19970517-18剣沢でテント泊をベースに長次郎谷→剱岳→平蔵谷
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,413m
- 下り
- 2,415m
コースタイム
天候 | 5/17:快晴 5/18:快晴後曇 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
感想
富山県登山届出条例の期間の終了した直後の5月第三週の週末に剱岳に登ってきました。剱岳といえどもさすがにこの時期静かで、好天にも恵まれ発の春山を満喫することができました。だいぶん遅くなりましたが簡単にUpします。
金曜日の仕事が忙しく、天候も定まらなかったので、今回は5/17土曜日の朝一番のサンダーバード立山号で出発。結構すいていた。富山に着く頃には完全に天気は回復、室堂へのバスからも展望が楽しめた。しかし、積雪は例年より少ないとのこと。
室堂で簡単に身繕いし、観光客の多い道をミクリガ池、血の池の横を通り、簡易リフトの横を下って雷鳥沢キャンプ場へ。クレバスを避けて雷鳥沢を渡り、夏道の左側(西側)の沢を忠実に詰めていく。稜線までわずかの所で雪が消え、別山乗越到着、風が冷たく、剱岳にはガスがかかっている。剣御前小舎は営業している。ここからは一気の下りで剣沢キャンプ場に到着、しかし、今は雪の斜面に埋もれている。夏には診療所や登山補導所のある建物の前のコンクリートの狭いスペースにテントを張る。一段下の地面の出たところにはテントが幾つかあるが大学山岳部の合宿か?雪上訓練をしている者がたくさんいる。スキーヤーも何人か見られる。午後5時過ぎになって剱岳のガスも晴れ、明日の晴天が期待できた。
5/18日曜日は早起きし、暗い内にテントを撤収、アイゼンを付けデイパックで出発、テントの横を通り過ぎ、剣沢を下っていき、武蔵谷出合、平蔵谷出合を過ぎ、長次郎谷出合で一服。アイゼンがよく効きグングン高度を稼ぐ。熊の岩は通らず左俣を忠実に進む。熊の岩を過ぎた頃から日が当たり始め、徐々に雪が腐ってきた。所々小さなクレバスを見て急斜面を登っていくと唐突に長次郎ノコルに到着、天気はよいが気温は低く、風は冷たい。
ここからの登りはじめは雪壁となっており慎重に登る。登り切ると傾斜の緩いやせ尾根、更に進むと尾根は広がり頂上は目の前。
頂上には赤旗が立っていて別山尾根の方から昨日のものと思われる足跡が登ってきていた。誰もいない頂上はまさに360度の展望が楽しめた\(^_^)/。 祠よりも雪庇の方がやや高く、この時期の最高点は丁度3000mか?
1時間弱休んで下山開始。最初はやせ尾根だが、程なく雪は消え夏と同様となり、カニのヨコバイも問題無く通過、2段のハシゴを下り平蔵ノコルに降り立つ。避難小屋は全く取り除かれているがトイレは残っている。ここから平蔵谷に下るが雪は少し腐っていて最初の急斜面は後ろ向けに慎重に降りていく。小さなクレバスの所まで来ると少し傾斜がゆるんだので、そこからはシリセードを駆使して一気に剣沢の平蔵谷出合まで下っていった。その辺りでアイゼンをはずし、ゆっくりとテント場まで登り返すが、疲れた体にはしんどく、時間が結構かかる。
テント場で荷物のパッキングをして、重荷を担いで別山乗越へ。この頃には雲が広がり、寒くなってきた。別山乗越直下から雪面を下ることとなるがクラストしており、念のためアイゼンを付けた。標高が下がるにつれ雪は軟らかくなり気温も上がって暑い。雷鳥沢から室堂バスターミナルまでは観光客がやはり多い。その間、2回黒くなりかけた雷鳥を見かけ、特に2回目は岩の上でポーズをとっており観光客の絶好の被写体となっていた。(^_^)
今回の山行は、当初天候が心配されましたが、結果的には絶好の登山日和であり、展望にも恵まれ、剱岳の春山を満喫することができました。今度は夏に昨年果たせなかった剱岳→池ノ平山の北方稜線の縦走をしてみたいと思っています。
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