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Yamareco

記録ID: 469354
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無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

シレトコスミレの硫黄山

2014年06月22日(日) [日帰り]
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Gyo その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
--:--
距離
12.0km
登り
1,598m
下り
1,586m

コースタイム

登り4時間
下り2時間半
天候 晴れのち雨
過去天気図(気象庁) 2014年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
硫黄山登山口
30分弱で樹林帯を抜けて、眺めのいい尾根に出る。
正面に硫黄山のピークが見えて、テンションが上がりシャッターを切る。
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30分弱で樹林帯を抜けて、眺めのいい尾根に出る。
正面に硫黄山のピークが見えて、テンションが上がりシャッターを切る。
振り返ると、カムイワッカ湯の滝への道路と所々水蒸気があがるカムイワッカ川が見える。
振り返ると、カムイワッカ湯の滝への道路と所々水蒸気があがるカムイワッカ川が見える。
高度を上げると、旧硫黄採掘場になった
その先は登山道の周辺の所々で水蒸気が立ち上がり、硫黄の噴出物もたくさん見かけるようになった。
高度を上げると、旧硫黄採掘場になった
その先は登山道の周辺の所々で水蒸気が立ち上がり、硫黄の噴出物もたくさん見かけるようになった。
新噴火口の最上部からは、ハイマツのトンネルの中を、大きな岩や太い木の根を乗り越えて登っていくストレスの多い箇所をしばらく進むことになる。
いったん視界が開けると、ピークが近くなってきたのがわかる。
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新噴火口の最上部からは、ハイマツのトンネルの中を、大きな岩や太い木の根を乗り越えて登っていくストレスの多い箇所をしばらく進むことになる。
いったん視界が開けると、ピークが近くなってきたのがわかる。
ハイマツの尾根道が終了すると、一旦高度を下げて、硫黄沢へと降りていった。
ハイマツの尾根道が終了すると、一旦高度を下げて、硫黄沢へと降りていった。
沢は降り立った地点からすぐに雪渓で埋め尽くされていた。
沢は降り立った地点からすぐに雪渓で埋め尽くされていた。
標高1000mから400mの雪渓登りの始まりだ。
雪はたっぷりあって、若干スプーンカットの状態になっているが、斜度もそれほどではなく順調に高度を稼いた。
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標高1000mから400mの雪渓登りの始まりだ。
雪はたっぷりあって、若干スプーンカットの状態になっているが、斜度もそれほどではなく順調に高度を稼いた。
稜線が見え出すと、沢の雪もなくなり砂礫の斜面を少し登ると稜線に到着だと言う頃から、花が出てきた。エゾツガザクラとミネズオウ
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稜線が見え出すと、沢の雪もなくなり砂礫の斜面を少し登ると稜線に到着だと言う頃から、花が出てきた。エゾツガザクラとミネズオウ
イワウメ
メアカンキンバイ
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メアカンキンバイ
稜線からは大きな雪渓と急な岩場のピーク方面が見えた。
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稜線からは大きな雪渓と急な岩場のピーク方面が見えた。
ふと、足元をみると白い小さなシレトコスミレを発見!とりあえず、数枚写真を撮ってピークへ向かうことにした。
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ふと、足元をみると白い小さなシレトコスミレを発見!とりあえず、数枚写真を撮ってピークへ向かうことにした。
コメバツガザクラ
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コメバツガザクラ
ピークには一等三角点はあるが、山頂標識は無い。
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ピークには一等三角点はあるが、山頂標識は無い。
1550峰の奥の海の向こうに国後島が見えた。
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1550峰の奥の海の向こうに国後島が見えた。
羅臼岳とサシルイ岳は残念ながら雲の中
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羅臼岳とサシルイ岳は残念ながら雲の中
ウトロの街は見えるけど、海からどんどん雲が上がってくる。
ウトロの街は見えるけど、海からどんどん雲が上がってくる。
左のゴツゴツのピークが知円別岳、右の丸いピークは南岳
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左のゴツゴツのピークが知円別岳、右の丸いピークは南岳
そして半島の奥には、一等三角点のある知床岳が雲の中に見えていた。
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そして半島の奥には、一等三角点のある知床岳が雲の中に見えていた。
下山途中で唯一咲いていたエゾコザクラ
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下山途中で唯一咲いていたエゾコザクラ
シレトコスミレ、真ん中の黄色と唇弁の紫色の網目模様が特徴的
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シレトコスミレ、真ん中の黄色と唇弁の紫色の網目模様が特徴的
シレトコスミレ
シレトコスミレ
シレトコスミレ
株の全体像。まだ蕾もある。
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株の全体像。まだ蕾もある。
下山時はガスが濃くなり、雨も降ってきた。
下山時はガスが濃くなり、雨も降ってきた。

感想

6月22日 ウトロの道の駅で目が覚めた。
天気は晴れ!!ようやく晴れの山登りが出来そうでテンションが上がる!
車をカムイワッカ湯の滝まで進め、登山者用の駐車地点に止めた。
それと同時に、先行のソロの登山者が通行止めのゲートを通って歩いて行くのが見えた。

僕達も準備して、出発しようとすると、1台のレンタカーがやってきて単独の男性に
「硫黄山登るんですか?」と尋ねられ、そうだと答えると「良かったー!!」と喜んでいた。
想像するに、熊が多いと言われるこの山に一人で登るのは心細かったに違いない。
しかし、その彼の準備を待っている理由もないので、すぐに歩き始めた。

通行止めの道路からきれいに海が見えていた。
まもなく硫黄山登山口に到着して登り始める。
登山口周辺での熊の目撃の報告を何度も見ているので慎重に登り始める。
もちろん、鈴は付け、たまに(一回だけど)笛を吹き、気休めに効果があると言われてる空のペットボトルを
握力強化のつもりで、握ってペコペコ音を鳴らしながら進んだ。

新火口最上部から長いハイマツ帯に入り、そこから一旦、硫黄沢へと降りる。
標高1000mから400mの雪渓登りの始まりだ。
雪はたっぷりあって、若干スプーンカットの状態になっているが、斜度もそれほどではなく順調に高度を稼いた。

稜線に出るとシレトコスミレとの感動の対面!!

ピークへの道は、不安定なザレ場があって踏ん張りが効かない箇所もあった。
その後は、手足を使った岩登りでピークに到着。
予定通り4時間で到着。

再び稜線でシレトコスミレを堪能していると、近くの岩場で先行のソロの男性が休憩していた。
知円別岳を通って東岳まで行ってきたようだ。
東岳では一面シレトコスミレが咲いていたらしい。
そこまでいくにはかなりの健脚じゃないと無理だろう。

下山し始めて、雪渓の中は快適にグリセードで降りていく。
かなり下ったところで、朝ゲートであったソロの人を他2名が登って来た。
僕達が先に出発したので、次に登る人を待っていたのかな?という要らない想像をしてしまった。

ハイマツ帯に入ると、雨が強くなってきたので、久々の上下カッパ装備になった。
枝や笹がまとわりつくので、体はかなりずぶ濡れ状態だった。
カメラもしまってしまったので、これから先の写真もない。

最後の樹林帯も熊への注意を怠らず、無事下山。
いつものように、下山したら晴れるの法則であった(苦笑)

せっかくなので、最後にカムイワッカ湯の滝へ足を入れて観光客気分を味わい、
ウトロで温泉に浸かり札幌への長い長い道を帰ったのでした。

ペットボトルの効果があったのかどうかわからないが、幸いなことに熊の存在は感じなかった。

シレトコスミレのレポートは断然7月上旬の物が多いのだが、今年は雪解けが早くカムイワッカ湯の滝への道が
予定より2週間ほど早く開通したのと、6月上旬の高温でシレトコスミレの開花は早いののではないかと思い、
数日前に知床自然センターに確認して見るとすでに咲いてるとの情報を得たので行ってみた。
情報通り旬の状態を見ることが出来てとても良かったと思う。

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コメント

シレトコスミレ。
Gyoさん、こんばんは。

シレトコスミレ、もう開花しているのですね。
私は一昨年に訪れたのですが、ほとんどがもう花を落としていて終わりかけ、
花のピーク時期に訪れられたのが実に羨ましいです。

空のペットボトル作戦、実にいいですね。
以前、鈴を落としてしまったことがありまして、ほいほーいとずっと叫びながら歩いていました。次回は、ペットボトルを試したいと思います。
2014/6/24 23:43
Re: シレトコスミレ。
ubejinさん、こんにちは
ちょうどいいタイミングでシレトコスミレ見ることが出来ました。
一昨年のubejinさんの記録、参考にさせてもらって、
寄り道場所も抑えていたのですが、その必要もなく登山道上で
シレトコスミレを見ることが出来て良かったです。

熊は不思議なくらい気配がなかったです。
あの登山口の奥でubejinさんが見たというのも覚えていて
注視していたのですがいませんでした。

ペットボトルは四角いのがいいですね、蓋を取ってペコペコ
するとかなりの音になりますね。
鈴とダブルで使うと効果的だなと思いました。
2014/6/25 9:35
ペットボトルはダメでした
こんにちは。硫黄山いいですね。
以前音更山で熊が遠くに居て、本で読んだペットボトルペコペコ作戦やりましたが、かえって興味を持たれ寄ってきました。気付かせる事はできますが、あとはクマ次第のようです。
2014/6/25 17:26
Re: ペットボトルはダメでした
あーー、そうんなんんですね。かえって寄ってくるのであれば期待してる効果じゃないですね。私は、熊にあって音をならしたのではないのでh2013さんの情報の方が確かかもですね。
2014/6/25 22:35
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