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Yamareco

記録ID: 4156311
全員に公開
雪山ハイキング
白山

【両白】白山中居神社から行く残雪の銚子ヶ峰、一、二、三ノ峰、別山

2022年04月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
14:01
距離
39.2km
登り
2,627m
下り
2,695m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:48
休憩
3:06
合計
15:54
3:53
97
5:32
5:33
7
5:41
5:43
52
6:35
6:41
23
7:05
7:18
24
7:42
7:57
13
8:10
8:19
38
8:57
9:18
28
9:46
9:52
6
9:58
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31
10:29
10:33
1
10:34
10:34
8
10:42
10:42
56
11:39
11:40
40
12:21
12:56
21
13:18
13:18
50
14:08
14:10
5
14:15
14:15
11
14:25
14:28
6
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14:47
14
15:01
15:06
51
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16:16
9
16:25
16:35
13
16:48
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18
17:06
17:10
37
17:47
17:47
4
17:51
18:07
101
19:48
19:48
4
19:52
ゴール地点
天候 天気@ 快晴

気温@ 白山中居神社3℃(AM4:00頃)、銚子ヶ峰−1℃(AM8:00頃)、別山1℃(PM1:00頃)

風@ 南西の風稜線上ではやや強く(8〜11m/s)

積雪@ 大杉林道50〜80cm位、石徹白登山口〜銚子ヶ峰1〜1.5m位、一ノ峰〜三ノ峰1〜2m位、三ノ峰〜別山2m位
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白山中居神社の脇にある駐車スペース(トイレ有り)を利用。野伏ヶ岳などのシーズンもピークを過ぎていて、駐車する車の数は少なめだった(早朝4:00の時点で自分を含め4台、鳥居前の駐車スペースには車の姿は無かった)
コース状況/
危険箇所等
今の時期、銚子ヶ峰や別山を目指そうとする場合、大杉林道がまだ冬季通行止め中なので、白山中居神社からスタートとなる。全般に早朝や夜間の暗いうちは雪が締まって歩きやすいが、日中は南斜面を中心に急速に雪が緩みスノーシューでないと沈み込みが激しい。しかし本コースのようにアップダウンが激しく且つ急角度だとズルズル滑って(特に下り)かなりの危険を伴う。なんとか状況にマッチさせようとスノーシュー、アイゼン、チェーンスパイクを頻繁に履き替えるものの、あちら立てればこちら立たずだった。残雪が豊富で気温が高くなると、このような難しいコンディションとなる例となった。また、今回は何事も無かったが雪崩の発生リスクが相当高まっているようにも感じた。

以下、各セクションごとの状況。

@大杉林道アプローチ@
雪質は早朝ということもあって固く締まっていて、ツボ足でも問題なく歩けるコンディションだった。しかし区間内に散在する雪の片斜面を通過するのにツボ足では危険を伴うので、最低でもチェーンスパイクはつけたほうが良い。1ヶ月前と比べると片斜面は幾分小さくなり、雪が固い時間帯なら通過に困るようなことは無いように感じた。しかし日中の雪が緩む時間帯は要注意。また、数箇所に法面の崩落が見られた。このうち1箇所はきちんと補修したほうが良いと思う状態だった。このためこの林道の開通時期は少し遅れるのではないかと思われた。(例年はゴールデンウィーク前に開通する)

@石徹白登山口から銚子ヶ峰まで@
早朝はよく締まった雪質で、チェーンスパイクがあれば快適に登り上がることができた。しかし雪が緩んだ午後の帰り道は一転して困難な道のりとなった。ツボ足やアイゼンでは沈みすぎるし、スノーシューでは滑ってまともに下ることは出来なかった。また、母御石の直下に大きく崩壊した雪庇があり、迂回することは困難であるため、通常はここで引き返すことになると思う。自分は現場の状態をよく観察した上でルート工作をして通過した。しかし危険を伴うためオススメしない。

@一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰@
銚子ヶ峰から1784Pの間に崩壊雪庇による雪の切れ目があったが、容易に迂回できたため問題なかった。その先、それぞれの峰を繋ぐ斜面はもれなく急斜面となっており、雪の状態によってすんなりと通過できたり困難になったりした。今回の場合、往路の一ノ峰と二ノ峰は雪が固い状態だったため問題なかった。(一ノ峰まではチェーンスパイク、その先はスノーシューを使用)ところが三ノ峰避難小屋手前の急斜面を最短ルートで攀じ登ろうとしたところ、雪の表面が緩み始めておりスノーシューではズルズル滑ってだめだった。とりあえずここはトラバース気味に通過してなんとか上がれた。帰り道の復路では雪の緩みが深くまで達しており、頻繁に腰まで埋まる踏み抜き地獄、かと言ってスノーシューでは滑って危険というやっかいなコンディションだった。

@三ノ峰から別山@
雪の緩みがどんどん迫りつつあるところだったが、標高も急速に上がってきているため、雪の緩みに追いつかれることなくスノーシューのままでなんとか登頂できた。帰り道では雪の緩みが急速に進んできて、スノーシューでは滑って危険なので、アイゼンに履き替えて下っていったのだが、別山平から下は雪の緩みが深層にまで達しており腰まで埋まる踏み抜き地獄に苦しんだ。

その他周辺情報 岐阜県道314号線/桧峠近くには、ウイングヒルズ白鳥リゾートが運営する温泉施設『満天の湯』がある。 https://winghills.net/bath 営業時間は平日11:00〜20:00、土日祝日10:00〜21:00 注:時期によって変動あり。

東海北陸道の白鳥IC近くには、美人の湯しろとり『かみほの湯』がある。 https://kamihonoyu.jp/onsen.html こちらは新装再オープンということで真新しい設備が期待でき、自分も是非行ってみたい。営業時間は平日10:00〜21:30、土日祝日9:00〜21:30、月曜定休
林道入口を見ると通行止めの柵はあるものの、除雪してあり、これは嬉しい!と思いきや、除雪は200mほどで終了となっていて、ぬか喜びとなってしまった(笑) そして1時間半かけて石徹白登山口に到着。1ヶ月前と比べると雪の量は1m以上減って標識類も露出していた。損傷もなく無事なようだ。付近にある水場も露出していて、冷た〜い雪融け水がしっかりと流れていた。
2022年04月09日 05:32撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 5:32
林道入口を見ると通行止めの柵はあるものの、除雪してあり、これは嬉しい!と思いきや、除雪は200mほどで終了となっていて、ぬか喜びとなってしまった(笑) そして1時間半かけて石徹白登山口に到着。1ヶ月前と比べると雪の量は1m以上減って標識類も露出していた。損傷もなく無事なようだ。付近にある水場も露出していて、冷た〜い雪融け水がしっかりと流れていた。
石徹白大杉に到着。1ヶ月前は雪に足元を埋められて短足だったが、今回は脚長おじさんになって一段と凛々しい。
2022年04月09日 05:42撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 5:42
石徹白大杉に到着。1ヶ月前は雪に足元を埋められて短足だったが、今回は脚長おじさんになって一段と凛々しい。
おたけり坂。見上げるような急斜面だが、雪が固く締まっているためチェーンスパイクで問題なく上がっていけた。しかし帰り道は雪が緩んで大変かも?
2022年04月09日 06:39撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 6:39
おたけり坂。見上げるような急斜面だが、雪が固く締まっているためチェーンスパイクで問題なく上がっていけた。しかし帰り道は雪が緩んで大変かも?
振り返ると1ヶ月前に登った野伏ヶ岳方面が綺麗に見渡せる。今日は快晴が約束されている。いい1日になりそうだ。帰りはこの景色を眺める余裕は無かったのだが。
2022年04月09日 06:43撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 6:43
振り返ると1ヶ月前に登った野伏ヶ岳方面が綺麗に見渡せる。今日は快晴が約束されている。いい1日になりそうだ。帰りはこの景色を眺める余裕は無かったのだが。
雨宿りの岩屋。雪洞状に空間が出来ていて、ちょうど良いビバークポイントになっている。さすが雨宿りの岩屋。
2022年04月09日 06:45撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 6:45
雨宿りの岩屋。雪洞状に空間が出来ていて、ちょうど良いビバークポイントになっている。さすが雨宿りの岩屋。
神鳩ノ宮避難小屋に登頂。1ヶ月前は冬季入口まで埋まっていたが、随分溶けて問題なく入館できる。
2022年04月09日 07:05撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:05
神鳩ノ宮避難小屋に登頂。1ヶ月前は冬季入口まで埋まっていたが、随分溶けて問題なく入館できる。
冬季入口から中を覗いてみることに。綺麗な状態が維持できているようだ。厳冬の時期にここで泊まってみたいと思った。
2022年04月09日 07:14撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:14
冬季入口から中を覗いてみることに。綺麗な状態が維持できているようだ。厳冬の時期にここで泊まってみたいと思った。
神鳩社からしばらくで、別山が姿を現す。いつ見てもテンションが上がる!
2022年04月09日 07:23撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:23
神鳩社からしばらくで、別山が姿を現す。いつ見てもテンションが上がる!
母御石のあるピークに向かう稜線。直下はだいぶん崩壊してるなぁ。
2022年04月09日 07:31撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:31
母御石のあるピークに向かう稜線。直下はだいぶん崩壊してるなぁ。
最悪ここで引き返すことになるかなと考えるが、とりあえず近寄って状態を見てみることに。その結果これなら大丈夫かな?と思える方法で処理。たまたまなんにも起きなかっただけかもしれないし、完全に自己責任の世界。オススメしません。
2022年04月09日 07:42撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:42
最悪ここで引き返すことになるかなと考えるが、とりあえず近寄って状態を見てみることに。その結果これなら大丈夫かな?と思える方法で処理。たまたまなんにも起きなかっただけかもしれないし、完全に自己責任の世界。オススメしません。
前回は雪に埋まって見えなかった母御石が少し露出していた。
2022年04月09日 07:52撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:52
前回は雪に埋まって見えなかった母御石が少し露出していた。
さあ、先に進もう!
2022年04月09日 07:59撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 7:59
さあ、先に進もう!
願教寺山から野伏ヶ岳の石徹白の秘境。まだまだ白い稜線美を長めてウットリ。
2022年04月09日 08:12撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 8:12
願教寺山から野伏ヶ岳の石徹白の秘境。まだまだ白い稜線美を長めてウットリ。
銚子ヶ峰に登頂。標高1810m、気温−1.1℃、風は南西方向からで8m/s前後。ここまで順調。
2022年04月09日 08:12撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 8:12
銚子ヶ峰に登頂。標高1810m、気温−1.1℃、風は南西方向からで8m/s前後。ここまで順調。
野伏ヶ岳、薙刀山、日岸山方面。奥の方には荒島岳や更にその奥には天空に浮かぶ島のような得体の知れない山々が!
2022年04月09日 08:12撮影 by  SO-51A, Sony
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野伏ヶ岳、薙刀山、日岸山方面。奥の方には荒島岳や更にその奥には天空に浮かぶ島のような得体の知れない山々が!
荒島岳の右の方にも天空に浮かぶ島のような得体の知れない山。冒険心がくすぐられる。
2022年04月09日 08:13撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 8:13
荒島岳の右の方にも天空に浮かぶ島のような得体の知れない山。冒険心がくすぐられる。
奥越の山々。今年は未だに白いまま。ということは雪崩発生のリスクは例年よりも高い。今日がその日かも。気を引き締めて臨まないといけない。
2022年04月09日 08:13撮影 by  SO-51A, Sony
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奥越の山々。今年は未だに白いまま。ということは雪崩発生のリスクは例年よりも高い。今日がその日かも。気を引き締めて臨まないといけない。
一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰。その前にある1784P。どう見ても一体感のあるこれらの連峰。1784Pなんて味気ないから零ノ峰なんて名前をつけたらどうでしょう?^^;
2022年04月09日 08:19撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 8:19
一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰。その前にある1784P。どう見ても一体感のあるこれらの連峰。1784Pなんて味気ないから零ノ峰なんて名前をつけたらどうでしょう?^^;
銚子ヶ峰から1784Pは崩壊雪庇が連続し行き詰まる箇所もあるが、迂回路を見つけ出すのに苦労はなく無事通過。
2022年04月09日 08:25撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 8:25
銚子ヶ峰から1784Pは崩壊雪庇が連続し行き詰まる箇所もあるが、迂回路を見つけ出すのに苦労はなく無事通過。
1784Pに登頂。願教寺山から野伏ヶ岳の山並み、それに笠羽湿原の広大な雪原を見ると、つい行きたくなる衝動に駆られる。
2022年04月09日 08:33撮影 by  SO-51A, Sony
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1784Pに登頂。願教寺山から野伏ヶ岳の山並み、それに笠羽湿原の広大な雪原を見ると、つい行きたくなる衝動に駆られる。
しかし、今回はこちらに進路を採る。いざ、あの真っ白な頂きへ!
2022年04月09日 08:33撮影 by  SO-51A, Sony
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しかし、今回はこちらに進路を採る。いざ、あの真っ白な頂きへ!
まずは一ノ峰付近に到着!一ノ峰の山頂は右に見えるヤブの中。今の時期なら行けないことはないが行かないことにした。ここでチェーンスパイクからスノーシューに履き替える。
2022年04月09日 09:05撮影 by  SO-51A, Sony
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まずは一ノ峰付近に到着!一ノ峰の山頂は右に見えるヤブの中。今の時期なら行けないことはないが行かないことにした。ここでチェーンスパイクからスノーシューに履き替える。
二ノ峰の巨大な山塊。中央のやぶを挟んで向かって左側の斜面を登る。
2022年04月09日 09:18撮影 by  SO-51A, Sony
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二ノ峰の巨大な山塊。中央のやぶを挟んで向かって左側の斜面を登る。
二ノ峰に登頂。普段は一ノ峰にもまして濃密なやぶを漕いで行かないと辿り着けないが、今の時期は容易に行くことができる。
2022年04月09日 09:48撮影 by  SO-51A, Sony
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二ノ峰に登頂。普段は一ノ峰にもまして濃密なやぶを漕いで行かないと辿り着けないが、今の時期は容易に行くことができる。
ここまで来ると別山が随分デカく感じてきて近づいて来たのがわかる。迫力ある山体が視界を覆う。
2022年04月09日 09:53撮影 by  SO-51A, Sony
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ここまで来ると別山が随分デカく感じてきて近づいて来たのがわかる。迫力ある山体が視界を覆う。
続いて三ノ峰避難小屋へと続く急斜面に取り掛かる。写真中央付近を直登していくが、いちばん上に見える急斜面部分に着く頃には雪がズルズルになってきてスノーシューでは滑るようになってしまった。
2022年04月09日 09:55撮影 by  SO-51A, Sony
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続いて三ノ峰避難小屋へと続く急斜面に取り掛かる。写真中央付近を直登していくが、いちばん上に見える急斜面部分に着く頃には雪がズルズルになってきてスノーシューでは滑るようになってしまった。
前の写真にある上部の急斜面部分の角度はこんな感じ。これくらいの角度で雪がズルズルだとスノーシューでは直登は難しくなる。今回はスノーシューのままトラバース気味に登った。本来ならピッケル&アイゼンの世界。
2022年04月09日 10:14撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 10:14
前の写真にある上部の急斜面部分の角度はこんな感じ。これくらいの角度で雪がズルズルだとスノーシューでは直登は難しくなる。今回はスノーシューのままトラバース気味に登った。本来ならピッケル&アイゼンの世界。
三ノ峰避難小屋に到着。まだ1階の大部分は埋まっている。
2022年04月09日 10:31撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 10:31
三ノ峰避難小屋に到着。まだ1階の大部分は埋まっている。
入り口はこんな感じで雪が入り込んでしまっている。シャベルがないと話にならないが、こんなにドッサリだと嫌になっちゃうな。
2022年04月09日 10:31撮影 by  SO-51A, Sony
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入り口はこんな感じで雪が入り込んでしまっている。シャベルがないと話にならないが、こんなにドッサリだと嫌になっちゃうな。
ここから先、少し雪が降ったのか、白い真新しい雪が覆っている。
2022年04月09日 10:33撮影 by  SO-51A, Sony
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ここから先、少し雪が降ったのか、白い真新しい雪が覆っている。
三ノ峰に登頂!標高2128m。気温2.8℃、風速10m前後。ここで別山に加えて白山主峰群も姿を現す。
2022年04月09日 10:42撮影 by  SO-51A, Sony
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三ノ峰に登頂!標高2128m。気温2.8℃、風速10m前後。ここで別山に加えて白山主峰群も姿を現す。
これから向かう稜線と、その行き着く先には別山のひときわ白い姿。いつ見てもワクワクを感じる。
2022年04月09日 10:50撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 10:50
これから向かう稜線と、その行き着く先には別山のひときわ白い姿。いつ見てもワクワクを感じる。
別山の南斜面(大平壁)はよく見ると、いくつものクラックが見える。間もなくズルっと剥がれ落ちるのかな?
2022年04月09日 10:50撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 10:50
別山の南斜面(大平壁)はよく見ると、いくつものクラックが見える。間もなくズルっと剥がれ落ちるのかな?
一旦標高を大きく落とし、雪原上の尾根を楽しく歩く。しかし楽しかったのは往路だけで、復路では頻繁に腰まで埋まる踏み抜きマックス!
2022年04月09日 10:55撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 10:55
一旦標高を大きく落とし、雪原上の尾根を楽しく歩く。しかし楽しかったのは往路だけで、復路では頻繁に腰まで埋まる踏み抜きマックス!
所々で白鬼が口を開けて牙を剥く。
2022年04月09日 11:01撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 11:01
所々で白鬼が口を開けて牙を剥く。
別山平に登り上がる急斜面は、露出した夏道を活用しながら登った。
2022年04月09日 11:14撮影 by  SO-51A, Sony
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別山平に登り上がる急斜面は、露出した夏道を活用しながら登った。
別山平に到着!白山主峰群と別山が居並ぶ様子はまさに別天地。昔ここには別山室と呼ばれる白山登拝者のための宿泊施設があった。
2022年04月09日 11:36撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 11:36
別山平に到着!白山主峰群と別山が居並ぶ様子はまさに別天地。昔ここには別山室と呼ばれる白山登拝者のための宿泊施設があった。
白山主峰群のたおやか且つ神々しい風景。白山はやはり白がよく似合う。
2022年04月09日 11:36撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 11:36
白山主峰群のたおやか且つ神々しい風景。白山はやはり白がよく似合う。
あとは別山の頂きだけだ。雪質はやはり緩みつつあり、崩壊雪庇やクラックも随所にあるため慎重に登っていく。
2022年04月09日 11:41撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 11:41
あとは別山の頂きだけだ。雪質はやはり緩みつつあり、崩壊雪庇やクラックも随所にあるため慎重に登っていく。
御手洗池のある場所。今はまだ一面の雪原。
2022年04月09日 11:41撮影 by  SO-51A, Sony
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御手洗池のある場所。今はまだ一面の雪原。
チブリ尾根の様子。今回はこちらから上がってきたスキーヤーと山頂でお会いした。
2022年04月09日 11:45撮影 by  SO-51A, Sony
5
4/9 11:45
チブリ尾根の様子。今回はこちらから上がってきたスキーヤーと山頂でお会いした。
雪崩のリスクが時間の経過とともに高まってきている。速やかに通過しなければ。
2022年04月09日 11:55撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 11:55
雪崩のリスクが時間の経過とともに高まってきている。速やかに通過しなければ。
崩壊していないブ厚い雪庇もまだ健在。
2022年04月09日 12:00撮影 by  SO-51A, Sony
3
4/9 12:00
崩壊していないブ厚い雪庇もまだ健在。
別山頂上に登頂! 標高2399m、気温1.3℃、風速は南西方向から11m/s前後となっていてやや寒い。ここで防寒体制を整え、ランチしながら風景を見入る。
2022年04月09日 12:24撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 12:24
別山頂上に登頂! 標高2399m、気温1.3℃、風速は南西方向から11m/s前後となっていてやや寒い。ここで防寒体制を整え、ランチしながら風景を見入る。
辿ってきた遥かなる美濃禅定道の稜線美。
2022年04月09日 12:56撮影 by  SO-51A, Sony
5
4/9 12:56
辿ってきた遥かなる美濃禅定道の稜線美。
これから帰る道のりと、奥越の山々も。ここから残雪の緩んだ雪に苦しめられる試練を全身に浴び下山することになる。
2022年04月09日 12:56撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 12:56
これから帰る道のりと、奥越の山々も。ここから残雪の緩んだ雪に苦しめられる試練を全身に浴び下山することになる。
東の方は三方崩山を筆頭に飛騨の山々。アルプス方面は霞がかって見ることは出来なかった。時間も時間だしそろそろ帰ることにする。
2022年04月09日 12:56撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 12:56
東の方は三方崩山を筆頭に飛騨の山々。アルプス方面は霞がかって見ることは出来なかった。時間も時間だしそろそろ帰ることにする。
二ノ峰と一ノ峰の鞍部まで降りてきた。ここまでアイゼン、ツボ足、スノーシューと手を変え品を変え進んできたが、あちら立てればこちら立たずで、ひと筋縄ではいかない雪質に苦しめられた。
2022年04月09日 15:02撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 15:02
二ノ峰と一ノ峰の鞍部まで降りてきた。ここまでアイゼン、ツボ足、スノーシューと手を変え品を変え進んできたが、あちら立てればこちら立たずで、ひと筋縄ではいかない雪質に苦しめられた。
遠ざかっていく別山の姿に、苦しくて早く降りたい思いと後ろ髪を引かれる思いが交錯する。
2022年04月09日 15:02撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 15:02
遠ざかっていく別山の姿に、苦しくて早く降りたい思いと後ろ髪を引かれる思いが交錯する。
一ノ峰まで戻ると、まるで鷲羽岳のように左右に翼を広げる銚子ヶ峰の姿が。美しい姿にウットリ。
2022年04月09日 15:06撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 15:06
一ノ峰まで戻ると、まるで鷲羽岳のように左右に翼を広げる銚子ヶ峰の姿が。美しい姿にウットリ。
次第に遠ざかる美しき美濃禅定道。さらば!また来るよ!
2022年04月09日 15:34撮影 by  SO-51A, Sony
5
4/9 15:34
次第に遠ざかる美しき美濃禅定道。さらば!また来るよ!
遥かなる石徹白の山々と、どこまでも白い笠羽湿原。日が傾いてきてどこか寂しげななんとも言えない光景。
2022年04月09日 15:36撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 15:36
遥かなる石徹白の山々と、どこまでも白い笠羽湿原。日が傾いてきてどこか寂しげななんとも言えない光景。
ようやく銚子ヶ峰まで戻ってきた。凄まじい雪の緩みで想定よりも時間がかかってしまった。まあ、遅くなってもいいので安全第一で戻ることにして、まずはここでアフタヌーンティータイム&タバコタイム。
2022年04月09日 16:15撮影 by  SO-51A, Sony
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4/9 16:15
ようやく銚子ヶ峰まで戻ってきた。凄まじい雪の緩みで想定よりも時間がかかってしまった。まあ、遅くなってもいいので安全第一で戻ることにして、まずはここでアフタヌーンティータイム&タバコタイム。
最後の難関、母御石直下の崩壊雪庇も無事通過。ここを乗り切ればあとは順調と思いきや、深くまで緩んだ雪質にこのあとも苦しめられた。暗闇の中の林道通過では、あまりの辛さに久しぶりに弱音をブツブツ言いながらとなってしまった(笑)
2022年04月09日 16:35撮影 by  SO-51A, Sony
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最後の難関、母御石直下の崩壊雪庇も無事通過。ここを乗り切ればあとは順調と思いきや、深くまで緩んだ雪質にこのあとも苦しめられた。暗闇の中の林道通過では、あまりの辛さに久しぶりに弱音をブツブツ言いながらとなってしまった(笑)

感想

最初から最後まで、ガッツリと積もった雪の中を歩けるのはおそらく今シーズン最後になると思われたので、締めくくりにふさわしいものにしたいと考え、大好きな美濃禅定道を別山まで歩くツアーを組んだ。道中至るところに崩壊雪庇や深くまで達したユルユル雪が現れ、冬道具を総動員して苦しみながらも心ゆくまで楽しめた。半端なく疲れたがその分満足感もパンパではなく、過ぎゆく雪のシーズンに後ろ髪を引かれる思いだった。


以下、備忘録

@着用衣服・装備(スタート時)@
メリノウールのベースレイヤー、メリノウールのタイツ、ハードフリースジャケット、靴下(中厚手)、ハードシェルパンツゲイター内蔵、薄手グローブ、ビーニー、前後コバ付き冬季ブーツ、チェーンスパイク、ウィペット2本

@持参装備・衣服(状況により使用する物など)@
12本爪アイゼン(使用)スノーシュー(使用)、ハードシェルジャケット(使用)、予備化繊ベースレイヤー、予備薄手グローブ、防寒テムレス(使用)、サングラス(使用)、ビビィ、夏季用シュラフ、ヘッドランプ2個(1個使用)、予備のGPS機、気象観測計(使用)

@飲・食料@
ポカリ4リットル(うち3.5リットル消費)、カレーパン(消費)、薄皮アンパン5個入(消費)、ジャンボフランクパン(消費せず)、塩分チャージアメ3個(消費せず)、アルフォート個包装3個(1個消費)、ブラックサンダー3個(1個消費)

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コメント

多分ですけど、二ノ峰から南に夏道付近を降りてこられてる時にスレ違った者です。まちごーてたら すみません、スルーしてください。すげーいい天気でしたよね。日帰り すごいっすね。お疲れさまでした
2022/4/12 13:00
chukiさんこんばんは。多分私です!スキーの方ですよね?あの日はほんとに天気が良くて。でもスキーでない自分にとってはあの日の雪質は辛すぎました。

2022/4/12 21:50
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