荒島岳(日本百名山)・勝原(カドハラ)コース



- GPS
- 08:25
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,272m
- 下り
- 1,272m
コースタイム
天候 | 晴れ時々くもり、白山&別山の頂上部は見えたり隠れたり。 気温13℃〜20℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東海北陸道・白鳥IC利用、白鳥町内のコンビニにて水・食料調達後、R158にて勝原スキー場跡の駐車場へ。 R158の「馬返トンネル」を出てすぐにある脇道(左ト字路・コンクリート舗装が傷んでいる)へ入ります。また、岐阜(九頭竜湖)方面へここから出る場合(横断右折)はカーブの頂点になり、左右の視界が限られますので、同乗者に道路を横断してもらい誘導を受けるのが賢明と思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはトイレ脇の電話ボックスを転用した透明ボックス内にあります。 駐車場スタートからコンクリート舗装された直登の道が始まります。舗装路終点の広場には堰堤工事のための現場事務所(プレハブ)と資材が置かれていました。丁度、工事関係者の出勤時間と重なったようで、工事関係者が乗った車が舗装路を登って行きました。一度停まると再スタートが困難なくらいの勾配なので、登山者は道を譲るべきかと思います。 この現場事務所があるところから地道のスタートですが、花崗岩をばら撒いたようなガレた道が続きます。都合4回のコーナー(ドッグレッグが3回)を通り、辿り着いたところが正式な登山口で、スキー場で使われていたリフト用の機材の遺構があります。 ここからはそれまでとは打って変わって、ブナ林のウエットな道となります。ところどころが粘土質でスリップ痕も見られました。また、土留め用の木製階段も登場し、歩き辛い場所もありました。 シャクナゲ平(中出コースとの合流点)まででスタートから3.4Km、標高差約850Mです。 シャクナゲ平からは一度下って登りがスタートしますが、「もちがかべ」と呼ばれる急登があり鎖やフィックスロープがあります。雪道の方が登り易そうな気もしますが、滑ると怖そうな勾配ではあります。 もちがかべの登り下りが最大の核心部ということだと思われますが、時間さえ掛ければ初心者でも安全に通過できると思います。 頂上部はロープにより立入が規制されていますが、数十名が同時に休憩(食事)が出来るくらいのスペースは確保されています。 累積標高は1355Mあり、初心者は同行者を選んでペース配分してもらわないとバテバテになる可能性もあり得ると思われます。 |
写真
感想
雪がなくなり、山開きも終わったとの報に接し、後回しになっていた荒島岳を訪れました。
比較的近場にありながら、又、深田百名山の一座でもあるのに避けていた理由は・・・、累積標高差が1355Mもあり、雪山は日の入も早く、体力的に日帰りではきつそう。夏山は1500Mそこそこの山なので暑くて死にそうという理由がメインでした。雪がなくなり、炎熱地獄になる前のこの時期、ここを逃すとあとは雪前の紅葉の季節を待たなければなりません。
今回は体力的に最近のパターンである午前10時のスタートではキツイと思い、久しぶりの車中前泊を決行しました。場所は東海北陸道・ぎふ大和PA(下り)、最寄のICである”白鳥IC”に一番近いPAです。自販機以外にコンビニ等の販売施設はなく、朝食は予め用意する必要がありますが、トイレは改修から間がなく快適です。
テルモス用のクラッシュアイスも白鳥のコンビニにはないかも知れないと思い、春日井市内で調達し前夜にテルモスに入れていましたが、下山まで持ちました。(アクエリアス1.0L、お茶0.5L、水1.0L使用)
午前6時にぎふ大和PAをスタートし、白鳥町内のコンビニで水・食料を調達し勝原スキー場跡の駐車場に到着したのが7時過ぎ、この時点でメインの第二駐車場は外周に沿う形で駐車が進んでおり、車と車の間のスペースが空いているところに何とか駐車できました。その後、後から到着された方が「この駐車場の車の停め方をご存知ですか?」と聞きに来られたので、「他車が出るのに困らない位置なら島状に停めてもよろしいのでは?」と答えましたが、別の方が「下にも駐車スペースはありますよ」と云っておられました。
身支度を済ませスタートしたのが7:40分過ぎ、コンクリート舗装された急登を進みます。すぐに動く物体を発見し、よく見るとニホンカモシカでした。肉眼では追えるのにカメラのファインダーを覗きながらでは追いきれません。結局、私たちが相当登った後で、舗装路を横切るニホンカモシカを見ることができましたが、撮影には失敗しました。
また、この舗装路を通って車両が数台登って行きました。最初はこの上にも駐車スペースがあるのかとも思いましたが、舗装路の終点まで進んで、そこに工事用の現場事務所と資材置場があり、堰堤整備の工事が行われていることがわかりました。
ここからは花崗岩のガレ場となりましたが、スキー場の跡地であり、人工的に敷き詰められたものなのか自然のものなのかは不明です。正式な登山口から先とはまったく違う路面なのでそういう疑問が生じました。
正式な登山口から先は、ブナ林の中を登ってゆく林間コースとなります。路面はウエットとなり所々は粘土質でスリップ痕もありました。また、ブナの根や土留め用の木製階段もあり、歩幅が合わないため歩きにくいコースとなっています。この調子で高度を上げて行きますが、途中、「白山ベンチ」があり白山の眺望が楽しめる休憩ポイントがありました。
シャクナゲ平(標高1200M)で中出(ナカンデ)コースと合流しますが、ここも休憩ポイントに絶好です。ここから一度下ると、「もちがかべ」と呼ばれる急登が待ち構えています。鎖やフィックスロープが用意されていますが、使わないでも大丈夫でした。もちがかべの区間がどこからどこまでかはわかりませんが、個人的にはシャクナゲが咲いている辺りが最終地点ではと思っています。
そのあとは、カタクリ、イワウチワ、ショウジョウバカマといった花々が目立つようになり、前荒島と呼ばれる小ピークから一度下がり、登り返すと頂上に到着します。前荒島から頂上は見渡せませんが、見えているところからすぐ先が頂上でした。
頂上部分は標柱、山座同定盤とお社があり、ロープにより規制された範囲内で休憩・食事をすることになりますが平坦部は結構広く、数十人が同時に食事しても大丈夫のように感じました。ロープのすぐ外に食べ残しのカップ麺の具が散乱していました。食べ残しも含めゴミはすべて持ち帰りたいものです。
下山はシャクナゲ平への登り返しが距離的に一番長いのですが、そこから先は小さな登り返しが二ヶ所あるだけで、ひたすら下りです。正式登山口までは木の根っこと木製階段が登りと同じように疲れた足を苦しめます。スキー場の終点からはガレた石の道を浮石に注意しながら下ることになります。ここで異変が発生しました。いつもは私の後をとぼとぼ付いてくる嫁はんが、何を思ったかハイペースで先に下りて行きます。一瞬、「トイレを急いでいるのか? はたまた、なにか嫁はんの逆鱗に触れることを云ってしまったか?」と思いましたが・・・
現場事務所のある広場で待っている嫁はんに追いつくと、何食わぬ顔で、「今日は調子が良いのでハイペースになった。リズムが大切!段差はないので膝を曲げ気味にスイスイ!!」とのたもうておりました。
下山後は「九頭竜温泉・平成の湯(500円)」で日帰り入浴をし、白鳥西ICから東海北陸道・美濃ICまで乗り、関市で「下山後はアミノ酸よりあみやき亭」を実行。食後は下道のみで名古屋に戻りましたが、途中、各務原で睡魔に負けコンビニの駐車場を拝借して仮眠を取っての帰宅となりました。
abukataさん、こんばんは!
ご無沙汰をしております
シジュウカラは胸元にネクタイの様な黒い筋と、背中の黄緑色が特徴です。
あとダニは「アカケダニ」かもしれません。。。
新緑が眩しく、花々
まだ雪が残る別山の眺めもバッチリで良いお山
pippiさん ありがとうございました
わざわざコメントして下さり、ありがとうございます。
動植物の名前は正確に覚えたいので…、こういうご指摘は本当にありがたいです。
今後も引き続き、ご教授お願い申し上げます。
ありがとうございました。
はじめまして、tackerqと申します。
いつもレコを楽しく拝読しております。
遅いコメで申し訳ありませんが、46のお花は、イワナシだと思います。
荒島岳は、白山、御嶽山の景色が良く、さながら展望台の様ですね。
この季節は新緑とお花で、きもちの良いハイキングだったことだと思います。
また、これからもレコを楽しみにしています。
tackerqさん コメントありがとうございました。
今回(5/31)の山行(籾糠山)にて指導員の方にイワナシを教えていただきました。
帰ってからtackerqさんのコメントを拝見し、奇遇というか・・・、何か因縁めいたものを感じました。
ありがとうございました。
今後も花の名前のご教授よろしくお願い申し上げます。
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