白馬乗鞍沢
- GPS
- 09:26
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 997m
- 下り
- 1,007m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北向きの暗い沢のためか全般的に苔むして滑りやすい。中盤まではところどころ硫黄臭があり温泉が混じっているのだろう。水を取るなら上部で。 駐車場から麓側に戻って最初の橋から入渓。橋から空中懸垂(20m)で入ったが、右岸に少しトラバースしてから下降する微かな踏み跡もあるように見えた。現場判断で。 序盤は緩い斜度で登れる小滝ばかりの静かな沢。 1610m地点で右折するところのゴルジュ風の連瀑の一段目は右岸アタックと中央の当てにならない草付きのある滑る露岩とその右の細い沢筋と3本選択肢がある。左から順に難しくなり、ロープ確保の方が無難と思われる。 その上の段も左岸をへつって行くことも出来るし見た目よりは浅い滝内を直登することも出来る。水量・身長によって選択は異なると思われる。右岸上に支点が取れるので一部ロープ確保した。 1720mの二股で左、すぐの1760mで右、しばし左に崩壊地を眺めながら進み、 開けた1900mで右。どの二股も水量に差がなく迷う。 2020mで中央に階段状のステップがある20m2段の滝あり。一段目は滝横を登れそうにも見えるが一段が大きく一手ずつ足りない印象。取りつかなかった。過去の記録では左から巻いたものもあったが、今日は右の草付きから巻いた。草付きはガレ混じりだが掴む草は比較的しっかりしていた。二段目は登りやすい岩盤スラブをステップに直登した。岩盤はよく滑る。 2110m付近に左岸にモニュメント風の壁があり、その下に流れたスキーが一本落ちていた。ルート確認の一助にはなろう。 2200mあたりで水が切れた。斜度が上がり浮石が多い。 正面の稜線の壁を見つつ2250mの左岸の岩峰で右折して大池につながる鞍部に向かう。お花畑。 鞍部に登り上げると大池小屋裏の小ピーク(2469m)が右にあり立っている斜面は歩きやすい草付き。しばし進み左の岩稜帯を大池方面に行けるだけ進み、ハイマツに行き当たったら小屋と反対方向に藪に突入。20mほどで隣の岩稜帯に抜けた。大池が見えるようになり登山道に降りた。 鞍部の草付きから2469mの方に向かうとハイマツ漕ぎは無いかもしれないとの意見も出た。 |
その他周辺情報 | 蓮華温泉で入浴。800円也。駐車場からすぐ入渓できて周回してくるとすぐ入浴できるのは素晴らしい。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ2枚
カラビナ2枚
スリング3本
渓流シューズ
クマベル
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共同装備 |
30mロープ×2本
ハンマー
カム
火器一式
|
感想
3年前に振子沢を遡行してから、乗鞍沢も行きたいと思っていた。記録があまりないので、今日は強いメンバーとフル装備で臨む。数日前から天気が微妙だが、当日朝の水量はまずまずなので、遡行決定。
入渓は懸垂下降。毎年岩トレで懸垂下降はしているが、山行中にやるのは久しぶりで緊張した。気持よく登っていくが、途中の連瀑帯でリーダーがぬるぬるの岩を登った。斜度があまりないと多少楽観視した自分がいた。セカンドの私が登る際に、慎重に登っていたが、小さな浮石があり、後続のために処理しようとした瞬間にずるずると滑り落ちた。なすすべもなく4m程度の岩を滑り落ちた。幸いにも下部は水があり、事なきを得たが、落ちた箇所に岩などがあればおおきな怪我になっただろう。無事でよかった。精神的に多少ダメージがあったが、その後も慎重に遡行を続けた。
最後の藪漕ぎを経て、大池が見えてきたら、青空も出てきた。気持も少し晴れてきた。今回の件で、慎重さやスキルだけではなく、体力、体幹などいろいろな部分を総合的に鍛えていかなければならないと思った。同行のみなさん、ありがとうございました。
最近行動を共にすることの多いメンバー。
重鎮Kさんはボス、Chikauさんはボスの良き右腕、achihiさんは沢・山スキー何でもできる若くて体力のあるリケジョ。それぞれ個性が異なり楽しく山行させてもらっている。
登攀ではボスの突破力が一番なのだが、時折、「○○、行けぃ」と背中を押す。つまりは、「落ちても大丈夫な所だから、ほれ落ちてこーい」ということなのだが、押されてChikauさんとshinmonがチャレンジする。うまくいくこともあればうまくいかないこともあるが、それはやってみないと分からない。
それぞれにもがいて己の限界を感じながら、それ以外の手法(ロープなりお互いのエイドなり)を試して見ることになる。
オスには厳しいが女子には滅法優しく、achihiさんにはロープを出すぞーと気配りしている。ボスは大変なのだなぁと思うばかり。
何でも今年は登山開始して60周年なのだそうだ。未だ現役恐るべし。
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