飯豊連峰(梅花皮小屋ベースの本山小屋往復縦走)
- GPS
- 27:21
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 3,177m
- 下り
- 3,201m
コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 9:10
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 11:15
天候 | 3日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
梶川登山口から数分登った時点でスズメバチに刺される.秋のスズメバチには注意が必要で,ポイズンリムーバーを持って行くべきであった. 丸森尾根は急坂でのガレ場や滑りやすい土砂路が多く,下山に使う場合は神経が疲れる.丸森尾根を登り梶川尾根を下った方が良かったと思う. |
その他周辺情報 | 小国町小玉川の民宿越後屋で前泊.下山後は梅花皮荘の温泉で汗を流す.別館の川入荘は,梅花皮荘で支払って露天風呂のみ利用可(内湯営業なし)だった. |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
固体燃料
五徳
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
GPS
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
傘(80g)
シェーバー(60g)
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
予備電池
吊り下げLEDライト
|
備考 | 持って行けばよかったもの:ポイズンリムーバー 持って行ってよかったもの:吊り下げLEDライト |
感想
3名遠征パーティー(福岡市1名+山口市2名)による2泊3日飯豊連峰縦走+2日間往復移動でした.今回は計画に熟慮をしたので,遠方からコース計画をされておられる方々へのご参考までの報告です.
当初は3日間の休暇を取って8/31〜9/4の5日間で計画し,小国町天狗平の梶川口から喜多方市の御沢野営場に下る計画を7月頃から立てていました.福岡組は直行便で新潟に入り,山口組は羽田への飛行機と新幹線で現地入り予定でチケットを購入していました.ところが,災害救助法が適用された程の8月3日の豪雨で米坂線と磐越西線の橋梁が崩壊しバス代行運転になり道路もあちこちで寸断.代行バスダイヤでは民宿越後屋への最終小国町営バスに間に合わず9千円程かけて小国駅からタクシーに乗る必要があります.JR赤湯駅から徒歩かタクシーで南陽市役所前に移動し新潟路線山交バスにつないで小国町に入るか,新潟交通バスの運行再開を期待して新潟駅から小国町に入るかです.また,豪雨の結果,登山口・下山口へのあちこちの道路が通行規制で通れなくなりました.NPO法人飯豊朝日を愛する会が管理されている「飯豊朝日連峰の登山者情報」ページで道路不通状況,登山路状況,避難小屋等の最新情報を日々確認しながら現地入り通行状況,計画登山ルート,そのルートがダメだった場合の副案ルート作成など,やきもきしながら計画修正を日々していました.
ところが8月末の直前天気予報では,雨の中を丸一日かけて梶川尾根登りになりそうです.Windy.comの北股岳のピンポイント予報でも,楽しみの稜線縦走が楽しめそうにない天気.更に家庭の事情も発生し,次に5日間が取れる9月15〜19日に延期を決定しました.この日程で北から南へ縦走すると,3連休初日の9/17(土)が本山小屋泊りになるため満員の小屋で寝ることになりそうです.実際,17日は午前中で切合小屋が満員になり上の小屋に上がってくれと言われたそうです.南から北への縦走にすると,登山口への到着時刻,登山口民宿から下山口への下山後に必要な荷物の宅配送付の困難さ,飯豊山荘までの町営バスがなくなる9月の下山では梅花皮荘まで5km近くを歩かないといけません.
ここで大きな計画変更をしました.16日(金)に梶川尾根から梅花皮小屋に入り2泊.17日(土)は荷物を置いて軽身で飯豊本山(実際は本山小屋まで)への往復をし,時間に余裕があれば大日岳往復も加える,18日(日)は登りと変化を付けるため丸森尾根で下山する,という案です.登山口と下山口が同じになるので,新潟市でレンタカーを借りて往復すれば温泉道具や着替えや移動靴は車の中においておけるため宅配問題が解決します.また下山日に新潟市まで戻れるので,19日(月)の福岡・山口への戻りも夜になりません.
15日(木)は越後屋に前泊.16日(金)は4時半に越後屋を出発し,5時に梶川口から登山開始.急坂を登り始めてしばらくすると,最終尾のメンバーのお尻をスズメバチが一刺.痛みで思わず摘まんでみたら黒黄模様のスズメハチだったとのことですので間違いないでしょう.ポイズンリムーバーを持って行くべきでした.水場を素通りする程度に多めに水を担いだのですが,暑さと急坂で五郎清水でも門内小屋水場でも道草を喰って冷たい水を流し込まないわけにはいきませんでした.こうして,14時過ぎに新しいフローリング,水洗トイレ,水場への近さの点で避難小屋とは思えない質の梅花皮小屋に到着.この日は,1階に我々3名,2階に3名パーティー+単独行1名の7名宿泊でした.
17日(土)は素晴らしい天気.生活用具を小屋に置いて4時半に出発し,烏帽子岳でご来光を拝みます.右手に圧倒的存在感の大日岳,左手に逆行で黒黒としたダイグラ尾根と飯豊本山,その間に御西小屋に続く朝日に当たる稜線という雄大な景色です.山肌の陰影変化やまだ残っている花々をカメラで愛でながら8時に御西小屋到着.小休止後水場に下って冷たい水を味わいます.スマホを入れたザックを水場への分岐に置いたまま下ったのでGPS記録には入っていません.その後,飯豊山に繋がる緩やかで広々とした稜線路を歩きながら雪渓や秋の草原調の稜線やその上に浮かぶ山々を楽しみながら飯豊山に9時半到着.ここにスマホを入れたザックをデポして本山小屋・飯豊山神社奥の宮へ往復(そのためGPS記録がありません)し,御西小屋に戻ってきました.ここで昼食を摂り,本山小屋管理人さんが一番おいしいとお勧めの御西小屋水場へもう一度汲みに行きました.疲労と時刻から大日岳往復を加えると梅花皮小屋に戻る時刻が日入時刻に迫る不安があり,大日岳往復を断念して梅花皮小屋へ.ところが水場への分岐でストックを置き忘れたことに途中で気づいて200〜300mを登り返しました(ここもGPS記録なし).連休初日の梅花皮小屋は10名が宿泊.
18日(日)は5時に梅花皮小屋を出発し,丸森尾根を下り,新潟駅前のホテルまで戻ります.登りと下りに変化を付けることと,あちこちで梶川尾根の急登のきつさが強調されていましたので今回の尾根選択になったのですが,丸森尾根はガレ場や崩れるような土砂場の急坂を下るため神経が疲れます.尾根の東側にルートがあり太陽が暑い.丸山尾根を登りに梶川尾根を下りにすべきであった,というのが私個人の強い感想です.この下山途中,弱い枝を掴んだ時の足場が悪く,3〜4m程斜面を滑落してしまいました.幸い,岩場ではなく笹を掴んで土の急斜面をキックステップで戻る場所でした.暑さと足場の悪さの中,疲労困憊で飯豊山荘にたどり着いた次第です.夏の夫婦清水はぬるいという報告が多いですが,今回9月中旬は冷たい水でした.
19日の台風14号の影響を受けることもなく,快晴の中の3日間(初日の梶川尾根と下りの丸森尾根は陽が陰って風が吹いて欲しかったという贅沢な感想もあります),東北のアルプスとの形容を実感できる稜線歩きの遠征を楽しむことができました.19日は台風の影響で新潟から福岡への2便とも欠航,山口への新幹線も運休と,復路交通は大荒れでした.羽田から山口宇部空港への夕方便1便だけが飛ぶことが分かり急いで飛行機2名分を予約.福岡へは更に1泊し,20日早朝に新潟に上陸した台風の間隙をついて午前便で福岡に戻りました.
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