記録ID: 450849
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山滑走
槍・穂高・乗鞍
新穂高温泉〜穴毛谷〜杓子平〜笠ヶ岳
2014年05月18日(日) [日帰り]
redbaron2000
その他1人
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,963m
- 下り
- 1,963m
コースタイム
4:52車止め出発ー5:18穴毛谷堰堤自転車デポー5:54スキー登行開始ー7:17穴毛谷大滝通過ー8:38杓子平通過ー9:00尾根到着ー10:00稜線到着ー10:35抜戸岩通過ー11:06笠ヶ岳山荘通過ー11:27笠ヶ岳山頂到着ー11:38山頂から滑降ー12:47ダイブ開始ー13:06穴毛谷大滝通過ー13:22最終堰堤ー14:00自転車回収ー14:11車止め到着
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高から穴毛谷最終堰堤付近までは、自転車で移動。その後、堰堤越え、渡渉を一回しながら、雪のある所までシューズで登ります。 雪がでてきた所でスキー登行に変更。デブリが硬くなった斜面を、先ずは「穴毛谷大滝」を目指します。 途中、左側から「三ノ沢」「四ノ沢」「五ノ沢」と稜線からの沢が入っています。それらを目印にガシガシ進みます。 1時間ほどのハイクで、大滝に到着。ここから杓子平までは、急登になります。斜度的には「毛勝山」と変わらないようです。 雪面が硬く絞まっており、アイゼンが気持ちよく効いてくれました。 この急斜面も一時間少々で終了し、杓子平に出ます。平らな場所を見つけ、スキー登行に変更し、尾根をめざします。 先を行く天狗蔵君が、「ウオー〜〜〜。」と叫び声をあげます。 目の前に、「槍ヶ岳から奥穂高岳」につながる稜線が跳びこんできます。 この眺めに声を上げない登山家は、いないでしょう。二人でハイクするのを忘れ、その雄大な眺めに見入ってしまいました。 ここで、時間を費やすわけにはいきません。 先を急ぎます。尾根沿いに目の前にある、セッピを目指すことに。 最後の2mだけスキーを外してはい上がります。 稜線に出ると、薬師岳から黒部五郎・三俣蓮華・双六岳の稜線がクッキリと。 最高の眺望を楽しみながら、一時間半の稜線歩きを楽しみました。 いくつかの小ピークをクリアーしながら、笠ヶ岳の小屋を目指します。 今回の唯一の登山者にここでお会いいすることに。こんなに素晴らしい眺望を今日は、たった3人しか見ていません。 挨拶を交わして山頂を目指します。途中でスキーを外さなければならないかと思っていましたが、あっさりと山頂までスキー登行が可能でした。 山頂では、山の名前が飛び交います。「あそこは、何処の山」「あれは、薬師岳じゃない」 南岳から北穂高にかけての「大キレット」の落差の大きさに驚かされます。その間を通過するのにコースタイムが3時間30分設定されているのが良くわかります。剣岳北方稜線とは、また違った楽しみがあるようです。 山頂からは、シールをつけたまま下降。小屋で食事をして、エントリーポイントへ向かいます。 途中、五ノ沢・六ノ沢を覗きますが、ただ急なだけで滑降の楽しみが味わえそうにありません。(丸いターン弧を描きたい) ここは、六ノ沢のもう一本奥の斜面を滑降することにします。(七ノ沢とでもいえばいいのでしょうか) この斜面が大正解でした。ドロップポイントもそんなに急ではありません。しっかり緩んでしまったザラメ雪を二人だけのシュプールを残していきます。途中に平になった場所もあり、写真を撮り合いしながら、ハイクしてきた急斜面に向かいます。 朝は、硬かった急斜面もやはり緩んでいました。斜度的には、毛勝山と変わりません。大滝までスムーズに滑降していきます。下に滑降するにつれデブリが出てきます。 滑降時間約30分。約4時間かけてハイクしたところを30分で下ってしまいます。スキーの機動力に感謝です。 デポしておいたシューズに履き替え、堰堤をいくつか下った斜面で、「ウド」を天狗蔵君が発見。 流石です。ちょうど背丈が30cmほどでしょうか。食べごろの「ウド」に出合いました。 「ウド」は捨てるところがないといわれる山菜です。 根元は、湯がいて酢味噌あえ。葉っぱは、てんぷら。茎のむいた皮は、きんぴら。茎はベーコン炒め。等など。 天狗蔵君に感謝しながら、自転車で車止めに戻ります。 今回もまた、素晴らしい好天に恵まれ、4週連続でのBCスキーに大満足です。槍・穂高の眺めは、忘れることができないでしょう。 地元で、「猫又山」「大日岳」から剣岳を見るのが好きです。ここ「笠ヶ岳」も「槍ヶ岳」「穂高岳」を見るにはベストの山です。一度でファンになってしまいました。 そんな、眺望と滑降の両方を満喫することができた、充実の山行となりました。 |
写真
感想
久々に、新穂高方面での山行でした。穂高岳を中心とするこのエリアは、剱岳を中心とする立山連峰の山とは違った魅力があるようです。涸沢をベースに様々なルートがあるようですが、事故が多いのも事実です。
白出沢では、山スキー(テレマーカー)で有名な、高山市の篠原先生(産婦人科医)が亡くなっています。
やはり、すばらしい眺めの山には、その魅力に匹敵するだけの、牙が隠れていることを忘れてはいけません。
しかし、「好山病」にかかってしまった者にとっては、危険に対する判断力が薄くなりがちです。
常に、自分の中に第三者を置き、客観的に山行中の自分を眺め、批判する自分を育て上げなければなりません。
今回、六ノ沢のダイブを二人で相談してやめました。滑降の可能性がないわけではありませんが、楽しみがないように思います。急な斜面をただ落ちていっても、そこには斜面の征服感しか残りません。
私たち二人は、滑降の快適さを楽しみたいと考えています。質の高いターン弧を連続させたいと考えています。
今回の滑降斜面は、最高に楽しい斜面でした。
そんなベストな斜面を求めて、この後も苦しいハイクに耐えていこうと思います。
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32枚目に写していただいた本人です。
お互いサイコーに贅沢な山行でしたね。
当日杓子平を下山中に雄叫びを聞いて、「楽しんでるなぁ」自分も心の中で雄叫びをあげそうでした。
返信が遅れて申し訳ありません。笠ヶ岳は本当に良かったです。眺望といい、滑降といいBCスキーヤーにとって最高の場所でした。4月12日から毎週連続山行です。今週は薬師岳でした。「レッドバロンの独り言」というブログをやっています。良かったら覗いてやってください。内容はほとんど同じですが。
またどこかでお会いしましょう。
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