天頂のアルビレオ★ 見ノ越→剣山・白髪山・三嶺→名頃
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 2,307m
コースタイム
5:00 剣山
14:00 白髪避難小屋
5:30 起床
14:30 名頃
天候 | 初日快晴 二日目快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
著名な縦走ルートなので詳細は割愛します。個人的に良かったのは ・ 白髪山から見える三嶺〜天狗塚の稜線 ・ 次郎岌→丸石避難小屋への縦走路 ・ 丸石の北の名もなきピーク ・ アチコチある白骨林 あたりでしょうか |
写真
感想
雨は当然のこと、曇りでも延期。土曜か日曜、どちらか一日が曇りでも延期!
という断固たる決意で臨んだ縦走。決意とは言っても、天候のことなので運でしかないのだが(^^;)
それに「満天の夜空を見たい!」というのもあって、曇りではダメなんである。アルビレオという、全天で最も美しいとされる星が午前2時~3時あたりに天頂にくる。金色とサファイアブルーの二重星で、大気の状態等でオレンジに見えたりグリーンに見えたりでその美しさは「天上の宝石」と例えられるほど。アルビレオがド真ん中字にくる時間帯に寝そべって見てやろうかという魂胆。 土日ダブルで晴れの予報なので行ってみた。
今回のパーティーも強力、遭難者が相次いだGWに南アルプスで緊急ビバークし、平然と帰還したお二方、【バッカス&アキサン】 しかも企画草案、時間設定も全てやってくれているので楽チンパラサイト登山だ。
集合場所でトイレから帰ると、アキサンがワタクシのザックの中身をズルズルと引き出し、うんせうんせと詰め直しているではないか。「パッキングが悪い」とのことらしい。詰め直してもらい、一路名頃へ。タヌキやら鹿やらと並走しながら見ノ越着。アキサンは助手席で缶チューハイ飲みつつ「LET IT GO」を熱唱、ご機嫌だ。
剣山でご来光を見て、次郎岌・丸石と進むが、どーにもザックが重い・・ ビールやら水やらで14〜15kgほどだろうか。正確に測ってないから分からないけど。バッカスのはもひとつゴツイ、70リットルだかの巨大なヤツ。「コレ何キロあんの?」「知らん。たぶん16kg〜20kg? 小僧、担いでみっか?ニヤニヤ」 安い挑発に乗り、担いでみたが、「※△×!▼!!」 絶対20kg以上ある。こんなゴリラとは戦えないので素直に自分のザックを担ぐ。ゴリラ用ザックを担いだのは次郎岌から少し下っただけ、全行程の3%ほど。
丸石のてっぺんの北に小ピークがあったのでついでに行ってみることに。その小ピークからの眼前は、左に剣山ドーン!右に次郎岌ドーン!でかなりいい感じ、イイもの見た。
ここから高ノ瀬まではキツかった。下りや平地ではなんとかついてけるが、登りになるとバッカスは遥か先に消え、アキサンには「おどき!」を連発される。白骨林、ツツジのトンネルとなかなか楽しい。「テントは持ってるが小屋泊に越したことはない。寝床確保だ、急ぐぞ」とか言ってみんな視界から消えてしまった。
14:00白髪避難小屋着。さっそく荷解きし、アキサンとワタクシは水汲みに、バッカスは夕食準備に取りかかる。「まだ人は来るからな、あんま場所取るなよ」「暗くなる前にコレだけはしておけ」とテキパキ指示を出すバッカス。やはり頼もしい。後ほど「頼もしい男」が「暴君」になるのだが。川でビール冷やして飲もうぜーとか言ってたクセに、バッカスは常温てか高温の缶ビールをソッコー、グビグビやっている。
で、宴会スタート。手でちぎった野菜、塩、醤油、バッカス自慢の怪しい調味料をテキトーに入れ、川の水で作った鍋ではあるがやたらと旨かった。度重なるテン泊を繰り返し、最終結論に達したというこの調味料のせいなのか、山メシを食っている!という気分のせいなのか分からないが、いっぱい食った。焼酎なんかは空いたビール缶にそのまま注ぎ、ストレートでグビグビ煽る。アキサンはアキサンでマイ梅酒をちゃっかり用意してて、ケラケラ笑っている。途中、夫婦の登山者が到着したが、外にテントを張るとのことで出て行った。
アキサンにマッサージを施し、ちびちび焼酎やってたらもう限界、すぐ寝オチた。「ゴルァー」とバッカスが吠えてるが無視して寝た。シュラフを剥ぎ取られ、ふくらはぎマッサージと称してボコボコに踏まれまくったがそれでも寝ちぎった。
で、尿意とともに目が覚める。午前1時、少々早いがいい時間。いそいそ小屋の外に出ると、星降る夜空・・ 「コレだ、コレを観に来た」 天の川に輝くアルビレオ。寝転がるのを忘れ、立ったままずっと眺めていた。あっ、そういや今日はワタクシの誕生日だった。 山遊びばかりしてるワタクシを快く送り出してくれる妻に感謝しつつ星眺め続けた。
起床。たっぷり11時間寝てベホマ! 食えるものを食い、出立。もう三嶺に登って終わりとしたかったが、予定通り白髪山まで足を延ばすことに。 というか行って良かった、白髪山頂奥の岩場から見える三嶺〜天狗塚の稜線は素晴らしかった。後は三嶺からの絶景を堪能し、三嶺ヒュッテで残りものを腹にかっこみ、名頃に下山。
夜空、良かった。一等星だらけの12月はどんなんだろうか。その頃また行こ(^o^)/
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