記録ID: 4487507
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
悪沢岳〜赤石岳〜聖岳 縦走
2022年07月14日(木) 〜
2022年07月16日(土)


体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 22:52
- 距離
- 47.7km
- 登り
- 4,640m
- 下り
- 4,631m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:11
距離 11.5km
登り 1,697m
下り 203m
2日目
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 7:03
距離 14.2km
登り 1,366m
下り 1,518m
8:01
8:04
23分
丸山
8:27
0:00
45分
悪沢岳
9:12
9:13
4分
中岳避難小屋
9:17
9:18
16分
中岳
9:34
9:41
38分
お花畑(荒川前岳南東斜面)
10:19
10:20
29分
荒川小屋
10:49
0:00
42分
大聖寺平
11:31
0:00
12分
小赤石の肩
11:43
0:00
10分
小赤石岳
11:53
11:54
22分
赤石岳・小赤石岳間分岐
12:16
12:23
3分
赤石岳
12:26
0:00
62分
赤石岳避難小屋
13:28
0:00
33分
百間平
14:01
14:02
0分
百間洞山の家
14:02
ゴール地点
3日目
- 山行
- 10:34
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 11:33
距離 22.0km
登り 1,593m
下り 2,925m
3:04
53分
百間洞山の家
3:57
4:02
19分
中盛丸山・大沢岳間分岐
4:21
4:27
45分
中盛丸山
5:12
5:16
37分
小兎岳
5:53
5:58
4分
兎岳
6:02
6:06
108分
兎岳避難小屋
7:54
8:02
45分
聖岳
8:47
0:00
33分
小聖岳
9:20
9:21
15分
薊畑分岐
9:36
0:00
6分
聖平小屋分岐
9:42
9:58
58分
聖平小屋
10:56
0:00
43分
滝見台
11:39
0:00
26分
乗越
12:05
12:12
28分
造林小屋跡
12:40
12:42
78分
聖沢吊橋
14:00
14:01
15分
聖沢登山口
14:37
ゴール地点
天候 | 2泊3日の山行はずっと悪天候でした。初日は椹島ロッジ出発から千枚小屋までずっと雨。2日目も時々止む時もありましたがほぼ朝からずっと雨でした。最終日の3日目は朝からお昼位までは曇りでしたが、昼頃から降り出し最後はザーザー降り。良かったのは山道と山小屋が空いていたことくらい。多少混んでいてもいいから天気が良い方がいいですね。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://www.t-forest.com/alpsinfo/access/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.椹島ロッジ〜千枚小屋 まず登山口です。ロッジから林道に上がり右に向かって少し進むとある、緑の鉄橋を渡った先にある吊り橋が登山口なのですが、私の持っている2017年版の古い山と高原地図では緑の鉄橋の手前が登山口になってます。実際にそこに行くと登山口ぽいものが残っていて間違えて入り込む人がいるのではないかと少し配になりました。トラロープで通せんぼするとか、明確に判るようにすべきと思います。 吊り橋を渡ると最初からいきなりの急登です。一気に標高を200m位上げるキツイ登りになります。しばらく歩くと送電線の鉄塔があり、この辺まで来ると傾斜が緩みますが、千枚小屋迄登山道は何度も緩急を繰り返します。小屋まで基本的に上り一辺倒で、所々わかりにくいところがあります。上りならまだ良いのですが、ここを下る場合には注意が必要かもしれません。もう少しピンクテープが多ければいいのにと思います。 2.千枚小屋〜荒川小屋 小屋から最初の千枚岳まで結構きつい登りになります。雨の中ここを登るのは結構大変でした。悪沢岳(東岳)からの下りはガレた岩場の急坂になるので注意したほうがいいでしょう。私は雨で滑りやすいのでヘルメットを着用して歩きました。それ以外で特に危険な箇所はありません。 3.荒川小屋〜赤石岳 荒川小屋から先のトラバース道は歩きやすく特に危険箇所はありません。残雪も既に全くありませんでした。荒川小屋から赤石岳迄標高差は500m弱ありますが、比較的歩きやすく特に厳しい登りという感じはしませんでした。翌日の兎岳から聖岳への登りの方がずっときつく感じました。 4.赤石岳〜百間洞山の家 山頂直下の下りは結構な急斜面ですが危険な感じはしませんでした。地図上「馬の背」と記載された箇所もありますが、難所と言えるような場所ではありません。しばらく進むと、百間平と言う気持ちの良い高原のような開けた土地があります。百間平の先から小屋に向けての急坂下りがありますが、ザレた斜面で岩もゴロゴロしているので、ここは転倒しないように注意が必要です。特にこの日のように雨降りで下が濡れている時は慎重に歩く必要ありでしょう。 5.百間洞山の家〜聖岳 ラスボスの聖岳に至るまでに、ピークを3つ4つ越えていく感じになります。中盛丸山からの下りも急坂でしたが、兎岳からの下りの方が嫌な感じでした。聖岳との鞍部を「聖兎のコル」と呼ぶようですが、兎岳からこのコルまでは歩きにくく注意が必要な区間でした。このコルから聖岳手前の2796m峰までの登りは結構キツく疲れる区間です。下から見るとあの岩山をどうやって越えるんだと思うような険しい山ですが、斜面をトラバースしながら徐々に高度を上げていく感じで進むので注意して歩けば大丈夫です。やっと登ったそのピークから聖岳山頂までの標高差200m強の区間も歩きにくく、濃いガスの中何度も偽ピークに騙され続けやっとのことで山頂に着いたという感じでした。標高2900m辺りでしょうか、登山道が一旦左側のハイマツの間に入って行くところがありますが、気づかずにザレた稜線を直進すると崩落地に突き当たるので注意が必要です。直進してもさっきの所を左だなと気付くと思いますが。 6.聖岳〜聖平小屋 ザレた斜面を延々と下る区間です。所々急な段差もあるので注意が必要ですが慎重に歩けば特に問題はないでしょう。小聖岳を過ぎると道は樹林帯に入り比較的歩きやすい感じになってきます。 7.聖平小屋〜聖岳登山口 最初は清流に沿って歩く穏やかな道ですが、2つ目の橋を渡った直後に急登が待ってます。小屋から乗越までのコースタイム2時間強の区間、標高は殆ど下がりません。同じ高さを維持してトラバースし続けるならいいのですが、なぜか(意味のない)登り下りを何度も何度も繰り返すことになり、これが精神的にかなり苦痛です。 乗越を越えると登山道は緩やかな下り一辺倒の道になりホッとします。造林小屋跡の先から急坂が始まり、一気に400m位標高を落とし聖沢吊橋に出ます。斜面は急ですが危険な感じではありません。 聖沢吊橋を渡った先から始まる長いトラバース道以降が、聖平小屋からの下山ルートにおける要注意区間です。前半部分は山と高原地図にもトラバース注意と書いてある通り、崩落した箇所や傾いた桟道といった難所が多数あります。この日のように雨の中を歩く時は特に注意すべきです。トラバース道の後半は歩きやすくホッとするのでが、出会所小屋跡の先が問題箇所です。地図上では本来あるべき登山道が崩落してなくなっていました。階段らしきものが残っていて明らかに前に進むはずなのですが道がありません。トラロープやピンクテープでの通せんぼはありません。行き詰まり焦りましたが、よく見ると右の方にピンクテープがありそれに従って探しながら歩いていると迂回路が作られてました。「登山道崩壊、迂回路使用」とかの表示を立てて矢印で明確に示すべきと思います。この迂回路から先もまた問題で、崩落地や粘土質の滑りやすい急斜面(ロープも何もありません)とか、注意が必要な箇所が結構ありました。この日のような雨天時、特に下りでは歩きたくないですね。まさか最後の最後にこんなトラップあるとは思いませんでした。 余談ですが、無事聖沢登山口にたどり着き、椹島ロッジに向かって林道を歩いていると、車で巡回中の人に声をかけられました。静岡県警か東海フォレストの関係者の方だと思いますが、最後の下りの区間について尋ねられたので、対策が必要と申し上げておきました。その方も認識があったようで、対策を取りますとお返事されていたので、今はもっと歩きやすく判りやすくなっているかもしれません。 |
写真
椹島ロッジの敷地全景です。左側にあるのがお土産物店で生ビールやおつまみ類も売っていました。聖平小屋で変えなかった聖岳の山バッジは帰りにここで買いました。登山口はこの写真の反対側に向かって歩けばあります。
この小屋の名物料理とんかつ定食です。写真では分かりにくいかもしれませんが、とんかつの大きさもキャベツの量もかなりの分量です。揚げ具合もよろしくて、町のとんかつ専門店と比べても遜色ないレベルだと思いました。
中盛丸山からの下りは結構急坂もありました。こんな石がゴロゴロした所を下る箇所もあります。すでに日が上がっていたので大丈夫でしたが、暗闇でヘッドランプでしたらマーキングが見えずらかったかもしれません。
聖平小屋。飲み物を購入しようと思いましたが何一つ売ってませんでした。山バッジもなし。ヘリで荷揚げする前だからということでした。山バッジは下山後に椹島ロッジで購入しました。小屋前の水道は飲料可で自由に使って良いと言われました。
先程の崩落地点を越えた先にも、粘土質で滑りやすい急坂があり(ロープとかはありません)、登りはともかく下りでは注意が必要な所がありました。最後の最後にこんなトラップがあるとはと思いながら慎重に通過しました。
感想
無事に日本100名山をコンプリートしました。悪天候が予想されていたのに敢えてチャレンジし、実際に3日間雨に降られて辛く厳しい登山となりました。特に最終日は過酷でした。百間洞から聖岳に登ったら、普通は聖平小屋泊にするのでしょうが、最後はいろんな意味で思い出深い山行にしたかったので、あえて13時間超のハードなスケジュールに挑戦することにしました。食事提供のない聖平小屋に泊まるくらいなら、多少無理してでも、食事もお風呂もある椹島ロッジまで頑張った方がいいかなという思いもありましたし。雨の中を長時間歩き、精神的にも肉体的にも結構疲れましたが、その分達成感は凄くあります。お蔭様で翌日以降の筋肉痛、持病の膝痛も発生せず、まだまだいけるなと自信にもなりました。100名山の呪縛から解放?されたので、これからは好きな山だけを、好きな時期に楽しんでいこうと思います。調子に乗らず慎重さを忘れずにですね。最後に心配しながらも、単独行での登山を許してくれた家族に感謝の気持ちを記し感想を終えます。ご拝読いただいた方、ありがとうございました。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:242人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する