由布岳・鶴見岳縦走:天気は回復せず


- GPS
- 06:30
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,505m
- 下り
- 1,687m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:28
天候 | 天気は雨が降ったり止んだりで,ガスで景色は望めず。風はさほど強くなかった。(前日から停滞前線が九州北部から東方に伸び,南下しつつあった。出発時刻頃は付近にあったもよう。) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
復路:亀の井バス 湯布院線 鳥居→由布登山口(330円)→ レンタカー小倉駅前(15時過ぎ)→ 新幹線,福塩線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
概ねよく整備されているが,ルートがわかりにくい箇所がいくつか。危険箇所もあった。 ★由布岳正面登山口→マタエ:登山道がジグザグに付けてあって傾斜がきつくない。石ころがゴロゴロだが良く整備してある。 ★マタエ→西峰:鎖場が多数ある。大きい手懸かりがあるので,三点支持を忠実に守る。ステンレス製のしっかりした鎖が設置。特に難しいのは障子戸(後で知った)で,縦の鎖と横の鎖が交差して張ってあり下から十字形に見える。横の鎖沿いに左にトラバースするが足場はしっかりとして広く,鎖をつかめば問題なし。鎖の左端からさらに左に一歩出る動作があって,この方がむしろ少し難しかった印象。高度感があるので怖いと思う。先日ここで事故が発生したことを下山後に知る(感想に記載)。 ★由布岳西峰→塚原分岐(お鉢巡りのコル):急傾斜部分は草付きで道が掘れていて危険と言うほどではない。 ★塚原分岐→東峰:手を使う登り降りが多々あり,特に登りがきつい。ここは下るよりは登る方がいいと思われるので,お鉢巡りは西峰から右回りの方が楽だと思う。 a:マタエ→西峰,b:塚原分岐→東峰 とすると、 a:ホールドは岩で,大きい。主にフェイスを登る。要所に鎖設置。 b:ホールドは木の枝・根,岩。ホールドがaより大きく沢山。 動きの難易度はaが高く,距離・アップダウンはbが大きい。 ★東登山口・日向岳に下る分岐→由布岳東登山口:最上部に鎖場があるが,西峰の登りに比べるとさほどでもない。傾斜が緩んで樹林の中で登山道・踏み跡を見失いがちで,目印のテープを探す。 ★鶴見岳の西登山口(林道終点)→1100m:登山道が水の涸れた沢沿いに入ると,沢沿いを登ったり,沢を横切ったり,斜面を登ったりと,何度か移り変わり登山道・踏み跡がどこかわかりにくく見失いがち。地元営林署の方の言によると、増水時に石が流されて沢の中のルートは痕跡が残らないとのこと。目印のテープがあり,注意深く追う。ヤマレコGPSの位置表示にも助けられた。 ★鶴見岳→鳥居:よく整備されている。 コース定数:37 |
その他周辺情報 | 湯布院と言えば温泉だが,早く帰宅したいので温泉はパス。 |
写真
昨夜,道の駅ゆふいんでは雨が降ったりやんだり,3時半に起きたら月が見えたり隠れたり。「停滞前線が抜けたか。」と思ったが,登山口に向かう車中で土砂降りにあった。
この頃から車のドアをロックしてきたかどうかが気になりだした。駐車場一番乗り,直後に到着した二台の人に声をかけてそのまま出発したような。キーはザックの内ポケットにクリップしたが。あー,どうだったか。
暗い樹林の急傾斜を息を切らせて登っているとき,傾斜が緩んで行く手に空が透けて見え出すと,稜線が間近なのを感じて嬉しくなりませんか?
下り始めてすぐ岩に靴を引っかけてつまずく。何とか体勢を反転して大転倒は回避したが,右膝を岩に打ち付けて痛みが走る。「マズイ,ここで遭難か?」恐る恐る屈伸してみたら,なんとか行けそう。「集中,集中!」と口で唱えながら急ぐ。200mほど下って今度は両膝横の腸脛靭帯が痛みだした。トレーニング不足がたたる。
因みに車に戻ったらロックしてあった。よかった。
装備
個人装備 |
23リットルザック
ハット
長袖・長ズボン
半袖下着
長袖山シャツ
手袋
タオル
靴下
ハイキングシューズ
マスク
アルコール消毒液
ポカリスウェット(2倍希釈 1.8リットル)
レーズンロール6個
エネルギーゼリー(ガッツギア2個)
GPS(スマホiphone)
モバイルバッテリー
接続ケーブル
雨具上下
短スパッツ
ダウンパーカー
お金
トイレットペーパー
細引き
エマージェンシーシート
日焼け止め
化粧水
歯磨きブラシ等
応急手当セット
|
---|
感想
由布岳のお鉢巡りをして鶴見岳に縦走するルート。苦しかったが計画が実行できて嬉しい。
天気は,戻り梅雨なのか停滞前線の影響で山行中はガスの中,由布岳東峰までほとんど雨。景色は,入山時に下から見えた由布岳の写真(4枚目の写真)が最もいい眺めで,後は全く景色は望めず。
累積標高差に比べてかなり疲れた。二度の大きく急な登り下りと段差の大きい登りが足に響く。一便前のバスに合わせて鶴見岳の下りを急ぎ膝と両脚腸脛靭帯が痛んだ。下山直後にタンパク質を摂って筋肉痛が残らないようにしているが,今回はこれも逃して強い筋肉痛が残った。また,由布岳を下りるまで雨具着用。蒸れでずぶ濡れになり,雨具とトレッキングパンツが動きを妨げた。息子夫婦にもらったスマートウォッチでは最高心拍数138拍/分,歳のわりにペースを上げ過ぎと知った。下山後,ずぶ濡れでバスシートに座るわけにもいかず,脱いだ服は水が滴りそうだが,絞らずビニール袋に入れて帰路についた。
下山後,由布岳正面登山口で営林署の職員と言う人が話しかけてきた。植生保護や登山道保全をしているとのことで,我々にはありがたい。彼によると,先日5月に西峰の鎖場で登山ガイドの滑落・死亡事故が発生したそう。下に垂れた鎖に対して垂直に(真横に)鎖が張ってある場所。下から見るとステンレス製の鎖が十字形に見える(障子戸と言うらしい)。横に張った鎖を頼りに左トラバースした後,さらに左に一歩寄るのが少し恐ろしく感じる動作だが,当該ガイドさんはここで下の客を確保しようとして墜落されたとのこと。学生時代に岩登りでセットしたセルフビレイのことが頭をよぎった。ご冥福を祈る。
340/571≒0.60
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する