鹿島槍ヶ岳
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- GPS
- 31:36
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 2,933m
- 下り
- 2,938m
コースタイム
6:08柏原新道登山口-8:48種池山荘8:59-9:40爺ヶ岳南峰9:45-10:00爺ヶ岳中峰10:05-10:58冷池山荘12:03-13:17鹿島槍ヶ岳南峰13:40-14:39冷池山荘
[2日目]
4:25冷池山荘-5:34鹿島槍ヶ岳南峰5:59-6:19鹿島槍ヶ岳北峰6:28-6:54鹿島槍ヶ岳南峰7:23-8:20冷池山荘9:24-10:41爺ヶ岳南峰11:10-11:37種池山荘11:50-13:34柏原新道登山口
天候 | [1日目] 晴れ [2日目] 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車スペースは柏原新道登山口、登山口入口から橋を扇沢方面に渡った対岸、登山口入口より150mほど大町方面にスノーシェッドを1つ抜けた場所、扇沢駐車場です。登山口周辺の駐車スペースは狭く、あまり止められません。 ・トイレは扇沢駐車場、種池山荘、冷池山荘にあります。登山口周辺にはありません。 ・登山ポストは柏原新道登山口にあります。(用紙と鉛筆あり) ・水場はありません。種池山荘と冷池山荘で1リットル150円で売っています。 ・よく整備された登山道です。特に柏原新道はポイントポイントには地名が書かれてあり休憩の目安にもなると思います。危険箇所には看板で注意がありました。 [コースの状況] (柏原新道) ・最初は九十九折で始まります。木の階段(というにはちょっとお粗末?)の通過時にちょっと注意程度です。 ・ケルンの先あたりから石畳状になり傾斜が緩くなります。つまづかないよう注意。 ・木々の隙間から稜線の草原の上に種池山荘が建っているのが見えます。 ・沢(水は流れていない)を2箇所横切ります。特にガラ場と呼ばれる場所は道幅も狭く落石のおきやすい場所のようです。看板があるので注意して通過しましょう。 ・登山道わきの斜面にタイヤが埋められ(土砂崩れ防止?)、道も石畳状になると柏原林道まであとちょっとです。 (種池山荘〜冷池山荘) ・種池山荘から爺ヶ岳の稜線に乗る剱岳や鹿島槍ヶ岳が見えるようになります。 ・種池山荘と爺ヶ岳南峰の間はガレの九十九折を進みます。特に歩きづらいという事はないです。 ・爺ヶ岳南峰と中峰はまき道があります。山頂へは道から2〜3分程度なので、ザックをデポして登って往復すると楽かもしれません。 ・爺ヶ岳北峰はまき道だけのようで山頂には行けませんでした。 ・大谷原からの道とあわさるあたり(冷乗越)はガレの九十九折となっています。注意して通過しましょう。 ・冷池山荘とテン場が少し離れています。(山荘から急坂を登ったところがテン場。山荘からテン場まで徒歩8分) (冷池山荘〜鹿島槍ヶ岳) ・山荘から急坂を登ってテン場を通過すると、ゆるやかな稜線を巻くように道が付けられています。ここはお花畑になっており2箇所ほど小さな池があります。歩きやすいですが谷側は切れ落ちている場所があるので注意。 ・ちょっとした樹林を抜けると遭難の碑があり、布引山が目前に大きくそびえています。道はガレの九十九折で歩きにくいのでゆっくり進みましょう。 ・やっとの思いでジグザグの道を登りきると布引山です。ピークには標識があります。巻き道もありますがピークまで1分もかからないのでついでに登ってみるのも良いと思います。 ・布引山からは鹿島槍ヶ岳を正面に見ながら緩い登りの道を登ります。鹿島槍ヶ岳に近づくと道は傾斜を増して行き、ガレのジグザグの急坂を登ると鹿島槍ヶ岳南峰です。 ・南峰から北峰(八峰キレット方面)は岩場の稜線です。今までの道とは全く変わったものになります。自信のない人はやめた方が良いと思います。行かれる場合ペンキマークを確認しながらしっかりと体をホールドして行きましょう。 |
写真
感想
2日前の金曜日、台風12号が発生したとかで燕岳〜槍縦走を考えていたのが、行程の短いこちらに変更することに。
朝5:30ごろに登山口につきましたが。今日は日曜日のせいか車が一杯で登山口のすぐちかくの駐車スペースは止められませんでした。
やむなく、大町方面に引き返しスノーシェッドをくぐり抜けた脇の駐車スペースはたくさん空いていたのでここに止めました。
スノーシェッドを歩き、登山口で計画書を出してスタートします。よく整備された道で、たくさんの人が歩いています。そしてどんどん抜かれます。
ガスがどんどん上へ上へとあがって行きますが、青空でなかなか期待させてくれる天気です。
途中で種池山荘がはるか稜線上に見え、あそこまで近いようにも遠いようにも見えるなぁ。途中5分ほどザックをおろして休憩します。自前で握ってきたおにぎりを一個食べます。
道が山腹をトラバースするあたりはアップダウンがなくなり距離も長いので「あー楽だな。この道はぁ」とひょいひょい歩いて行きます。
この道は至るところに看板があり名所(?)の地名が書かれています。この地名を覚えておけば帰りやまた来たときにどの位歩いたかの目安になりそうですね。
ガラ場という大きなガレ沢を横切ってしばらく進むと急坂に。長い水平な道で甘やかされた体にはこたえます。
15分ほど登るとお花畑が広がり、上には種池山荘が建っています。
種池山荘周辺には雷鳥が多いとの事。きょろきょろしながら爺ヶ岳を目指します。稜線に乗ると剱岳、立山、そして今にも雲隠れしそうな鹿島槍ヶ岳が見えます。
結局雷鳥は見る事ができませんでした。
爺ヶ岳の南と中央はザックをデポして空身で往復。信州側はガスでなにも見えませんでした。
北峰は道がありません…いや、これはもしかして…というような踏み跡は見つけましたがやめておきます。
種池から冷池の稜線あるきは結構らくらくです。その逆は…。
冷乗越に向かう途中で冷池山荘が真正面に見えますが、道はさらに下がって登り返すという感じになります。
冷池山荘でテントの受付してビール!! えと、まだ11時ですね…。仕方ないので鹿島槍往復してきてからにしますか…。
テン場は小屋から登り8分とあります。テン場にはトイレがありませんので小屋でということです。緊急時はヤバそうです。
実際には5分ほどで登るとテン場になっており展望は最高です。全体的に少し斜めですが。
よさげな場所を吟味しますがどこも斜めなので、風の影響を受けそうにないところを選びました。
テントを張り終えてサブザックに必要最小限を詰め込んで鹿島槍へレッツゴー。
なんかさっきよりもガスが濃くなっているような気もしますが、風があるので突然視界が一瞬ひらけたりしています。
途中は花畑でチングルマはみんな穂を出していますが、まだ咲いている花も結構あります。
ガスで視界は悪いですが、涼しいので快適に歩く事ができます。
稜線の信州側はガスで富山側に流れています。ですが剱、立山は視界良好でこれだけでもヨシとしましょう。
鹿島槍の南峰につきましたがガスでなにも見えません。キレット小屋方面に向かう人も結構いました。
北峰も見えないような状況でしたので、小屋にもどりビールにしましょう。
登りには結構人がいたのに、帰りは人が全然いません。ガスも濃くなりなんとなーく寂しいなか、ホシガラス達が一心不乱にマツボックリを食べています。近づいてもあまり逃げません。(カメラを向けると逃げます)
テン場にはテントが結構増えていました。そのまま小屋まで降りて小屋の前でビール。つまみをテントに忘れたので菓子パンをつまみに食べます…とても微妙なとりあわせです。
水も購入してテントに戻り、酔いも回ってボケーとしていると夕方にガスが晴れてきました。信州側も街が見えるようになり、明日は期待できそうです。最近の定番、アルファ米とレトルトカレーで食事をして寝ます。
翌日3:50ごろに起きると雲ひとつない星空に月明かりで山が照らされています。ああ、こんな素晴らしい天気は初めてかも。
再度鹿島槍を目指すためにアルファ米の残りで雑炊をつくって腹に流し込み、すぐに出発。
しばらくはライトの明かりで進みますが、次第に東の空がオレンジ色になってきました。
結局、少し出遅れたせいで山頂直下でご来光を迎えました。写真をとりながら山頂に着くと、昨日とはうってかわって北アルプス全体が見渡せる見事な展望が広がっています。
妙高、八ヶ岳、富士山、南アルプスも見えます。
立山の雷鳥沢ヒュッテでバイトをしている青年の小屋仲間が丁度剱岳に登っていて、リアルタイムで撮った鹿島槍の写真がメールに送られてきたそうで見せて頂きました。逆光ではありましたが感動しました。
目の前には北峰があり、標識が立っているのがよーくみえます。行ってみる事にしました。
いきなり岩場を下ります。鎖はありませんがここはストックをしまってしっかり捕まっていった方が良いと思います。
ペンキを頼りに踏み跡をたどって行きます。雪田が広がっておりわきをとおり北峰にとりつきます。20分ほどでつきました。
北峰は狭く、切れ落ちています。キレット小屋の屋根が良く見えました。いつか八峰キレットを縦走してみたいなあと恐る恐るキレットを覗き込む自分がいました。
10分ほどの滞在で北峰を後にして戻ります。南峰にはどんどん人が登ってきて人だらけになりましたので下山します。
テン場のテントはほとんど撤収されていました。自分も撤収開始です。日差しがあるのでテントをよく乾かして1時間ほどかけて撤収完了。
小屋でまた水を買って冷池山荘を出発。なんとなく想像していましたが、やはり爺ヶ岳の登り返しがすごくキツイ。
お腹も空いてきて、爺ヶ岳中峰は登る気力はなく、頑張って南峰でラーメンタイムにしようとザックを背負ったままラーメンを作って食べます。うまい。うまいです。最高です。
なんとか空腹を満たして種池山荘まで下りましたが、雷鳥には会えませんでした。
種池山荘で少し休んで下山します。
日差しが強くて下山ですら、汗が出てきます。
途中5分休憩してそのまま一気に下山しました。
車で大町温泉郷まで降りて「薬師の湯」に寄りました。登山者で一杯でした(笑)
雷鳥には会えませんでしたが、最高の展望が得られたので満足の山行でした
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