船形山・笹木沢 SB連発!ビビって下山は遠回り
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,524m
- 下り
- 1,273m
コースタイム
m 11:50-12:20 2段10m滝 13:10-13:35 鎧滝下 -14:25 845mBP(泊)
6/20 4:50 起床 6:20-7:50 稜線 -8:06 仙台カゴ水場 8:30-9:00 仙交小屋跡 -10:20 船形
山 10:45-12:13 後白髪山 12:30-14:05 定義林道
森林管理の方の車がたまたま通り、十里平まで送ってもらう。15:12 十里平
天候 | 6/19 ほぼ曇り /20 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・定義には参拝用の大駐車場有(無料)前日入りして、ここでひたすら寝ていました。 ・十里平は車道の終点は私有地のバラ線が終点、その20m程度手前の路肩がやや広くなっており、そこの駐車する。あちこちに『私有地のため立入禁止』の柵があり、停めていいのかも不安になる。 ・定義林道は4駆車ではないと無理。轍が深く、ぬかっている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・笹木沢(700mくらいから)はSBが多く、中間部はほぼくぐった感じ。鎧滝から上は源頭部に残雪が出てくるくらい。 ・割とフリクションがきくが、フェルト底の方がいいか?? ・詰めは、二俣のたび水流の多い側を選択すると、ほぼ藪なしで登山道へ出る。 ・元々、定義林道の途中から入渓予定だったが、自己所有の車(アルファード)では引き返すしかないくらい荒れていた。伐採用トラックが入ってはいるものの、車高があるから入れる状態。 ・登山道は問題なし。地元の人によれば、定義から船形山まではあまり登らないらしい。 ・登山ポストは定義如来の駐車場、定義林道の入口にあり。 ・温泉は秋保・作並とあったが日帰り入浴の単価が意外に高いので、山形の天童に行ってしまった。 |
写真
感想
ちょっとブナが見てみたくなったのと、今冬、雪が多かったのは関東だったから何でもないでしょと思い、以前から行ってみたかった笹木沢を遡行しに出かける。
せっかく遠くまで行くので、若干南の大東岳・大行沢もやってしまおうと思ってはいたが、体は眠さを欲し、前日秋保温泉で入浴後、登山口である定義でひたすら眠る。しかし何とも定義という地区は不思議である。あんな山奥に突如として門前町が広がっている。
/19 十里平から入渓、ここは牧場地の車道終点である。定義林道から下降して取り付こうと思っていたが、林道入り口には『立入禁止』のロープが渡してある。地元民でもない自分が、図々しくもロープを外して入ることは憚れた。結局下山後にわかるのだが、路面は大荒れ、うちの車ではどうにもならない状況であった。
私有地の柵脇から踏み跡を進むと、すぐに大きな看板のある広場に出る。鉄製の門もある。後で聞いたことによれば、これが森林軌道跡だそうだ。上流に続く踏み跡が並行して2つある。結局合流するが、山寄りの踏み跡は斜面を上へと続いているので、下の踏み跡に入る。これは地形図上の堰堤に続き、堰堤を越えて水量のある流れに降りる。
しばらく川幅いっぱいの流れを進むと、沢が右折する辺りで石積みの堰堤が出てくる。左岸の踏み跡から越えるが、さらに上へと続くはっきりした踏み跡がある。きっと定義林道へ続いているんだろう。
越すとすぐに戸立沢出合。大倉沢の方が暗い感じ、そして水もやや濁っている。大きな土砂崩れ跡を越えると右岸にターザンロープの付いた5mとなる。記録ではこれを使って苦労して越えているものが多いか??帰りもここは下ってくる予定だったので、右岸のルンゼ状から高巻く。しかし確定という感じではなく、小巻きで流れに近い方へトラバースして降下点を探るものの、ゴルジュの中にさらにでかい滝が見えたためさらに巻き続け、段丘状の平坦になった所にでる。下降点を探して歩くと、ややカールのようになった沢地形から河原に戻れる。その後は流れを右へ左へと進んでゆく。右岸からの枝沢はいくつか確認できるが、林道に続く踏み跡は分からなかった。
いい加減飽きた頃、笹木沢出合、ゴルジュが始まる。はじめの滝のみ右岸をかがんでテラスをへつる。その後の滝は問題なし。沢が曲がると空が開け、沢は滑床に変わる。とてもきれいな谷だ。標高700mでSBが出てくる。くぐって通過するとバラバラになったSBも出てくる。流れが心なしか細くなったような…8m滝は左壁からチャレンジするが上部が厳しく、クライムダウン中にもう少しで下というところでドボン…カメラが水没…(>_<)。SB脇から右岸草つきを高巻く。下降点にシュリンゲがあったが、お助けを使うことなく降りることができた。ここから二段の滝までの間で、上流の魚が小さいと嫌だったので釣りを始める。とりあえず2匹キープ。
二段の滝を左から越えた先のゴルジュはSBがいくつも続く。すべて潜って通過、不安に押しつぶされそうになった頃、SBの先に5mの滝が!滝の釜付近にぽっかり穴があき、バケツの底にいるような感じだ。先はどうなっているのか不安に思いつつ登ると、ドドーンと鎧滝が聳えていた。すごい迫力である。この辺りで775mくらい。鎧滝を登るとひょんぐった滝のところで二股。あれだけでかい滝を越えても魚が足元を走る走る!両岸は低く、ブナの林の中の小川という感じ。とても雰囲気がよい。
845BPは左岸の河原に若干高いところがあり、ここに決定。流木は少なかった。夕食の調達に行き、3匹をプラス。たき火は割かし渋く、塩焼きに4時間もかかってしまった。
しかし、明日はすぐ東側の鬼口沢を下る訳だが、ゲジマークが連続していることからSBが大量に残っていることが考えられる。もし、高巻き連続だったら結構時間がかかる、でも最短距離で車に戻れる。登山道の方が安全、でも結構遠回りだ。急がば回れと昔の人はよく言ったものだと感心してしまう。どうしようかと考えつつ眠りに着く。
/20 夜に雨が降った様だが晴れ間も出ている。昨日の答えはダイエット込みで登山道経由で下山に決定。ブナ林の中の流れを二股が来るたび、一番水量がある方を選んで進むと、ラストがほんの数メートル藪っぽいものの登山道に飛び出す。東に2分ほどで仙台カゴの水場。ここにドンピシャで出てきたかった。仙交小屋跡までは平らなブナ林ルート、気分良し。跡はテントも張れる。水場もあるらしい。鬼口沢へはここから下るらしい。定義方面の看板も残っている。
船形山までの登りは思いのほかきつかった。頂上付近は急にお花畑風になり、7月にもなればいろいろな花が見られそうだ。1500mでこの雰囲気、お買い得だ。うらやましい。山頂には小屋もあり、風が強くなってきたので休ませていただく。
定義方面への稜線は、なだらかな丘のような山が連続しており、眺めも良く快適に飛ばせるかと思っていたが、ルートにかぶり気味に生えた灌木が肥大したザックに引っかかり、消耗する。緩やかに上り下りを繰り返すと後白髪山。このピークも立木がなく眺めがよい。次に来るときはゆっくりしたいところだ。
後白髪ルートは、横川ルートを分けると急に沢っぽい感じになる。頂上で出会った人から『ちょっと藪っぽかった感じが…』と言われていたが、刈払が行き届いており時期的なもので変わるのかもしれない。下空沢の水場は沢水だが流量は少ない。水場から林道までの尾根道は、下部で植林が混ざってくるとロボット雨量計が出てくる。その後ワサビ沢という看板をみるとすぐ林道に飛び出す。
休んでいると森林管理の車が通りかかり、運転手さんの好意で乗せていただく。林道はよく踏まれていていい道だと思っていたが、まったくそんなことはなく、乗せてもらっている車も車高が高いのだが、それでも何回も底をする状況。ぬかっているため、掘られてしまいすごい段差である。いろいろ地元の話を聞かせていただきながら、厚かましくも定義林道入口ではなく十里平まで送っていただけた。ありがとうございました。
帰りは運転手さんの言っていた三角定義という揚げたて油揚げを食す。分厚い油揚げに七味+醤油をかけて食べるのだが、大汗かいた後だったので塩分がうまいことうまいこと!!
温泉は作並温泉は高かったので、山形・天童の『ゆぴお』というところまで足を延ばしました。新規開拓を目指したつもりが、以前家族で行ったことのあるところでした。露天もデカく300円也。
緊張感のある沢登り、気分のいいブナ林(登山道がクッションがきいているようでした)、油揚げ、温泉といい山旅でした。
コメント
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スノーブリッジ地獄?からの無事帰還、良かった
でも、イワナ5尾は、食べきれなかったでしょ
塚さん、怒っているかも
たらればの話で、結果安定していたということでしょうか?
あと4、5日遅かったら結構大変だったかも…
最近、めしは手抜きなのでイワナでおなかを満たしました。
今まで感じたことがないアタリで、食った瞬間ガツガツ伝わってきました。
餌を荒食いする時期だからでしょうか?
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