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Yamareco

記録ID: 4462669
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

初夏の白山へ

2022年07月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
matsup その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:24
距離
16.5km
登り
1,573m
下り
1,561m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:33
休憩
2:42
合計
12:15
4:42
4:56
78
6:14
6:17
85
7:42
7:58
63
9:01
9:16
9
9:38
9:42
32
10:14
11:12
29
11:41
11:41
14
11:55
11:56
2
12:35
13:03
12
13:21
13:26
48
14:14
14:15
18
14:33
14:36
29
15:05
15:06
44
15:50
15:56
40
16:36
16:37
4
16:41
16:44
2
16:46
ゴール地点
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自家用車で別当出合の駐車場へ
午前1時で9割がた埋まってた
コース状況/
危険箇所等
砂防新道の下りの雪渓は中途半端に解けていて,下りが怖かった。他の雪渓は特に問題なく歩けた。
その他周辺情報 白峰温泉総湯で汗を流した。
別当出合の駐車場から白山へ
2022年07月02日 04:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/2 4:31
別当出合の駐車場から白山へ
朝には満車
2022年07月02日 04:32撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 4:32
朝には満車
駐車場と別当出合登山センターの位置関係
2022年07月02日 04:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 4:41
駐車場と別当出合登山センターの位置関係
別当出合の登山センター
2022年07月02日 04:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/2 4:41
別当出合の登山センター
別当出合登山センターにある水場。飲めます。
2022年07月02日 04:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 4:47
別当出合登山センターにある水場。飲めます。
鳥居をくぐっていざ白山へ
2022年07月02日 04:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/2 4:56
鳥居をくぐっていざ白山へ
序盤は森林の中を行く
2022年07月02日 05:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 5:07
序盤は森林の中を行く
不動滝が見えた
2022年07月02日 05:32撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 5:32
不動滝が見えた
いよいよ急登
2022年07月02日 05:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 5:45
いよいよ急登
振返ると急登
2022年07月02日 06:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/2 6:01
振返ると急登
別当坂分岐手前から西の山を見た
2022年07月02日 06:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 6:12
別当坂分岐手前から西の山を見た
別当坂分岐から先もまあまあ急傾斜
2022年07月02日 06:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/2 6:14
別当坂分岐から先もまあまあ急傾斜
ササユリ
2022年07月02日 06:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/2 6:19
ササユリ
ニッコウキスゲ
2022年07月02日 06:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7/2 6:20
ニッコウキスゲ
ベニウツギ
2022年07月02日 06:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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7/2 6:20
ベニウツギ
ゴゼンタチバナ
2022年07月02日 06:34撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
1
7/2 6:34
ゴゼンタチバナ
アカモノであってる?
2022年07月02日 06:40撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
1
7/2 6:40
アカモノであってる?
ミヤマイワニガナのはず
2022年07月02日 06:46撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
1
7/2 6:46
ミヤマイワニガナのはず
仙人巌通過
2022年07月02日 06:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/2 6:49
仙人巌通過
カラマツソウ
2022年07月02日 06:51撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
1
7/2 6:51
カラマツソウ
まだあんなに登らないといけない…
2022年07月02日 06:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/2 6:52
まだあんなに登らないといけない…
歩いてきた尾根を振返る
2022年07月02日 07:06撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
3
7/2 7:06
歩いてきた尾根を振返る
殿ヶ池避難小屋手前の大きめの雪渓。でも緩んでたから全然怖くなかった
2022年07月02日 07:39撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
3
7/2 7:39
殿ヶ池避難小屋手前の大きめの雪渓。でも緩んでたから全然怖くなかった
殿ヶ池避難小屋前から西を見た。山並みが水墨画っぽい
2022年07月02日 07:45撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 7:45
殿ヶ池避難小屋前から西を見た。山並みが水墨画っぽい
キヌガサソウ
2022年07月02日 08:11撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
1
7/2 8:11
キヌガサソウ
コバイケイソウ
2022年07月02日 08:22撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 8:22
コバイケイソウ
観光新道を振返る
2022年07月02日 08:26撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 8:26
観光新道を振返る
黒ボコ岩まで来た
2022年07月02日 09:01撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
3
7/2 9:01
黒ボコ岩まで来た
黒ボコ岩のすぐ上は弥陀ヶ原
2022年07月02日 09:18撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 9:18
黒ボコ岩のすぐ上は弥陀ヶ原
最高峰の御前峰(ごぜんがみね)が見えた。まだ遠いなぁ…
2022年07月02日 09:19撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 9:19
最高峰の御前峰(ごぜんがみね)が見えた。まだ遠いなぁ…
室堂平にある室堂センターに到着
2022年07月02日 09:37撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 9:37
室堂平にある室堂センターに到着
室堂センターの奥には白山神社の奥宮。その背後に御前峰
2022年07月02日 09:39撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 9:39
室堂センターの奥には白山神社の奥宮。その背後に御前峰
クロユリがたくさん咲いてた
2022年07月02日 09:42撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 9:42
クロユリがたくさん咲いてた
御前峰に到着〜
2022年07月02日 10:16撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 10:16
御前峰に到着〜
御前峰から室堂センターを見下ろした
2022年07月02日 10:25撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 10:25
御前峰から室堂センターを見下ろした
御前峰から雲の中に笠ヶ岳(?)が見えた。
2022年07月02日 10:30撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 10:30
御前峰から雲の中に笠ヶ岳(?)が見えた。
剣ヶ峰は立入禁止。剣ヶ峰の左下へ下ってお池巡りしよう
2022年07月02日 11:18撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
3
7/2 11:18
剣ヶ峰は立入禁止。剣ヶ峰の左下へ下ってお池巡りしよう
油ヶ池のフチに下りてきた
2022年07月02日 11:31撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 11:31
油ヶ池のフチに下りてきた
血の池。名前と違って水は澄んでいた
2022年07月02日 11:52撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 11:52
血の池。名前と違って水は澄んでいた
弥陀ヶ原を見下ろした
2022年07月02日 12:08撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 12:08
弥陀ヶ原を見下ろした
中宮道にあった大きめの雪渓。これを下っていかないと室堂センターに戻れない
2022年07月02日 12:08撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
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7/2 12:08
中宮道にあった大きめの雪渓。これを下っていかないと室堂センターに戻れない
室堂センターに戻った。室堂センターの水場で水を汲んだ
2022年07月02日 12:35撮影 by  DMC-TZ60, Panasonic
2
7/2 12:35
室堂センターに戻った。室堂センターの水場で水を汲んだ
室堂センターの地図
2022年07月02日 13:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/2 13:03
室堂センターの地図
帰りは黒ボコ岩から砂防新道を下った
2022年07月02日 13:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/2 13:27
帰りは黒ボコ岩から砂防新道を下った
延命水はちょろちょろとしか出てなかった
2022年07月02日 13:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/2 13:29
延命水はちょろちょろとしか出てなかった
砂防新道の下りのこの雪渓はちょっと危険だった。水平にいけないのかなぁ?仕方ないので,軽アイゼンつけた
2022年07月02日 13:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/2 13:49
砂防新道の下りのこの雪渓はちょっと危険だった。水平にいけないのかなぁ?仕方ないので,軽アイゼンつけた
甚之助避難小屋まで下りてきた
2022年07月02日 14:34撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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7/2 14:34
甚之助避難小屋まで下りてきた
まだ雪渓があった
2022年07月02日 14:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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7/2 14:41
まだ雪渓があった
木道もある
2022年07月02日 14:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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7/2 14:53
木道もある
この橋を渡ると別当出合の登山センターに戻る
2022年07月02日 16:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/2 16:33
この橋を渡ると別当出合の登山センターに戻る

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 ガスカートリッジ コンロ ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 日焼け止め 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール

感想

 花の名前は友人にも協力してもらって調べたけど,間違えている可能性が大いにあります。ご容赦を…。

 2022年7月2日(土)に,ふと思い立って白山に日帰り登山に挑戦した。今回,念のためにと思って友人たちに声をかけたら,是非行きたいということだったので,一緒に登ることにした。

 出発は金曜日の夜。友人たちを乗せ,コンビニで朝飯とお昼ごはんを調達した後,名神,北陸道で福井北インターまで行き,そこから中部縦貫道で勝山インターまで行った。勝山インターをおりた後,九頭竜川を越えたところにある「道の駅 恐竜渓谷かつやま」でトイレ休憩した。その後,金沢の方に向かう国道157号線を北上し,白峰温泉のある辺りから県道33号線で山の中に入っていった。自家用車は,夏の登山シーズンの週末やお盆の頃は,市ノ瀬までしか入れず,そこから別当出合まではシャトルバスに乗らないといけない。しかし,今回は 7/1 に夏山開きした直後の週末で,この週末はまだシャトルバスの運行は予定されていなかったので,別当出合の駐車場まで車で上った。

 別当出合辺りに着いたのは午前1時頃だった。別当出合の駐車場は混んでるかもなぁ,と思っていたら,やっぱり混んでた。別当出合には登山センターがあるが,自家用車はその手前までしか行けず,少し下ったところに駐車場がある。その日は,別当出合の分岐点辺りまで来ると,路肩にたくさん車が駐めてあった。これは駐車場もいっぱいか?と思ったら,2段になっている駐車場の下段はまだ1割ほど空いていたので,なんとか駐車場に車を置くことができた。いやぁ,よかった。

 駐車場に着いてから,しばし仮眠をとり,午前3時半頃から動き始めた…。とりあえず,朝ごはん用に買ったパンを食べ,着替えたり,日焼け止めを塗ったり,うだうだしていると,実際に歩き始めたのは午前4時半ごろになってしまった。そこから駐車場の上段に上がり,登山道で別当出合登山センターに向かった。登山センターには事務所や休憩場所,トイレ,水場がある。今回はそこで登山届を出しておいた。別当出合登山センターの水場は,トイレの手洗いっぽい形で蛇口から水が出てくるが,上をみると「Drinking Water」と記載があった。砂防新道だと,途中にある中飯場,甚之助避難小屋にもトイレと水場があり,どちらも手洗い場みたいな感じの蛇口から水が出るが,ちゃんと飲める水が出てくる。ちなみに室堂平の室堂センターにも水場があるが,観光新道だと室堂センターまで水場はないみたい。

 別当出合登山センターを出たのは午前5時前だった。別当出合には木の鳥居があり,その鳥居をくぐった先で,左上の急登を登って別当坂分岐で白山禅定道に合流する「観光新道」と,吊り橋を渡って甚之助避難小屋経由で黒ボコ岩の直前に急登がある「砂防新道」がある。当初,最初に急登があるのはしんどいかも,と思って,砂防新道で登って観光新道で下りてこようと考えていた。しかし,当日の天気予報を見ると,午前中は快晴で午後から雨が降るかも,という予報だった。そこで,天気のいい午前中に尾根を登っていく観光新道を歩き,帰りに砂防新道で下ることにした。

 別当出合からの上りは,最初はつづら折りになっていて言うほどきつくはなかったが,徐々に丸太で土留めした階段や,石の階段が出てきて,まあまあの急傾斜になった。しかし,友人の一人が花を見つけるたびに止まって写真を撮っておいてくれ,というので,意外と忙しく,気が紛れたかもしれない。そのうち周りの木々が減って日が差し込みだしたなぁ,と思ったら,いつの間にか別当坂分岐に着いていた。

 別当坂分岐からの観光新道は「白山(越前)禅定道」と合流して室堂平に向かう。途中,黒ボコ岩から先は砂防新道とも合流する。別当坂分岐で尾根に出る形になるので,多少は傾斜がラクになるかと思ったら,これが意外ときつかった。別当坂分岐から白山禅定道を下ると緩やかなところみたいだが,別当坂分岐の直上は傾斜がきつくなるところだった。そこを花を愛でながらしばらく行くと,一度傾斜が緩やかになり,いかにも尾根上を歩いてます,という感じになった。

その辺りに,岩が重なって穴状になっている「仙人巌」があった。仙人巌を過ぎ,ほんのちょっと下ったりしたと思ったら,「七ツ坂」という標識の先で再び登り始めた。 見上げると結構な高度差を登らないといけないみたいだった。途中に殿ヶ池避難小屋の建物が見えたが,その先も結構尾根が続いているように見えた。

 七ツ坂から登ると途中で雪渓が現れた。登山道はその雪渓上に続いていた。私の登山靴はあまりグリップがよくないので,雪渓は滑りそうで怖いのだが,その辺りにあった雪渓は緩んでいたのもあり,まったく問題なく通過できた。さらに行くと少し大きめの雪渓があり,そこを登って通過すると「殿ヶ池避難小屋」に着いた。

 殿ヶ池避難小屋前は白山の西に広がる風景や,登ってきた観光新道の尾根がきれいに見えた。また,遠くの山並みが微妙に霞んでいて,水墨画っぽく感じた。そこでしばしおやつタイムを取った後,室堂平を目指して出発した。ちなみに殿ヶ池避難小屋にはトイレはあるが水場はない。

 殿ヶ池避難小屋から先はつづら折りでガンガン高度を稼ぐ。その辺りで森林限界を越えるみたいで,周りには木々がなく,草原という感じになる。その中に白や黄色の高山植物の花が咲いていた。そこまでに比べると日がよく当たるのか,多くの花が咲いていた。そのため,花の写真を撮るのに結構時間を食ったかもしれない。

 やがて傾斜が緩くなりはじめ,右前方の斜面に長めの雪渓が見えたなぁ,と思って少し行くと,黒ボコ岩に到着した。黒ボコ岩付近では多くの人が休憩していた。砂防新道だと直前が長い急な上りなので,みんな黒ボコ岩で休憩したくなるみたい。我々も岩の上で記念撮影した後,そこでしばしおやつ休憩を取った。

 黒ボコ岩をすぎると,すぐに弥陀ヶ原に入った。弥陀ヶ原は湿原みたいで,緩い傾斜の中に木道が続いているところだった。弥陀ヶ原まで来ると白山の最高峰,御前峰が見えた。そして,その手前の弥陀ヶ原から一段上がったところに室堂センターがある。弥陀ヶ原から室堂平への上りはまあまあしっかりした上りだった。また,ちょうど荷物運搬のヘリコプターが下界から上がってきて,室堂センター付近で作業をしているのが見えた。

 弥陀ヶ原に入ったのは9時半前だった。その頃は空は快晴で雲ひとつなかった。しかし,午後から天候が崩れるかも,という予報だったので,できるだけ早く御前峰に上がりたいと思った。そこで,上りだし,ルートもはっきりしていて他の登山者もたくさんいるし,ということで,御前峰まで別行動することにした。その方が一緒に歩くよりも頑張って歩こう,となるみたいで,早く行けそうやし…。

 で,私は一人で弥陀ヶ原から室堂センター,さらには奥宮横から御前峰まで,ストックをフル活用してちょいハイペースで止まらずに登ってみた。そしたら,さすがに最後の方はへばってしまって,御前峰に着いた時は肩で息をする状態だった。しかし,快晴で360度にわたって見渡せてとても気持ちよかった。頑張って登った甲斐があった。私が御前峰に着いたのは10時15分ごろだった。友人たちが上がってきたのは,10:35頃と11時前だった。ちょっとやり過ぎたかなぁ…?

 御前峰付近では,山頂の祠にお参りし,記念撮影をしてから周りの景色を楽しんだ。御前峰からは周りの別山や七倉山,三方崩山などの他に,遠方に北アルプスや乗鞍岳,木曽御岳なども見えた。ちょっと雲がかかっていたけど…。せっかくなのでパノラマでも撮っておいた。やがて後続の二人が来たので,御前峰と書いてある石柱で記念撮影をしてから次に進んだ。

 御前峰を出たのは11時ちょっとすぎ。まだ時間に余裕があるし,基本的に下り基調で歩けるので「お池巡り」をしてみた。お池巡りをするには,御前峰から天柱石,御宝庫まで行き,そこから斜面を下って油ヶ池のそばまで行く。そこから雪渓を越えて,紺屋ヶ池や翠ヶ池の近くを歩き,血の池まで歩いた。血の池は名前と違って澄んだ池だった。血の池の先から大汝峰に登れるが,御前峰への上りで足を使い切って疲れていたし,急に雲が出始めて天気が崩れそうだったし,時間的にもあまり余裕はないなぁ,と思ったので,大汝峰はパスしておいた。そして,最短で室堂センターに戻れる「中宮道」で室堂センターを目指した。

 血の池付近から室堂センターまでは,大きめの雪渓を2〜3個通過する。まだ雪渓が大きく残っているので千蛇ヶ池は見えなかった。どこにあったんやろ? また通過した中で一番大きな雪渓は,後半まあまあ下るので,コケないように下るのは結構気を使った。なんとかコケずに下れたけど…。室堂センターでは,お腹が空いた人がいたのでしばしおにぎりタイムとした。ついでに水場で水を汲み,トイレに寄っておいた。ちなみにトイレはチップ制だった。アイスを売っているというので買おうと思ったが,クーリッシュのバニラしかなく,思ってたのと違ったのでパスした。

 室堂センターからは,ひたすら下った。まずは弥陀ヶ原まで下り,その先黒ボコ岩から砂防新道でぐんぐん高度を下げた。黒ボコ岩から少し下ると「延命水」があった。しかし,水はちょろちょろとしか出てなくて,ちょっとしか飲めなかった。美味しかった気がするが,よくわからなかった。その辺りの砂防新道は石の階段でつづら折りを下った。どっかの山岳民族になった気分だった。その先で沢を越え,しばし行くと雪渓を越えないといけないところがあった。距離は短いのだが,後半ちょっとした斜度の雪渓をくだらないといけなくて,滑るとまあまあ落ちそうで危険な感じのする場所だった。私の靴は比較的滑りやすいのでどうするか迷ったが,ちょっとのことなので安全策で軽アイゼンを装着して下った。さすがに軽アイゼンの効果は絶大で,全然滑る感じがなくてよかった。最後に土で汚れた軽アイゼンを沢の水で洗わないといけなかったけどね。

 その先はひたすら登山道を下った。言うほどきつくはない傾斜だったが,友人の一人が膝が痛いとか足の小指のところにまめができて痛いとなったので,少しペースを落としながら下った。途中,エコーラインや南竜山荘に行ける「南竜道分岐」,甚之助避難小屋,中飯場の手前で林道を渡るところ,で休憩した。

 そしてなんだかんだで室堂センターから3時間半ほどで別当出合の登山センターにたどり着くことができた。途中,一度抜かれた人たちが休憩している間に先行して,再び抜いてもらう,というのが何度もあった。最後に吊り橋が見えると友人も元気になるかと思ったら,疲れすぎて元気にならなかった。ほんとにしんどかったみたい。でも,なんとか無事に別当出合登山センターまで下山できてよかったよかった。

 別当出合登山センターからさらに駐車場まで下らないといけないが,友人にはそんな元気は残ってないと思い,私が一人で駐車場まで行き,車を取ってきた。友人二人には別当出合登山センターから車道を駐車場への分岐点まで歩くように指示した。駐車場では靴を脱ぎ,汗を拭いてシャツを着替えて二人を迎えに行った。合流点付近で二人と合流し,来た道と同じルートで帰った。途中,白峰温泉総湯に寄り汗を流した。気持ちよかった〜。また,勝山に入ったところにある回転寿司の海鮮アトム 勝山店で晩ごはんを食べた。美味しかった。 お二人にはビールを勧めておいた。

 そこから中部縦貫道で福井北インターに行き,北陸道にのった。途中,南条SAでお土産を買っておいた。その後の帰り道は睡魔との戦いだった。やっぱりろくに寝ないで登山すると眠くなるねぇ…。それでもなんとか無事に帰り着くことができた。

 今回は急は思いつきで白山に登ってみた。時間的には十分日帰りできるが,さすがに百名山だけあってそれなりに脚力が必要だと思った。また花の時期に来れたので多くの花を見ることができた。また来る機会があるかな?

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