奥穂-西穂縦走。荒天により敗退


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 2,254m
- 下り
- 1,793m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白出沢は7割くらい雪渓がつながってます。 稜線雪無し。 天狗沢左岸壁の10tトラック大の氷塊が崩壊。 上部に、崩壊寸前の氷塊のストックが4つほどあり。 トラバースはロシアンルーレット。 |
写真
感想
新穂高を起点に、奥穂-西穂をゆっくり縦走しようと計画。
天気予報はいまいちだったので、悪天候になったら途中でエスケープ。判断場所は、山荘、奥穂山頂、天狗のコル。
泊地は天狗のコル前か、西穂山頂、その他のビバークポイントを時間によって適宜に。
新穂高温泉の無料駐車場を出発。
まだ晴れ間が。
この時点で駐車場には10人ほどの登山客。
治山道を進み白出沢出合へ。
樹林帯はコケがはっていて幻想的。
重太郎橋の手前で沢へ、ここから雪渓歩き。
大滝は右岸を巻く。
荷継沢との出合で前を見ると熊二頭が!
トラバースして右岸尾根へ入っていきました。
この山域で熊に出会うのはこれで4回目。
熊に好かれているようです
途中轟音とともに左岸の尾根から落石、初夏は落石が多いです。
左右に小さな滝。
雪渓上部は踏み抜きが多発しました。
山荘周りは小屋番以外は見当たらず。水を買って頂上へ。
頂上付近で団体さんと会う。
頂上で小休止。寒い!
馬の背では、核心部分は小さく巻く。
馬の背側から見るロバの耳はいかつい。
ジャンダルムの頂上にいる時に雨が。
少し様子を見てツエルトでティータイム。しかしどんどん雨脚が強くなる。
気圧も下がり回復の見込みはないと今回は中断に決める。
ビバーク、引き返し、天狗沢と考える。
ビバークは回復の見込みが無いのと、出来るうちにエスケープしたいために却下。
ロバの耳と馬の背をこの雨で降りるより、天狗のコルに向かったほうがリスクが少ないため天狗沢へ。
ルンゼの鎖場は内部が凍って、そこに雨が降ったためツルツルピカピカ。
岩も雨でツルツルなのでアイゼンを履き下る。
天狗のコルで、飛騨側の天狗沢に人が落ちた気がしたのでコルにて少し探索。
気のせいだったようだ。
天狗のコルを下る。
上から見ると左岸に10tダンプ大の氷塊がいくつも滝の上にある、何で落ちないんだろうと思いながら下る。
3分の1位下ったら時左岸からすごい轟音が。
さっきの氷塊が崩壊!
目の前を冷蔵庫大の大きさの氷が、すごい速さで落ち、バウンドしながら雪の溶けた登山道まで達していた。
あともう少し下るのが早かったら。。。粉々はたまたボキボキ?
しばしその後のルートを考える。次の崩壊を避けられるのは左岸の壁際のルートだけ。それ以外は、放射状に氷の球が広がるため逃げれない。しかし、左岸の壁際も落石の危険性がある。氷の球の軌跡と壁との中間地点を歩くルートが比較的安全そうだ。
しかし、そのルートまでには、崩壊地点の下をトラバースしなければならない。
氷の球は放射状に広がるので上部を走ってトラバース。
無事ヒュッテまで降り、そのまま上高地へ。
上高地BTで野宿。
次の日までずっと雨でした。
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