奥の畑谷から清水頭


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 833m
- 下り
- 833m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:30
窯跡?(9:50/10:00)〜清水頭(11:20/11:30)〜窯跡?〜奥の畑・下:昼食(12:55/13:30)〜岩ヶ谷林道登山口(15:15)
天候 | 快晴 稜線は強風(15m/s?)が吹き付け早々に下山 帰路の高速道路からは乗鞍〜御嶽〜中央アルプスの銀嶺が はっきりと眺められました。 【気温】 林道スタート時:−3℃ 稜線直下:−5℃ 蓮如上人旧跡:0℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
甲津畑の林道に入ると、永源寺グリーンランドまでは除雪されていますが、 その先は積雪、凍結有り。路面状況は冬タイヤ仕様です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千種街道はしっかりトレース(スキーの跡)が有りましたが、 分岐するコース(タイジョウ・大峠・奥の畑谷)はいずれも トレースは有りませんでした。 甲津畑からの入山者は私一人だったかも? 【積雪】 奥の畑谷:20〜30cm 稜線:30〜40cm いづれもツボ足で登降。 |
写真
感想
大きく広がる奥の畑の草原、展望が広がる伸びやかな清水頭(ショウズノカシラ)の稜線。
冬本番のこの時期はどんな表情をしているんだろう。
先週末の思わぬ大雪?で、甲津畑へのアクセスが心配だが
晴れの予報を信じて出掛けてみる。
甲津畑の林道も永源寺グリーンランドを過ぎると、積雪と凍結した路面になる。
慎重に鳴野橋まで車を進める。
岩ヶ谷林道起点のポストに入山届を投函し、一番乗りで千種街道へ向かう。
林道もしっかり積雪しているが、幸いしっかりしたトレースが残っている。
予定よりコースタイムも短縮できそうなので、じっくり行こう。
避難小屋を過ぎツルベ谷出会いで大峠分岐となるが、大峠方面への
降雪後の入山者は居ないようだ。
次第に増える雪を踏んで行くと本流左岸に激しく流れ込む滝を見る。
奥の畑谷の流れだ。
木橋でフジキリ谷を左岸へ渡ると分岐になる。
左手に蓮如上人旧跡に建つ小屋を見て手前を直進するが、
動物の足跡が残るのみで、やはりトレースは無かった。
鈴鹿国定公園の石柱で小休止の後、新雪へ踏みこむ。
本流左岸をへつって奥の畑谷右岸に出るが、雪に覆われた谷の様子は
春とは違い徒渉点がはっきりしない。
やはり雪の無い季節の記憶は通用しないようだ。
谷の浅い箇所を選んで奥の畑谷を左岸へ移りしばらくすると、
突然空が抜けたような広い雪原となり奥の畑・下に出る。
パウダーのような雪を踏んで雪原にトレースを刻んで行く。
夏でも踏み跡の無い谷コースだ。
谷筋から着かず離れず樹林の薄いルートを選んで行く。
時々小さな溝のような谷が右から合流するが概ね左の大きな谷筋を辿る。
雪に隠れた石に注意しながら右岸、左岸と徒渉を繰り返しながら進むと
右岸の樹林が薄くなり明るい台地を感じさせる場所に出る。
期待して右岸に移るとそこには奥の畑・上の平原が広がっていた。
明るい雪原を囲む尾根の間に目指す白い稜線が眺められ、
谷を囲む山腹は溢れんばかりの樹氷に覆われている。
早く足を踏み入れたいとテンションが上がるが、まだまだ谷の中間辺りだ。
谷はやや東に向きを変え南雨乞岳の稜線に向かっていく。
私を先導するかのように残された足跡はひずめ?が二つに分かれている。
たぶん鹿の足跡だろうと考えながら右手を見ると一際大きな木が目に留まる。
これが以前記録で見た「奥の畑の主・シオジの大木」だろう。
これも是非見たかった場所なので記憶に留めておこう。
現在地はやがて右手(南)の尾根から稜線に上がる地点近くだろう?。
雪に覆われた谷の様子はやはり夏とは違い、地形判断が難しい。
雪の無い時期の記憶は何の頼りにもならない。
(後で観察するとこのまましばらく右岸を辿るのが正しかったようだ。)
尾根に上がる準備のため小さな谷の出会いで再び左岸へ移りしばらくすると、
雪の下に石積みを見つける。
雪に覆われはっきりしないが窯跡のようにも見えるが?。
尾根に取り付く目印の窯跡と考えると取り付く尾根筋が見られない。
見上げる斜面はかなりきつそうだが登れない事は無いだろう。
ここから稜線を目指そうと決めて、小休止をとり行動食で小腹を満たす。
磁石で方角を確認して半ば強引に斜面に取り付く。
直登は難しそうなので電光型にジグザグと高度を稼ぐ。
900mを越えた頃、梢越しに樹氷に輝く雪稜の左に雨乞岳を捉える。
ここで現在地がはっきりした。清水頭より西のP1014寄りの鞍部へ登っている。
やはり予定の地点よりはかなり手前で取り付いたようだ。
やがて斜面は霧氷に囲まれ、僅かに緩んだ斜面を一頑張りすると
やっと傾斜が尽き稜線に出る。
明確な稜線を辿り樹林を抜けると、一気に空が抜けてまぶしい程の雪稜出る。
強風が吹き付ける稜線の雪は半ば凍って、ザクザクと踏みこむ音が気持良い。
巨大魚の背びれを思わせる鎌尾根、すっかり樹氷に覆われた雨乞岳、
はるか琵琶湖の上に比良山地から、鈴鹿北部の山並みと素晴らしい展望だ。
酔いしれたい程の展望だが、立っているのもつらいほどの強風に追われて
早々に下る。
トレースに従って斜面を滑るように下り、窯跡?で一息入れる。
改めて谷の様子を観察して見ると、源流部はまだ先のようだな。
(地形読みの未熟さを反省)
谷を辿って予定した奥の畑峠と呼ばれるコルには出られなかったが、
雪の清水頭を踏んだ達成感に包まれて、刻んだトレースを戻る。
春を思わせるような陽を浴びて、奥の畑・下の雪原で遅めの昼食を摂った後、
満ち足りた気持ちで、シャーベット状になった雪の千種街道を鳴野橋へ戻る。
onetotaniさん、お疲れまさです。
11日に変更されたのですね。滋賀県側は雪がしっかり残ってますね。
雪上歩きたのしそう。私の車では行けそうでありませんでした。
清水頭、いいところですね。感動です。
ご用命下されば、ラッセルお手伝いさせていただきますので
連れてってください。
higurasi さん 養老山のレコ拝見しました。
素晴らしい展望を楽しまれましたね。
先週末の雪で計画をずらして正解でした。
特に今回のコースは地形が見通せないと不安になります。
何とか清水頭のピークは踏めましたが、まだまだ地形読みが未熟で
訓練しなければと反省させられる山行でした。
明日、急に休日が取れたので
御在所に登ろうと計画しておりまして
直近の情報はありがたいです。
樹氷、とてもきれいです。
日にちをずらして、正解でしたね。
鈴鹿の山の、滋賀県側の登山は
なかなか機会がなかったのですが
今回登られたルート、実力をつけて
挑戦してみたく思います。
明日の御在所岳も晴天が望めそうですね。
komakiさんに山行日の気象予報をお願いしたいくらいです。
雪の消えた春に歩いたコースですが、その時の記憶は役に立ちませんでした。
予定の尾根ではなく、半ば強引に稜線に上がりましたが、
そんな苦労も吹き飛ぶ程、期待通り素晴らしい稜線の眺めでした。
滋賀県側は少し遠くなりますが、ますますお気に入りになりました。
onetotaniさん,こんばんは。
まさに,雪山歩きの醍醐味を堪能できるコースですね。
うらやましいです。
自分も行きたいなと思います。
機会があれば,ご一緒させてください
お疲れ様でした。
totok さん 今晩は。
道路事情を考えて、予定を延期しました。結果、正解でした。
快晴の中で雪原と雪稜、おまけに樹氷まで楽しめました。
地形読みの未熟さと、ピークを踏んだ達成感を同時に味わえた山行でした。
onetotaniさん、いつも良いコースを登っておられますね。
私もこのコースは好きです。
冬の積雪期、杉峠経由雨乞岳の往復は可能でしょうか。
引き返す時間をしっかり決めてトライしても良いかも知れませんね。
杉谷善住坊が隠れていたこの街道、
そのことを知ってからは、一人では歩けなくなってしまいました。(笑)
yoshikun1さん 今晩は。
千種街道は人気のコースですが、今回は誰にも出会いませんでした。
昨年もこの時期にトレースの無いイブネへ登りました。
その時は12:00を限度に引き返すと決めて行動しました。
イブネ北端を12:10に下り、休憩しながらですが
16:00頃には下山完了できました。
隠れ岩辺りは駈けて下ったらどうですか・・・。
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