伊吹山 バリルート

2022年04月23日(土) [日帰り]

• GPS: 04:29
• 距離: 11.3km
• 登り: 1,279m
• 下り: 1,289m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:16
• 休憩: 0:14
• 合計: 4:30

距離 11.3km 登り 1,287m 下り 1,289m

8:19 スタート地点
8:36 別相・権現社
9:19 9:20 伊吹山四合目
10:19 びわこ展望台
10:24 10:32 日本武尊像（伊吹山）
10:36 10:38 びわこ展望台
11:58 惣持寺
12:23 12:26 峠のシシ垣
12:49 ゴール地点

採石場について参考まで。
http://shigakosan.jp/green/index.html

とある方から過去レコ情報頂きました。今回のコースの復路をスキーでピストン！というものです( ゜Д゜)。ヤバいお方達です(笑)。自分が実行した場合、相当に命がけになるレコです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1383240.html

天候

晴れ　気温は山頂で10℃　山頂で風速8m/s程度

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口取りつきの道路脇スペースに駐車。3台程度駐車可能。駐車位置から少し先に行くと、採石場のゲートがあり通行止め。

コース状況／危険箇所等

今回は伊吹山山頂付近以外はバリエーションルート。他の方のレコは見たことがない。探しても見つからない。あるのは、「みんなの足跡」の薄いオレンジラインだけ。

全般的に獣道があれば良い方。危険な急登あり。落石、滑り斜面多々あり。
・登山口〜3合目：急登。登山道は獣道があれば良い方。滑落注意。木々を掴んで登る。
・3合目〜山頂：3合目付近のみ登山道あり。それ以外は道も目印もない。3合目以降はかなりの急登。特に4合目付近からの支尾根の痩せ尾根の急登は危険。カレンフェルトの岩と土のミックス。ボロボロと岩が落ちていき、足元の土も崩れるため滑落注意。藪の低木があるルートを選んで低木を掴みながら登る。支尾根から主尾根に乗越すと斜度が緩くなり地面も安定する。たびたびシカが横断するが、シカによる落石に注意。山頂台地付近の防風壁まで到達すると安全。そこからは一般道。
・山頂〜採石場：山頂台地から採石場までは急登。道も目印もない。獣道もほとんどない。藪や低木を掴みながら行く。カレンフェルトの岩と土のミックス。木を掴みながら降りないと滑落リスク高い。特に採石場付近から採石場を離れるまでは低木もない区間があり岩が自然に崩落している。ヘルメット推奨。一度、30cm位の岩を落としたら30〜50cm大の岩を沢山巻き込みながら50m位の岩雪崩を起こしてしまった。人がいたらアウトだ！人が通る場所ではないので良かったがかなり危険。シカもかなりいるのでシカが誘発する落石に注意。最初は急登を登りで使用した方が安全と考え、逆回りでこの斜面を登りで使うつもりだったが、シカによる落石を考えると下りの方が安全かもしれない。たまたま車が当初予定のスタート地点まで行けなかったため、半時計周りにしたが、結果的に良かったかもしれない。
感覚的には、笊ヶ岳のランカン尾根を比較的安全に下れる技術がなければ、この区間は歩かない方が良いと感じた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3337659.html
・採石場〜標高645m：危険。カレンフェルトと土のミックス。低木や藪がない区間も多い。滑落注意。できるだけ採石場を通過しないようにするが、どうしても一部区間、採石場脇の道路を通行する必要があった。想定外。標高645mはちょっとした広場。
・標高645m〜長尾護国寺：だんだんと道になる。安全。
長尾護国寺〜駐車位置まで：最初は古い集落の道路を進む。滋賀鉱産　伊吹鉱山部あたりで進入禁止のゲートがあるが、その手前の林道を右に曲がって進むと味のある梅林のある古い登山道となる。しばらく行くと足元には水路があり、さらに進むと採石場の空中通路が出現する。最後は適当にGPSを見ながら車まで進む。

写真

4/23 8:22

今日はなんだか気分が乗らない・・・。
というわけで、ゆっくり出発、ショートルート、それでもワクワクするようなコースは？？？
チーン！それは伊吹山のバリルート！
ということで、「みんなの足跡」にうっすらとオレンジラインがあるのに、どれだけ探してもレコが見つからないコースをトライしてきました。これ、ずっと気になってたんです。ただし、ヤバイルート臭がするのでザイル持参です。他の人を気軽に誘えるようなルートではないので、もちろんソロです。
車は路駐。さあスタート！

4/23 8:22

ここがとりつき。道無し。

4/23 8:25

おっ！なんとなく道か？

4/23 8:31

踏み跡ある？

4/23 8:33

4/23 8:36

これ目印。

4/23 8:37

別相の権現社です。これがあるから多少の踏み跡あったのね。

4/23 8:37

ここ、最近、人が訪れたのはいつなんだろう。

4/23 8:38

こっちね。

4/23 9:07

ネットを右ね

4/23 9:09

目印

4/23 9:11

3合目あたりで色々と目印があります

4/23 9:11

4/23 9:12

碑があった！

4/23 9:15

バリじゃなかったっけ？

4/23 9:16

安心してください(笑)。すぐに道はなくなります。

4/23 9:20

こっち。道無し。目印もなーんもなしです

4/23 9:21

4/23 9:23

目印

4/23 9:23

4/23 9:25

左側の斜面がワイルド

4/23 9:25

その尾根のノール地形。これはやばい角度で落ちている。あそこは歩けないだろう。

4/23 9:25

このちょっとした尾根を登っていく。
地形図ではちょっとわかりにくいような細い小さな尾根です。

4/23 9:26

こんな遺構もある

4/23 9:26

左の崩落斜面がえげつない

4/23 9:26

下界

4/23 9:28

山頂が見えてきました

4/23 9:28

右を見るとちょっとした谷

4/23 9:30

これも遺構目印

4/23 9:37

登ってきた痩せ尾根急登。木々を掴んでモンキー登りじゃないと登れません。滑落、転落注意です。

4/23 9:40

4/23 9:40

4/23 9:41

主尾根が見えてきました

4/23 9:42

もう少しで主尾根だ！
今シーズン、カッチカチのこの斜面をビクビクしながら横滑りスキッドでいなしたなあ・・・・。しみじみ・・・。

4/23 9:42

下を見ると登山道が！

4/23 9:43

中央の谷、その左側の小さな細い尾根を登ってきた。右の尾根は途中から崖になってますので通行は無理かな。

4/23 9:43

遠くに登山者

4/23 9:43

この斜面も何回滑走しただろう。
感慨深い。

4/23 9:46

カレンフェルトの斜面だ。バリルートならではの素晴らしさがある。
そして誰もいない斜面。

4/23 9:46

遠くの登山道には登山者

4/23 9:48

6合目避難小屋だ。
あそこへ向かって滑走したなあ。

4/23 9:50

この大斜面バーンの滑走。めっちゃ楽しかった。

4/23 9:52

4/23 9:52

主尾根に乗越した！

4/23 9:52

何度見ても美しい斜面だ！

4/23 9:55

山頂へ向かって進む

4/23 10:00

すると、なんだこれ？

4/23 10:01

パイプがずっと続いている。

4/23 10:04

4/23 10:12

防風壁まで着きました。ここで北風や吹雪から身を守って滑走準備したんだよなあ。

4/23 10:15

4/23 10:20

一般登山道だ！ほっとする。
まだ残雪あったんだね、

4/23 10:23

4/23 10:24

山頂の社

4/23 10:24

白い猪いたんだ！無雪期は久々だから忘れてた。

4/23 10:25

なんと、もうお店が開いてました。営業しているらしいです。

4/23 10:26

タケルさん。雪がないときは本当に久々ですね。
写真を撮っていただいたご夫婦、ありがとうございましたm(__)m。

4/23 10:27

4/23 10:27

山頂標識。

4/23 10:41

さあ、復路です。下りましょう。
ここからが不安だ。レコがまったくない。相当の斜度が想定されるし、崩落や崖が心配だ。そもそも行けるのか？念のためザイルは持参してきたが、ザイル使わないといけない場所は、基本的に行くのをやめよう。本格的にやばそうならば、引き返すしかない。

4/23 10:42

遺構目印1個目

4/23 10:43

2個目を右です。
しかし、これなんだろう？

4/23 10:47

カレンフェルトの岩と土のミックス急斜面を下る。
足元から崩れていくので危険だ。

4/23 10:48

4/23 10:49

見た目は地味だが結構リスキーな斜面だ。岩がゴロゴロと落ちていく。自分のフォールラインの上でシカが落石させたらやばい。

4/23 10:56

4/23 10:56

この辺で30cm位の岩を落としてしまった。その岩が30〜50cm位の岩をいくつも巻き込んで、岩雪崩となり、ガンガンと音を立てて50m位落ちて行った・・・。ゾワッとした瞬間だった。

4/23 11:00

木を掴みながら下るしかない。
この斜面は急なので登りに使う方が安全だと思っていたが・・・。シカが上にいたらアウトだな(-_-;)。
そういえばシカが沢山いたので、下りで使った方が安全そうだ。

4/23 11:01

採石場が見えてきた。
この斜面、掴むヤブや木々がない・・・。
滑り落ちるように下っていく。

4/23 11:01

4/23 11:04

この斜面を下ってきた。

4/23 11:05

右を見るとこの斜面。
残雪はグーグルマップでも映っていたやつだろう。
昨日確認したグーグルマップの空撮写真は2022年のものだったので、つい最近のものだろう。

4/23 11:05

4/23 11:06

それにしても広大な砕石場だ。

4/23 11:06

採石場の脇を通過する。

4/23 11:09

この辺から一部、採石場の道路を通過せざるえなかった。
ぎりぎりかわせると思っていたので想定外。
申し訳ない。

4/23 11:09

そそくさと身をかがめて通過する。今日は休日でお休みらしい。

4/23 11:10

遠くに見える巨大な重機。

4/23 11:12

迫力だ！

4/23 11:14

今度はこの斜面を降りて行く。

4/23 11:19

あそこへ。掴むヤブがほぼない。

4/23 11:23

上を振り返る

4/23 11:26

またもや採石場

4/23 11:26

あそこを降りてきた。

4/23 11:30

さあ、今度はまた山肌を降りて行く。
しばらく滑落しそうな急斜面を慎重に降りて行くと

4/23 11:36

藪が減った。
ここ、多分、標高645mあたりだろう。ここからは斜度が緩くなり、比較的安全になった。

4/23 11:42

道らしきものも出現

4/23 11:52

祠が出現

4/23 11:52

ちょっとした神社だった

4/23 11:52

4/23 11:53

4/23 11:57

神社を抜けると金網ゲート

4/23 11:58

通過して長尾護国寺

4/23 11:58

4/23 11:59

古い集落道路を通過。

4/23 12:04

ここで、脛ガードを外します。
何匹かマダニが付いていた

4/23 12:07

4/23 12:11

またもや金網ゲート

4/23 12:11

林道

4/23 12:14

このお花がたーくさんありました

4/23 12:15

4/23 12:19

4/23 12:21

4/23 12:21

採石場を下から

4/23 12:23

4/23 12:24

採石場のゲートが！

4/23 12:24

立ち位置禁止だった。

4/23 12:24

発破あるって！

4/23 12:26

少し引き返してここを右です。

4/23 12:27

蛇口があった( ゜Д゜)。
なんだこれ？

4/23 12:27

しかも水でました(笑)。ワオ！！
顔を洗いました

4/23 12:28

雰囲気のある良いトレイルだ

4/23 12:29

なんとも味がある。不思議な道だ

4/23 12:30

お花畑だ！

4/23 12:30

ほわーっ！

4/23 12:31

4/23 12:34

美しい樹木だ

4/23 12:35

ここを通過していく

4/23 12:40

すると水路が！
しかも結構手入れがされているではないか。

4/23 12:41

今度は採石場のベルトコンベアー

4/23 12:41

鉄塔も目印

4/23 12:43

その下を進む

4/23 12:43

谷がある。川を渡渉する。

4/23 12:44

4/23 12:46

あとはGPS頼みで車へ一直線に進む

4/23 12:48

車が見えた。伊吹山って、まだまだ未知なお山だった。

4/23 12:48

無事に帰ってこれた。
これでこのルートはなんとか歩けることが分かった。
でも、結構危険なルートなので、自信のある方だけにしてくださいね。
おしまい。

撮影機器：

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

装備

個人装備

ウィックロンクールロング 大門沢手ぬぐい 帽子 ミレードライナメッシュシャツ モンベルリッジライン薄手パンツ モンベルウィックロンジオサーマルロング サロモンスピードクロス５ 非防寒テムレス レインウェア上下 ザック(パーゴワークスrush28） おにぎり2個（１個消費400kcal） 非常食（柿の種） ヘッドライト（レッドレンザーＭＨ5を1個） GPS(ガーミンmap6６sを2個) スマホ ココヘリ 防寒着（ダウン） ツェルト（juzaのEMシェルター） 水2.0L（0.6L消費） 直径10ｍｍザイル１３ｍ カラビナ ナイロンスリング エマージェンシーグッズ1式

感想

グリーン☕⛷

どこにも見つからない、こんなコース、需要ないだろうけど、情報あげます。危険なのでお勧めしませんが、奇特な方はトライしてみてください(笑)。念のためですが、「本当に危険」です。ヘルメット忘れて後悔しました。

コメント

munaita

greenriverさん、こんにちは
バリルートでも結構人工物あるんですね(ちょい驚き)。
下山ルートでバリルート使うのは勇気要りますよね。
しも痕跡や過去歴が無いとなると更に。
とにかくご無事で何よりです。

グリーン☕⛷

munaitaさん、おはようございます。
そうなんですよ。人工物、相当古いのもですが、一体。どうやって？というパイプなどは驚きました。
バリルートは楽しいですけど、過去レコないとかなり怖いですね。あんまりやるものではありませんね。
また時間合わせて山行きましょう！中アルで良いバリルート3つありますよ（笑）