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Yamareco

記録ID: 3901064
全員に公開
雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

蓼科山☆痛恨の思い出の山に再び 

2022年01月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:52
距離
6.3km
登り
803m
下り
795m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:41
休憩
0:16
合計
2:57
距離 6.3km 登り 808m 下り 804m
11:03
11:05
7
11:12
52
12:04
12:08
1
12:09
12:14
1
12:15
9
12:24
12:29
2
12:31
18
12:49
6
12:55
19
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
北横岳ロープウェイ行きのバスでプール平、タクシーで登山口へ
コース状況/
危険箇所等
トレースあり
ほとんどの登山者は12本爪アイゼン、
チェーンスパイクや軽アイゼンはごく少数ではあったがこれらでも十分と思われる
しっかりしたトレースを辿っていざ出発
2022年01月09日 10:21撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
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しっかりしたトレースを辿っていざ出発
最初は落葉松の美林の中を
2022年01月09日 10:33撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
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最初は落葉松の美林の中を
好展望地より背後に乗鞍を眺めて
2022年01月09日 10:57撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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好展望地より背後に乗鞍を眺めて
乗鞍をズーム
2022年01月09日 10:57撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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乗鞍をズーム
いよいよ森林限界が近づいて
まずは中央アルプス
2022年01月09日 11:52撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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いよいよ森林限界が近づいて
まずは中央アルプス
八ヶ岳方面
2022年01月09日 11:55撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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八ヶ岳方面
遂に森林限界を越えて・・・
2022年01月09日 11:55撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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遂に森林限界を越えて・・・
岩稜地帯へ・・・ここで突然、カメラが故障
2022年01月09日 11:55撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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岩稜地帯へ・・・ここで突然、カメラが故障
仕方がないので、ここからはスマホで・・・
まずは八ヶ岳の展望
2022年01月09日 12:03撮影 by  iPhone 6s, Apple
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仕方がないので、ここからはスマホで・・・
まずは八ヶ岳の展望
奥の宮に
2022年01月09日 12:10撮影 by  iPhone 6s, Apple
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奥の宮に
山頂の西側からは左手は車山高原と霧ヶ峰、右手は美ヶ原
彼方には北アルプス
・・・しかしここは強烈な暴風が吹きつける
2022年01月09日 12:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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山頂の西側からは左手は車山高原と霧ヶ峰、右手は美ヶ原
彼方には北アルプス
・・・しかしここは強烈な暴風が吹きつける
山名標
2022年01月09日 12:17撮影 by  iPhone 6s, Apple
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山名標
写真を撮って頂いたがすぐにもスマホの電源が落ちる
2022年01月09日 12:20撮影 by  iPhone 6s, Apple
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写真を撮って頂いたがすぐにもスマホの電源が落ちる
復帰後、北に浅間山を望んで
2022年01月09日 12:28撮影 by  iPhone 6s, Apple
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復帰後、北に浅間山を望んで
八ヶ岳を見ながら下山の途に
2022年01月09日 12:31撮影 by  iPhone 6s, Apple
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八ヶ岳を見ながら下山の途に
森林限界上部の立ち枯れの樹々と霧氷
2022年01月09日 12:38撮影 by  iPhone 6s, Apple
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森林限界上部の立ち枯れの樹々と霧氷
再び登山口近くの落葉松の美林に
2022年01月09日 13:06撮影 by  iPhone 6s, Apple
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再び登山口近くの落葉松の美林に

感想

蓼科山には痛恨の思い出がある。五年前の秋のこと(ヤマレコを始める前)、絶好の晴天が期待される秋に4連休を作り、家内と当時、高校生であった長男を伴ってこの蓼科山を訪れたのだった。森林限界を越えたところで山頂一帯は笠雲のために完全にガスの中となる。

広い山頂台地の反対側にある展望地に向かって岩場を歩いたところで、湿った岩で足を滑らせた母趾を岩に強打する。その瞬間に猛烈な痛みがあったのだが、徐々に母趾の痛みが増悪する。どうやら骨折したようだ。何とかトレッキング・ポールの助けを借りて下山するものの、痛みはさらに酷くなる一方であった。

翌日からの連休は紅葉の盛りの甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に登るつもりで山麓の仙流荘を予約していたので、仙流荘まで移動するが、翌日、秋空のもと続々と北沢峠に向かって出発してゆく登山者達を羨望の目で眺めながら、親子三人で虚しく京都に戻ったのだった。

金曜日は私の実家に向かう前に大菩薩峠に寄り道すべく、塩尻から中央線で東に向かう。茅野が近づくと八ヶ岳から蓼科山にかけての峰々が車窓に映るのだが、とりわけ素晴らしいのが蓼科山だ。おそらく霧氷も発達しているのだろう。白銀に雪化粧を施した美しい山肌を見せているのだった。

山行先に蓼科山を選ばなかったことを後悔する。とはいえ関西方面からだと茅野からのバスに間に合わず、蓼科に向かうにはレンタカーを借りるかかなり高額のタクシー代を覚悟しなければならないだろう。それよりも問題なのは山行先を大菩薩嶺と考えていたのでトレッキング・ポールを置いてきたことだった。

実家の母親にトレッキング・ポールを借りることが出来たので、京都へ帰る途中に蓼科山に寄り道することを考える。ポールの先端につけるスノーバスケットだけは山行の途中で失くした時のための予備としてリュックの中に入れっぱなしにしておいたものがあったのである。

新宿発のあずさ1号は当然ながら登山客の姿が目立つ。一部の登山客は小渕沢で下車したが、多くは茅野で下車し、八ヶ岳方面に向かうのだろう。やはり北横岳のロープウェイ行きのバスは断トツの一番人気であり、私はあずさ号の指定席が先頭車両の前方であったこともあり、バスの列の最後尾に並ぶことになる。バスは一台目には乗り切らず、2台目を増発する。

バスをプール平で下車すると予約していたタクシーが待っていてくれる。タクシーの運転手はバスが二台とは予想していなかったために1台目が通り過ぎたので一瞬、心配をおかけしたようだった。蓼科山に向かうと、二日前の白銀の山肌はなくなり樹木についた雪や霧氷はかなり落下しているようだった。

駐車場は予想通り満車であった。かなり手前にある女の神展望台の駐車場も満車であった。礼儀の正しそうなタクシーの運転手は「登山家の方達の車の停め方は凄いですね」と丁寧に仰るが、暗に駐車マナーのことをいっておられるのだろう。「しかし、停めるところがないでしょうから、駐車には相当苦労するでしょうね」と申し上げる。

タクシーの運転手は登山口で降ろしてくれるので、ゲイターを装着するとすぐに歩き始めることが出来る。早速にも上から続々と下山してくる登山者とすれ違う。駐車場を探すのはこの時間帯は意外と楽に探せるのかもしれない。

最初は落葉松の美林の中の緩斜面から始まる。以前、蓼科山の山行からの下山路では「林相が綺麗だったね」と家内と長男が感心しあっていたが、当時の私は骨折の痛みを堪えるので精一杯で景色のことは一切、覚えていないらしい。

登山路というかトレースはガチガチに踏み固められており、カーペットのようになっている。すれ違う登山者は9割以上が12本爪のアイゼンを装着している。今回は軽アイゼンを携行しているが、どこまでなしで登れるか試してみようと思い、アイゼンなしで登ってみる。

標高1950mからの急登の斜面になると落葉松は急に姿を消し、あたりはコメツガと思われる低木の針葉樹林になる。延々と急登が続くことになるが、傾斜が増しても雪質が良いせいか靴がしっかりと食い込んでくれる。登れるのはトレッキング・ポールの支えがあってのことではある。

一人だけアイゼンを装着しないで降りて来られる男性がおられた。「アイゼンなしですね」とお声を掛けると「滑落するような場所はないでしょう」とクールに答えられると颯爽と見事なグリセードで滑走されてゆく。同行者と思われる後続の女性の方が「あれは見事だわ!」と惚れ惚れと感心されておられた。

森林限界が近づくと斜度はますます急になり、流石にアイゼンを装着するべきかと思ったが、斜面にはステップが刻まれており、難なく登ることが出来てしまう。しかし、アイゼンなしにこのような山に挑むことはあり得ないだろうし、アイゼンを装着した方がサクサクと安全に登れたことだろうと思うので、妙なこだわりは早くに捨てるべきだったかと思う。

下山して来られた若い単独行の男性が「自分もこのあたりまでは暑くて汗をかきましたが、山頂では風が強くて急に寒くなりますから温度調整を気をつけた方がいいですよ」とご親切にアドバイスを下さる。フリースとミドル・レイヤーのシャツを着込み、森林限界を越えた先に備える。

森林限界を越えたところで大展望が広がった。しかし、ここで思わぬ不運に見舞われることになった。何と愛用のミラーレスの一眼レフがシャッターを切るといきなり電源が落ちる。一昨日の大菩薩峠でもメモリーカードの故障で途中から写真が撮れなくなったのだが、今回は明らかにカメラの問題だ。しかし代替のカメラとしてスマホを使うことが出来るというのは何とも便利な時代だ。

森林限界を越えると確かに風は強くなるが思っていたほどではない。トレースが山頂の直下を東側にトラバースするようになるとすぐに風も弱くなる。おそらくは風の陰に入ったのだろう。

台地状の山頂の一角にある一等三角点のある地点に立つと方位表のある反対側を訪れてみる。眼下には車山高原、霧ヶ峰、その先には美ヶ原と北アルプスの展望が広がるのだが、途端に猛烈な風が吹き付けるようになった。まさに風の通り道なのだろう。スマホで写真を数枚撮ると早々に退散する。

山頂の北側の山名標で若い男女のカップルがいらしたので写真を撮って差し上げると、一枚、私の写真も撮って下さるのだが、シャッターボタンをタッチした瞬間にスマホがダウン。この状況下ではスマホのバッテリーの減りが著しいのは当然だ。慌ててバッテリーを繋ぐ。

無謀とか向う見ずなどなどと批判されるかもしれないが、下山もアイゼンを装着しないまま下降する。雪面が凍っていないのと、先ほどにすれ違った男性が云うように滑落の危険性があるような箇所はないので、転倒しても大したことにはならないだろう。しかし、これは決して人にお勧め出来るものではないことは重々お断り申し上げておきたい。

森林地帯に入ると全く風はなくなり、先ほどの男性が仰っておられたように暑さを感じるほどだ。登って来られるパーティーとすれ違うので「もうすぐ森林限界を越えて風が強くなりますから・・・」と先程いただいたアドバイスをお伝えすると、おそらくは絶景に対する期待のせいか、とても喜ばれる。

アイゼンなしの下山は非常に速い。このようなトレース・ハイウェイを単独行で下山する機会は久しぶりなのでついつい思いっきり飛ばしてしまった。登山口まで私を運んでくれたタクシーの運転手に下山時にも依頼していたのだが、予定よりも大幅に早く到着した。

タクシーの運転手に連絡するとすぐにも到着される。運転手によると私を送った朝の時間帯よりも雪が少なくなったように思うとのこと。タクシーの後ろから振り返ると確かに樹林帯がさらに黒々として見える。霧ヶ峰のあたりも地面が見えている箇所が少なくない。

昨年、一昨年と信州においても雪が非常に少なかったらしいが、この1月の時点でも相当に雪は少ないとのことだった。そのうち雪の蓼科山を楽しむのも難しくなるような時代が来るのだろうか。

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コメント

コメント失礼します。プール平から登山口までのタクシー料金はどのくらいでしたか?
あづさとバスでプール平まで行こうかと思ってます
2022/1/19 23:16
アルピコ交通は実証バスと無料タクシーという企画をしているようで、専用アプリをダウンロードして現地でタクシーを呼べば無料で登山口まで到達することが可能なようです。しかし、私はバスを降りたらすぐにクシーで登山口に向かいたかったので、有料のタクシーを予約しました。確か¥3500ほどだったと思います。
https://www.alpico.co.jp/traffic/news/505/
2022/1/19 23:26
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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