雪を掘らずに赤兎山避難小屋泊まりで山スキー
- GPS
- 22:28
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,383m
コースタイム
天候 | 1日目 : 小雨のち晴れ 2日目 : 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
天気やら色々都合が合わなかったのですがようやく赤兎山避難小屋に泊まりで行けました。もう随分暖かくなって雪が減ってそうでしたが、やはりスキー担いでの歩きが長くなりました。
初日の朝は小雨。止む予報だったので雨具着て行くことにしました。ショートカットコースは雪もなく厳しそうだったので遠回りの林道を歩きます。スキー担いでのザックは23kgほどとかなり重いですが、以前より私の体重が増えたので相対的には軽くなってます(笑)
スキーを履いたのは標高1000mあたりになってからです。そこからショートカット3連発があり、ツボ足では厳しいためです。幸いほぼスキーのまま進めました。
荷物が重いので特に登りがキツイです。1時間おきに確実に休憩を入れましたが、どれだけこの1時間経つのが待ち遠しかったことか(笑)。林道を終えて夏季登山口から小原峠まで1時間、そこから山頂までさらに1時間かかりました。
もう結構疲れてますが山頂に着けばテンションも上がって、あとは小屋まで下り基調。シールのまま滑って2回緩やかに登ればようやく小屋に到着です。
小屋がもし雪に全埋没してたらどうしよう?もし掘れなかったら雪洞泊か?という不安は杞憂でした。もっとも、閑散期に避難小屋に入る時は中で誰かが息絶えてないかという別の不安もあります。
すんなり小屋に入り、まずは持参したチリトリで全掃除します。一見綺麗な避難小屋でも掃除すると結構ゴミが出ます。赤兎山避難小屋には備え付けの掃除道具はないので持参した訳です。
小屋備え付けのノートを見ると先週末にパーティーで泊まられ、その時に1時間くらいかけて入口を掘ったとありました。ありがたいことです。
ザックから荷物を出して、まだ時間があるので一眠りし、起きたら雪で冷やした微アルのビールで喉の渇きを癒します。まだ日没には時間があったので先に夕飯を済ませたらちょうど夕陽が沈もうかというところでした。夕陽の反対には満月が。満月なので星空は諦めましょう。明る過ぎるんです。
就寝は20時。最初暑くて目が覚めて、頭に被っていたシュラフとかダウンのフードを外しました。何度も目が覚めましたが4時半前まで良く寝たと思います。
翌朝は朝食を済ませ、パッキングを片付ければちょうど御来光のタイミング。ただ薄雲がかかって不鮮明でした。問題は雪で、冷え込んだ影響でカチカチです。登山道の水たまりが分厚く凍ってましたから、冷え込みはきつかったのでしょう。
赤兎山に戻るところまでは問題ありませんが、さて山頂でシールを剥がして重いザック、食料と飲み物が減って17kgほどのザックを背負ってこのカチカチに固まった凸凹雪の滑走です。これが修行でしかありません。少々日が当たったくらいでは緩みません。それでも小原峠までの滑りはまだ凹凸が少なくて修行レベルはマシでした。
小原峠から先は本来豪快なブナ林のツリーランが楽しめるのですが、より深くなった硬い凹凸は拷問スキー。そう、これは夏の剣沢をテント泊装備背負って滑ったあの感覚です。夏や秋の凸凹雪渓滑りが役に立ちました。
と言う訳でスキーのお楽しみはゼロでした。豪快なスキーの雄叫びの代わりに悲鳴の雄叫びが出ます。そして途中のショートカットは杉の葉で埋め尽くされ強烈なブレーキがかかります。我ながらよくこんなとこ転倒もせずに滑ってくると思います。
それでも帰りのスキーは、何度も何度もスキーを脱いだり履いたりを繰り返し、かなり下まで滑ってきました。と言っても物理的に「雪の上を滑った」だけですが。杉の葉の上はまるで滑らず、シートラで歩いた方が速いです。何も重い山スキーを担いで行く意味はないでしょう。
ま、これが泊まり山行の山スキーの宿命です。今回の目的はお腹の脂肪を減らすためでしたが、これだけ苦労してもまるで効果なく、お腹は緩んだままでした。
しかし、どんなに雪のコンディションが悪くても、残雪が僅かに残るだけであっても、私はスキーを持って行かないと必ず「あぁ、スキー持ってくればよかった」と後悔してきました。そういう経験を積み重ねて変態山スキーヤーがここにあるのだと思います。
コメント
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ももちゃんこんにちは、生まれつきの変態かと思ってましたw 後天的なもので良かったですね(笑)
なんか違いました??
graveltrek
生まれた瞬間から変態だったかどうかは記憶にございませんが(笑)
小学校3年の時、作文で世界地図について思うところを書いたら三者懇談で「もう少し普通の話を…」って先生に言われたので、多分その頃から変態小学生だったのかと。
中学の自由研究が里山の地図作成でしたし(笑)
>経験を積み重ねて変態山スキーヤーがここにあるのだと思います
経験を積み重ねて変態度を増した山スキーヤーがここにあるのだと思います。
に訂正します
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