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Yamareco

記録ID: 420866
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳赤岳主稜

2014年03月20日(木) 〜 2014年03月23日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
kana50 その他1人
GPS
80:00
距離
16.0km
登り
1,469m
下り
1,468m

コースタイム

・19日9時青森駅前出発(高速バス)−20日6時30分東京駅ー8時新宿駅(スーパーあずさ)−10時30分茅野駅前(タクシー)

11時30分美濃戸口発ー12時30分美濃戸山荘ー15時30分行者小屋テン場着
・21日(金)天候不良のため停滞。文三郎道を取り付き点にトラバースする地点まで往復。

・22日(土)7時30分テン場発ー8時40分取り付き点ー11時30分上部出だしの岩場ー13時20分テラスー14時赤岳北峰ー14時40分赤岳南峰ー16時20分テン場

・23日(日)8時40分テン場発ー美濃戸口11時着−(タクシー)−11時30分温泉−(タクシー)−12時50分茅野駅

13時30分茅野駅(スーパーあずさ)−新宿駅−16時20分東京駅(新幹線)−19時40分新青森駅


過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
21日偵察の帰り
2014年03月21日 11:18撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/21 11:18
21日偵察の帰り
雪稜を登るHさん
2014年03月22日 09:58撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 9:58
雪稜を登るHさん
雪稜をリードで登る私
2014年03月22日 11:32撮影 by  DSC-WX50, SONY
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3/22 11:32
雪稜をリードで登る私
雪稜を登るHさん
2014年03月22日 11:38撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 11:38
雪稜を登るHさん
下方は文三郎道を登る登山者
2014年03月22日 12:14撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:14
下方は文三郎道を登る登山者
リードのHさん
2014年03月22日 12:15撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:15
リードのHさん
文三郎道の登山者
2014年03月22日 12:35撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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文三郎道の登山者
ダブルアックスで登攀する女子パ
2014年03月22日 12:36撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:36
ダブルアックスで登攀する女子パ
リードで確保するHさん
2014年03月22日 12:46撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 12:46
リードで確保するHさん
ダブルアックスで登攀する女子パ
2014年03月22日 13:10撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 13:10
ダブルアックスで登攀する女子パ
阿弥陀岳
2014年03月22日 13:23撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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阿弥陀岳
2014年03月22日 13:24撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 13:24
テラスに登ってくる女子パ
2014年03月22日 13:46撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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テラスに登ってくる女子パ
北峰山頂
2014年03月22日 14:05撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 14:05
北峰山頂
Aちゃんの真似をしてみた
2014年03月22日 14:11撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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Aちゃんの真似をしてみた
南峰山頂の登山者たち
2014年03月22日 14:12撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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南峰山頂の登山者たち
主稜
2014年03月22日 14:43撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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主稜
南峰からみた主稜
2014年03月22日 14:44撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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南峰からみた主稜
北峰の小屋
2014年03月22日 14:44撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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北峰の小屋
南峰
2014年03月22日 14:48撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 14:48
南峰
取り付きのチムニー
2014年03月22日 15:30撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/22 15:30
取り付きのチムニー
主稜の下部岩稜
2014年03月22日 15:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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主稜の下部岩稜
南稜をみるHさん
2014年03月22日 15:55撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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南稜をみるHさん
テン場
2014年03月22日 16:22撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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テン場
夕陽に染まった赤岳山頂
2014年03月22日 17:52撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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夕陽に染まった赤岳山頂
夕陽に染まった大同心
2014年03月22日 17:53撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
3/22 17:53
夕陽に染まった大同心

感想

・20日(初日)
 新宿駅でHさんと合流。大学の先輩の思いがけない見送りをいただきスーパーあずさに乗車。外は小雨模様、梅が咲いている。八ヶ岳山荘(美濃戸登山口)で牛丼を食べ、小雨の中出発。いよいよ登山開始である。
林道を1時間30分くらい歩いて行くと赤岳山荘、美濃戸山荘がある。大学2年・3年時に新人養成の八ヶ岳合宿の帰りどちらかの山荘で休憩し野沢菜を食っているはずだが全く思いだせない。30年以上も前のことだから。

 山荘のところで林道から分かれ登山道に入っていく。60代と50代のおじさんパーティはゆっくりペースで徐々に高度を稼ぎながら標高2350mの行者小屋に到着した。小雨のためアウター上下は濡れた。曇っていた。テントはすでに4張りあった。何度も八ヶ岳に来ているHさん曰く、「この時期では考えられない積雪量だ。厳冬期と同じだ。」

 二人では少し狭い私のテントを設営しガスコンロで体を乾かす。私が持ってきたガスボンベを見たHさん、「それ大じゃないよ。」私の中では普通使うサイズが大でランプなどに使うのが小、大の2倍の高さがあるのが特大。二人が持ってきたガス量は23日の朝が限界のようだ。
 夕方から雪に変わった。焼豚とベーコンをスライスしあたためてハニーバーボンの肴にした。夕食はHさんはうどん、私はパスタ。明日は停滞かなと言いながら21時過ぎ就寝。

・21日(2日目)
 小雪、風、ガス。クライミングには厳しい天気だから停滞することにした。Hさん曰く、「明日は天気はよくなる、危険を冒すようなことはなるべく避ける。」朝食の甘口カレーライスを6時頃食べ、その後はガスを節約しシュラフにくるまった。
 10時頃明日のために取り付き点まで偵察に出発。取り付き点へのトラバース地点(2550m付近)まで登ると風もガスも強くなる。Hさんの判断は正しかった。反対側には阿弥陀岳の北稜がみえていたが取り付き点までの中岳沢の雪崩が怖そうである。赤岳主稜の取り付き点には2人組が2パーティ挑むところであった。おじさんパーティはそんな危険は冒さない。
 偵察終了後12時過ぎテントに戻り昼食の餅(2個)入りお汁粉を食べ再度シュラフにくるまった。登攀よりも狭いテントでの停滞が厳しい訓練となった。
 唯一楽しい夕食タイム。ベーコンと焼き豚でハニーバーボン。ピラフを食べ21時前に就寝。

・22日(3日目)
 早朝目が覚めテントから顔を出したら満天の星と煌々と輝く月。晴れ間違いなし。4時過ぎに起きコーヒーを飲み朝食の甘口カレーライスを食べた。今回から朝食にご飯類を食べることにした。朝は甘口のカレーライスが胃に優しく喉に流しやすい。
 準備を整え出発。ド快晴、無風状態。Hさんの判断どんぴしゃり。テントの数は昨日いっきに増え30張りを越えていた。そのほとんどが列を成すように文三郎道と地蔵尾根に向かっていく。老若男女みなメット、アイゼン、ピッケルをしている。ド快晴に弾むような笑顔の面々。もちろん1日停滞したおじさん二人も少年の瞳にかわっていた。

 取り付き点へトラバース。昨日と異なりすでにパーティが入っていたので楽であった。取り付き点で準備をしていると後ろから女子の2人パーティがやってきた。若い女の子にせかされているようで焦ってきた。焦るとますますもたつく。Hさんのイライラも私に伝わってきた。どうにかこうにか準備し私がトップで取り付いた。厚い手袋で登るのは初めてで少し不安であったがなんとかチムニーをクリアーしたが、その後、お互いの声が聞こえず支点までロープが足りず支点を取れるところまで降たりしたためだいぶ時間のロスがあった。途中、ガイド山行のパーティに追い越された。また、ポパイのような体をした40歳弱の単独の男性にも追い越された。
 上部岩稜の取り付き点でトップをHさんにかわった。やはりフォローは気持ちが楽だ。1月からこのためにボルダリングに週1回通っていたので指力がついたようで厚手の手袋でも岩をつかむことができた。テラスに出て登攀終了。
 Hさんが女子パーティが登ってくるまで待つというので30分くらい正面の阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、大小同心、遠くの南、中央、北アルプスの景色を堪能した。女子パが登ってきたのでお互いの健闘を称え北峰に向かった。主峰の南峰では一般道から登ってきた登山客で賑わっていた。お湯を飲み行動食とり景色を堪能し南峰に渡ったら富士山がきれいに見えていた。
 急いで帰っても狭いテントで窮屈な思いをするだけなので文三郎道をゆっくり下山した。Hさん曰く「八には何度も来たがこんなに素晴らしい天気は初めてだ。」

夕陽に染まる大同心に感激した後、三連休のため小屋が開いていたのでビールを買い乾杯。ガスをたきながら23時までちんたらバーボンを飲み就寝。外に出たら明りのついているテントはほかになかった。

・23日(4日目)
 朝食をとりテントを撤収した。天気最高。単独の男性と女子パは北稜に向かった。おじさんパーティは下山した。八ヶ岳山荘で温かい牛乳を飲みタクシーで温泉に行き垢を落とし茅野駅へ行き時間がないので立ち食いそばを食べスーパーあずさに乗車したが満席。運よく甲府から座れた。
 新幹線も最終まで満席。立ち席で乗車。盛岡からあいている席に座れた。登山より立ち席のほうが疲れた。

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コメント

お疲れ様でした
21日に赤岳主稜に取りついていた2人組2人パーティ(計4人)です。当日は行者小屋入りする際に、あちこちのパーティから撤退報告を受けており、不安の中取りつきまで行きました。我らの前に取りついていた夫婦パーティが慎重だったので、時間待ちが寒くて大変でしたが、主稜は登りきりました。結局連休初日の赤岳西壁はその3パーティだけでした。
しかし、登攀中はまったく展望が効かなかったので、kana50さんの写真投稿のおかげで景色がよくわかりました。ありがとうございました。
2014/3/29 15:58
Re: お疲れ様でした
山行記録拝見しました。我々ロートル組には真似のできない山行ですね。ご無事で何よりでした。私の写真が役に立ち嬉しいです。また、どこかでお会いしたいものです。
2014/3/29 19:46
プロフィール画像
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