富士山周回 富士宮口五合目〜剣ヶ峰〜吉田口六合目〜御中道

2014年06月29日(日) [日帰り]

• GPS: 08:46
• 距離: 14.5km
• 登り: 1,860m
• 下り: 1,853m

コースタイム

6:30 富士宮口五合目
9:10 浅間大社奥宮
9:25 剣ヶ峰 9:35
10:00 久須志神社 10:30
12:05 吉田口六合目（下山道出口）12:10
15:15 富士宮口五合目

登り　富士宮ルート　標準CT5:30 実際CT2:55 短縮率53.0%
下り　吉田口ルート　下山道使わず　不明
御中道　CT不明

天候

6:30頃まで雨
その後ガス→晴れ
昼過ぎからガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

富士宮口五合目駐車場を利用。
6:00前到着で最上段に駐車。
15:00時点で最上段に4割ほど駐車。

コース状況／危険箇所等

＜富士宮ルート＞
七合目直下、八合目直下、九合目以降で残雪あり。
9.5合以降は斜度がキツく、アイゼンが無いと難儀します。
また、その他残雪も不慣れな方はアイゼンが必要と思います。
雪は緩んでいるので、慣れた方はキックステップでも行けます。

＜お鉢巡り＞
ほぼ残雪があります。
剣ヶ峰直下小内院方面はアイゼンが必要。
雪は緩んでいてグリセードもどきの小走りで通過しました。

＜吉田ルート＞
除雪、整備が進み、アイゼン不要です。
開山準備のため山小屋の方や重機が多数動いています。

＜御中道（吉田口〜富士宮口）＞※バリエーションルート
基本的には岩やザレのトラバース路です。
片側に重心が寄る上に足を取られやすいので非常に体力が要ります。

一部ある樹林帯内や沢部に残雪多数あります。
雪渓のトラバースになるのでアイゼン必須。
マーキングペイントは多くありますが、雪渓や崩落により消失している箇所も多数あるため、基本的にはルートファインディングが必要です。
事前にしっかり調査をしておきましょう。

写真

6/29 6:25

到着直後は土砂降りでしたが、少し待つと霧雨に変わったので出発します。

6/29 6:26

ここからスタートです。

6/29 6:37

六合目。僕より早く出発した方々は雨の中出発しています。気合だなぁ。

6/29 6:38

いつものゲートです。自己責任ですよ。

6/29 6:44

突然、ガスがパーッといなくなりました！

6/29 6:46

ガスなのか地面の蒸気なのか、すごく幻想的。

6/29 6:47

山頂付近はまだガスの中。

6/29 7:00

おいおい。新七合目直下で残雪かよ。ステップを踏んでいけば安心。

6/29 7:07

新七合目到着。今日はグイグイ行きます。

6/29 7:09

ダイナミックな空ですが、風が強い不安定な天気なんでしょう。

6/29 7:30

元祖七合目。まだまだ行きます。

6/29 7:42

八合目下からまた残雪。

6/29 7:57

富士宮ルート八合目は良展望でお気に入り。

6/29 7:58

雲が刻一刻と形を変えます。すごい。

6/29 8:15

大人気のコインの柱。

6/29 8:23

ブルドーザー道の除雪跡がまるでアルペンルート！

6/29 8:23

九合目到着。

6/29 8:31

ここからほぼ雪道です。先行者のステップに合わせて登ります。

6/29 8:39

9．5合目。ここからは斜度もキツくなるので、念のためアイゼンとストックを装備。風が強くて冷たいので合羽の上だけ着ます。

6/29 8:52

どんどん背が高くなる雪壁。

6/29 8:52

先行者がわんさかと。ペースが合わないのでトレース外から追い越しました。

6/29 21:46

到着！2:30切りの目標達成ならず(泣)

6/29 21:46

気を取り直して剣ヶ峰へ。ずっと雪道です。

6/29 21:51

剣ヶ峰！第二目標3:00切り達成！

6/29 9:28

日本最高地点。

6/29 9:29

雲の流れが異常なほど。

6/29 9:32

吉田口頂上を目指します。剣ヶ峰直下はシリセード跡多数。

6/29 9:37

八ヶ岳方面ですがどこか分からない。

6/29 9:56

到着しました。トレランの方が多い。

6/29 10:09

飲み干す一杯！うまかったです。

6/29 10:18

こんな雲を見ながらまったり。

6/29 10:26

さて下りましょう。こっちは初めてです。

6/29 10:33

ちゃんと除雪されていて歩きやすい。さすが山梨側。

6/29 10:43

ブルドーザー道の除雪も進んでいます。

6/29 10:59

ルートがよく分からず彷徨っていたら更なるアルペンルートが！！

6/29 11:00

吉田ルートへ行きたいので素直に左。下山道と登山道が別なので分かりづらかったようです。

6/29 11:35

今は登山者も下山者も登山道を使っているようなのでそれに従います。

6/29 11:41

下から見上げるとさながら要塞のよう・・・

6/29 11:44

河口湖もスッキリ爽やかな天気。

6/29 11:55

この看板のところからブルードーザー道に入ります。

6/29 12:04

って、左上のところまで登るの？けっこう標高差ありました。

6/29 12:26

ブルドーザー道を越えて更にトラバースしていきます。画面中央にトレースがあるのが分かりますか？これが見えないと御中道は厳しいです。

6/29 12:28

樹林帯に入ります。樹林帯内はペイント豊富。

6/29 12:35

何箇所か雪解け水で滑沢になっていました。

6/29 12:38

雪渓トラバース！雪が緩んでなければピッケルが要りそう。

6/29 12:51

やらしいかんじです。この時点で4つめの雪渓。段々と慣れてきました。

6/29 12:53

雪渓の奥は須走口六合目。

6/29 12:55

須走登山道をちょっと登って、多分ここが御中道分岐。

6/29 13:16

マーキング見失いました・・・ブルドーザー道を横断。

6/29 13:21

ちょっと上にありました。画面中央。

6/29 13:31

なかなか険しい沢。

6/29 13:33

また雪渓・・・アイゼンつけるのめんどくさいのでこの辺からノーアイゼンです。

6/29 13:42

今回最大の雪渓。たぶん不浄流し。ガスで先が見えないので、マーキングを確認できません。渡りきってから探しました。

6/29 14:00

久々の人工物。地図には乗ってないですが、建物の基礎。

6/29 14:09

御殿場ルートまで来ました。相変わらずスケールでかいルートだな。

6/29 14:23

完全にマーキングを見失ったのでとりあえず宝永山を目指します。

6/29 14:32

馬の背到着。久々の登山道。歩きやすくて素晴らしい。

6/29 14:38

初めて火口に降ります。

6/29 14:43

ガスでイマイチスケールが分かりませんが・・・

6/29 14:49

第一火口。第三まであるんですねぇ。

6/29 14:55

宝永山はハイカーに大人気。いっぱいすれ違いました。

6/29 15:03

無事に六合目に戻ってきました。営業はまだのようです。

6/29 15:10

五合目到着。おつかれしました。

撮影機器：

XZ-2 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

mattsoo

行きたい場所はいくつかありましたが、天気予報をあちこち見比べて比較的天気の良さそうな富士山に行ってきました。
開山直前なので静かな富士登山を楽しめる最後のチャンスでした。
去年富士宮ルートをピストンしたときと同じ時期なので、体力測定も兼ねてタイムトライアル。
それと、ずっと気になっていた御中道を歩くことにしました。

朝一は土砂降りでしたが、天気が急速に回復したおかげでお昼ごろまでは最高の天気でした。
タイムトライアルの結果は第一目標の浅間大社奥宮2:30切りは達成できませんでしたが、第二目標の剣ヶ峰3:00切りは達成。
残雪が無ければもうちょっと早かったかもしれませんが、去年が浅間大社奥宮まで3:00程度だったので体力向上を実感できました。

吉田ルートはトレラン者多数！！
どうやら富士登山競走のトレーニングのようです。
ヒーコラ言いながら登ってる人もいますが、走って登る人もチラホラ。
さすがに速そうです。

吉田ルート6合目からはお待ちかねの御中道！
以前は5〜6合目を繋いで一周出来たようですが、大沢崩れでの滑落事故以来大沢崩れ部のルート整備をしておらず、まともな方法では一周出来ないようです。
それにともなって今回歩いた部分のルートも地図に載せられておらず、バリエーションルート扱いです。
マーキングと踏み跡を頼りに歩いてみましたが、岩とザレのトラバースで脚に負担が大きいです。
また、この時期は雪渓が多数ありそれを越えるのが大変で、頂上登山以上に体力を使いました。
この御中道、かつては3回富士登山をした修行僧しか歩いてはいけない最高峰の修行道だったそうです。
ルートの分かりづらさも相まって、納得の苛酷さでした。

コメント

fumihiko_ono

ひぇー凄い！
剣ヶ峰迄３ｈ切り 僕の倍速ですね
mattsooさんの健脚ぶりには脱帽ですよー。
いつもペースを合わせて貰ってスミマセン

この御中道を歩くのはとても嫌らしそうですねー。もっとも富士山登るだけでヘロへロな私にはそんな気力は全く有りませんが

お疲れ様でしたー。

mattsoo

Re: ひぇー凄い！
fumihiko_onoさん、コメントありがとうございます！
幸い高山病にはならないので高所耐性の差だけですよ

御中道、非常に嫌らしいですが、富士山好きにはぜひ行ってほしいと思いました。
富士山の大きさを肌で感じ取れます！！
大沢崩れも通過方法が無いわけではないようですしね

shigetoshi

途中抜かれてます、そして御中道！お疲れ様
mattsooさん、こんばんは。

いつも拍手ありがとうございます。
そして今回は多分富士宮口頂上浅間大社の下辺りで抜かれていますね。
快速登山お疲れ様です。
しかもの吉田口下山後に御中道とは
この御中道、私も約30年前の夏に歩きましたが、その時もとても荒れていて
マーキングされている石も崩れ落ちてはるか下の方にあったりして、
ガレ沢（雪は無かった）を横切るのにかなり上下に歩けるところを探したりと
ルーファイに難儀したのを覚えています。沢が残雪で埋まっている今の時期
の方が歩きやすいかもしれませんね
なかなか味のある富士山登山お疲れさまでした。

mattsoo

Re: 途中抜かれてます、そして御中道！お疲れ様
shigetoshiさん、コメントありがとうございます！
shigetoshiさんの行く場所は僕と似てますので、いつも参考にさせていただいております
9.5合以降で複数パーティーを追い抜きました。
そのうちの一つがshigetoshiさんだったんですね。
分かっていればご挨拶したのですが

ピストンだけではもの足りないと思って思いついたのが御中道歩きでした。
３０年前はもしかしたら大沢崩れも歩けたのでしょうか？
事故があったのが昭和５０年代だという話でした。
確かに沢のアップダウンに苦労した記憶はありませんです。
雪のトラバースが苦にならなければ、この時期のほうがいいかもしれませんね

shigetoshi

Re[2]: 途中抜かれてます、そして御中道！お疲れ様
mattsooさん、こんにちは。

お会いしたことが無いと、山の中で誰だかなかなかわかりませんよね。

私が歩いたお中道は、御殿場口から御庭までの半周でした。
当時も大沢崩れは通行できなかったと記憶しています。
ちなみに、この時はテント泊で、田子の浦から御殿場口まで車道歩き、
計4泊で最後は精進湖まで行きました
当時のお中道はまだ地図にも道が記載されていましたが、
その後荒れ方がひどくなったようで、廃道になって久しく、
今でも歩けるとは思っておりませんでしたので、このレコを見て
驚きました

mattsoo

Re[3]: 途中抜かれてます、そして御中道！お疲れ様
shigetoshiさん、こんにちは！

４泊！すごいですね！！
精進湖ルートも非常に気になっています。
青木ヶ原樹海の中を歩いてみたいです

御中道や主杖流しなどのクラシックルートはヤマレコより個人のブログなどのほうが多く見つけられます。
実際全体的に荒廃してはいますが、僕が歩いた時も真新しいトレースや降雪後に付けられたマーキングがありました。
今でも、少なからず歩く人がいるということでしょうね

tm3r

ニアミスでした。
お久しぶりです。
昨年末、雲取山レコでコメントさせてもらったtm3r です。
同じ日に、われわれも富士山に行ってました。
４時くらいから登り始めましたが、途中、土砂降りになり、早々に下山しました。
mattsooさんが登り始めた頃には、すでに東名ですね。。。
少し待っていれば、こんなに晴れたとは…
う〜ん。残念。
しかし、こんなところでニアミスとは…驚きです。

ではでは…

mattsoo

Re: ニアミスでした。
tm3rさん、コメントありがとうございます！
お子様といっしょに雲取日帰りピストンされてた方ですよね！
この時期に子連れ富士山日帰りだと目立ったでしょうから、見かけたら声をおかけしていたと思います

僕も天気予報を半信半疑で車で仮眠していました。
９時まで待って止まなければ帰るつもりでしたが、思いの他早く晴れてくれてラッキーでした
この時期の天気予測は難しいですね。神仏にでも祈るしかないです

またどこかでニアミスしましょう （違