記録ID: 4446778
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
剱岳 平蔵谷
2022年06月30日(木) 〜
2022年07月01日(金)



体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 16:52
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 2,302m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 11:49
距離 12.0km
登り 1,891m
下り 1,797m
20:25
天候 | 1日目 室堂曇り剱御前以降晴れ 2日目 快晴 日の入19:00 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
高原バスに乗継 室堂8:30頃着 人出によっては早めにバスが出る時もありました。 立山第一駐車場利用 利用率3割ほど 車移動1:30-6:20 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雷鳥沢を渡る場所探し。諦めて帰る方もいました。日々雪が溶けて微妙に変わるので、降りて来た人がいたら聞くと早いです。雷鳥沢に降りる前に上から確認しておくと分かりやすいです。 雷鳥沢から別山乗越までは冬道夏道ミックスしている。上部は雪無し。 別山乗越以降カニのタテバイまでは雪道です。 別山乗越以降は常に落石雪崩に注意を向けていました。 特に別山側は、大きく雪庇が出ている箇所もあり。 平蔵谷出合大岩以降は谷が狭く急。 平蔵のコルに上がりきるところに岩から剥がれるようにクラックが多数あります。斜度もキツく雪は崩れやすいので確認しながら通過できるところを探す。 この日は、クラックの無かったカニのタテバイ取り付き寄りを通過。 因みに、コースタイム表示では登り降りともカニの縦バイだけど、実際は登り縦バイ、降り横バイを通過。ここより上部は残雪無し。 雷鳥沢から先は剱御前小舎のみ営業。 水手持の2.5L@1人以外は雪、沢水を浄水して使用。 50.4 3626kcal,ml 2901ml |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
山頂に立つ
誰もいない剱岳の山頂。
ただ、冷たく乾いた風が音もなく吹きすぎ、私たちは声を失ったまま、そこに立たされていた。
祠は、ただの木と石ではない。
ひっそりと佇みながらも、まるで古よりこの山を守り続ける“何者か”がそこに宿り、今もこちらを見据えているかのようだった。
目を逸らせば、すべてを見透かされ、裁かれるような圧倒的な気配。
雲間から垣間見える峰々、刻み込まれた無数の岩肌、雪に封じられた大地――
それらすべてが静かに祠にひれ伏しているようにすら感じられた。
ここは「岩と雪の殿堂」。
人の喜びや達成感など、この地ではあまりにも脆く、ちっぽけなものに過ぎなかった。
胸の奥から、抗いようのない畏れが湧き上がる。
この場所に立つこと、それ自体がすでに冒涜なのではないか――そんな思いすら胸を締め付ける。
私たちは、座ることも、言葉を交わすこともできず、ただ立ち尽くし、祠の放つ目に見えない力に飲み込まれていった。
剱岳は黙して語らない。
だが確かに、存在そのものが、絶対的な力で私たちに語りかけていた。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1308人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する