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Yamareco

記録ID: 423035
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

快晴・温暖・微風、しかも眺望バッチリの赤岳日帰り

2014年03月28日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:57
距離
18.0km
登り
1,539m
下り
1,528m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

美濃戸口6:35-7:20美濃戸山荘(チェーンスパイク装着)7:31-9:13行者小屋(12本爪アイゼン&ピッケル装備)9:33-文三郎尾根-10:46中岳分岐-11:31赤岳11:45-12:04赤岳天望荘(昼食休憩)12:25-地蔵尾根-13:08行者小屋(ストック&チェーンスパイク装備)13:32-14:40やまのこ村(おやつ休憩、チェーンスパイク取外し)14:58-15:32美濃戸口
天候 雲一つない快晴、山頂でも微風・温暖の最高の一日でした。それでいてクリアな眺望も(^^)
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口・八ヶ岳山荘前の有料駐車場(500円)を利用。
美濃戸までの道も温かい昼は雪が溶けて車で入っていけそうな感じはありましたが、朝晩は凍結すると4WDの車高の高い車じゃないと厳しいかも。
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは美濃戸口の八ヶ岳山荘脇にありました(届出用紙は在庫切れでした)。

●美濃戸口〜美濃戸
温暖な朝とはいえ、雪が融けかけの轍の段差は深く、車高の高い車じゃないと底が擦って走行出来ない感じでした。帰りはすっかり雪も融けて普通車でも走れそうな状態でした。もう積雪しなければ今後は普通車でも美濃戸まで入れるかも(ノーマルタイヤはまだ危ないかも)。

●美濃戸〜行者小屋(南沢コース)
残雪期の雪道って感じです。温かな日は腐った雪で踏み抜く可能性大。そろそろ雪のない部分も出てくるんじゃあないでしょうか。危険個所はありませんが、補修で高巻く部分が一か所あって、そこだけは凍結してたら意外と危険な感じです。

●行者小屋〜赤岳山頂(文三郎尾根・中岳分岐経由)
稜線に出るまでの文三郎尾根は、まだ階段、クサリは出ていません(中途半端に出ているよりも歩きやすい)。稜線に出る直前のトラバース斜面は、気温上昇で上部から落ちてくる氷粒がちょっぴり危険かも。
核心部は竜頭峰への残り200mくらいの急斜面。特にトラバース気味に横切りながら登る部分は踏み跡も薄くて、ピッケルで確保しながらしっかりアイゼンを蹴り込んで慎重に進みました。(土日は人がたくさん入るからちゃんとルートが出来ていると思いますが)。

●赤岳山頂〜行者小屋(赤岳天望荘・地蔵尾根経由)
赤岳山頂から天望荘への下りは急斜面ですが、見た目ほどの恐怖感なくサクサク下れるところです。地藏の頭からの地蔵尾根下りは、最初にナイフリッジと急斜面を上から見るのでビビるポイントですが、しっかりアイゼンを効かせてガシガシ歩けば、見た目ほどの危険はないと思います。先行の単独行者が後ろ向きになって下っていましたが、足場が見えないので逆に怖さを感じてしまうのではないかと思います(高度感があるので、前向き下りが怖いという人は後ろ向きで下るほうが安心できるんでしょうかね)。

美濃戸口 この八ヶ岳山荘の左横に登山届ポストが設置されてます
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美濃戸口 この八ヶ岳山荘の左横に登山届ポストが設置されてます
美濃戸で一番奥にある美濃戸山荘
このすぐ先に北沢(赤岳鉱泉方面)と南沢(行者小屋方面)の分岐があります。
美濃戸で一番奥にある美濃戸山荘
このすぐ先に北沢(赤岳鉱泉方面)と南沢(行者小屋方面)の分岐があります。
樹林帯の向こうに大同心が
樹林帯の向こうに大同心が
阿弥陀岳も樹林帯の上に
阿弥陀岳も樹林帯の上に
行者小屋前の広場から赤岳 良い天気です
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行者小屋前の広場から赤岳 良い天気です
中岳と阿弥陀岳
行者小屋も雪にまだまだ埋まってます 後ろは横岳と大同心
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行者小屋も雪にまだまだ埋まってます 後ろは横岳と大同心
向こうに平らな山頂の硫黄岳も
向こうに平らな山頂の硫黄岳も
登りは文三郎尾根から
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登りは文三郎尾根から
阿弥陀岳、カッコイイね
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阿弥陀岳、カッコイイね
登山道も鉄階段も雪の下です
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登山道も鉄階段も雪の下です
文三郎尾根途中から振り返って チョコンと蓼科山も見えるし、遥か向こうには北アルプスの白い壁が見事に連なってます
文三郎尾根途中から振り返って チョコンと蓼科山も見えるし、遥か向こうには北アルプスの白い壁が見事に連なってます
手前・中岳、奥・阿弥陀岳 かなり高度も上がってきました
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手前・中岳、奥・阿弥陀岳 かなり高度も上がってきました
赤岳まではまだもう少し
赤岳まではまだもう少し
あの先の稜線が中岳分岐
あの先の稜線が中岳分岐
中岳分岐に到着
稜線に出ると、反対側の権現岳や南アルプスも見えてきます 今日は眺望もクリア
稜線に出ると、反対側の権現岳や南アルプスも見えてきます 今日は眺望もクリア
雪の阿弥陀もそのうち登ってみたいですね
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雪の阿弥陀もそのうち登ってみたいですね
横岳、硫黄岳からずっと向こうの蓼科山まで連なる八ヶ岳、大きな縦長の山塊ですね
(2週間前に麦草~ピラタスを歩いて赤線が蓼科までつながりました(^o^)/)
横岳、硫黄岳からずっと向こうの蓼科山まで連なる八ヶ岳、大きな縦長の山塊ですね
(2週間前に麦草~ピラタスを歩いて赤線が蓼科までつながりました(^o^)/)
先行者を追って山頂への道を進みます
先行者を追って山頂への道を進みます
まだ赤岳〜権現岳は赤線でつながってないんです
まだ赤岳〜権現岳は赤線でつながってないんです
今回の核心部(竜頭峰までの踏み跡の薄い雪面急登)
直登だったら良いんですが、トラバース気味の急登っていうのがいやらしいですね(踏み跡も消えかけてたし)
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今回の核心部(竜頭峰までの踏み跡の薄い雪面急登)
直登だったら良いんですが、トラバース気味の急登っていうのがいやらしいですね(踏み跡も消えかけてたし)
阿弥陀の向こうは中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳
阿弥陀の向こうは中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳
赤岳山頂まではもう少し
赤岳山頂まではもう少し
赤岳山頂到着〜!
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赤岳山頂到着〜!
最高のコンディション(快晴・温暖・微風)、そして眺望も最高!
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最高のコンディション(快晴・温暖・微風)、そして眺望も最高!
赤岳頂上小屋の向こうに浅間山
赤岳頂上小屋の向こうに浅間山
蓼科山の右に薄っすらと妙高・火打・戸隠
左は後立山連峰
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蓼科山の右に薄っすらと妙高・火打・戸隠
左は後立山連峰
薄っすら白いのは、長大な北アルプスの白い壁(後立山連峰から槍穂連峰まで)
薄っすら白いのは、長大な北アルプスの白い壁(後立山連峰から槍穂連峰まで)
阿弥陀の先に御嶽山、乗鞍岳 雪が乗ってるので遠くても判別しやすいね
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阿弥陀の先に御嶽山、乗鞍岳 雪が乗ってるので遠くても判別しやすいね
手前はキレットから権現、三ツ頭。
向こうの南アルプスは手前の鳳凰三山・甲斐駒稜線とその向こうに北岳、仙丈岳
手前はキレットから権現、三ツ頭。
向こうの南アルプスは手前の鳳凰三山・甲斐駒稜線とその向こうに北岳、仙丈岳
薄っすら富士山
今回は赤嶽神社で友人の病魔退散・病気平癒を祈願してきました。
山頂から気(パワー)をハァーッ!!
今回は赤嶽神社で友人の病魔退散・病気平癒を祈願してきました。
山頂から気(パワー)をハァーッ!!
雪の赤岳〜横岳〜硫黄岳縦走もいつかしてみたい
雪の赤岳〜横岳〜硫黄岳縦走もいつかしてみたい
白馬三山から針ノ木・蓮華あたりまでのアップ(立山が重なってると思うけど真っ白で判別つかん)
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白馬三山から針ノ木・蓮華あたりまでのアップ(立山が重なってると思うけど真っ白で判別つかん)
五竜から南岳までのアップ(槍の穂先はちょっとわからん)
五竜から南岳までのアップ(槍の穂先はちょっとわからん)
裏銀座・表銀座・槍・穂高のアップ 人気のエリアですね
裏銀座・表銀座・槍・穂高のアップ 人気のエリアですね
手前の双耳は権現・ギボシ、南アルプスは北岳・甲斐駒・仙丈
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手前の双耳は権現・ギボシ、南アルプスは北岳・甲斐駒・仙丈
富士見パノラマスキー場の上に中央アルプス
富士見パノラマスキー場の上に中央アルプス
奥秩父の山々 右の白いのが金峰山、左奥は甲武信
奥秩父の山々 右の白いのが金峰山、左奥は甲武信
春霞な富士山
赤岳からの天望荘への下り 斜度はありますが、雪がしっかり付いているのでシャカシャカ下れます
赤岳からの天望荘への下り 斜度はありますが、雪がしっかり付いているのでシャカシャカ下れます
赤岳天望荘
小屋横の風下でマッタリ休憩
赤岳天望荘
小屋横の風下でマッタリ休憩
中岳と阿弥陀岳
赤岳天望荘と赤岳
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赤岳天望荘と赤岳
そこに見えてる尾根(地蔵尾根)を急下降します
そこに見えてる尾根(地蔵尾根)を急下降します
急下降すぐのナイフリッジ部を後ろ向きに下る先行者
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急下降すぐのナイフリッジ部を後ろ向きに下る先行者
写真にするとナイフな感じに見えんなあ
写真にするとナイフな感じに見えんなあ
後ろ向きに慎重に下る先行者を待つために足場を確保して、しばし休憩
(私は前向きにガシガシ下る)
後ろ向きに慎重に下る先行者を待つために足場を確保して、しばし休憩
(私は前向きにガシガシ下る)
行者小屋前に戻ってきました
行者小屋前に戻ってきました
小屋前の広場にテント設営する人々
(翌日が休みなら私もテント背負ってきたかった)
小屋前の広場にテント設営する人々
(翌日が休みなら私もテント背負ってきたかった)
美濃戸山荘前で
阿弥陀岳が見送ってくれました

雪道をタップリ歩いた日帰り山行でした
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美濃戸山荘前で
阿弥陀岳が見送ってくれました

雪道をタップリ歩いた日帰り山行でした

感想

また今回も山行から1週間以上たってのアップになってしまいました。

晴天予報の八ヶ岳に日帰りしてきたんですが、まさかの微風・温暖、なのに意外と眺望がクリアという最高の条件での赤岳を満喫できました。

平日は空いているため、竜頭峰手前のルートの踏み跡が消えかけていて、トラバース気味に登る部分は、若干ビビりながらのステップ作りしながらのゆっくり登りとなってしまいました。先行者ステップの有無でまったく難易度が異なることをとても実感しました(先行していた若者が踏み跡の薄さにビビって引き返してきたくらい)。
この核心部分に差し掛かったときに、ちょうど先行者集団(2人組と3人組)に合流できて、孤独な不安が無かったので進めましたが、周りに誰もいなければ私もビビってたかも。人が近くにいると心強いもんですね。

下りの地蔵尾根は、登ってきた人の踏み跡がしっかりあり、ナイフリッジ部分とそれに続く急斜面もガシガシ下れる状態でしたが、ちょっと前を進んでいた単独お兄さんが、高度感と斜面の緩みに怖さを感じたのか、慎重に後ろ向きに一歩一歩下っていたので、上から声をかけて見守ってあげました。
(その後、ガシガシ下って先行させてもらいましたが、待ってる間に少々冷えたこともあってか、次の急斜面下り部分で足が攣りかけて、下りペースダウンしてしまいましたが)

行者小屋前に下ってしまえば、もう山行はほぼ終わったも同然(あとは長〜いダラダラ歩きだしね)。
アイゼン&ピッケル装備からチェーンスパイク&ストック装備に交換し、やまのこ村まで下ったところで、チェーンスパイクを外し、温かさでほぼ雪の消えた美濃戸口までの林道をトボトボ歩きして、夕方前に駐車場に帰ってきました。

日帰りにしては時間のかかるコースですが、登山部分は1/3程度で、あとは長い歩き。このアプローチがもう少し短いと赤岳日帰りも楽しいルートなんですけどねえ。でも手軽に2900mの雪山歩きができる八ヶ岳は、貴重なエリアですわ。

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