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Yamareco

記録ID: 412703
全員に公開
雪山ハイキング
伊豆・愛鷹

天城山縦走(万二郎〜万三郎〜八丁池)

2014年03月01日(土) 〜 2014年03月02日(日)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
24:35
距離
16.5km
登り
825m
下り
1,287m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

◆3/1
10:30 天城高原ゴルフコース
11:00 四辻
12:30 万二郎岳
 〜軽くランチ〜
12:50 万二郎岳
14:20 万三郎岳
15:40 戸塚峠
16:50 白田峠
18:10 八丁池

◆3/2
9:00 八丁池
11:00 天城大橋
天候 1日目:くもりときどき晴れ。日没後に雨
2日目:雨のちくもりときどき小雨。
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
メンバーの車を一台、天城大橋そばのPに駐車。
その後、天城高原GC側に集合。
コース状況/
危険箇所等
3/1(土)、伊豆スカを南下するもガスガスで視界悪し。天城高原GCに近づくにつれ路肩の積雪が増し、伊豆でもこんなに積もるんだぁ、とビックリ。GCまでは除雪してあり、自家用車での通行は容易。(除雪は東急グループパワーか?) 仲間全員集合し、アイゼンを付けて出発するも、登山道は腐った雪。あまり踏まれておらず、踏み抜きの連続。ワカン持ってくればヨカッタと後悔。一向にペースが上がらないものの、万二郎、万三郎をゲット。万三郎を下りて八丁池に向かい始めたあたりでトレースが消失。最初はトレースを付ける喜びを感じていたものの、そのうち無言になりもくもくと行軍。そんな折り、ザックを降ろして荷物をゴソゴソしてるうちに隊からはぐれてひとりぼっち。(汗 戸塚峠から白田峠までソロ状態。他のみんなは白田山を巻いて進んだようだが、自分は稜線を選択。結果的には稜線のほうが雪が少なく歩きやすかった模様。白田峠で合流でき、ほっと一安心。全員で八丁池を目指すも日没し、最後はナイトハイク。無事に幕営地についてよかった。ほんとにヨカッタ。この夜は八丁池ほとりで雪中テン泊。夜、雨が降り出すも、東屋のおかげで雨にあたらず宴会♪
3/2(日)、夜中降り続いた雨は出発するころには小雨になり、やがて雨があがり、運は上向き。下るほど雪も消え、コースの距離も難易度も低い事もあり、すんなりゴール。その後、河津桜を見に行ったり、立ち寄り湯に入ったりして癒されました。

道路脇には除雪後の大雪が積まれ、林の奥にはまだまだたっぷり雪がある様子を見て、みんな同じようなことを思ってたのではないでしょうか。「おいおいマジかよ。こんなに雪あるよ。 だいじょぶ? 俺たち...。」
道路脇には除雪後の大雪が積まれ、林の奥にはまだまだたっぷり雪がある様子を見て、みんな同じようなことを思ってたのではないでしょうか。「おいおいマジかよ。こんなに雪あるよ。 だいじょぶ? 俺たち...。」
この状況に苦笑いしつつも出撃用意を整えた面々。
「い、いく... か?」
「い、いきます... か?」
この状況に苦笑いしつつも出撃用意を整えた面々。
「い、いく... か?」
「い、いきます... か?」
登山口の立派な案内板。この地図の端から端まで歩きます YO!
登山口の立派な案内板。この地図の端から端まで歩きます YO!
全員アイゼン装着して、レッツゴー!
あ、スコップ背負ってる。さすが。
全員アイゼン装着して、レッツゴー!
あ、スコップ背負ってる。さすが。
あー、なんか懐かしいな、このとぼけた癒し系の顔した堰。2年ほど前、ファミで周回コースを歩いた時のことが思い出されます。まあ当時は無雪期でしたが...。
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あー、なんか懐かしいな、このとぼけた癒し系の顔した堰。2年ほど前、ファミで周回コースを歩いた時のことが思い出されます。まあ当時は無雪期でしたが...。
大雪の後の入山者がとても少ないようで、あまり踏まれていないコース。一歩進めば踏み抜き、二歩進めば踏み抜き、三歩進んでも踏み抜き。とにかくゆるく腐った雪に足をとられまくってなかなか進みません。おまけに雪の下に沢が流れている箇所を何度か越えるため、ドボンしないかとビクビク。恐怖です。

大雪の後の入山者がとても少ないようで、あまり踏まれていないコース。一歩進めば踏み抜き、二歩進めば踏み抜き、三歩進んでも踏み抜き。とにかくゆるく腐った雪に足をとられまくってなかなか進みません。おまけに雪の下に沢が流れている箇所を何度か越えるため、ドボンしないかとビクビク。恐怖です。

しかもこの日は暑かった! この週末は天気が崩れると聞いていたのでその覚悟はしてきたんですが、出発した土曜日の日中は予想外の太陽。 着込みすぎて滝汗!
しかもこの日は暑かった! この週末は天気が崩れると聞いていたのでその覚悟はしてきたんですが、出発した土曜日の日中は予想外の太陽。 着込みすぎて滝汗!
天城山の植生は独特。ヒメシャラ、シャクナゲ、アセビなど、天城ならではの樹種の間を縫って歩いていくオッサンたち。でもこの日は植物のことなんて目に入らなかったですね。
天城山の植生は独特。ヒメシャラ、シャクナゲ、アセビなど、天城ならではの樹種の間を縫って歩いていくオッサンたち。でもこの日は植物のことなんて目に入らなかったですね。
とりあえず本日第1のピークである万次郎岳に到着。コースタイムの1.5倍以上かかってしまいました。この先の距離を考えるとちょっとヤバいペースかも。ここで手短にランチを済ませました。
とりあえず本日第1のピークである万次郎岳に到着。コースタイムの1.5倍以上かかってしまいました。この先の距離を考えるとちょっとヤバいペースかも。ここで手短にランチを済ませました。
このコースは樹林帯が多くてあまり展望が良くないんですが、万次郎岳を過ぎたあたりで大きく視界が開き、これから向かう万三郎岳とそれに続く縦走路を見渡すことができます。
このコースは樹林帯が多くてあまり展望が良くないんですが、万次郎岳を過ぎたあたりで大きく視界が開き、これから向かう万三郎岳とそれに続く縦走路を見渡すことができます。
今回の山行で苦労したのはユルイ雪だけじゃなく、雪の重みでコース上に倒れてきた木々たち。折れたり曲がったりした木がコースを塞ぎ、それをくぐったり乗り越えたりするごとに体力が奪われます。
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今回の山行で苦労したのはユルイ雪だけじゃなく、雪の重みでコース上に倒れてきた木々たち。折れたり曲がったりした木がコースを塞ぎ、それをくぐったり乗り越えたりするごとに体力が奪われます。
名物のアセビのトンネルも通過するのに一苦労。
名物のアセビのトンネルも通過するのに一苦労。
標高を上げれば雪が固く締まって歩きやすくなるかも、という淡い期待は無残にも砕け散りました。終始腐った雪で、一歩一歩がツライです。
標高を上げれば雪が固く締まって歩きやすくなるかも、という淡い期待は無残にも砕け散りました。終始腐った雪で、一歩一歩がツライです。
そんなこと言っててもしょうがいないので、這ってでも登ります。もう少しでピーク! がんばれー! (おまえもなー!)
そんなこと言っててもしょうがいないので、這ってでも登ります。もう少しでピーク! がんばれー! (おまえもなー!)
やったー! 万三郎岳のピークゲットです。
なんだかここまでがすごく長かった気がします。とりあえず山頂に立ててホッと一息。でもここで終わりじゃないんです。今日のゴールはもっと先なんです。
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やったー! 万三郎岳のピークゲットです。
なんだかここまでがすごく長かった気がします。とりあえず山頂に立ててホッと一息。でもここで終わりじゃないんです。今日のゴールはもっと先なんです。
休憩もそこそこに、先を目指して出発です。
この先に続く縦走路は多少のアップダウンはあれど大きなピークは無いので、このペースで行けば明るいうちに目的地にたどり着けると思ってたんですよね。この時点では...。
休憩もそこそこに、先を目指して出発です。
この先に続く縦走路は多少のアップダウンはあれど大きなピークは無いので、このペースで行けば明るいうちに目的地にたどり着けると思ってたんですよね。この時点では...。
万三郎岳から一気に標高を下げたあたりから、トレースがまったく見られなくなりました。みんなでコースを探しながらの歩行です。
それでも最初のうちは、ノートレースの雪面に自分たちが最初に足跡を付けている行為を楽しんでいた気がします。(^^
万三郎岳から一気に標高を下げたあたりから、トレースがまったく見られなくなりました。みんなでコースを探しながらの歩行です。
それでも最初のうちは、ノートレースの雪面に自分たちが最初に足跡を付けている行為を楽しんでいた気がします。(^^
でもやがて苦痛に変わるノートレース。はしゃがなくなり、黙々と歩きます...。
でもやがて苦痛に変わるノートレース。はしゃがなくなり、黙々と歩きます...。
戸塚峠から白田峠の間付近で一人プチ遭難。隊からはぐれました。(涙

なんとか合流できてホッ。
戸塚峠から白田峠の間付近で一人プチ遭難。隊からはぐれました。(涙

なんとか合流できてホッ。
気を取り直して全員で八丁池を目指して歩きます。あたりはどんどん暗くなり、やがて日没。全員疲労困憊の上、辺りは暗く、口数少なくもくもくと歩きました。トレースの無い雪道を進むのが、体力的にも精神的にもこんなにしんどいとは思いませんでした。つ、着いた〜、八丁池〜。(^O^)
気を取り直して全員で八丁池を目指して歩きます。あたりはどんどん暗くなり、やがて日没。全員疲労困憊の上、辺りは暗く、口数少なくもくもくと歩きました。トレースの無い雪道を進むのが、体力的にも精神的にもこんなにしんどいとは思いませんでした。つ、着いた〜、八丁池〜。(^O^)
つ、着いた〜、八丁池〜。(^O^)
本日の幕営地に到着しました。
つ、着いた〜、八丁池〜。(^O^)
本日の幕営地に到着しました。
乾杯したい気持ちをグッとこらえ、まずは寝床の設営です。もちろん辺りには外灯など一切ない闇設営です。
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乾杯したい気持ちをグッとこらえ、まずは寝床の設営です。もちろん辺りには外灯など一切ない闇設営です。
外灯はありませんでしたが東屋がありました。今回はこの東屋に助けられました。ちょうど設営を開始したころにポツポツと振り始めた雨。設営後、みんなで東屋の下で宴を催しました。
外灯はありませんでしたが東屋がありました。今回はこの東屋に助けられました。ちょうど設営を開始したころにポツポツと振り始めた雨。設営後、みんなで東屋の下で宴を催しました。
それぞれが担ぎあげてきた自慢の料理を前に、カンパーイ♪ ビールがうますぎる〜。(^^
2014年03月03日 08:22撮影
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3/3 8:22
それぞれが担ぎあげてきた自慢の料理を前に、カンパーイ♪ ビールがうますぎる〜。(^^
疲れ果てていたので、昨晩はかなり早く寝床につきました。夜通し雨は降っていたみたいですが、無風だったため静かで快適な夜でした。
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疲れ果てていたので、昨晩はかなり早く寝床につきました。夜通し雨は降っていたみたいですが、無風だったため静かで快適な夜でした。
みんなこんなかんじで設営してたんですねー。闇設営だったのでどうなっていたのか分かりませんでした。おぉ、カフラシルが2幕。雪中でのツインカフラなんてそうそう見れるもんじゃないですね。
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みんなこんなかんじで設営してたんですねー。闇設営だったのでどうなっていたのか分かりませんでした。おぉ、カフラシルが2幕。雪中でのツインカフラなんてそうそう見れるもんじゃないですね。
八丁池の湖面(いけめん?)は白かったです。カチコチに凍っているわけではなく、融けた氷と積もった雪が半々、といったところでしょうか。キレイでした。
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八丁池の湖面(いけめん?)は白かったです。カチコチに凍っているわけではなく、融けた氷と積もった雪が半々、といったところでしょうか。キレイでした。
昨晩あれだけ食べたのに、翌朝にはもうお腹が空いている不思議。焼きおにぎり。
昨晩あれだけ食べたのに、翌朝にはもうお腹が空いている不思議。焼きおにぎり。
「カフラシルの弛みが気に入らない」と、幕を張り直して一人撮影会を行い悦に入っている人がいたり、
「カフラシルの弛みが気に入らない」と、幕を張り直して一人撮影会を行い悦に入っている人がいたり、
濡れたブーツをバーナーで乾かそうとしてちょっとブーツを焦がしている人がいたり、

朝の過ごし方はひとそれぞれでした。(笑
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濡れたブーツをバーナーで乾かそうとしてちょっとブーツを焦がしている人がいたり、

朝の過ごし方はひとそれぞれでした。(笑
テント撤収前に記念撮影。それにしても伊豆の光景とは思えないですね。伊豆雪中、いい記念になりました! (^^
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テント撤収前に記念撮影。それにしても伊豆の光景とは思えないですね。伊豆雪中、いい記念になりました! (^^
早朝まで雨が降っていましたが、歩き始めれば小雨に変わり、やがて雨は上がっていました。ガスが幻想的。(ていうかレンズ曇ってるし)
早朝まで雨が降っていましたが、歩き始めれば小雨に変わり、やがて雨は上がっていました。ガスが幻想的。(ていうかレンズ曇ってるし)
下るほど雪の姿は消え、途中で脱アイゼン。登山道が崩落している箇所がありましたが、ちゃんと梯子があり問題無し。
下るほど雪の姿は消え、途中で脱アイゼン。登山道が崩落している箇所がありましたが、ちゃんと梯子があり問題無し。
なんだかキレイだな〜、なんて写真を撮る余裕もありました。
なんだかキレイだな〜、なんて写真を撮る余裕もありました。
おおー、ヴァナゴ〜ン。天城大橋の駐車場で待機していた緑色のヴァナゴンが、ボクたちを迎えてくれ
ました。
おおー、ヴァナゴ〜ン。天城大橋の駐車場で待機していた緑色のヴァナゴンが、ボクたちを迎えてくれ
ました。
下山後、みんなで河津桜を見に行きました。今がちょうど見ごろだそうです。天候はパッとしませんでしたが、なかなかの人出。桜のピンクと菜の花の黄色がキレイです。さっきまで雪山にいたのがウソのよう。
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下山後、みんなで河津桜を見に行きました。今がちょうど見ごろだそうです。天候はパッとしませんでしたが、なかなかの人出。桜のピンクと菜の花の黄色がキレイです。さっきまで雪山にいたのがウソのよう。
土手沿いに、たくさん咲いていました。
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土手沿いに、たくさん咲いていました。
お寿司、椀もの、わさび丼、甘酒...、いろいろ買い食いしたり、お土産を買ったり、祭りの雰囲気を楽しみました。


お し ま い。
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お寿司、椀もの、わさび丼、甘酒...、いろいろ買い食いしたり、お土産を買ったり、祭りの雰囲気を楽しみました。


お し ま い。

感想

事前情報少なく、多少不安ではありましたが、「きっと伊豆は暖かいから雪なんて無いさ」と楽観していた気がしますが、予想外&予想以上の残雪。雪山としてメジャーな山域ならもっと踏まれてるんでしょうが、積雪から何日も経つのにノートレース天国。雪質にも苦労し、たいへんなスノーハイクになりました。苦労は多かったですが、歩ききった達成感に浸っております。

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天城山 周回(万三郎岳&万二郎岳)
利用交通機関: 電車・バス
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