エベレスト街道 Three Passes Trekking

- GPS
- 340:03
- 距離
- 141km
- 登り
- 12,862m
- 下り
- 12,848m
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
写真
感想
5/12
5:30にカトマンドゥ ドリヴァン空港国内線の入り口が開きました。
ささっとチェックインを済ませ、ボディチェックもクリア。 案内があると思っていたら、係員が直接声をかけにきて飛行機に乗った。
イエティエアや、ブッダエアは大きめの飛行機だったが自分のシータエアはちっちゃい・・・20人乗りくらいだが、人間は4人だけであとは荷物。
左側の座席に座ると窓から山が見えます。
ルクラについてバザールを抜け、トレッキングスタート。 パクディン村まで4時間くらい。パクディン村泊Rs100
5/13
ジョルサレ村まで1時間くらい。大きなチェックポイントがあります。小さなTIMSだけ見せるチェックポイントはルクラからナムチェにかけて何箇所かあるので、TIMSは出しやすいところにしまっておいた方がいいです。
ジョルサレからナムチェは二重橋を渡り、上りをのぼるとすぐ。2時間くらい。
ナムチェは大きな村で色々売ってるし、ATMもあります。 マウンテンハードウェアの正規店あります。
ギャツビーみたいなフレグランススプレーはこの辺で買っても日本で買うより安いです。 カドマンドゥで買えばもっと安いです。 ナムチェ村泊Rs200
5/14
ナムチェから先はいくつかのルートに分かれます。タンボチェ方面はタムセルクに向かって村を上って行き、アマダブラム方面へ歩きます。
サナサの飯屋でお茶しようと思ったら、店のおばちゃんがなぜかタダで飲ませてくれた。 しかもシチューっぽい感じの朝食まで食べさせてくれた。あれはなんだったのか・・・ありがたく頂きました。
サナサからぐっと下り、タンボチェまで上ります。結構しんどいですがタムセルクが間近に見えます。この登りで富士山を越えます。
タンボチェには大きなゴンパがあり、ゴンパを背にした丘に高度順応のため登りました。
タンボチェ村泊Rs100
5/15
ディンボチェまで荒涼とした広い道で、途中で分かれ道があります。
看板はないし、どこが分かれ道なのかもわかりませんが、アマダブラムを右手に見ながら渓谷をのぼっていきます。
ディンボチェにも丘があるので、そこに登ったりして時間をつぶせます。 ここで洗濯をしました。
昼頃洗濯し、外にほかっておけば夕方には乾いています。埃っぽくなりパサパサになりますが、そんなこと気にしていたらこの先歩けません。
村を散歩ふらふらしていると、馬の出産に出くわしました。生まれてから立ち上がるまでを見れて感動しました。
夕方軽く頭痛がありました。 ディンボチェ村泊Rs50
5/16
朝起きて軽く頭痛があり、今日はここで停滞。ここまで一気に登ってきてこのくらいの症状ならいい方か。
ディンボチェで4300mなのでどちらにしろこの辺で休息日を設けなければいけない。
ここまでケチって切り詰めていたが、少し緩めることにする。 食欲はとてもあり、食べるとなぜか頭痛も治まった。
5/17
すっきり目覚めた。ヌプツェ方面に歩く。途中ビブレ村があるが、小さな茶屋があるだけ。
3時間ほどでチュクン村についた。チュクン村泊Rs100
5/18
チュクン村の裏山、チュクンリまでは村の裏手をヌプツェに向かって登っていく。
標高を一気にあげるので、少しふわふわする。軽く頭痛もした。 息が切れ、足取りは重い。
尾根までは歩きやすいが尾根からピークまでは結構ガレている。
山頂からは、大迫力のローツェ南壁、遠くマカルーが見え、アマダブラムがこっちを見ている。 翌日に歩くコングラマ峠のルートも確認できる。
5/19
ビブレ村を見下ろす形で標高を上げていく。氷河湖などもあり、周りは物々しい岩壁に囲まれていて孤独感が半端じゃない。 峠への登りはルートを間違えたのか、かなりハードだった。クライミングでした。
峠から下りも長い。下に氷河が見えているが、なかなかそこに辿りつかない。 そして氷河を渡るのも長い。
遠くからは多少デコボコしているだけに見えるが、近くなると一つ一つが小山になっていて登ったり降りたり。
砂場の蟻になった気分です。 このコングラマ峠が一番きつかった。標高もあるし、時間も長い。ロブチェ村泊Rs200
5/20
ゴラクシェプ村までは3時間くらい。ほとんど平坦なので楽。
宿に荷物を置いて、カラパタールへ。 途中からサガルマータが見えますが、見ないようにうつむいて歩きました。
カラパタール山頂までは2時間くらい。 山頂からはサガルマータ、ローツェが圧倒的な存在感を放ち、プモリも見上げるほど天を突いてそびえていました。
サウスコルは思ったより下に見え、山頂のガスからは相当な風が吹いていることが予想されました。
ゴラクシェプ村にも携帯のアンテナがあるので、恐らくBCでも電話できるんだと思います。
ちなみにBCへはゴラクシェプから3時間ほどですが、行きませんでした。 あそこへは先へ進む人間のみが立入るべきだと思ったからです。 ただのトレッカーならいざ知らず、自分は先へ進みたい人間なので来るべき時に行けばいいと思いました。 ゴラクシェプ村泊Rs150
5/21
ゾンラ村まではクーンブ氷河の一番西側を南下していき、チョラツェを真正面に見たら西へ進路をかえます
5時間ほどでゾンラ村。村の青年たちが、その辺の下草を土ごとひっくり返し、自分のロッジの中庭に植樹していました。おもしろいことするなぁ。
ガイドブックなどにはどこも水不足で水が貴重とあるが、どの村も氷河のとけた沢や、川、地下水など、うまいことやって水を確保しており、綺麗かどうかは別として水に困っているようではありませんでした。ゾンラ村泊Rs100
5/22
夜冷え込み、-3度くらいまで下がりました。このときが一番寒いと思いました。
ヤクの頭に霜が降りていたのもこの日だけです。
チョラ峠越えは前半の上りがきついです。そこを越えると氷河を歩きます。 さくさくのザラメ雪のような感じで、ローカットの靴だったので結構冷たい思いをしました。
峠の下りはコングラマより遥かに楽でした。 ゴジュンパ氷河の手前でドラクナク村。ドラクナク村泊Rs50
5/23
ドラクナクから北へ氷河をのぼっていき、横断するとゴーキョ村。
ゴジュンパ氷河はデカイ。横断するのに2時間かかった。刻々と氷河は姿を変えるため、道がしばし変わる。
古い地図にはないルートができていた。 踏み跡の新旧を見分け、ルートファインディングする必要があります。
よくよく見ると石が積んであったりするので、それを見つけるのも大切です。
氷河にはないけれど、終始ルートの他にヤクが歩くルートもあるので、間違わないようにしなければいけません。
しかもかなり明瞭でぱっと見、人の歩いた道に見えます。何度惑わされたことか・・・
氷河の横断を終えると、目の前にゴーキョレイクがあります。大きくて透き通っていてとても綺麗です。
その水辺にゴーキョ村があります。 宿に荷物を置き、ゴーキョピークへ。 ガスが多く、サガルマータは一瞬しか顔を出してくれませんでしたが、山頂の岩陰で風をしのぎながら日に当たるととても気持ちいい。
ゴーキョピークの山頂は少し広い場所もあるので、小さいテントくらいなら張れそうです。
冬に来て、凍ったゴーキョレイクを歩いたり、ここでテント張ってモルゲンロートやアーベントロートを狙うのも悪くないと思いました。 ゴーキョピークまでは宿から2時間くらいでした。 ゴーキョ村泊Rs50
5/24
ゴーキョレイクの水辺を歩きレンジョ峠へ向かいます。
ここでまたルートを間違え、朝っぱらから沢を遡行することになりました。 水辺をひたすら行くと、祠にあたりますが祠にあたってしまうともう間違いです。正解は水辺からそのまま少し上って湖を見下ろすかたちで峠に向かいます。
レンジョ峠もそこまできつくなかった。上ってる途中、結構ガスが出てきて天候悪化が予想されたが、サガルマータがよく見えた。 このレンジョ峠でテント張るのも悪くない。
峠からの下りで本格的に暗くなってきた。下りは西側なので雪のような霜?が降り積もっていた。
下りきって池の近くまで標高を下げるともう土を歩けたが、風が吹いていて怪しい。
どんどん標高を下げて、ルンデ村。 ゴーキョより西側は少しマイナーエリアなので、ルンデ村は小さく、営業している宿も3軒。 ルンデ村泊Rs50
5/25
昨日、夕方に2時間程みぞれが降った。標高の高いところでは雪だったようで、みぞれがやんで雲がきれると雪化粧した山があった。
ルンデ村の標高では青空だったものの、標高を下げるにつれガスが湧き出し曇って来ました。
湿度が高く、ターメ村あたりで久々に半袖になる。 ほんとはターメ村で宿泊予定だったが、昨日からの天気の急変は雨季の始まりのような気がしてナムチェまで一気に下ることに。
ターメ村の出口で渓谷の西側を行ってしまうと全く違う方へ行ってしまうので、東側に渡る必要があります。
ターメ村は比較的大きい村なので人に聞いたり、朝ならナムチェの学校へ行く生徒について行けば大丈夫です。
ナムチェについた時の帰ってきた感はヤバイです。 ナムチェレベルでも文明を感じてしまいます。
ナムチェではWi-Fiを繋げるためにナムチェベーカリーに行きました。 意外と安く、パンはRs100〜 ネットは遅いですがlineくらいなら問題なく繋げます。 ナムチェ村泊Rs100
5/26
昨日も夕方から雨が降り、朝にはやんでいましたがどんよりとした空。 きっと雨季が始まるんだと思いながら、今日はがんばってルクラまで降りてしまおうと決心。
行きは高度順応もありゆっくりとしか歩けませんでしたが、下山はどれだけ飛ばしても大丈夫。
早足で歩きましたが、途中の村で軽く腰掛けて水分補給していたら、村の人につかまって話し込まれてしまった。
お茶までご馳走になって、もう少しでルクラってところで雨に降られました。
しかしベタベタになる前になんとか宿に逃げ込めました。 宿の人が気を利かせて火鉢を持って来てくれ、乾かすことができました。
帰りの航空券が6/1なので、変更してもらいに航空会社のオフィスへ。どの航空会社もリコンファーム必須だと思います。 ちなみに営業は昼過ぎから。自分のところは15時からでした。変更はすんなりやってくれました。宿の人が事情を話してくれました。
夕方にスターバックス ルクラ店に行ってみました。 Rs180〜ケーキがあります。マグカップとかスタバのもろぱくりですが、紅茶とかビール売ってます。フラペチーノは売ってません。ルクラ村泊Rs100
5/27
夜中ずっと雨が降り続き、気になってなかなか寝れませんでした。朝になり止んで、谷につまっていたガスも晴れました。
宿の人が空港まで送ってくれ、チェックインから荷物預かりまで手伝ってくれました。最初の火鉢に始まり、チケットの変更など。。ここまで親切にしてくれました。
無事、チェックインも終わり、飛行機を待っていると次から次へと狭い飛行場に到着します。
乗客が降り、荷物が降ろされ、自分達と荷物が乗り、すぐ出発です。
3分くらいの間隔で飛行機が飛びます。 衝撃でした。
●まとめ
今回、地球の歩き方だけを持ってヒマラヤに乗り込んだのですが、途中、日本人トレッカーにちゃんとした地図を見せてもらうと、Three Passes Trekなるものがあり、三つの峠を越えるルートなんですが、その他にも色々とルートがあることがわかり、色々歩くことに変更しました。
事前にカトマンドゥなりで地図を買いましょう。日本の山のように案内看板はありません。矢印のペイントもありません。赤テープもないです。多くの人がガイドをつけていました。
結果、自分は一人で歩けましたがよくこっちで合っているのか?という不安はありました。 あと地図があれば、山の名前がわかるので、ほんとに地図買えばよかったと後悔しました。 途中で買えますが、高いので途中で買う選択肢はありませんでした。
5000mを越えるというのは予想以上に体にくるってことが分かりました。 しかし順応できるってことも実感しました。軽い高山病も体験でき、今後の登山に役立ちそうです。
●情報 主にお金の話
宿は大体、Rs100くらいで泊まれます。基本、そこで食べるご飯代で宿は利益を得ているので、交渉すればRs50やご飯食べるから無料にしてくれなんてこともできます。 ただナムチェだけは中々安くしないところが多いです。
ガイドをつけると、ガイド斡旋の宿になってしまいRs100〜200くらいになって値切れないことが多いです。
水の値段
全ての物は標高があがるにつれ高くなります。
ルクラ Rs80 ナムチェ Rs100 ディンボチェ Rs150 ゴラクシェプ Rs300
水は宿で買うのと、少し大きな村なら商店があるのでそこで買う方法があり、商店で買った方が安いことが多いです。
スニッカーズ
ルクラ Rs70 ナムチェ Rs70 ゴーキョ Rs250
行動食系は途中にある小さな村で買うと高いですが、ナムチェは安いのでルクラ〜ナムチェ間で買うのはオススメしません。 そしてナムチェで買い溜めするのがいいです。
予算は自分の場合ですが、標高4000m以下では一日Rs1000以内。以上ではRs1500としていました。
何故なら、高度障害を予防するには食べることが良いと思ったからです。しっかり食べると体が楽でした。
水分補給も大切です。1日1Lは飲んだ方がいいです。 寝ているときも、一瞬起きてしまったときなど必ず水を飲みました。
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