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Yamareco

記録ID: 405677
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳全山縦走のはずが、南岸低気圧で雪見酒に〜高見石・天狗・茶臼山散策。

2014年02月08日(土) 〜 2014年02月10日(月)
 - 拍手
devilman その他2人
GPS
56:00
距離
23.6km
登り
1,604m
下り
1,599m

コースタイム

2/8 渋の湯登山ポスト8:55-高見石小屋11:10
2/9 高見石小屋7:38-中山8:28-中山展望台8:35〜48-中山峠9:25〜31-すりばち池分岐10:06-東天狗岳10:20〜35-中山峠11:10〜35-にゅう分岐11:47-中山展望台12:10-中山12:20-高見石小屋12:50
2/10 高見石小屋7:05‐白駒池7:25-青苔荘7:38〜44-白駒の奥庭7:56-麦草峠8:20〜30-大石峠8:43-茶臼山9:25-茶臼展望台9:28〜38-縞枯山との鞍部9:46-五辻10:09-あずまや10:15〜30-出逢いの辻10:43-オトギリ平10:54-大石峠11:10-麦草ヒュッテ11:20〜40-丸山12:24〜27-高見石小屋12:35〜13:10-渋の湯14:06
天候 2/8 降雪
2/9 晴れ ところにより曇り
2/10 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
渋の湯-高見石 トレースあり、この日は先行1パーティー。積雪多い。
高見石−中山‐中山峠 年末に比して1‐2m多い。稜線からの視界に差(笑)。
中山峠−天狗岳 積雪多く、脛ほどの深さのトレース。中間の雪壁の箇所、右に巻くルートが踏まれているが、上部で岩をいくつも越す部分有。下りでは夏道どおりに雪壁を下る。頂上付近飲み、積雪は風の影響で着いていないが、例年より多し。
高見石‐白駒池 積雪多し。
白駒池−麦草峠 積雪多く、奥庭は単なる雪原に。
麦草峠-茶臼山、雪の多いまっすぐな急登。スノーポンでクランポン利かせていける。
茶臼山−鞍部 まっすぐな急下り、かかとキックステップで走っていける。
鞍部−五辻 積雪多く、膝まで潜るが、快適に下れる。
五辻−麦草峠 トレースあり、快適なスノーハイキング。
麦草峠−丸山−高見石 積雪多く、急登。トレースははっきりしていた。スノーポンのクランポンであがる。 
中央道、どんどん積もってくる。八ヶ岳PAで仮眠している間に、すっかり真っ白に。メンバー集合し、計画見直し、渋の湯からダイレクトに高見石小屋へ入ることと確認する。
諏訪南へと移動開始。
中央道、どんどん積もってくる。八ヶ岳PAで仮眠している間に、すっかり真っ白に。メンバー集合し、計画見直し、渋の湯からダイレクトに高見石小屋へ入ることと確認する。
諏訪南へと移動開始。
渋の湯の駐車場に車を置き、出発。天気よければ、もっと混んでいるだろうに。
渋の湯の駐車場に車を置き、出発。天気よければ、もっと混んでいるだろうに。
アイゼンとワカン、スノーシュー、アイゼンのみ、三者三様。
1
アイゼンとワカン、スノーシュー、アイゼンのみ、三者三様。
硫黄のかおりが漂う。冬の温泉場の雰囲気。
1
硫黄のかおりが漂う。冬の温泉場の雰囲気。
賽の河原に出る。風はそれほどでもないし、降雪も強くない。
賽の河原に出る。風はそれほどでもないし、降雪も強くない。
お地蔵様
この牛は何だろう。
この牛は何だろう。
樹林帯に入る。
丸山からの道と合流
丸山からの道と合流
高見石小屋に到着。
高見石小屋に到着。
ほぼ12時。小屋の方がテラスの除雪をされていたが、この二時間後、トイレを行こうとしたが、ここには20センチを超える積雪が。。
ほぼ12時。小屋の方がテラスの除雪をされていたが、この二時間後、トイレを行こうとしたが、ここには20センチを超える積雪が。。
昼食にチリトマトの野菜ヌードル。最近これがお気に入り。
昼食にチリトマトの野菜ヌードル。最近これがお気に入り。
夕食は、餃子入り、キムチ鍋。がっつり食う。
夕食は、餃子入り、キムチ鍋。がっつり食う。
ランプのたくさん下がる高見石小屋。小屋主催のスノーシューツアーの20数人は別室なので、他のお客さんは10数人くらい。
ランプのたくさん下がる高見石小屋。小屋主催のスノーシューツアーの20数人は別室なので、他のお客さんは10数人くらい。
荒天の中入山されたお客さんへ、と小屋のあるじさんからお酒をふるまわれ、いただいた。
荒天の中入山されたお客さんへ、と小屋のあるじさんからお酒をふるまわれ、いただいた。
翌朝は、低気圧も去り、青空が広がった。
翌朝は、低気圧も去り、青空が広がった。
白駒池を見下ろすと、池の真ん中に人の姿が。
2
白駒池を見下ろすと、池の真ん中に人の姿が。
北八ヶ岳の山々
屋根の雪下ろし、お疲れ様です。
屋根の雪下ろし、お疲れ様です。
天狗岳に向かって出発
天狗岳に向かって出発
中山展望台に。
北アルプスの峰々
北アルプスの峰々
奥秩父の山々。金峰山だけ頂上雲から出ていた。
奥秩父の山々。金峰山だけ頂上雲から出ていた。
天狗岳の双耳峰と硫黄岳。天気いいぞ。
天狗岳の双耳峰と硫黄岳。天気いいぞ。
積雪が多く、やたらと視線が高い。
積雪が多く、やたらと視線が高い。
雪が深い。このあたり、ここまで深くないはずだが。
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雪が深い。このあたり、ここまで深くないはずだが。
あれ、頂上を前に、雲に巻かれた。
1
あれ、頂上を前に、雲に巻かれた。
何とか、薄青い空をバックに。
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何とか、薄青い空をバックに。
縦走するはずだった南への稜線に、トレースはない。ただ、鎖や鉄橋は出ていた。
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縦走するはずだった南への稜線に、トレースはない。ただ、鎖や鉄橋は出ていた。
むこうに「にゅう」が見える。
むこうに「にゅう」が見える。
中山峠で一人下山。休みが取れない人もいる。
中山峠で一人下山。休みが取れない人もいる。
気をつけて。
にゅう分岐、当然トレースなし。行ってみたい。。
にゅう分岐、当然トレースなし。行ってみたい。。
スノーシューツアーのトレースは、舗装道路のようだ。
スノーシューツアーのトレースは、舗装道路のようだ。
小屋に帰着。
昨晩とは打って変わって、がらんとした小屋の中。平日。
昨晩とは打って変わって、がらんとした小屋の中。平日。
明り取りから青空が。
明り取りから青空が。
夕暮れの高見石から、白駒池。
夕暮れの高見石から、白駒池。
夕暮れ。
明り取りから月を眺めながら、就寝。
明り取りから月を眺めながら、就寝。
朝。快晴だ。
小屋からのご来光
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小屋からのご来光
テント泊一つ。
白駒池へ下る。
池の周回道路はご覧の積雪。
池の周回道路はご覧の積雪。
白駒池。
スノーシューでいく。
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スノーシューでいく。
ここ、確か水取りの穴がうがいてあったはず。
ここ、確か水取りの穴がうがいてあったはず。
青苔荘は閉まっていた。
青苔荘は閉まっていた。
先月テント泊したところ、すごい積雪。二月のテント泊はひとりだときついな。
先月テント泊したところ、すごい積雪。二月のテント泊はひとりだときついな。
白駒の奥庭。ごろごろの岩が隠れて、雪原に。
白駒の奥庭。ごろごろの岩が隠れて、雪原に。
茶臼と縞枯
麦草ヒュッテ。
茶水の池。雨池方面にトレースあり。
茶水の池。雨池方面にトレースあり。
南アルプス。北岳、甲斐駒、仙丈岳。
南アルプス。北岳、甲斐駒、仙丈岳。
丸山、中山の向こうに天狗岳の双耳峰。
丸山、中山の向こうに天狗岳の双耳峰。
茶臼山。
茶臼の展望台。
美ヶ原と蓼科山。
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美ヶ原と蓼科山。
蓼科山、北横岳
美ヶ原。
遠く、北アルプス連峰
遠く、北アルプス連峰
見下ろす諏訪盆地、下界は真っ白だ。
見下ろす諏訪盆地、下界は真っ白だ。
スノーポンの、顔。
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スノーポンの、顔。
五辻へ下る。
あずまやの屋根の雪を厚いこと。
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あずまやの屋根の雪を厚いこと。
天狗岳を眺めながら。
天狗岳を眺めながら。
丸山山頂 祠も何も、雪の下だ。
丸山山頂 祠も何も、雪の下だ。
トレースの主。
高見石小屋で荷物をまとめ、下山だ。
高見石小屋で荷物をまとめ、下山だ。
うっ、うちの車だけ、雪の山。
うっ、うちの車だけ、雪の山。
下ってきて、八ヶ岳を振り返る。
下ってきて、八ヶ岳を振り返る。
西天狗が高い。
須玉から東京へは開通していた。ほとんど車のいない中央道を走り、眠くなったので、談合坂で仮眠した。本当に雪が多かったんだね。
須玉から東京へは開通していた。ほとんど車のいない中央道を走り、眠くなったので、談合坂で仮眠した。本当に雪が多かったんだね。

感想

二月に飛び石でも四連休、となれば当然計画は、八ヶ岳全山縦走、のはずだった。。

富士見平のボランティアレスキューに参加し、それまでの単独行から、仲間を連れて行くことが多くなって、
計画のコースに微妙に変化があるのは、楽なコース取りに変更する時の、自分への言い訳が、他人のせいも加えられることにあるようで、今回も、一人だったら蓼科山に一度は拘るところなのだろうが、メンバーがいることで、北八ヶ岳ロープウエイ出発の計画となっていた。
らくちん。。

ところが、一週間前になって、どうも週末の天気が怪しいことに気づく。富士見平のおやじも、週末は富士見平にも上がれないかもしれないという。相当な積雪の予想で、林道を荷揚げの車が上がれないと言っているのだ。
ということは。。八ヶ岳は。。

案の定、天気予報でも南岸低気圧の予想。これはまたなんとしたことか。
メンバーと連絡し合い、まずテント泊を取りやめ、次に南までの縦走はまず無理と判断、なんとか赤岳までと、装備を見直すこととした。
一応、降雪後の横岳通過などを考え、ロープやギアの類は残し、テントは除外、宿泊予定の高見石小屋では混雑のためシュラフ持参でとのことで、シュラフはもった。

で、金曜夜に準備万端としたものの、10年ぶりの大雪とか。。こんな日に山に行くかよ、とか。

仮眠後、車で出るが、圏央道の青梅あたりで雪が舞い始める。午前二時過ぎ。
集合場所の八ヶ岳PAに着いたのは4時ころ。積雪が5センチほど。まだ路面は白くなく、黒いアスファルトが見えていた。
シュラフにくるまり仮眠。五時過ぎに、やってきたメンバーに起こされる。外を見ると激しい降雪。さらなる積雪。
相談のうえ、無理しても仕方ないから、高見石に渋の湯から直行しようという事にして、6時半まで寝ることにした。

6時半過ぎPA発、高速の路面は完全な白。諏訪南でおりて、渋の湯へとナビをセット。
真っ白な中を、スタッドレスで快調に飛ばし、最後の最後でチェーンはつけたが、渋の湯に八時前に到着。除雪中の駐車場に停めるが、半分埋まったくらい。連休のスタートにしては少なく、天候の影響大だ。

メンバーがテルモスの湯を沸かすのを待ち、八時半出発。登山ポストで届を出すが、先に行ったパーティーが登り口が凍結してあがれないと言うので、ここでアイゼンをつける。その上にわかんをつけるもの一人、こちらはスノーポンをカジタックスアイゼンの上に着ける。これも初体験。一人はアイゼンのみ。

降雪はそれほどでもなく、ふわふわの雪の上を快調に、また雪景色を楽しみながら。多くの人は黒百合平へ向かったようだが、高見石へは三人の方がスノーシューで先行していたので、そのふみ跡を踏みながら行く。賽の河原は予想したほど風もなく、樹林帯に入ってふわふわの雪の上をゆっくり歩き、11時ちょっとすぎに高見石小屋に到着。
小屋の方々が、雪かきをされていたが、このころから激しくなった降雪により、この二時間後にはトイレに行くのにノートレースの20−30センチを雪をかき分けることになっていた。

まだがらんとした小屋の炬燵で、持ってきたワインや日本酒をお燗して楽しみ、まだ2時かよ、やっと4時だ、などと言いながら、過ごす。荒天と言えども、小屋主催のスノーシューツアーの2〜30人、他の登山客などで、シュラフはいらなかったものの、結構窮屈になった。
消灯前に小屋の主人から日本酒がふるまわれ、いい気持ちで床に就く。
低気圧の動きは早まったようだったが、積雪が多くなった時の横岳の通過や、その前の硫黄までどのくらい時間を費やすか、また赤岳鉱泉の混み具合など、いろいろ考え、天狗ピストン、そして次の日は北八つ散策と、まったりプランに変更してしまった。へへへ。

翌朝、晴れあがった空に、同行の八ヶ岳初心者は興奮し始める。とりあえず、天狗ピストンとして、下山する一名以外はサブザックで行く。
小屋を出たのは、かなり最後になって、小屋の方々はもう雪下ろしをしていた。
昨日と同じ、三名のパーティーの後から天狗へ向かうかたちになったようだ。この方々とは山頂直下で一緒になった。
石川や千葉、松本の方たちだ。

もふもふの雪を踏み、アイゼンだけつけて中山、中山展望台を経て、中山峠に向かう。年末にここを歩いているが、積雪量が違い、ずいぶん高いところを歩いているせいか、見える景色が違う。遠望が利かなかったと思っていたところで、遠くの山が見えたり、なんか印象の違いがおもしろい。
中山展望台での景色は、遠景が白く少々霞んでおり、きちっとした大展望ではなかったが、北アルプスは乗鞍、焼岳、槍穂高、後立山、白馬までの全景が見えていた。そして立山も。

中山峠までも道も、高いところを歩いているので、展望漫歩のような、印象。にゅうへのトレースはなかった。

中山峠に着くと、トタンに人が増える。先行の三名の方々が、団体が行ったので少し間をあけるために待っている、とのこと。
下山する一名はザックをデポ。
少し時間をおいて出発するが、森林限界を超えたところで追いついてしまう。30名ほどいただろうか、若い人の多い団体で、マナーよく道をあけていただいたが、追い越すのは一苦労だった。息が上がる。クラストしていれば、脇をアイゼンで飛ばすけれど、今日は膝まで潜る。やっと追い越し、その後は快晴の空を楽しみながら、快調に高度を上げていく。途中の雪壁には、右に巻いて岩の上にあがるトレースがついていたが、夏道とは全く違い、岩を無理に越えていく感じ。ここで先行の三名の方の後ろに着くことになった。アイゼンなしで、ダブルストックで行かれている。

頂上の標識が見えてきた頃、西天狗の方からガスが巻いてきて、今までの青空と展望が消えてしまった。
登頂した後に晴れてはきたが、西天狗はガスの中。記念写真の後、縦走するはずだった南へのルートを見たが、当然トレースはなく、でもクサリは出ていた。
ガスが上がり、今回も西天狗は取りやめ。西天狗、二度しか登っていないよ。

下りはさっさと下る。雪壁の巻き道で渋滞していたので、右にルートを外れ、夏道どおり、雪壁を降りてしまう。
中山峠で昼食。ここで、休みの取れなかった一名が黒百合平を経て、渋の湯へ下山。
ニュースを聞いていなかった我々は、中央道が閉鎖され、国道が大渋滞いうことを知らなかったのだが、彼が帰宅できたのは、翌日の明るくなってからだったとのこと。

残った二人は、中山峠のにぎやかさを後に、静かな稜線を高見石小屋へ戻る。南は曇りがちだが、北は晴れている。いい晴れ空の下、のんびり小屋に戻る。
すっかり静かになり、がらんとした小屋の炬燵で昼寝してしまう。高速が閉鎖され、神奈川県から延々と下を走ってきたという年輩の方々が夕方到着し、少し賑やかになったが、それでも、前日とは打って変わったしずかな小屋の一夜となった。
高見石から夕陽を眺め、煌煌とした月明かりと明るい星座を楽しみ、天窓から眺める月の下でいつの間にか寝入ってしまった。

翌朝は、小屋のベランダからご来光が見えた。快晴だ。茶臼まで散歩と決め、サブザックで出かける。スノーシューとワカンの二人。まず、楽しみは白駒池。
昨日のスノーシューツアーのふみ跡を追うが、ワカンやツボ足のトレースと違い、あれだけの人数がスノーシューで歩くと舗装道路のようになっている。
白駒荘に着くと、なるほど積雪がすごい。
勇んで池に出る。気持ちいい。脛まで潜るが、ふわふわの雪だ。大きく回って青苔荘へ向かう。
こういう歩き方ができることを知らないばかりに、シャクナゲ尾根から来た年末の山では、池周回道路のあずまやにテント張ってビバークしてしまったのだが。

青苔荘は閉まっていたが、年末に来たときや一月にテン泊した時に比べ。雪の量が半端なく多くなっている。テント場など、しばらく張った形跡もない。一人でテン泊に来たら、整地するだけでも大変だろう。

トレースを追い、白駒の奥庭、麦草峠を経て大石峠に至る。明るい、快晴の素晴らしい日だ。
奥庭は、雪が多いせいか、岩が見えなくなっていて、雪原に近かった。
この天気なら、縦走できたかな、なんて今頃思う。日和見しすぎたかな。積雪が多い時の横岳の通過はまだしも、硫黄岳の赤岩の頭の下りの雪崩れとか、赤岳鉱泉の混雑とか、なんか、行きたくない要素ばかり思い浮かんでいたからかな。
ひとりだったら行っていたかも、とか思ったりして。←また、人のせいにしてるね。

大石峠から、中小場を経て、これでもかという直登をあがり、ほどなく茶臼山へ。この登りもまっすぐだけれど、その分短い。モンベルスノーポンは、まっすぐなのぼりや下りには、かなりな傾斜でも大丈夫だという事がわかったけれど、横にはさすがに弱い。今回はそういう機会はなかったけれど、トラバースは怖い。
登りはクランポンがきっちり効くし、下りはカジタックスを履いていれば、かかとできちんと効く。ただ、横ずれの対処はできない。

茶臼の展望台には団体がいたが、それも去り、静かな大展望を楽しむ。ただ、遠景は少し霞んでいる。気温が高いのか。それにしても、西も東も、下界の白いこと。そういうな積雪があったようだ。

時間も押してきたので、茶臼を北に下り、鞍部から五辻へモフモフの雪を蹴散らしながら、遠望を前にして、どんどん下る。ちょーきもちいい。

五辻のあずまやで軽食を取る。一月に来た時と、あずまやの屋根の雪の量の違うこと。
いいお天気だ。スノーハイキングの最高の日だね。サングラスをしていても、目を細めるほど眩しい。

雪原のまぶしさに、くらくらしながら、麦草峠に戻る。お昼近くなると、陽射しも午後の雰囲気がしてくるのが冬の季節。麦草ヒュッテの中に入って手拭いを買う。ここは通年営業とのこと。管理の人が常駐していると。
話していると、スノーモービルで荷揚げの人が来た。メルヘンのゲートから国道を来るのだそうだ。山スキーがあったら下れるね。

スノーシューを再びつけ、丸山の急登に向かう。本当に急な登りだね、ここは。最後の登りも、スノーポンはキチンと登り、高見石小屋に12時半に着く。
次週も別メンバーと来るので、予約を確認し、荷物をまとめ、13時過ぎに小屋の方々にお礼と別れを告げる。

下りは早い。渋の湯には一時間かからないで到着。平日の山、静かな、いいお天気の日だ。

渋御殿湯で風呂に入る。20数年振りだろうか。ふるい、温泉の雰囲気漂う、板張りの湯殿を楽しんだ。
いい湯だ。

帰途、まだまだ高速は開いていない。国道を長坂まで行き、富士見平のおやじのうちに寄らせてもらって、八時過ぎに高速の開いたところで、帰途についた。

冬の去る日が見えてきた二月、毎年焦りに似た気持ちになるが、どうあがいても、週末の数は決まっている。三月になれば春山になる。それでも、まだまだ行きたいところはある。
来週は別メンバーと北八ツ、その次は富士見平で雪上訓練、さてさてその次は。。。

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コメント

全山縦走とは
当初はテンパクで縦走予定だったのですね!
厳冬期に全山縦走とは、強者ぞろいですね。

我々は小屋での宴会を楽しみに登りました。
多少ルート変更はしましたが、十分楽しめました。

それにしても、あのスピードで歩きながら、たくさん
写真を撮ってますね。我々が映りこんでいるカットも
発見しました。

頻繁に山に出掛けられているようですので、レコを
また拝見させて下さい。
2014/2/12 18:37
Re: 全山縦走とは
Happiさん、小屋ではお世話になりました。
個室に移動された意味が、あとでわかりました(笑)

写真はしょっちゅう撮っているので、なかなか歩みが進みません。
結構遅いです。
今回は早い連中と一緒だったせいなのかもしれません。

でも、今回、大雪のせいでのんびりした山行になり、楽しかったですね。
最後に温泉もよかったですし。

また、よろしくお願いしますね。
2014/2/13 0:15
あの天気予報で、
八ヶ岳に突入されたとは凄いです
でも、2日目3日目は、天気回復して青空&新雪で気持ち良さそうですね!
冬季天狗はかなり行っていますが、これほど雪があったことは無かったです。風が強いので稜線は雪が飛んでしまっていることが多いですので・・・。

真っ白一色に包まれた北八ツは本当に綺麗ですね!

スノーポンは、発売された年にこれは便利そうだと思って購入しようと思いましたが、その矢先にリコールで発売中止になってしまいました。
その後MSRを購入したために、使用したことはないのですが、軽アイゼンとしても使えるというのが何か良さそうですよね。
2014/2/12 22:54
Re: あの天気予報で、
Penさん、コメントありがとうございます。

約束してしまったし、仲間はものすごく楽しみにしていたので、とにかく出かけました。
深夜に出て、中央道が止まる以前に抜けていましたので、入山できました。
最初から、諦めてまったり登山に変更したので、晴れればラッキーって感じでしたので、
翌日からは気分最高でした。
そのうち、もしかして縦走できたのかも、と思わなくはなかったですが、まあこれもまた山です。

スノーポン、カジタックスを買ったついでに購入した感じです。
クランポンのおかげで、けっこう登坂力はあるように思いますが、やはり横には弱いですね。そうでなければ、使えるのかな、と思っていますが、なんせたった三回の使用で何とも言えません。スノーシュー初心者ですし。

おっしゃるとおり、こんな雪のある天狗岳も初めてです。クラスとした斜面にアイゼン蹴りこんでという感じの山だったのですが、ぼそぼそ潜って歩きました。
山はいろいろです。
でも、また西天狗を飛ばしてしまいました。

また、よろしくお願いします。
2014/2/13 0:23
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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