雨乞岳 鈴鹿セブンマウンテン その4
- GPS
- 07:44
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,028m
- 下り
- 1,027m
コースタイム
7:08-16 クラ谷分岐
8:42 コクイ谷出合
9:45 御池鉱山旧跡
10:17-23 杉峠
11:00 雨乞岳
11:13-55 東雨乞岳
12:15 七人山のコル
12:23 七人山
13:07 クラ谷分岐
13:53 武平トンネル西口登山口
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
クラ谷分岐-コクイ谷出合-杉峠はルートがわかりにくく道迷いに注意が必要です。 |
写真
感想
今回は久しぶりに鈴鹿セブンマウンテンに登ってみることにした。
そういえば、鈴鹿の山にはなんだかんだで1年ぶり・・・
この山域は冬はきびしいし、夏はヒルがでるので行ける期間が限られている。
今回はセブンマウンテンの未踏のどこの山にしようかと考えていると・・・
何となくだが「雨乞岳」に行ってみることにした。
それで、そのルートを調べていると
ここ最近にブログ「ザ・金剛登山」で有名なキバラーさんが
この山に登っておられるではないか・・・
そのブログを拝見して研究するに「コクイ谷出合―クラ谷分岐」区間が難路みたいである。
しかも、途中で最後には靴を脱いで渡渉された難所がある・・・
この箇所は不安だったので事前にキバラーさんに情報提供をいただくと・・・
先に苦労したほうがいいと思うなら逆回り(クラ谷分岐➝コクイ谷出合)で
周回したほうがいいとのこと。
それに逆回りならば簡単に「渡渉スポット」は見つかるはず・・・
とのアドバイスをいただいた。
そして、当日。
と言っても前日の晩10時20分に車を運転して自宅を出発した。
鈴鹿の山には自宅からは片道2−3時間はかかるので
体力的には車の中で前泊したほうが楽であるからだ。
途中のスーパーで明日の昼食を調達したり、コンビニでコーヒーを飲んだりして
0時半に今日の宿泊地「道の駅 菰野」に到着することができた。
すでに同じ車中泊であろう他府県ナンバーの車が20台ほども駐車していたのには驚きだった。
翌朝は5時15分に起きて、そこから登山口まで20分で移動。
朝から短かい時間での移動は体力的に楽であるし
早い時間からの登山開始は精神的にも安心である。
そして、いよいよ6時10分に登山口をスタートする。
最初は「木の根っこゾーン」の急登から始まる。
そして小さなアップダウンのトラバースとなり
「今度はいつ登りが始まるのか?」と思っていると
それはなく、そのうちに「クラ谷分岐」に着いた。
そして、ここからが沢沿いの難関ルートとなる。
「道迷いが多く」そして「危険個所も多い」との注意看板を見て
身を引きしめながらコクイ谷の沢沿いルートを歩き始めた。
このルートの印象としては確かにちょっとわかりにくい。
事前にGPSにログを入力してきたが、それは完全な正解ではない。
川の水量によって歩ける場所が違ってくるし
ログが安全なルートを歩いているとは限らないからだ。
(それにログもずれはあるし・・・)
基本的にはテープや踏み跡を追いながら歩き感じたことは
川の水量の多い時に歩いている踏み跡は沢の左右を高巻きしている。
しかし、そうでない時は、ほぼ沢沿いに歩くことも可能だ。
基本的にはできるだけ沢沿いに歩いたほうが
遠回りせずに楽に歩けるので、それを心掛けて歩いた。
幸いに今日は水量が少ないので、まあ楽には歩けた方だと思う。
キバラーさんが遭遇された難所は
「いつ現われるだろうか?無事に通過できるだろうか?」と
ドキドキしながら歩いていると、果たしてそれは突然に目の前に現れた。
アドバイス通りの逆回りが幸いして簡単に渡渉スポットを見つけることができた。
(キバラーさん、ありがとうございます!)
それに運のいいことに水量も少なくて靴も脱ぐこともなく簡単に渡渉することができた。
通過してから振り返って逆から見れば
確かに渡渉スポットは隠れて見えずに進退にきわまるような難所だった。
テープや踏み跡を追いながらルートを見つけながら歩くのは楽しかったが
単独の私は怪我して動けなくなってしまえば即アウトなので
できる限り安全なルートを選択し、かつ慎重に足場を確かめながら歩いた。
ようやく「杉峠」に着くことができたが
自分がイメージしていたよりも40分もオーバーしていた。
イメージよりも時間がかかったのはここに来るまでに3か所ほど道を見失ったのが原因だ。
(来た道を戻ってルート復帰することができたが・・・)
ここからのルートは明瞭で「雨乞岳」へ向けての登りが始まる。
それから、ようやく稜線へ・・・
晴れていて遠くには山々が雄大に見えている。
山々の名前が知りたくなって地図を広げて調べてみようとすると
タイミングよく前からベテランらしき二人組が歩いてきたので
挨拶して指を差してあれが「御在所ですね?」と聞いてみる。
すると、山々を指差して一つ一つ鈴鹿の山々の名前を丁寧に教えてくれた。
そこからは鈴鹿の山々だけでなく、まるで白い雲のような「白山」の山容までが見えていた。
その二人が言うには今日はこの春一番の展望らしい・・・
(いい日に来られました!)
そして、二人組は「これから御在所に登ります」との言葉を残して下山して行った。
ようやく「雨乞岳」の山頂に到着。歩きはじめてすでに約5時間が経過していた。
だが、事前情報では隣の「東雨乞岳」の方が展望はいいと聞いていたので
そそくさと移動する。
その「東雨乞岳」山頂からは360度の展望で
それを見た瞬間に、ここまで歩き続けた疲れは吹き飛んだ。
風が吹きつける場所だったが「休憩するならここでしょう!」
なので腰を下ろして昼食とした。
そして、そのあとは下山するのみである。
まあ、前半のルートに比べたら気が楽である・・・
(苦労は先にしたから・・・)
それでも前半の「クラ谷分岐―コクイ谷出合」間の
馴れない沢沿いルートで体力と神経を消費したのか?
下山中は思ったよりぐったりとしながら登山口まで帰った。
それでも、下山時刻は14時前。思ったよりも早くに下山することができた。
半時計回りはまた違った印象なのでしょうね。
ちょっと想像つきません。
標高差が半時計回りとなると私のデータと異なってくるのですね。
私の場合は若干イブネのほうに登ってみたのですが、それでも標高差では少ないですね。
難所の箇所は対岸の左右どちらにもロープがあって難ありなんです。
水量が私のときよりずいぶん少ないです。
それとこの約一ヶ月の間にずいぶん新緑になっているので様子が違って驚きました。
私のときは冬枯れで立木には葉っぱなんか無かったので明るかったです。
時計回りとの違いがとても参考になりました。
お疲れさまでした!
キバラーさん
当日はキバラーさんがブログに書いておられた難所は今回の私のハイライトの一つで
どんなところか?そして無事に通過できるのか?と・・・ ちょっとドキドキでした。
結果は逆からだと答えも見つけやすくて
川の水量も少なくて渡るのに簡単だったのでよかったです。
でも、この難所も含めて水量が多い時は
この「コクイ谷ルート」は難度が随分と上がりそうですね。
そうですね。結構、新緑があったりシャクナゲも咲いていたりで癒されました。
無事お帰りなさい。
雨乞岳は私も好きな山の1つです。
特に、沢沿いの登山道の雰囲気がいいと思いません?
鈴鹿は道がよくないのでルートファインディングが必要ですが、慣れたらきっとはまりますよ
mets さん
そうですね。鈴鹿はルートファインディング能力が試されますよね。
GPSだとログで迷った場所もばればれです。
ですが、これがあるから万が一の時も安心です。
でもでも一番は自分の目と判断力ですね。
私も地味に大峰の山とかを歩いているのがいい経験になっています。
orisさんこんばんは。このたびのコースは
谷筋を歩いて、新緑自然林の中を歩いて、
笹の稜線を歩いて、大展望の山頂。という感じでしょうか?
だとしたら、今の時期天国のようなコースですね!
後4つですね。
鈴鹿はヒルがいると聞いていますが、やはりそれを避けて
次の挑戦は秋とお考えですか?
私は鎌ヶ岳(鎌さま。と呼んでます。男前だと思います)
に登りたいです
neko-obaba さん
そう言えば、冷静に思い返せば沢沿い+新緑+笹原の稜線と変化に富んだルートでした。
ですが、この日は無事に歩きとうせるかどうかとちょっと必死でした。
鈴鹿は「道に迷いやすい」と言うイメージが私の中で強くて未だに怖さがあります。
そろそろヒルの時期なので、次は秋かな?と言っても遠征になるので
天気のいい日しか行かないし、それの外にも行きたい山もあるしで
全部を登れるのは一体いつの日になるのでしょう・・・・まあ、ぼちぼちです。
それにしても「鎌が岳」は男前ですよね。
私はその山はセブンマウンテンのフィナーレにと考えております。
orisさん、こんばんは〜
最近、鈴鹿を訪れてる自身が言うのも何ですが、
orisさん 久しぶりの鈴鹿でしたね。
所々、ルートが不明瞭でなかなか難しい のが鈴鹿の特徴の様ですね。
事故が多いのも現実で注意が必要ですが、
orisさんのような十分な下調べ準備と適確な判断さえできれば、
楽しく過ごせる、ハマってしまいそうな魅力あるところだと思います。
雨乞目指して、杉峠からの登りは楽しめましたか?
山頂手前の笹トンネルは、厄介ですよね?
popoiさん
そうそう、久しぶりの鈴鹿でしたね。
確かにルートは不明瞭なので注意が必要です。
下調べは必要ですが、あんまり調べすぎると
実際に行ってみて発見がないとと言うか
新鮮さがないと言うか、初めて来た気がしなくなるので
調べすぎにも注意でその塩加減が難しいです。
山頂手前の笹トンネルは、季節的に笹が育っていなかったのか全然、大丈夫でしたよ。
そろそろヒルですが梅雨の前にもう1度、鈴鹿にいけたらいいなと思ってます。
雨乞岳山行、お疲れさまでした。
コクイ谷はコース取りがややこしくて、単独だと不安になるところですね。
私は昨年ちょうど逆コースで回りましたが、orisさんのように逆の方がわかりやすかったかもしれません。
花の時期が終わると山ヒルで難儀しそうで、ちょうど良い時に行かれて良かったですね
s_fujiwara さん
いつも、コメントありがとうございます。
特に狙った訳じゃないですが、水量が少なくて新緑のいい季節に行けたと思います。
コクイ谷ルートは迷わないように、転倒しないようにと必死でした。
単独だし、あんまり人も歩いてなかったので・・・
沢沿いの石の上の歩く時や、巻き道を歩く時なんて
傍から見ていて滑稽なくらいに慎重に歩きました。
そのせいなのか、そんなに距離も歩いていないのに下山中はぐったりでした。
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