爺ヶ岳東尾根 2014年1月


- GPS
- 32:03
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,939m
- 下り
- 1,939m
コースタイム
07:30 狩野家(出発)
09:30 東尾根稜線
12:40 P3地点
13:20 2000m付近
15:10 P2
16:00 2300m地点(行動終了テント泊)
<1月24日>
07:00 テント場(出発)
08:20 爺ヶ岳(中峰到着)
08:50 爺ヶ岳(北峰到着)
09:20 赤岩尾根分岐点(ここから引き返す)
12:00 テント場(撤収&出発)
12:30 P2
15:00 1200m地点
15:30 狩野家(到着)
天候 | 23日 霧のち晴れ 24日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
また、屋根の雪が車に落ちてくる事も考慮した方がよいかもしれません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は家の玄関のポストへ投函すれば良いかと思います。 今年は雪が不安定です。根雪になっていない場所が多々あります。厳冬期であれば安定していそうな場所でも突然、ズボッと落とし穴にやられます。特にP2の手前の急斜面が危険。 あとは、狩野家からの登下降は要注意(面倒でもアイゼン装着)。 |
写真
感想
前回は矢沢の頭で撤退したので再挑戦。
行きの車の中で、ラジオのスイッチを入れた途端に「今日は何の日」的な番組が流れており、明治時代に起きた「八甲田山死の彷徨」で199名の大量遭難を出した日である事を告げられ「縁起でもないな〜」と少し気分が萎えましたがこんな事ではやめません。慎重に行動しようと心がけました。
狩野家からすぐの急登は要注意です。過去のトレースが凍結してて、その上に雪が積もっているので危険。テカテカの所もありよく滑ります。また、体力を消耗しないためにも要アイゼンです。
コース全体、厳冬期には珍しく根雪になっていない場所が多々あり、落とし穴にやられ結構、ストレスです。稜線に出てからもクラストしていない部分が多かったので精神的に疲れました。一歩一歩、ドキドキします。
トレースはあてに出来ないというか最近は誰も入山していなかったようで 1500m以上はまったく無しでした。でも美しかったです。ラッセル冥利に尽きます。
積雪は平均してヒザ下まで(ワカン使用で)。山頂直下の大斜面はクラストした部分もありますが吹き溜まりで腿までのラッセルとなりました。ワカンをテントに置いてきたのが悔やまれました。
1日目の東尾根の様子↓
山頂からの稜線歩きは、常に15〜20mの風が吹いていましたが雪煙がきれいでした。冬の北アルプスではこの位が普通です。
稜線の様子とシュカブラ↓
北峰と中峰の間の雪煙です。↓
中峰を望む↓
当初の予定では鹿島槍まで行くつもりでしたが、クラストしていない稜線の多数の落とし穴、冷乗越までの樹林帯の雪の深さ、風の強さに気力が萎え、次に行く予定の赤岩尾根の偵察に行ってから大人しく引き返すことにしました。ベストコンディションなのに勿体なかったです。ワカンはいつでも必携です。
今回一番の要注意場所は、P2の手前の急斜面です。根雪になっておらず全体的に雪の下が空洞になっています。空洞は草付きと岩場がミックスされているので、嵌って骨折や捻挫してしまう可能性もあります。
不覚にも下山時、嵌って仰向けに転倒し、右足のアイゼンで左足ひざ横を少し刺してしましました。滑落はなんとか食い止めましが危なかったです。山の事故の8割は下山時に起こります。
この日は気温も高く(-10度程度)日差しも強かったので雪崩を警戒していましたが、余程変なコースを取らない限りは大丈夫だと思います。スキーで帰られる方は要注意ですが・・。
今回は天候にも恵まれ大満足でした。テントから見る夜空の星々、月光に照らされる山々も最高にきれいでした。
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