山域3つをハシゴする欲張り登山！蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原
長野県
Casei
- GPS
- 37:35
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,220m
- 下り
- 2,191m
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7:00 すずらん峠園地駐車場
7:01 蓼科山登山口
9:25 蓼科山頂上 (散策)〜 10:00
10:20 蓼科山荘
10:45 蓼科山頂上 〜下山
12:12 蓼科山登山口
◆霧ヶ峰
12:55 車山肩駐車場
13:35 車山頂上 (昼食)〜 14:10
14:15 リフト駅
14:30 車山乗越
14:55 蝶々深山 (Uターンして車山湿原へ)
15:30 沢渡 (車山登り返し）
16:00 車山肩駐車場
2日目
◆美ヶ原
6:35 三城いこいの広場脇の登山者用駐車場
7:05 広小場 (百曲りコースへ）
7:53 下降地点（尾根)
8:05 烏帽子岩
8:28 王ヶ頭（美ヶ原 最高地点）
8:44 王ヶ鼻（撮影）〜 8:53
9:46 美しの塔
9:52 山本小屋（Uターン）
10:12 茶臼山への分岐
10:45 茶臼山
11:17 荒廃した東屋
11:44 林道（オートキャンプ場内）
11:55 登山者用駐車場
| 天候 | 1日目：晴れ時々曇 2日目：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
霧ヶ峰：ビーナスラインに沿って車山肩駐車場へ 美ヶ原：アザレアラインに沿って三城いこいの広場へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆蓼科山 登山道にはまだ雪が残っています。アイス状態になった斜面あり。山頂付近は岩場なので滑落に注意。北側斜面は雪が深く、将軍平の蓼科山荘までは行けましたが天祥寺原への登山道、前掛山へのルートはノートレースなので、周回コースは困難のようです。 ◆霧ヶ峰 登山道にわずかに雪がありますが、アイゼンが要るほどではありません。車山湿原から沢渡へ抜ける道は笹藪の中の獣道状態でトレースが薄く辿り辛いです。沢渡から車山肩への登り返しは腐った雪道でちょっと歩き辛いと感じました。 ◆美ヶ原 整備された登山道で危険箇所はほとんどありません。百曲り上部で頁岩のガレ場を急登する際に落石注意という程度。尾根からはバスも通る牧場内の観光コースなので注意すべきは交通事故。 茶臼岳へのルートは一部アイゼンが要らない程度の雪道。グズグズしてる雪で滑りやすいです。尾根伝いのルートは危険箇所ありません。東屋を過ぎてから九十九折の下降が始まりますが、一箇所 雑木林の中で雪でトレースが隠されたところがありました。足跡を辿らないとコースを外れそうです。 |
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山全体が頁岩で出来ているので、天然の石畳状態です。ただし固定されていない浮石だらけなのでガラガラ蹴飛ばし勝ち。九十九折の道ですから落石させないようにしないといけませんね。
感想
せっかくのGWだし、遠出して山登りに行こうと長野まで車を走らせました。
八ヶ岳にも惹かれましたが装備が心配なので今回はその北側の蓼科山へ。当初は1日目に蓼科、2日目に霧ヶ峰って考えていたんですけどね。思いのほか余裕があったので2日目には美ヶ原まで登ることが出来ちゃいました。
最初の蓼科山は登山口の駐車場からほぼ一直線に頂上まで伸びる登山道。途中までは緩やかでハイキング気分で進めます。尾根に出てからは雪も増え、凍った滑り台みたいな箇所も出てきます。2000mくらいからは圧雪の雪道でアイゼンがよく利きます。この辺りから八ヶ岳が眺められるようになりますが、霞がかっていて不明瞭です。春ですからね。頂上付近は大岩がゴロゴロしている中を巻き気味に登ります。こういう場所ではアイゼン外さないとかえって危ないですね。頂上はやたらと広い雪原、周りをぐるりと一周するにも結構距離があります。登ってきた道とは反対側の将軍平に蓼科山荘があり、季節が適当ならそこから沢に下りて周回コースで駐車場に戻れるらしいのですが、途中で話をしたオジサンによるとまだトレースがないから行くのはオススメしないとのこと。ただ山荘が今日からオープンだとも聞いたので、せっかくだから山荘まで行ってバッジを入手しようと将軍平まで往復することに。下りは快適でしたが、登り返しはかなりキッツいです。その代わり山頂から登山口まではスイスイ下りれました。あまりに早く下りれたので予定よりもずっと時間が余ってしまったのです。
こうなったら今日の内に霧ヶ峰にも立寄っちゃうか！と一路ビーナスラインを西へ。
車山肩の駐車場から頂上までは、やや遠回りに巻くとはいえ30分程度で登れてしまうわけで車山自体にはあまり感慨はなかった感じです。観光の方が多くてガチ登山ルックが浮いちゃうのも落ち着かない原因かもです。観光の方々はあまり山の設置物には興味がない様子。ケルンに対して「何だコリャ」とばかりに面白半分に崩してるオジサンを見るとちょっと悲しい。そりゃ山頂付近のケルンの存在意義はイマイチよく分かりませんけど、何人もの手でちょっとずつ積まれたんだろうことを思うと、ちょっとね。なお霧ヶ峰のトレッキングは山頂から湿原に下りてからが印象深い感じです。傾斜のない緩い丘に囲まれながらも開放感がある不思議。普段の山行が景色を見下ろす、見渡す視点なのに対して、霧ヶ峰では見上げる視点になります。目に入るものは主として周りの丘陵と空のみ。自然と撮影する写真も空が主役です。湿原にはほとんど人がいなかったのも印象的でした。湿原を大回りするコースを行きたいと思いましたが、時間も時間なので短い周回コースを選択。沢渡まで下りて車山肩へ戻ります。登り返しはさすがにへばりましたが何とか目標にした4時までに到着。この日は諏訪市内のシティホテルに素泊まりですよ。
迎えた2日目。近場にもうひとつ手ごろな百名山があるじゃないか、と足を伸ばして美ヶ原へ。
日帰り登山者用の駐車場から沢沿いの道をゆるゆると登り百曲りコースへ。名前のとおり九十九折が続く急勾配でしたが、さほど苦にもせずに尾根に出られました。尾根からは王ヶ頭までほぼアップダウンのない見通しのよい道が続き、日差しの中をのんびり歩を進めます。王ヶ頭にはホテルがあるので宿泊客らしき方々もいまして「へえ登ってこられたんですか」と感心されたりして、何だかいっぱしの登山家にでもなった気分が味わえました。王ヶ鼻からの北アルプスの眺め、霞んでいてもやっぱり魅力的でしたね。また行ってみたい気持ちが高まります。あとは牧場の中の道をテクテクと歩き、美しの塔や山本小屋などを観光して回ります。さて下山という段になって急遽ルート変更。どうやら茶臼岳からの尾根伝いにも駐車場まで下りられる、ならば行ってみようと思い立って牧場の中のわずかなトレースを辿っていくことに。行き当たりばったりは良くないんですけどもね。あまり人が入ってこないルートのように見えてトレースは案外しっかりしています。ただ、山の中から銃声が何度もしたときはビクッとしました。イノシシと間違えて撃たれたなんて事件、思い出しちゃいましたよ。「ま、まあオレンジ色のウェアなら大丈夫、こんな色の野生動物はいないし」と誤魔化しながら進み、林道に出たところでハンター氏にばったり遭遇。やっぱり害獣駆除していたらしいです。シカの死骸を見なかったか？などと聞かれたついでに、ちょっと話をしました。なんでも今期は雪が多かったのでシカも餓死しがちだそうです。林道からオートキャンプ場内の舗装路に出たらもう登山口は近く。コースタイムよりかなり早く下山できました。
そんなこんなで2日間で3つの山域を登ってくるという充実した山行ができました。登山口を車で移動しながらなのでいわゆる縦走とは言えないのでしょうが、こういう形態は何と呼べばいいのでしょうね？
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