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Yamareco

記録ID: 4651431
全員に公開
沢登り
甲信越

白馬乗鞍沢

2022年09月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:26
距離
9.1km
登り
997m
下り
1,007m
歩くペース
標準
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:36
休憩
0:50
合計
9:26
7:13
406
スタート地点
13:59
14:39
44
15:23
15:32
63
16:35
16:36
3
16:39
ゴール地点
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
蓮華温泉駐車場
コース状況/
危険箇所等
北向きの暗い沢のためか全般的に苔むして滑りやすい。中盤まではところどころ硫黄臭があり温泉が混じっているのだろう。水を取るなら上部で。

駐車場から麓側に戻って最初の橋から入渓。橋から空中懸垂(20m)で入ったが、右岸に少しトラバースしてから下降する微かな踏み跡もあるように見えた。現場判断で。

序盤は緩い斜度で登れる小滝ばかりの静かな沢。
1610m地点で右折するところのゴルジュ風の連瀑の一段目は右岸アタックと中央の当てにならない草付きのある滑る露岩とその右の細い沢筋と3本選択肢がある。左から順に難しくなり、ロープ確保の方が無難と思われる。
その上の段も左岸をへつって行くことも出来るし見た目よりは浅い滝内を直登することも出来る。水量・身長によって選択は異なると思われる。右岸上に支点が取れるので一部ロープ確保した。
1720mの二股で左、すぐの1760mで右、しばし左に崩壊地を眺めながら進み、
開けた1900mで右。どの二股も水量に差がなく迷う。
2020mで中央に階段状のステップがある20m2段の滝あり。一段目は滝横を登れそうにも見えるが一段が大きく一手ずつ足りない印象。取りつかなかった。過去の記録では左から巻いたものもあったが、今日は右の草付きから巻いた。草付きはガレ混じりだが掴む草は比較的しっかりしていた。二段目は登りやすい岩盤スラブをステップに直登した。岩盤はよく滑る。
2110m付近に左岸にモニュメント風の壁があり、その下に流れたスキーが一本落ちていた。ルート確認の一助にはなろう。
2200mあたりで水が切れた。斜度が上がり浮石が多い。
正面の稜線の壁を見つつ2250mの左岸の岩峰で右折して大池につながる鞍部に向かう。お花畑。
鞍部に登り上げると大池小屋裏の小ピーク(2469m)が右にあり立っている斜面は歩きやすい草付き。しばし進み左の岩稜帯を大池方面に行けるだけ進み、ハイマツに行き当たったら小屋と反対方向に藪に突入。20mほどで隣の岩稜帯に抜けた。大池が見えるようになり登山道に降りた。
鞍部の草付きから2469mの方に向かうとハイマツ漕ぎは無いかもしれないとの意見も出た。
その他周辺情報 蓮華温泉で入浴。800円也。駐車場からすぐ入渓できて周回してくるとすぐ入浴できるのは素晴らしい。
今日はたまたま天気の具合があたり。晴れてきたではないですか!
2022年09月04日 06:31撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
1
9/4 6:31
今日はたまたま天気の具合があたり。晴れてきたではないですか!
朝日岳が美しい
2022年09月04日 06:41撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 6:41
朝日岳が美しい
入渓地点
2022年09月04日 07:13撮影 by  iPhone XR, Apple
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9/4 7:13
入渓地点
30m2本で空中懸垂
2022年09月04日 07:31撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 7:31
30m2本で空中懸垂
場所をずらすと2段
2022年09月04日 07:38撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 7:38
場所をずらすと2段
序盤は緩やかな樹林内の遡行が続きます
2022年09月04日 08:24撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 8:24
序盤は緩やかな樹林内の遡行が続きます
ここは左から
2022年09月04日 08:43撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 8:43
ここは左から
ここはtopのChikauさんが右岸をヘツって突破。他3名は無理で大岩の右をよじ登った。Chikauさんのお助けヒモのヘルプあり。
2022年09月04日 08:53撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 8:53
ここはtopのChikauさんが右岸をヘツって突破。他3名は無理で大岩の右をよじ登った。Chikauさんのお助けヒモのヘルプあり。
ここはボスが右から。暑かったら泳ぐが…
2022年09月04日 09:05撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 9:05
ここはボスが右から。暑かったら泳ぐが…
2022年09月04日 09:05撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 9:05
時折日が入りポカポカ
2022年09月04日 09:07撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 9:07
時折日が入りポカポカ
連瀑部分。Kさんtopで右岸をへつり中央の上に。残りは中央から。右岸で落ちても淵にジャボンするだけなのでチャレンジするべきところか?
中央は意外と滑る。最後尾はロープ確保。
この上部はshinmonが右からヘツリ濡れずに突破したが、実は滝内は足がついて歩けたという…
そこもロープ確保併用。
2022年09月04日 09:10撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 9:10
連瀑部分。Kさんtopで右岸をへつり中央の上に。残りは中央から。右岸で落ちても淵にジャボンするだけなのでチャレンジするべきところか?
中央は意外と滑る。最後尾はロープ確保。
この上部はshinmonが右からヘツリ濡れずに突破したが、実は滝内は足がついて歩けたという…
そこもロープ確保併用。
ここは右から。
2022年09月04日 09:50撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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ここは右から。
自然の木製ダム。
2022年09月04日 10:33撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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自然の木製ダム。
硫黄臭
2022年09月04日 10:38撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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硫黄臭
またしばらくヤブい登り。
2022年09月04日 11:20撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 11:20
またしばらくヤブい登り。
徐々に細くなって苔むして北陸の沢みたい。
2022年09月04日 11:22撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 11:22
徐々に細くなって苔むして北陸の沢みたい。
中盤はガスの中だった。
2022年09月04日 11:32撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 11:32
中盤はガスの中だった。
20m2段の滝右の草付きを登りながら滝の一段目を眺める。登れそうだがプロテクションが必要そう。
2022年09月04日 11:43撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 11:43
20m2段の滝右の草付きを登りながら滝の一段目を眺める。登れそうだがプロテクションが必要そう。
草付き突破のChikauさん。
2022年09月04日 11:43撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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草付き突破のChikauさん。
二段目は階段付き。滑る。
2022年09月04日 11:54撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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二段目は階段付き。滑る。
更に細くなる。
2022年09月04日 12:16撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 12:16
更に細くなる。
左岸にモニュメント?
2022年09月04日 12:17撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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左岸にモニュメント?
その下に流されたスキー板
2022年09月04日 12:18撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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その下に流されたスキー板
段々とゴロゴロしてくる。
2022年09月04日 12:20撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 12:20
段々とゴロゴロしてくる。
稜線が見えてきた。水も細くなって切れそう。お花畑。
2022年09月04日 12:23撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 12:23
稜線が見えてきた。水も細くなって切れそう。お花畑。
2022年09月04日 12:25撮影 by  iPhone XR, Apple
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9/4 12:25
斜度もきつく長い。浮き石も多い。右奥左岸の岩峰で右折。
2022年09月04日 12:36撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 12:36
斜度もきつく長い。浮き石も多い。右奥左岸の岩峰で右折。
右折後。お花を愛でるふりして休憩。奥に鞍部が見える。
2022年09月04日 12:42撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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右折後。お花を愛でるふりして休憩。奥に鞍部が見える。
ガスを抜けたらしい。
2022年09月04日 12:49撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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ガスを抜けたらしい。
美しい緑が広がる。
2022年09月04日 12:49撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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美しい緑が広がる。
ヨツバシオガマ、ウサギギク
2022年09月04日 12:54撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 12:54
ヨツバシオガマ、ウサギギク
ゴールは近い。
2022年09月04日 12:55撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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ゴールは近い。
一鉢にしたいくらい。
2022年09月04日 13:02撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:02
一鉢にしたいくらい。
ハクサンフウロもまだ咲いていた。
2022年09月04日 13:03撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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ハクサンフウロもまだ咲いていた。
鞍部に登りあげた。
2022年09月04日 13:05撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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鞍部に登りあげた。
しばし草原を進む。
2022年09月04日 13:09撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:09
しばし草原を進む。
2022年09月04日 13:09撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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2022年09月04日 13:15撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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まだチングルマが咲いていた。
2022年09月04日 13:16撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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まだチングルマが咲いていた。
雪渓があったので、休憩中のシンモンさん
気持ちよかです (s
2022年09月04日 13:18撮影 by  iPhone XR, Apple
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9/4 13:18
雪渓があったので、休憩中のシンモンさん
気持ちよかです (s
雪に乗りたい人たちばかり(笑
2022年09月04日 13:18撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:18
雪に乗りたい人たちばかり(笑
ゆっくり登ります
2022年09月04日 13:18撮影 by  iPhone XR, Apple
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ゆっくり登ります
そのまま岩稜を進みます
2022年09月04日 13:18撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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そのまま岩稜を進みます
ハイマツの海
2022年09月04日 13:23撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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ハイマツの海
大池が見えてきた。
2022年09月04日 13:37撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:37
大池が見えてきた。
向こうの岩からこちらの岩へわずか20mほどだがハイマツこぎ。結構消耗。方向は白馬乗鞍岳ピーク方面に。
2022年09月04日 13:38撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:38
向こうの岩からこちらの岩へわずか20mほどだがハイマツこぎ。結構消耗。方向は白馬乗鞍岳ピーク方面に。
登山道に向けて降りる。
2022年09月04日 13:44撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:44
登山道に向けて降りる。
小屋がお出迎え。
2022年09月04日 13:46撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 13:46
小屋がお出迎え。
登山道。
2022年09月04日 13:49撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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登山道。
小屋到着
2022年09月04日 13:55撮影 by  iPhone XR, Apple
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小屋到着
着くと雲が切れて船越の頭方面が見えてきた。
2022年09月04日 14:15撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/4 14:15
着くと雲が切れて船越の頭方面が見えてきた。
蓮華温泉帰還
2022年09月04日 16:35撮影 by  iPhone XR, Apple
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9/4 16:35
蓮華温泉帰還

装備

個人装備
Tシャツ 長袖インナー タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 携帯 時計 タオル ツェルト ナイフ カメラ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ2枚 カラビナ2枚 スリング3本 渓流シューズ クマベル
共同装備
30mロープ×2本 ハンマー カム 火器一式

感想

3年前に振子沢を遡行してから、乗鞍沢も行きたいと思っていた。記録があまりないので、今日は強いメンバーとフル装備で臨む。数日前から天気が微妙だが、当日朝の水量はまずまずなので、遡行決定。

入渓は懸垂下降。毎年岩トレで懸垂下降はしているが、山行中にやるのは久しぶりで緊張した。気持よく登っていくが、途中の連瀑帯でリーダーがぬるぬるの岩を登った。斜度があまりないと多少楽観視した自分がいた。セカンドの私が登る際に、慎重に登っていたが、小さな浮石があり、後続のために処理しようとした瞬間にずるずると滑り落ちた。なすすべもなく4m程度の岩を滑り落ちた。幸いにも下部は水があり、事なきを得たが、落ちた箇所に岩などがあればおおきな怪我になっただろう。無事でよかった。精神的に多少ダメージがあったが、その後も慎重に遡行を続けた。

最後の藪漕ぎを経て、大池が見えてきたら、青空も出てきた。気持も少し晴れてきた。今回の件で、慎重さやスキルだけではなく、体力、体幹などいろいろな部分を総合的に鍛えていかなければならないと思った。同行のみなさん、ありがとうございました。

最近行動を共にすることの多いメンバー。
重鎮Kさんはボス、Chikauさんはボスの良き右腕、achihiさんは沢・山スキー何でもできる若くて体力のあるリケジョ。それぞれ個性が異なり楽しく山行させてもらっている。
登攀ではボスの突破力が一番なのだが、時折、「○○、行けぃ」と背中を押す。つまりは、「落ちても大丈夫な所だから、ほれ落ちてこーい」ということなのだが、押されてChikauさんとshinmonがチャレンジする。うまくいくこともあればうまくいかないこともあるが、それはやってみないと分からない。
それぞれにもがいて己の限界を感じながら、それ以外の手法(ロープなりお互いのエイドなり)を試して見ることになる。
オスには厳しいが女子には滅法優しく、achihiさんにはロープを出すぞーと気配りしている。ボスは大変なのだなぁと思うばかり。
何でも今年は登山開始して60周年なのだそうだ。未だ現役恐るべし。

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