甲武信ヶ岳2回目(三宝山,徳ちゃん新道ピストン)
1000leaves
体力度について
- GPS
- 11:38
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 1,786m
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14年1月18日 土曜日
※ 03:22 西沢渓谷入口P1110m-(0:20)(115%)-
◇ 03:45 ネトリ橋-(0:10)(100%)-
◇ 03:55 徳ちゃん新道登山口-(2:30)(74%)-
△ 05:46 徳ちゃん新道分岐1869m-(0:10)(90%)-
− 05:55 (アイゼン装着)-(2:30)(89%)-
△ 08:08 木賊山2469m-(0:20)(75%)-
▽ 08:23 甲武信小屋2380m-(0:20)(105%)-
△ 08:44 甲武信ヶ岳2475m-(0:10)(50%)-
− 08:49 (小休止)-(0:40)(148%)-
◇ 09:48 三宝山2483m-(0:10)(120%)-
− 10:00 (小休止)-(0:40)(150%)-
◇ 11:00 甲武信ヶ岳2475m-(0:10)(100%)-
− 11:10 (小休止)-(0:15)(73%)-
▽ 11:21 甲武信小屋2380m-(1:00)(63%)-
− 11:59 (大休止)-(0:25)(68%)-
△ 12:16 木賊山2469m-(0:10)(80%)-
− 12:24 (靴等下山準備)-(1:30)(59%)-
▽ 13:17 徳ちゃん新道分岐1869m-(0:10)(60%)-
− 13:23 (小休止)-(1:30)(80%)-
▽ 14:35 徳ちゃん新道登山口-(0:10)(130%)-
◇ 14:48 ネトリ橋-(0:20)(105%)-
◇ 15:09 西沢渓谷入口P1110m-(0:00)(%)-
※ 標準CT 結果CT %CT
△ 05:45 04:42 082% 負荷16kg 登り
▽ 03:35 02:31 070% 負荷16kg 下り
◇ 02:20 03:06 133% 負荷16kg 縦走
− 02:00 01:28 073% 休憩その他
※ 13:40 11:47 086% 合計
| 過去天気図（気象庁） | 2014年01月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
1月17日（金曜日）
12本爪アイゼン練習。1000m以上登りたい。
山梨方面、天気予報AM晴れPM曇り。山は氷点下になりそう。
これまで登った山チェック。甲武信ヶ岳はどうか？
レコによれば全道雪。よさそう。決定。
1月18日（土曜日）
自宅0:00、セブンイレブン山梨北、FAX、弁当。
通り慣れた道、迷い無く、道の駅みとみ2:23。
朝食さっさと済ます。西沢渓谷Pへ移動。
レコによればスノーシュー・ワカン不用、今回は置いていく。負荷16kg。
−4℃、快晴の星空、満月の下、3:22出発。暫らく林道。
舗装路に雪5cmぐらい、ツルツル凍結した轍を避けて雪上を歩く。
途中、沢からの漏水、スケートリンク状に氷結、転ばないよう慎重に。
予備用に新調した\2,000のモンベルヘッデン試す。最高照度にしても期待より暗い。
暗い=長持ちかもしれない。値段安いし予備としてはOKとしよう。
徳ちゃん新道も雪、斜度緩くグリップ効くのでアイゼン着けない。
その後、何度か土が剥き出しでアイゼン着ける気にならない。
少し進むと中斜面の九十九折。ソフトシェル脱ぐ。
ヘッドランプ非力だが、満月の月光、遠くの木々まで照らす。
急斜面と平坦路のセットを2回ほど登る。靴の中が熱くなった。
Tシャツ脱いでアンダー1枚だけ、少し寒いぐらいが丁度よい。
前回、塔ノ岳で発現した小指付根の痛み対策として、
甲紐をルーズにして、脚紐だけ締めた。
今日はここまで問題ない。
振り返ると国140ループ橋の明かりが思ったほど遠ざかっていない。
今日は、なぜか、あまり気分がのらない。
やっと近丸新道合流。アイゼン装着、右手にピッケル。
アイゼン無しでも登れる斜度だが、アイゼントレ故、積極的に使う。
スタートしてすぐ小指付根に違和感を覚える。なぜだ？
小指側にアイゼン締結部などは無いのに、なぜ小指側に不具合？
暫らく足の感触を探りながら登る。違和感は痛みに変わった。
インサイドエッジの荷重配分を増やすと痛みが少し和らぐ。
だが、そうすると膝を内股に曲げてボーゲン歩きしなければならない。
ピッケル無用。急斜面ではないので雪面遠く、シャフト50cmが短い。
無理して使うと背中を曲げすぎて体を起こすのが疲れる。なによりリズムよく歩けない。
柔らかい雪に刺してもホールドしない。諦めてザックに括る。今日はアイゼントレ集中。
夜明け前、南アルプスが薄く黄色味がかり、鶏冠山稜線に満月沈む。
明るくなりヘッデンOFF。この尾根唯一の展望地到着。
昨年はこの風景に感激してここで昼飯を食べた。
あの時のような感動が湧かないことに寂しさを覚える。
湖面が凍る広瀬ダムを見て寒さを意識。温度計を見ると-9℃。
少し歩くと稜線合流。左折して緩い斜面を数分歩けば木賊山頂上。
昨年3月に訪れたときは山頂標識が雪に埋もれて木柱の頭しか見えなかった。
今年はまったく隠れていない。1mぐらい雪が少ない。
山頂より緩やかに下ると鞍部越しに烏帽子のような甲武信ヶ岳が現れる。
中斜面を下って無林帯通過、さらに樹林帯を少し下れば甲武信小屋。
小屋スルーして最後の登り。ケルンが見えるとゴールはすぐ。
8:44、予定より2時間早く、2度目の甲武信ヶ岳へ到達。
誰もいない山頂は風のない快晴。目の前に奥秩父山塊、金峰山五丈岩がはっきり見える。
西方に八ヶ岳全景、北西方向に、あれは浅間山か？
北方の、隣に見える山は、ここ甲武信ヶ岳2475mより標高が高い三宝山2483m。
甲武信は大きな山名柱が石垣の上にあるので証拠写真を撮るのに苦労。
Pentaxさん。セルフタイマー最長10秒って短くないか？
三宝山方向に1〜2名ぐらいのトレース。少し下ってみた。
トレースあるも雪が柔らかく膝まで沈む。歩きづらくて悪戦苦闘。
振り向くと結構下ってきたことに気付く。
どうする、行くか戻るか？トレースは続いている。
三宝山往復CTは80min。時間に余裕あり、しかも快晴。
2度も登った甲武信を再訪することは暫らく無いだろう。
それなら三宝山に登るラストチャンスかもしれない。
空身で行くか？いや、ザックにエイドセットからビバークセットまで入っている。
たった80分間でも空身で行動するのは怖い。空身はやめ。
11:00までの到着時限を設けて三宝山へ向かう。
膝丈のつぼ足が体力を奪う。ストック取り出す。
ストック使うと雪にはまる頻度が減り、脱出も容易になり、だいぶはかどる。
意外に長い平坦路ラッセル、その後、少し下ってから緩やかな登りに変わる。
登りはそのまま山頂まで続く。山頂はまだか？長い・・・。
足を動かすのがつらくなってきた。シャリバテか？
手の指先が妙に冷たくて感覚がなくなってきた。そんなに寒いのか？
温度計を確認すると-11 ℃。朝とさほど変わらない。なぜ感覚がない？
カイロを出そうと思ったが、この程度で使用していたらきりがない。あくまでも非常用。
そういえば、登りなのにストックを短く調整してないから、手が心臓より常に高い。
まさか指先まで血液が行かないということか？
ストックを短くセットして腕を下げ、指を丸めてグローブ掌中に収めて仮ミトンにした。
ストックは親指と掌に挟んで持つ。間もなく指先が温まってくるのを感じた。
甲武信を出てから一時間、やっと開けた場所が見えてきた。
樹林に囲まれた地味な山頂。山頂標識もない。展望少なく、甲武信方向だけ開けている。
ラッセル苦労したわりに、ご褒美の少ない山頂。
甲武信から三宝山は近く見えたのに、逆の三宝山から甲武信は妙に遠く見える。
シャリバテ気味なので、のり巻き平らげる。さあ甲武信へ戻ろう。
帰りもつらいラッセル。とくに最後の甲武信への短い登りに15分ぐらい要した。
一歩一歩が雪に埋まり、次の一歩が腰より高い。
足場を作り、沈み込んだら前の雪を足元に崩して足場を固めて登る。
本格的ラッセルはこんな感じだろうか？
やっと甲武信に戻る。予報は昼ごろ曇りだったが引き続き快晴が続く。
昼近いというのに誰もいない。冬の甲武信はこんなに人が少ないのか？
それとも、三宝山を往復している間にだれか訪れて帰っていったのか。
三宝山往復の緊張感でアドレナリンが出たのか、それとも三宝山登頂の達成感か、
すこぶる気分が良くなっていた。
さあ帰ろう。最後の視線を絶景に移すと、
奥秩父山塊が灰色の雲に包まれはじめ、五丈岩はすでに隠されていた。
ストックに頼らないのも今日の目標、ここからは再びザックに括りつける。
山頂から数歩下ると登山道に鳥の置物みたいなものがある。
なんだろう？と思って一直線に近づくと、目の前でバサバサっと音を立てて飛び立った。
びっくり！・・・なんだ・・・ホシガラスね。むこうも自分に気付かなかったのか？
3mくらい先の木の枝に止まった。冬のホシガラスはのんきだね〜。
甲武信小屋で昼飯。今日はカップラーメンとイナリ。
小屋の中でいただく予定だったが、アイゼン外すのが面倒なのでベンチで食べる。
コンロ用意しているうちに雪がちらついてきた。ハードシェルを着込む。
M1が小屋に向かって下りてきたので一言二言、話をする。
雪やみそうもないので速攻で昼飯済ませて出発したい。
ハードシェル着て歩くと熱いので、アンダーとシェルの2枚だけ着ることにした。
木賊山に向けて登り始めるとすぐにM2Pすれ違う。木賊山への最後の登りがきつい。
木賊山山頂で、登山靴の紐を強く締めて出発。近丸新道に入るとM4Pすれ違う。
展望地を通過、順調に下る。アンダーとシェルだけの作戦は正解。
少し熱いのでベンチレーションオープン。
間もなく徳ちゃん新道分岐のところでM2Pすれ違う。
お二人、バスが10時着のためスタートが遅くなったとの事。
千曲川源流遊歩道を下山して17時頃のバスに間に合わせたいらしい。
甲武信から先の登山道状況を尋ねられたが、自分はそちらの登山道を確認していなかった。
もう13:00だし、トレースがあっても17時に間に合わせるのは難しいと思う。
トレースが無かったら小屋に泊まるか、徳ちゃんを引き返したほうが良いと伝えた。
トレースの無い沢沿いの登山道を下山するのは危ない。
調子よく下ってきたが、徳ちゃん分岐に着くころ親指が痛くなってきた。
スカルパと同じ現象だ。甲紐を緩々にしたため小指の痛みは和らぐが、
そのぶん足が指先方向へずれ落ちて親指が靴先に当たる。
親指は外反母趾みたいに捻じ曲げられる。
やはり自分に合う靴は無いのだろうという諦めが悲しい。
足が変形して痛みが弱まるまで、また半年ぐらい我慢しなければならないのか。
いつのまにか雪が止んで晴れ。
山頂方向も晴れている。すれ違った人々も絶景を楽しめているのではないか。
シェル脱いでTシャツで出発。登りではアイゼンを着けずに登ってきたが、下りは怖い。
こんな急斜面だったろうか？登りと下りの印象はこんなにも違う。
やや泥んこ祭りぎみの場所があり3回アイゼンを外す。
外さなくても良いのだが、今日はアイゼン歩行訓練だから脱着も繰り返し練習。
鶏冠山を見上げるぐらい下ってきたところで今度は膝が痛い。
膝爆弾再点火か？半年以上無事だったので忘れていた。
負荷16kg、ストック無しで甲武信ヶ岳は無理があったのか。膝は消耗品なのだと実感する。
それでもゴールは間近、頑固を貫いてストック使わない。その代わりにゆっくり下る。
間もなく登山口。西山山荘を覗き込むと綺麗に板張りが張られていた。
林道下る。観光M1、観光ファミリーすれ違う。
ネトリ橋の方からM1下りてくる。この先に登山道があるのだろうか？
西沢渓谷ドライブイン到着。店が営業しているので帰りに寄ろう。
川に下りて道具を洗う。洗い終えて車に積み込み出発。
西沢渓谷ドライブイン前に駐車する頃、店はシャッターを下ろそうとしていた。
今日もまたバッジを買い損ねるのか・・・。
店を見つめていると、女将が立ってこちらを見ている。
「ヤマバッヂ売ってますか？」と声を上げると、「ありますよっ！」と元気な声。
「誰も来ないので時間前に閉めようと思ったけど、間に合って良かったぁ！」との事。
2回登っているので出来れば2種類欲しい。
カウンター前で「2種類ありますか？」と尋ねると「ありますよ！」との事。
そして、ボックスから何やら取り出して目の前に並べた。
透明パックに餅みたいなものが入っている。
「今朝作ったばかりで新鮮だから。これとこれ2種類！おいしいですよ！」との事。
???。一瞬何が何だかわからなかったが、女将の話をそのまま聞いていると、
これは名物のヨモギ餅らしいことが判った。
なるほど「ヤマバッヂ売ってますか？」が「ヨモギ餅売ってますか？」に聞こえたんだ！
自分はホントに滑舌が悪い！と思いながらも、面白くてニヤついてしまう。
しかも深緑色で艶のあるヨモギ餅はめっさ旨そうだ！
このままヨモギ餅を買いにきたことにしようと思い、そのまま女将の話を聞きつづけた。
ヨモギ茶を薦められたので、女将の話を聞きながらいただく。旨い！
女将によれば、西沢渓谷を観光地として開拓したのは先々代。
山道工事は全て自らで行った。工事業者は使っていない。
昔は五段の滝付近の宿泊小屋を中心に営業していたが、国が引っ越すよう促してきたという。
そのとき、代わりに国から譲り受けたのが西沢山荘。でも便利が悪くて閉鎖したとの事。
いまでは宿泊サービスは行っていない。
昔の西沢渓谷は今よりも人出が多く、年間通して賑わっていた。
今の西沢渓谷山道は登り降りが激しいが、昔は渓谷沿いを歩いたので登り降りが少なかった。
写真を見せてもらったが渓谷沿いの岩壁に木道が設けられ、スリル満点の山道だった。
昔は、冬季、水道を引き込んで氷柱を作ってライトアップしていた。
それら、氷柱の美しい写真が壁に飾られている。
その写真の脇にバッチがあることに気付いた。
近づいてみると甲武信ヶ岳と西沢渓谷のバッヂがある。
ヨモギ餅2種類と併せて、甲武信ヶ岳のバッジを買った。
話ネタも尽きたところでもうそろそろおいとま、店を出る。
女将さん、興味深いお話ありがとう。
時間が早いので道の駅みとみに寄る。
山梨土産は殆ど試して目新しくないが、玉子の漬物は食べたことが無いので買った。
山バッヂの有無を尋ねてみたところ、これから作る予定とのこと。
発注済み入荷待ちなので今はありません、ドライブインでは売っていますよ、との事。
入荷待ちのものはドライブインと違うデザインらしい。いつか買いに来なければ。
となりのコンニャク屋によってみたがホントにコンニャクしか売っていない。
刺身コンニャクやら玉コンニャクやら何度も食べたことある。
店を出ようと思っていたら、店員さんがぜひ試食してくださいと刺身コンニャクを薦める。
せっかくなので一切れいただくと、当然旨い！ビールが飲みたくなる。
玉コンニャクとの違いについて話を聞いてから、刺身コンニャク\800を一袋購入。
この時間、お客さんはもう来ないので、もっと試食してくださいとのこと。
さらに3切れ、いただいた。
さて日帰り温泉探し。
最初に目に入ったのははやぶさ温泉、古い和風建築が怪しい雰囲気。
閑散としていれば興味深いけれども、手前の駐車場がほぼ満車で地元ナンバーが多い。
んー、内湯1つに大人数はやだなぁーなどと勝手な想像をしてしまう。
迷ったが次を探してみることにした。
笛吹き川温泉、日帰り温泉は営業していないとの張り紙。
そういえば、ほったらかしの湯へ行く途中に日帰り温泉があったことを思い出す。
やまなし温泉ぷくぷくへ到着、入口を覗くと入浴料\800でちょっと高い。
そういえば、ほったらかしのこっちの湯は入ったが、あっちの湯は入っていない。
この寒空の下、震えながら露天風呂につかるのも面白い。ほったらかしへ転進。
あっちの湯は入浴料\700、ロッカー\100。ぷくぷくと一緒じゃない。まぁいいか。
脱衣所の扉を開けたとたん外の冷気で寒い寒い。
洗い場も十分に室温が上がっておらず寒い寒い。
急いで体を洗って内湯へイン。芯まで温まるのに暫らく時間がかかった。
さあいよいよ露天風呂。うぉー寒い寒い寒い。小走りで湯にもぐり込むと、ぬるい！
お湯がぬるい！首までつかっていれば問題ないが、出るときは猛烈に寒い。
一段下の露天は熱いのではないか？との期待を込め、寒さをこらえて移動。
ぬるい！上段よりぬるい。結局内湯が一番熱いということか！
体を洗ったあと、最後に内湯で体を温めて退場。
いや〜、真冬の露天風呂、やはり面白かった。あの寒さに耐えるのが実に楽しい。
無事帰宅。よもぎ餅が旨い。
給油
走行距離 496.5 km
給油量 32.24 L
単価 152 円
支払い 4900 円
燃費 15.4 km/L
�礎渦� 9.9 円/km
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