武尊山・壮大な白と青のボーダースカイ
群馬県
ぐろ
体力度について
- GPS
- 05:28
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 564m
- 下り
- 544m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:16
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 5:26
| 天候 | 曇りのち快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
・受付にて登山届とココヘリを提示。リフト片道500X2+ICカードデポジット500円。リフト2本乗り継ぎ、スキー場トップへ。私はゲレンデ内をスキーで滑走下山。 ・登山届のダウンロード先。 https://www.kawaba.co.jp/snow/pdf/climbing_notification.pdf ・平日のチケット販売開始は8時10分頃、土日は7時40分頃。平日のリフト始発は8時30分。土日祭日は8時。 ・ゲレンデ内はアイゼン等の滑り止めを装着してはならない。 ・また下山後は受付にて下山報告とICカードの返却を必ずする。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・前日の降雪でノートレース。吹き溜まりは、膝から股下の積雪。途中所々にトレースが残っていた。 ・剣ヶ峰山北斜面は岩稜が一部露出しているので、引っ掛け注意。 |
| その他周辺情報 | ・川場温泉 悠湯里庵で日帰り温泉。当面の間、日帰り温泉は群馬県民のみ利用可能。入浴料1200円。やや硫黄臭のあるなめらか源泉。肌がすべすべになった。 https://kawaba-yutorian.jp/ https://kawaba-yutorian.jp/news-detail.php?id=247 |
写真
登山届とココヘリを提示してリフト券を購入。平日は空いているので、土日のように並ぶことはない。〽牛乳石鹼良い石鹸。私は牛乳より牛肉が飲みたい。特上カルビで。
4
武尊山山頂。気温−8℃、10〜15m/sの強風。雪焼けした顔がウェアで同化している鬼軍曹。闇夜のカモフラージュ。笑うと歯が光る。
22
武尊山登頂は16回目で初めてバッチを買った。川場オリジナルもあった。コロナの減収で少しでも役に立てれば幸い。武尊の花と言えば、やはりしゃくなげだな。
7
感想
2月14日は、バレンタインデイ。由来となったウァレンティヌスは、結婚した夫婦に花を贈るなどして、守護聖人として崇敬されてきた。そしてキリスト教迫害時代に、布教を止めなかったために絞首刑となった。その殉教した日が2月14日。
キリスト教圏では、一般に恋人や家族など大切な人に贈り物をすることが習わし。日本では約80年前、神戸の洋菓子店モロゾフが「大切な人にはチョコレートを贈ろう」と新聞に広告を出したのがきっかけ。いつの間にか贈り主は、女性から男性へと定着化した。3月14日はホワイトデイと、返礼の日を設けたのも日本らしい。
義理、本命、自分用など今では多様化して、一大イベントとなっている。贈り物をする女性は準備などで大変だろう。手渡すときのドキドキ感や告白も、青春の甘酸っぱい想い出。
学生時代の私は、当然今より若いが悪ツラなのは変わらず。ただ風変りな女性が数人いて、頂いたことがある。しかも手作りで手紙付きが多かった。ありがたく頂き、当然ホワイトデイにはお返しをした。40年経ったが、皆さん今もどこかで幸せに過ごされていると良いなと思った。
2月13日午後から未明まで南岸低気圧の影響が残り、県内は北西から晴れ間が予想される。谷川岳か武尊山か悩んだが、県境にあるガスは、午後にならないと抜けないと予想されるので武尊山へ。
6時に自宅を出発。近いが寄り道するので余裕の出発。渋川ICから関越自動車道へ。車窓から見る雪景色が素晴らしく、全山霧氷の子持山や沼尾川沿いの霧氷がきれいだった。
沼田ICで下りて川場方面へは行かず120号を直進。赤城山を臨める展望ポイントへ。見下ろす片品川沿いの集落の雪景色が美しく水墨画のようだった。霧氷に囲まれた家々と赤城山。おぼろ日の出と冬景色が素晴らしかった。
県道から村道へ。積雪凍結した道を爆走していく。ここでも先行車が左に避けてくれる。午後になると雪が緩み、道の左右からの雪崩が頻繁にあるので注意。平日で空いている川場スキー場、立体駐車場の6階に停められた。
8時前だが行くことにした。エレベーターを7階で下りて受付へ。登山届を書きココヘリを提示してICカードのリフト券を購入。スキー下山なのでリフトは片道で1000円とデポジットの500円。
まずはスキー装備をしてリフト乗り場へ。ゲレンデ内ではすべり止め等を装着してはならない。装着しても良いスキー場もある。また滑走用具を抱えてのリフト乗車は、どこのスキー場でも不可である。
リフト2本乗り継ぎスキー場トップへ。登山装備の準備をするが、登山者は誰もいないなぁと思ったら、遅れてソロの男性が来られた。スキーと靴をデポして出発。これを盗むと呪いが掛けられており、靴を履いた途端、私の足の匂いが全身を蝕み、身体が硬直し仁王立ちになるのだ。growスタイル。
最初の入山者となり、ノートレースの雪面に足跡を付けていく。足首からすね程度なのでツボ足。急坂に差し掛かりキックステップで蹴り込みながら登る。ピッケルがあると登攀が楽になる。夏季もここは急坂で木階段が崩壊して難所なのだ。
登り詰めると予想を裏付けるように青空が見え始めた。雪煙を上げる谷川岳は、冬の厳しさを物語っていた。剣ヶ峰山の取り付き、今季は雪が多く祠の上だけしか見えない。
まだ曇っているので、往路での晴れ間を期待して、急坂をラッセルして行く。膝上なので雪面に蹴り込み、脛で雪を潰しながら進んで行く。山頂に近づくとヤセオネなので雪が締まっていて歩きやすくなった。強風に煽られ滑落しないように歩く。
まだ薄曇りだが、山頂からの美しい景観を楽しんで北斜面へ。急斜面に岩稜が一部出ておりアイゼンの引っ掛けに注意。冬道で北へ直下。この急坂はシリセードしても楽しい。
コルに下り立ち剣ヶ峰山を振り返る。尖った山容が美しい。ここからはアップダウンを繰りかえす。トレースが無いと迷うので要注意。稜線伝いが基本だが、小さな分岐のような所もあるので、リボンやトレースを追随する。
ここでホワイトアウトに一度遭遇したが、行く道が全く分からなくなるところがああった。斜面や木の特徴を覚えておくと良い。GPSは万能ではないが、ヤマレコのように、ログ追尾機能のアプリがあるとさらに安心。
北側に青空が見え始め、スノーモンスター群やその美しい景色を撮影しながら歩く。山頂直下は冬道で西側から巻く。西尾根に到達し景色を眺める。上空は白い雲と青い空の境目がはっきりしたボーダースカイ。
予想通り11時からの快晴。自分を信じここに来て良かったと思った。美しい白い県境山稜を眺めながら山頂へのビクトリーロード。その脇には、厳しい冬の環境を物語るシュカブラや白サンゴなどが並んでいた。
15m/s近い強風だが、快晴となった山頂で記念撮影。後で来たソロの男性も嬉しく記念撮影していた。日本武尊像に会いに行くため東へ移動。当然ノートレース。クラックに嵌まらないように、稜線上を歩いて行く。
ここもスノーモンスター群が例年以上にある。上を歩き過ぎたせいで、先まで来てしまい戻る。中ノ岳までは雪が締まらないと、岩稜帯付近のクラックが多数あったので、転落に注意しながら行く必要がある。戻るが鎮座する岩稜の上部しか見えず、積雪で埋没していた。掘り出す気にもなれず山頂へ戻る。
戻った山頂は風が少し弱まったので昼食にすることにした。冬季の絶景を見ながらの寄せ鍋とデザートは最高に美味かった。だるま弁当の容器で作る雪だるま。サラサラの雪で作りにくかったが、山頂標に2体奉納できた。山頂に居た方は喜んで撮影していた。いずれ強風で消え去る運命だが。
下山する。美しい景色など眺めていたので、山頂には2時間以上滞在した。往路もアップダウンを繰り返す。コルに下った辺りから無風となり、日差しと雪面反射で暑い。美しい冬の景色をゆったりと眺めながら歩いて、スキー場トップに戻って来た。
デポしたスキー装備に換装する。登山靴をザックに押し込むとかなり嵩張る。日光連山を眺めながら滑走開始。1年ぶりだが、身体が滑り方を覚えている。ゆったりと撮影しながら、10分かけて川場シティに到着。昔は3分かからず滑り降りてきたのだが・・・。
下山報告をしてデポジット500円が返却。一度荷物を車に置いて戻る。武尊山はここ10年で16回行っているが、初めてバッチを購入。コロナで減収に役に立てれば幸い。気になっていたミルクジェラートを買う。濃くてうまい。
移動して川場温泉の悠湯里庵へ。日帰り温泉は、まん防で群馬県民限定、身分証明の提示が必須。1200円支払い温泉へ。平日でそんな状態なので貸し切り。館内の素晴らしい展示物を素晴らしい。
脱衣所は清潔で広い。武尊乃湯源泉かけ流しはぬるいが、素晴らしいお湯。雪見の露天風呂と合わせて往復して入った。肌がすべすべになった。湯上り後も展示物に夢中になってしまい、ぶらぶらと過ごした。
夕日が差し込む川場村田園地帯を過ぎ、沼田市街地へ。夕焼けの高速道路渋川ICで下りる。阪東橋の袂から見る夕焼けは淡くきれいだった。見上げる月は、今日の美しい景色を告げるように輝いていた。
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こんばんは
先人お疲れさまでした。
上越国境方面は素晴らしい青空でしたね。
静かな武尊山を満喫され帰りは贅沢な温泉三昧
現役の方のゆとりが羨ましいです。
iiyuさんも9日に行かれたんですね。最近は仕事が繁忙期に入り忙しく、なかなか他の方のレコを見る時間がありません。また毎週のように月曜日は天気が悪く、行先の選択が少なくなっています。
14日は、前日の南岸低気圧の影響で、天候が危ぶまれましたが、情報を駆使して考え予想し武尊山へ行きました。ちょうど山頂で快晴になるだろうと思ってましたが、きれいな境目のある空でした。リフトで簡単に上がれて、距離も短いですからね。まったりと山頂に2時間以上いました。
早く下山するだろうと思い、温泉セットを用意して、行先は決めていました。かやぶきと展示品が素晴らしい温泉宿でした。まん防措置中の日帰り温泉は、群馬県民のみですので空いてました。さっぱりとして帰路に着きました。
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