一切経山〜東大巓。山上彩るチングルマ群落


- GPS
- 10:53
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,288m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:39
天候 | 概ね晴れ。雲多し。 土砂降りのにわか雨が心配だったが、やって来たのは夕暮れだった |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
登山道に不明瞭な場所はほぼないと思われるが、とにかく歩きにくい。家形山から谷地平まで、倒木、ぬかるみ、不安定な岩屑場などその類多し。もっとも悩まされたのは、目の高さに張り出る枝々、この見落とし多く、何度か痛い目に合った。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(G/R)
シューズ(S/H)
ハーフP黒
登山タイツ(U)
TシャツW
夏帽子(M)
ストック夏
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感想
本日の立役者は断然チングルマで、次がワタスゲ、それからコバイケソウとハクサンチドリ、これでほぼ間違いはないだろう。
一切経山で広々とした展望を堪能したのち、家形山へと進んだ。この先、東大巓までは初めて歩く道だったが、ずっと樹林内で方向は明瞭だがお世辞にも歩きやすいという登山道ではなかった。道脇にはゴゼンタチバナ、マイズルソウ、コイワカガミ、ツマトリソウ、ミツバオウレンなどの花がずっと続くがよく目にするゆえにか新しみは少ない。そんな道を歩き続けていると、もし最後に行く谷地平のワタスゲが終わってしまっていたら、今日の登山は、単なるトレーニングで終わってしまう、まあトレーニングも兼ねているのだから文句も言えないないだろうと一抹の不安が頭をよぎる。
昭元山から降りた鞍部で、サンカヨウがきれいな満開で元気が出はじめた。その先東大巓に近づくと、驚いたことにチングルマが群生していた、それもずいぶん広範囲にわたって。何も情報を持っていなかった身にはこれは驚きで、ちょっと感動的ですらあった、きっと湿地帯の方がきれいだろうという先入見があったからだろうか、ここで目にするとは意表を突かれた感じが濃かった。ちょうど最盛期のようで、見頃は満足感たっぷり。よく見る花なので新味が乏しいのは明らかなはずだが、こちらの物足らなさの空隙部分を突如何層にも埋めてくれたような、そんな感じだったろうか。いやー、でもホントすばらしい光景が広がっていたものだ。
谷地平は秋に劣らず、初夏もすばらしく、ワタスゲなびく広々とした湿原を貫く木道では、風がとても気持ちがよく、緑の中で揺れる綿毛の眺めは楽園に降りたような気分をもたらした。さらにコバイケソウやズミが視線を持ち上げ、周囲の山々との調和もなかなかよい。これもまたここだけの景色だろう。
長丁場のウォーキングは、予想以上に見どころ多いコースで、なかなかに楽しい山歩きだった。
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