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Yamareco

記録ID: 4485916
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

トムラウシ山(日本百名山)

2022年07月15日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:50
距離
17.6km
登り
1,528m
下り
1,516m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:31
休憩
1:18
合計
10:49
3:33
21
3:54
3:55
38
4:33
4:35
79
5:54
6:08
59
7:07
7:14
30
7:44
7:44
41
8:25
8:26
31
8:57
9:24
21
9:45
10:09
39
10:48
10:48
34
11:22
11:22
45
12:07
12:08
78
13:26
13:27
36
14:03
14:03
19
登り 5:30ほど
降り 5:00ほど
食事休憩30分ほどで
合計11時間ほど掛かりました
天候 登山中小雨→山頂晴天→下山中ガスガス
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 飛行機
北海道百名山の旅も今回はこの山が最後
前日網走にてレンタカーを借りてトムラウシ温泉東大雪荘に移動して一泊
2:00起床、2:30に出発して3:00に登山口に到着する予定
下山後は同じくトムラウシ温泉東大雪荘に後泊してから帰宅する予定
帰宅は新千歳空港までレンタカーで移動して飛行機で羽田へ
コース状況/
危険箇所等
道の状況はゾーンにより異なっているので分割して説明します
無理やりですが大きく分けると以下の四ゾーンになると思います

1)トムラウシ短縮登山口〜コマドリ沢分岐:CT3:20・・森林帯
2)コマドリ沢分岐〜前トム平      :CT1:00・・雪渓とハイマツの道
3)前トム平〜南沼キャンプ指定地    :CT3:00・・岩稜帯
4)南沼キャンプ指定地〜トムラウシ山頂 :CT0:30・・岩稜帯

1)は緩斜面から始まる森林帯歩きで道は分かりやすいですが泥濘が凄いので最初からスパッツ必着です。またやぶ蚊のような虫が多数いて服の上からでも刺してきます。虫よけスプレーは必ず吹き付けておきたい所です。
このゾーンの最後は折角登った分を100mほどは急坂で下っていきます。
降った先がコマドリ沢分岐です

2)からは直ぐに雪渓登りが始まります。雪渓は長いですが斜度的にはそれほどでも無いのでアイスバーンで無ければアイゼンが無くても進めると思います。一旦雪渓の切れ目があるのですがその先にも雪渓が続きます。私はここでこの上段の雪渓に迷い込んでしまい数十メートルも登ってしまいふと踏み跡が無くなっていることに気が付いてゾッとしました。上にはまだまだ雪渓が続くけど登れる気がしません。下を見ると誰も上がってきません。完全道迷いです。雪渓の左端に移動して雪渓横を登ろうと思いましたが道が無いので登れません。ここでアイゼンを付けて雪渓を横切り雪渓右側のゾーンに移り藪漕ぎ状態で正しい山道を見つけるまで降って何とか復帰出来ました。私の注意力散漫が原因ですが分かり難い事はあると思うので要注意です。
雪渓を登り切ってハイマツの道を登っていくと前トム平に到着します

3)は前トム平からトムラウシ公園に向けて岩稜の庭園を進むのですが岩飛びしながら進んだり岩の隙間の道をジグザクに進むので晴れていればともかく、ガスがあったり雨が降っていると道を見失いやすいです。全般にマーキングが少なく見失い勝ちになりますのでこのゾーンも注意が必要だと思います。また地味に登り降りを繰り返すので消耗感も出てきます。

4)はキャンプ指定地からのトムラウシ山山頂までの岩稜の急登になります。ただそれほど長くは無いので最後の勢いで登り切ります。登って頂上が晴れていれば本当に息を呑む絶景が広がっています
その他周辺情報 宿泊地はトムラウシ温泉東大雪荘になります。この一軒しかありません。
ここは国民宿舎でホテルとしての位置付けなのでとてもしっかりしていて対応も優しくてホッとさせてくれます。登山者は相部屋が割り当てられますがここも十分に広い部屋に余裕を持った布団配置なのでそれほどストレスがありません。お風呂は夜中も入れる天然温泉ですし食事も問題無しで頼りになります
登山口はこの宿泊地からは8km離れています。結構なダート道で車で20分と書かれていましたが私は30分以上掛かりました。
短縮コース登山口駐車場は十分な広さがあってスペース不足になることはないそうです。携帯トイレ用のブースがありますがそれ以外に目立った施設は有りません。
トムラウシ山短縮コース登山口
登山開始は3:30なのでまだ日の出前
北海道は日の出が早いのですぐに明るくなりますけど
トムラウシ山短縮コース登山口
登山開始は3:30なのでまだ日の出前
北海道は日の出が早いのですぐに明るくなりますけど
短縮コース分岐点
短縮コースで無ければ日帰りは自分には多分無理
短縮コース分岐点
短縮コースで無ければ日帰りは自分には多分無理
登山道はこんな感じに緩斜面
登山道はこんな感じに緩斜面
階段状に確保されており整備状態は良いと思います
階段状に確保されており整備状態は良いと思います
カムイ天上のポイント
特に眺望も有りませんが歩くペースの目安にはなります
カムイ天上のポイント
特に眺望も有りませんが歩くペースの目安にはなります
木道も敷かれれています。帰りは濡れて滑りました
木道も敷かれれています。帰りは濡れて滑りました
この辺りは泥濘でスパッツ必須。かつ虫対策必須です
この辺りは泥濘でスパッツ必須。かつ虫対策必須です
コマドリ沢分岐
ここは沢なのでここまで結構な急斜面の降りです
コマドリ沢分岐
ここは沢なのでここまで結構な急斜面の降りです
コマドリ沢分岐からは直ぐに雪渓登りが始まります
1
コマドリ沢分岐からは直ぐに雪渓登りが始まります
私は雪渓を余計に登ってしまい藪漕ぎして降ってきてこの分岐で息を吹き返しました。ちょっと道間違えは怖いです
私は雪渓を余計に登ってしまい藪漕ぎして降ってきてこの分岐で息を吹き返しました。ちょっと道間違えは怖いです
雪渓登りが終わると岩稜帯が出てきます
雪渓登りが終わると岩稜帯が出てきます
岩稜を登りきるとハイマツの海
この辺りで森林限界で高い木は無くなります
標高を考えると不思議な感じがします
岩稜を登りきるとハイマツの海
この辺りで森林限界で高い木は無くなります
標高を考えると不思議な感じがします
ハイマツの海をしばらく歩くと前トム平の平原
ハイマツの海をしばらく歩くと前トム平の平原
前トム平から峠をちょっとした峠を越えるとトムラウシ公園
前トム平から峠をちょっとした峠を越えるとトムラウシ公園
トムラウシ公園に向けて下っていくのでここでもちょっと残念な気持ちになります
トムラウシ公園に向けて下っていくのでここでもちょっと残念な気持ちになります
トムラウシ公園に降りてからまた登り返し
トムラウシ公園に降りてからまた登り返し
ガスっていて周りが見通せませんが数々の岩稜の庭園の様子
ガスっていて周りが見通せませんが数々の岩稜の庭園の様子
トムラウシ公園まで来るとトムラウシ山が見えることも有る
トムラウシ公園まで来るとトムラウシ山が見えることも有る
なんと雨模様だった天気がこの山頂直下で晴れ上がってきて虹が出てきた
1
なんと雨模様だった天気がこの山頂直下で晴れ上がってきて虹が出てきた
南沼キャンプ指定地からトムラウシ山山頂が青空の元に見える
南沼キャンプ指定地からトムラウシ山山頂が青空の元に見える
登るルートは大きな岩の岩稜越え
登るルートは大きな岩の岩稜越え
青空が嬉しい!
まるで自分のためだけに青空を用意してくれているみたいな気分
青空が嬉しい!
まるで自分のためだけに青空を用意してくれているみたいな気分
トムラウシ山山頂到着
2
トムラウシ山山頂到着
三角点タッチ!
山頂からは想像を超える大パノラマ
山頂からは想像を超える大パノラマ
大雪山旭岳方面もくっきり
大雪山旭岳方面もくっきり
頂上の岩稜部分
噴火口のような頂上直下のくぼみ
噴火口のような頂上直下のくぼみ
北沼方面
遠くに美瑛と思われる平地も見える
北沼方面
遠くに美瑛と思われる平地も見える
ヒサゴ沼方面
10年ほど前に大惨事が起きた方面だ
合掌
1
ヒサゴ沼方面
10年ほど前に大惨事が起きた方面だ
合掌
南側は雲海の中
雲とのコントラストも良い感じ
1
雲とのコントラストも良い感じ
こっちは富良野方面かな
こっちは富良野方面かな
南沼キャンプ指定地に向けて降りる
南沼キャンプ指定地に向けて降りる
あちこちに雪渓は残っている
あちこちに雪渓は残っている
南沼キャンプ指定地からトムラウシ山山頂方面を見上げる
南沼キャンプ指定地からトムラウシ山山頂方面を見上げる
まるで砦みたいだ
1
まるで砦みたいだ
青空、白雲、みどり台地
青空、白雲、みどり台地
砦の連続みたいな
砦の連続みたいな
奇岩の庭にガスが上がってくる
奇岩の庭にガスが上がってくる
もうトムラウシ山も見えない
本当に自分のいる間だけ晴れ間だったようだ
もうトムラウシ山も見えない
本当に自分のいる間だけ晴れ間だったようだ
トムラウシ公園を降っていく
トムラウシ公園を降っていく
トムラウシ公園の登り返しのポイント
トムラウシ公園の登り返しのポイント
登り返しを登り切ってトムラウシ公園を振り返る
登り返しを登り切ってトムラウシ公園を振り返る
岩飛びしながら進む道
岩飛びしながら進む道
岩石の塊
ハイマツ帯
前トム平辺り
ハイマツ帯
前トム平辺り
前トム平からの降りも岩稜
前トム平からの降りも岩稜
雪渓の降り
コマドリ沢分岐まで戻った
やはりここは目印になる
コマドリ沢分岐まで戻った
やはりここは目印になる
コマドリ沢分岐からの登り返しもきつい
コマドリ沢分岐からの登り返しもきつい
降り続く小雨で泥濘はひどさを増している
降り続く小雨で泥濘はひどさを増している
カムイ天上
短縮コース分岐
ゴールです
お疲れさまでした
ゴールです
お疲れさまでした

装備

個人装備
Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 予備靴ひも ザック 昼ご飯 行動食 非常食 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ 携帯トイレ

感想

トムラウシ山は10数年前の7月16日に8名の低体温症死亡を出すと言う夏山史上最大の山岳死亡事故となった山でもある。出来れば単独登山は避けたかったが都合が合わず度胸を決めての登山となった。ルートを検討してもどうしても長時間の行程が避けられずこれ以外に選択肢が無くてわざわざトムラウシ温泉東大雪荘に2泊もして更に夜明け前出発する事になった。
登山開始時には曇天だったものの小雨が降り続いて止む気配を見せないため早々にレインジャケットに身を固め隙を作らないように細心の注意をして進んだがやはり雪渓での道迷いやトムラウシ公園内での道間違えなどが起きて復帰にも時間と体力を消耗する事になった。やはり恐ろしい山なのだなと思っていたが・・・
山頂まであと30分ほどの南沼キャンプ指定地辺りまで進むと不思議なことに虹を出して雨が上がり青空が上空を包み込み山頂では望外の遠望を楽しむことが出来た。怖がる私を優しく迎え入れてくれたトムラウシ山が心を開いてくれたかのような瞬間だった。トムラウシ山、感謝と感動をありがとう

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