仁王山〜白木峰
- GPS
- 06:11
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,193m
- 下り
- 1,193m
コースタイム
天候 | 曇り、山頂で快晴 登山口−3度、仁王山山頂−6度、白木への登り返し途中の尾根−4、9度。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大長谷温泉〜仁王山 温泉の奥から入りショートカットしながら林道へ。そこから杉の植林帯。ブーツから膝ラッセル。途中藪がうるさい箇所もあるが、ヤマスキーとすれば問題なく進める。1430mの細尾根は雪庇がたいしたことはない。その後の無木立の斜面は割と雪が安定していて、今日はクトーなしで楽に登れた。 ・仁王山〜白木峰 仁王山頂から南側尾根へ滑走。すぐに藪が多くなるが、滑走には問題なし。雪も生きており、パウダーまき散らして歓声があがる。あっという間に1371mの稜線ボトム。ここからシールオンで進むが、ブーツ〜膝ラッセル。地形図に出ない凸凹があるが、登りだけなので、問題なく進む。途中の白木峰山荘は入り口が埋まっており、入ることができない。小屋から山頂までは北アルプスを眺めながら感動のビクトリーロードだった。 ・白木峰〜大長谷温泉 山頂あたりは平坦だが雪が固くなっており、シールオフで滑走。しばらく進むとナイスパウダーで、尾根を外さずに新雪滑走を楽しんだ。一部細尾根になっており、東側に雪庇が出ることもあるので、注意。標高1420のロープのある壁は雪がばっちり着いており、問題なく滑り降りた。標高1334は南側にまいて、また登山道あたりに合流する。標高1200を過ぎたら疎林を自由に滑り降りて林道に出る。そのあとは谷に入るが、割れているので、右岸を中心に滑走。標高850を過ぎたら左に進路をとり、林道着。そこからも左岸を下るが、割れていて水も見える沢を雪をつないで渡り、あとは杉の植林地帯を抜けて、国道に出る。トレースがあればボブスレー。なければ下りラッセルとなる。今日はトレースがあり、楽をさせていただいた。 |
その他周辺情報 | ・大長谷温泉 470円 地元の方が作った梅干しや工芸品などが置いてある。限界集落を助ける意味でいつも何か買うことにしている。今回はえごま味噌を買った。400円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
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感想
チカさんの提案で白木峰、シンモンさんとは12月19日に行って藪ラッセルの末八合目撤退だったので、リベンジ意識で臨む。
朝6時過ぎに大長谷温泉の駐車場、僕ら以前に既に車6台が停まっている。ここには冬期だけで10回は来ているが、こんなに多いのは初めて。この後同行する5人ptが5台で来ているのが大きいと判明したが、山から戻った時には僕らの車も含めて倍に増えていたので、冬にも人気の山域になったことには違いない。
5人ptも僕らも仁王山-白木峰の周回、それぞれ別のお決まり入山口を持っているが、仁王山への尾根に上がって間もなく合流、以後8人でラッセルを回す。今日の雪は最大膝ラッセルで大変な方だが、楽ちん登りに化けてしまった。負担均等化のために5分交代とか200歩交代を提案したのだが、若い5人ptの何人かは後続が追いつかないほどのペースで長々と引いてくれたので、一層楽になった。僕は仁王山山頂まで3回の長くないラッセル担当しただけだった。
仁王山の山頂下でガスに入り、無視界の山頂でGPSとコンパスで方向を定め、コルへの短くも楽しい滑降、そして再び集団での登行。白木峰の避難小屋まで1回のラッセル負担で済んだ。
避難小屋でまだガスの中、山頂では風もあってのんびりはできないだろうと、この時の判断で小屋脇で僕らは休憩、僕はぜんざい煮るなどのひとときとした。残り標高差50mの白木山頂への登りで、なんと、日が射しガスが晴れて、北アルプス全貌のパノラマが下層雲の上に浮かび上がる。山頂に着けば白山も見えてくる。こんなにドラマチックな展開は予想だにしてなかった。これまで白木峰に登った中で最高の登頂、とは僕だけでない共通の感想であった。
そして歓喜、歓喜のパウダー滑走へ。先行した5人ptのトレースを追っていくが、新雪斜面は残っている。山頂から登山道のある尾根を下るが、標高1150mの林道上から沢筋に入る。ここはチカさんのお勧めルートで僕はお初。沢床の雪割れを気にする部分がごく一部にあるが、大部分は広くて自由に滑れ、国道が見えてくる最後まで雪は活きていた。
登りも下りも完璧に楽しい山スキーだった。また行きたいね。行けるかな。
今週は地味に雪が続き、里山でもパウダー滑走が期待できる。ニシデン師匠とシンモンさんと仁王〜白木の周回スキーとなった。
大長谷温泉に着いたら、ワンパーティ5名のスキーヤーが出発準備中。お話をすると行先が同じ。最初は別々に登っていたが、行先が同じなので、途中から合流することになった。ラッセルを8名でまわすことになったが、若者たち5名が頑張って引っ張ってくれるので、普段より我々の負荷は軽い。なんか申し訳ない思いでいたが、標高1370m辺りで休憩を入れた彼らと途中で別れたのであとは我々3名で山頂まで一気に進んだ。
山頂で会話したら、彼らが仮称遅刻軍団であることが判明。どうりで強いわけだ。今後もどこかでお会いするかと思いますので、よろしくご指導お願いします。仁王山頂から稜線のボトムまであっという間に滑り、シールオンで再度8名でラッセルをまわす。ガスが立ち込める中、太陽光が差し込んだりして冬山の雰囲気ムンムン。日ごろのストレスも消えていく。最高の登行だ。
途中で仮称遅刻軍団の面々と別れて、我々は白木峰山荘で休憩だ。入り口が埋まっており、中に入れなかったが、風をよけられるスペースでニシデンさんがぜんざいをふるまってくれた。いつもありがとうございます。なんかいろんな思いがこみ上げてきてちょっとセンチになった。とにかく、冷えた身体に最高のごちそうでした。
その後、山頂に向かうが、途中からガスが晴れ、北アルプスオールスターズが顔を見せてくれた。雲海の上に連なるアルプスと青い空。すばらしい。スーパーマンダムだ。こんないい日もないですね。風もないので、のんびりしても良かったが、ぼちぼり帰ろう。三人で新雪を堪能し、写真を撮り合いながら、大喜びで滑り降りていく。
途中で仮称遅刻軍団に追いつき、彼らの歓声を聞きながら、我々も滑っていく。途中で別れて、国道まで一気に滑り降りた。国道にはラッキーにもトレースがあり、あとは多少の手漕ぎとボブスレーで大長谷温泉に帰着した。最後まで板を脱がずに車のシートに座ったシンモンさんの満面の笑みが締めくくりを飾った。
スキー道具一式は大学卒業時に知り合いに譲った。遊びは終わり、と思っていたのだろう。
社会人二年目のシーズンにふとスノーボードを始めたらどっぷりハマってしまった。妻もボード好きだったので新婚旅行はニュージーランドに滑りに行くほどだった。
遊びは終わりじゃなかったのか⁈ 笑
この頃の休日はスクールの手伝いをしながらいわゆる基礎系の活動をしていた。B級インストを目指して頑張っていたが、仕事・子育てに時間が取れなくなりただのゲレンデの人になった。
当時からバックカントリーへの憧れがあり格好だけモンベルのBC対応のものを着ていたりしていたが、サイドカントリーを食べることも無く真面目⁈に圧雪面を滑るのみだった。格好だけ。
そのうち年に数回子供たちをゲレンデに連れて行くくらいになり徐々にゲレンデからも離れていってしまった。
あの時にBCに踏み込んでいたら? 登山をやっていたら? 山スキーに出会っていたら?
今日は若い遅刻軍団(仮)の方々とご一緒させてもらった。
若い彼らは言うまでもなく元気いっぱいでどんどんトレースを伸ばしてくれる。ありがたやー。
20-30代の彼らの会話・楽しむ様を見聞きしていると、本当に楽しそう。真面目に真剣に楽しんでいる。
自分の昔を思い出しつつ、エネルギーを沢山もらった。
おじさんも年甲斐もなく遅ればせながらたくさん楽しませて貰いますよ。
駐車場はうっすら雪が積もっており、車から板をはいていく。
登りは曇りで寒く快適かつラッセル出番も少なく楽をさせてもらった。
仁王からの僅かな滑走中、深い雪の中に隠れている木に板を引っ掛けてしまい埋没。板をロストしたかと焦ったが流れ止めが繋がっており回収。事なきを得た。
小屋陰でぜんざいをいただき暖まってからガスって寒い稜線に向かいと登り始めると、ピークにいる若者たちの歓声と共に徐々にガスが消えていく。素晴らしいタイミングでのご褒美。撮影タイムになった。
チカさんおすすめの斜面はパウダー三昧。気持ちよかった。自分の経験の中では北陸での滑走では一二を争う条件だった。
少し藪くなった下部をこいで進んで国道に無事着地した。効率がよい。
別ルート?のトレースがあり、ありがたく乗らせてもらってボブスレーで帰着した。
ネタではあるが、無理やり道路の雪を繋いで車まで行きスキーのまま運転席のへりに着席。
スタートからゴールまでまさにdoor to doorの山行になった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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BCにそそられます。
お天気のめぐり合わせも良くて、
チカさん推奨ルートもさることながら
シンモンさんのスキー歴も味わい深いです。
基礎系、やってはったんですね。
現在ボクは、
家族の事情でBCに行けない状態が続いてます。
先週末も富良野に行く予定だったんですが・・・
まあ、人生でこんな時期もあろうかと
ひたすら、BC熱を温めることにします。
クマ
BC行けない状況気の毒です。
が、山も雪も逃げてはいきませんのでまたチャンスにかけましょう。
3月にお会いできることを楽しみにしています。
なお、基礎系にハマったのはスノーボードでして、スキーは基礎スキーを語るような代物ではございません。カービングスキーってなんですか?って世代ですから。
あしからず…
事情はなんとなく想像できます。
こんな時期もあることで気づくこともありますね。
お互い諦観の心で、この時間を受け入れていきましょう。
とにかく三月会えますように祈っています。
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