は特になし。 積雪多いのでアイゼンがあった方が楽かもですがなしでも行けます。 ところどころ沢を渡るところで転倒注意。 ◆しらびそ小屋(みどり池)〜本沢温泉 危険個所は本沢温泉テン場と温泉までの間にある木の橋。 アイゼンあれば大丈夫ですが、かなりデンジャラスです。 落ちたらびしょ濡れなので注意。 ◆本沢温泉〜夏沢峠 危険個所は特になし。 先行部隊が朝からラッセルしてくれたようでトレースしっかりでした。 ◆本沢温泉野天風呂 前日?に事故があったようで、小屋の方から明るい時間に行くよう注意がありました。風呂の周りはスペースが小さく凍結した斜面の為、着替え時等転倒の危険があります。そもそも極寒(-15度前後)で吹きさらしの河原なので寒すぎて危険です。 今回の核心部は間違いなく野天入浴後の着衣でした。 ◆白砂新道 この日は積雪の為通行禁止になっていしました。 |
その他周辺情報 | 稲子湯旅館で日帰り温泉提供しています。 入浴料650円/1人(タオル別) |
写真
寒さと疲れでとりあえずカレーを頂く。
最初6名の定員満員で、「ごめんなさいね」と断られたのですが、2名の方が「もう出ますよ」と席を譲って下さいました。
ありがとうございました!
Youtuberのやまくっくやぎちゃんでした。
お隣の席で色々お話させていただいて
撮影風景も見ることができました。
思いがけず楽しい食事となりました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シュラフ1
シュラフ2
シュラフカバー
ヘルメット
ゴーグル
ストック
|
---|---|
備考 | -20度のテント泊を想定してシュラフを2重でさらにシュラフカバーでダウン上下とダウンソックスを着込む万全の体制で行きましたが正解でした。あらゆるものが凍る極寒テントでも暖かく寝ることができました。 |
感想
この年末年始、コロナも収まって来ていたので
雪山に行こうと候補を絞っていました。
前に大晦日に登って気になっていた蓼科山頂ヒュッテに電話してみると予約一杯とのことで断念。
次の候補にしていた本沢温泉の予約が取れたので
31日の宿泊を押さえてあとはテント泊と絡めた行程を練りました。
本沢温泉に行くなら硫黄か天狗に登りたい。
あと野天に入りたい。
例によって天気予報とにらめっこしながら
年末年始の天候がだいたい分かったところで
現在の計画に決定。
年末年始は寒波が来ていて、天候は良くなりそうだけど稜線は低温爆風の予測の為、硫黄は無理だろうと考えていました。
実際、今回は夏沢峠までのゆるハイクで十分満足できました。
初日、稲子湯の先、みどり池の駐車場に着いてみると積雪がすごくて駐車場のスペースの割に停められる場所がない。
結局スコップで除雪して駐車することに。
そして、しらびそ小屋までの道が思いの他登る登る。
雪もずっと降っていて寒さも中々で雪上テント泊の重装備で足取りも重い。
予定よりだいぶかかってしらびそ小屋に到着。
疲れと寒さでとりあえず中に入ってカレーを食べました。
最初、6人しか入れないから満員で申し訳ないと断られましたが、食事を終えた方よりもう出ますよと声をかけていただき、入ることが出来ました。本当に感謝です。
体が温まったところで、本沢温泉へ向けて再出発。
雪はますます強くなってきて、比較的なだらかながらまだ登りもあり疲れがたまる。
到着が4時近くなりそうな状況で歩いてると
本沢温泉テント場を通過。
雪の中6,7張りのテントがありました。
テント場を通過したあたりで小屋からの着信を確認。
到着が遅いので心配して連絡をくれたようです。
遅くなって申し訳ありません。
なんとか到着してチェックイン。
小屋に入るのは初めてだったけど、広くて素敵な小屋でした。
今は全員個室対応なので、普通に旅館に泊まってるような広さ。
暖房はないので結構冷えますが、ふとん毛布はたくさんあります。
荷物を整理して夕食の時間になったので食堂へおりると見たことのある方に遭遇。
某登山youtuberの方が来ていました。
ご本人の動画が上がったら追記するとして今回は触れませんが、想定外のうれしい誤算でした。
[追記]
ご本人の動画がアップされたので書きますが、食堂へ行くとYouTuberのやまくっく・やぎちゃんご夫婦がいらっしゃいました。
食事が隣の席で色々お話しさせていただきましたが、本当にお二人とも素敵な方で、ますますファンになりました。今後も無理せず山行やロングトレイルを楽しんで頂きたいと思いました。
夕食は年越しメニューにワンカップ付き。
食後は小屋の方がハーモニカ演奏で盛り上がり
ストーブを囲んで宿泊者たちで登山談義。
消灯は9時なので早い解散とはなりましたが
楽しい大晦日となりました。
翌朝、昨夜入り損ねたので朝食前に温泉へ。
外にある石楠花の湯に5時過ぎに行きました。
小屋の方に聞いたらもう電気をつけて準備してありますとのこと。
6時からとなっていたのですが5時20分頃に入らせてもらいました。
丁度いい湯温で最高に気持ちがいい。
脱衣所は寒いですが山小屋で温泉に入れるって素敵です。
その後すぐ朝食でお正月メニュー。
朝食を終えて、部屋へ戻り荷物をまとめます。
今日はテント場へ移動してテント設営後
夏沢峠(+行ければもう少し)まで登る予定に。
テント場へ移動すると丁度みなさん撤収中。
撤収したところ使ってくれていいよとのことで
しばらく待たせて頂く。
撤収していた方は私たちと入れ替わりに
今夜は小屋泊とのこと。
お互いにテン場と小屋の情報交換をさせてもらいました。
テントを張って、ご飯を作ってと、かなり遅くなってからいよいよ出発。
時間的にもやっぱり夏沢峠までだなぁと思いながら出発しました。
荷物は最小限なので軽々と登って行きます。
幻想的な雪の道を登り続けるとほどなく夏沢峠に到着。
快晴の八ヶ岳ブルーに風もさほどなく
素晴らしい天候で素晴らしい景観を堪能しました。
そのまま、小屋の近くで昼食に。
昨日本沢温泉でご一緒した2名と一緒に休憩し下山となりました。
ここからが最後の核心部
帰りに寄ろうと思っていた野天へ。
野天分岐で団体さんが野天に向かうのが見えたので
一旦小屋にもどってトイレを済ませてから戻ってみると野天風呂には先ほどの団体さんのうちの1人が入っていました。
出るのをまって入らせてもらうことにしたのですが、今入ってる方と昨日入った方の話を参考に
入り方出方をシミュレーションして準備。
ということで、先客が出てある程度着替え終わったところで自分の番。
恐ろしい寒さの中で速攻脱いで入湯。
体が冷えているので最初は暖かく感じるが
慣れてくるとぬるま湯感が。。。
そして、脱いで入るのは簡単ながら
出るのが至難というのは昨日入った方や
目の前で出たおじさんの様子からも明らか。
どうやって体を拭いてどうやって着ていくか
完全なタクティクスがないとリアルに死にそう。
結局、下半身は湯舟にはいったまま上半身だけ拭いて着て、上がって下半身を拭いて履くという作戦で行きましたが、寒すぎて思うように着られず
温泉に入ったのに死にそうなほど凍えました(苦笑)
出て着替えてるところに若い男女が来て、入れ替わりに入っていましたが、出るとき大丈夫だったか本当に心配です(笑)
温泉に入ったのに体が芯から冷え切ってテント場へ戻りました。
この日は戻って恒例のカレーを作ってすぐ就寝。
防寒対策は万全にしてきたので、シュラフ二枚重ねにシュラフカバー、全身ダウンを着て朝までぬくぬくと寝られました。
そして翌朝、いよいよ下山の日。
この日も天気はすばらしく、朝ゆっくり朝食を作り、雪道を楽しく下山しました。
年末年始、初めて極寒の冬季テント泊も体験でき
ずっと行きたかった本沢温泉で温泉に入ることもでき、冬季の野天の恐ろしさも味わえ(笑)
本当に楽しい三日間となりました。
帰りに稲子湯でお風呂に入らせて頂いて、体も暖かくすっきりして帰路につきました。
本沢温泉、スタッフの方も親切でとても良かったので、また別の時期、紅葉の頃とかに来たいなぁ
と思いました。
コロナもまだまだどうなるか分かりませんが、今年は表銀座縦走や西奥縦走などの近年計画していいた、北アルプスの縦走を実行できたらいいなと思っています。
ともかく一年の最初にいい山行ができました。
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