江越国境稜線と下谷山のブナ原生林を満喫


- GPS
- 09:24
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 687m
- 下り
- 672m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・早朝は新雪の20cmの沈み込み。気温が上がると重雪に変わる。派生する枝尾根が多数ある。 ・下谷山下の広い丘陵地帯は地形図に現れない複雑な起伏がある。GPS必携。 |
写真
感想
下谷山に行きませんか?私は上谷山まで行きますから帰路に下谷山で落ち合うことにしましょう。yamanekoさんが発案される。実は下谷山は3年前の冬、あと少しというところで撤退しているのだ。hanaさんは上谷山手前の行ける所までと言われる。遅い私はマイペースで歩けるので喜んで参加させてもらう。
早朝5時前、yamanekoさんからスタートしたとメールが入る。朝食と身支度を済ませ余呉高原の駐車場に着くと、hanaさんの車も停められていた。6時半のスタート、朝が弱い私としては上出来だ。スノーシューで道端の2mほどの雪の壁を乗り越える。スノーシューとワカンの真新しいトレースがある。左手の巡視路尾根に取付く。脛ぐらいまで沈み込んでいるトレースを追う。非力者には本当にありがたい。
7時になると後ろのスキー場のリフトはガラガラと音を立てて動き始めた。北国街道には雲海の名残もある。朝陽が稜線から覗く頃、急登を凌ぎP741に乗ると2km先の鉄塔ピークに人影が見える。hanaさんのようだ。オーイと呼ぶと手を振ってくれているようだ。
トレースを追い順調に関電の無線中継所に着く。積雪ポールは4m近くを示している。ブナ林が現れ始める。二次林だが純林なので気持ちがよい。風況観測塔辺りで、yamanekoさんから下谷山の霧氷が凄いとのメールが入る。自分が着く頃に残っているといいのだが。
無雪期は藪の中の音波山、今は雪で覆い尽くされ真っ白な山肌を見せている。展望も近江側が開けて抜群だ。壮観な丹生川流域と大黒山等が見渡せる。長い裾野の下谷山の左に上谷山も覗いて見える。越前側の急斜面にある千手ブナは雪深くて確認するのは無理だった。
緩やかな稜線には青空の下、若いブナだが霧氷を纏い美しい。この壮麗な二次林は延々2kmも続く。さていよいよ下谷山直下の広大な丘陵地に入る。地形図には現れない複雑な起伏が連続している。yamanekoさんのトレースがあるので難なく進める。3年前の冬にはルートを見誤り足が攣って撤退したのだった。
昨年の9月にも訪れているので地形は概ね分かる。最後の登りに差し掛かった所でご夫婦と思しきカップルとすれ違う。宇津尾尾根から上がって来られたようだ。山頂に到着すると単独の男性が東進される所だった。山頂では360度の展望が広がっている。少し春霞が入っているが絶景だ。無雪期なら近江側が僅かに開けるのみで、越前側は灌木で全く見えないので感慨もひとしおだ。上谷山から横山岳の吊り尾根、三周ヶ岳から金草岳の白い越美国境稜線が望める。遠望は霞で不明瞭なのが残念だ。霧氷は融けてしまったようだ。
予定より早めに着いたので少し東進してみる。宇津尾尾根の分岐の先で絶景を目に焼き付けて戻ることにした。山頂は南寄りの風があるので西側の山あいのブナ林でランチタイムとする。今日は時間に余裕があるので鍋焼きうどんを調理して至福のひと時を過ごす。
食後は再度山頂に上がって人影を確認するが気配がないので下山を開始する。ブナ林の着雪はすっかり落ちてしまい淡々と音波山に戻る。山頂で休憩していると背後からヤッホーの雄叫び!黒いいで立ちのライオン。否、yamanekoさんの登場である。hanaさんはすれ違ったけれど赤線繋ぎの拘りからP1082まで行くらしく「私のことはほおっといて」と言われたとかで大笑いする。熊さん怖いと言いながら(ふりをしている)芯のある強い女性である。
ここからはyamanekoさんと山談義を交えながら、1時間40分で駐車地に帰り着くことが出来た。駐車場では管理人のオジサンに「ごめんな、これもルールなんで」と料金1000円を徴収されたのだった。
上谷山までのyamaneko0922さんのレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4032316.html
先行されたhanabana31さんのレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4036998.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
下谷山でnaojiroさんが見かけられた男性は知り合いの方であり、山中でばったりお遭いして少し話し込んでしまいました。それがなければ13時には下谷山に帰還することが出来たと思いますが、12時半前に下谷山を降りるとは気が早いですね。
音波山で追い付くことが出来たので、早めに下山を開始して頂いて丁度良かったのですが。
hanaさんを「放ってきた」わけではありません。hanaさんは我々に逢うべく13時までに下谷山に戻ることよりも、将来の赤線繋ぎの布石を置きに行くという遥かに高邁な目的を優先されたのです。
女性の強き意志と決断には我々は到底叶わないのです。
#36, #46の下谷山の山頂では、後から来られるhanaさんとnaojiroさんがお写真を撮られるだろうと思って、敢えてピークのセンターにトレースを入れずに端を歩いていたのでしたが・・・
でも、hanaさんを含め、naojiroさんが来られた他の方々も、皆さん下谷山の展望台に敢えてトレースを付けなかったということですよね。改めて、皆さんに敬意です。
ところで#37は左は部子山・銀杏峰だと思います。少し離れて笹ヶ峰の左肩に金草、さらにその左肩に冠山が見えていると思います。
それから#23-27、滅多にお目にかかれないような美麗極まりない霧氷の樹林が広がっているではありませんか
確かに#30-32では霧氷がかなり散っているようですね。わずか30分ほどの間にかなり散ったのでしょう。
そして的確快適なトレースをありがとうございました。これがなければ私の体力では下谷山に届かなかったでしょう。
yamanekoさんに追いつかれることは目に見えていたので早め下山です
hanaさんの赤線繋ぎの野望は留まるところを知りません。最早、我々に立ち入る隙は無いのです
下谷山頂では怖がって雪庇かも知れないと寄らなかっただけですよ
#35写真のひと際白い山は部子山でしたか。金草は1200m余りの山なのに何故と思っていました。鉢伏山でもよく目立っていました。
音波山からP902までのブナ林では着雪が綺麗と思っていたのですが霧氷でしたか⁉ #24を拡大して見ると、なるほど霧氷ですね。もう少し透明感がある物ばかり見てきたものですから思い違いをしてしまいました。この辺りの写真は他にもあるので見直して楽しみます。
またひとつ良い思い出ができました。yamanekoさんに感謝です。ありがとうございます。
ていうか今回メチャ疲れちゃいました💦
naojiroさんの仰る通り無理したらアキマセンわぁ(;´Д`)
でも今回は本当に至福の山行でした。
夢のような素敵な霧氷、たおやかな雪の稜線。
とても良い条件で歩けて幸せでした。
赤線を少しでも伸ばす事を優先してしまい、この日お逢い出来なかった事が残念😣
でもまた近々お逢い出来るでしょうから😁
車に置いて下さったオヤツ直ぐに食べて生き返りました。ありがとうございます😆
yamanekoさんからhanaさんはP1082まで行かれたと聞いて驚き、そして「私のことは放っておいて」ってどこかで聞いたようなと‥yamanekoさんが言われるので爆笑してしまったのでした。
鉄塔ピークにお姿を見つけた時、オーイ(^O^)/と呼んだのに返事がなかった。でも手を振っている様子が伺えたのでした。今度は野暮な(^O^)/ではなく粋なヤッホーにしますね
山中でのランデブーができなかったけれどhanaさんのワカンの跡をついて行ったので安心感がありました。またよろしくお願いします。
お疲れ様でした。
快晴の下、すばらしき県境稜線歩きを楽しまれたようで・・・羨ましいです。
ヤマネコさん、ハナさんとそれぞれ違う目的地を決めて、同じ稜線を歩くのも楽しそうですね〜
あーそれと、駐車料金しっかり取立てられたんですね・・・
僕もヤマネコさんからこの山行の連絡を頂いて、是非とも行きたかったのですが、
不覚にも先日の積雪時の雪掻きで腰を痛めてしまい、昨日今日と自宅で安静にしていました
まだ痛くて普段通り歩けない状態ですが、雪山に飛び出せるよう、早く治したいと思います。
ヤマネコさん、ハナさんも長距離ラッセルお疲れ様でした
ホントは同行できる体力がないのですが、yamanekoさんのナイスな発案で踏破できました。当日は一日中霞があったのでちょっと残念でしたが、帳消しになるくらい素晴らしい稜線歩きでした。
simonさんなら軽く上谷山に届いたでしょうに、早く腰を治してください。
雪掻きって実家の方ですか?凄い豪雪だったのではないでしょうか。
yamanekoさんと下山したら、広い駐車場の奥の方から軽トラに乗ったオジサンが飛んでやってきました。
車にも駐車料金のメモ書きが貼ってありました。お仕事だからしょうがないですね。地元の集落の雇用にも貢献しましょう。
また次の機会にご一緒できることを楽しみにしています。
腰を痛めたのは、2月23日(水)の積雪時に敦賀の自宅前に除雪車がなかなか入らなくて、車を出すために自力で10mくらいの道路を除雪したためと思われます。
昔、腰椎看板ヘルニアで入院したことがあり、今日も痛みがひどく歩けない状態だったので仕事を休んで国立病院へ行ってきました。
検査の結果、腰椎看板ヘルニアの再発ではなかったのですが、当分は安静が必要とのことでした。
無理しちゃいけませんよね・・・
私も田舎の実家は(今は無人)、雪が積もると20m先の大通りまで出るのに大変でした。
十年以上そんなに積もらなくなったので遠い昔の話だったのですが‥。今冬はちょっと異常です。そういえば2/23は祭日で除雪が入いらなかったのを思い出しました。
一週間近く腰痛とはずいぶん難儀ですね。私も、三ヶ月ほど前にギックリ腰みたいになりまして一週間不自由な日々を過ごしました。
お若いのですから安静にしていれば回復するでしょう。何をするにも大事な腰、無理をなさらないように。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する