苗場山 秋山郷・小赤沢ルート
コースタイム
天候 | 山頂は横殴りの強風小雨。下界は曇り時々晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
写真付きの感想は、ブログ「週末は歩きing」をご覧ください。
http://tosyjp.blog.fc2.com/blog-entry-18.html
会社の山が好きなメンバー3人と、長野県・新潟県の県境に位置する苗場山を歩いてきました。
Yさんは、バックカントリースキー(BC)で、奥穂高岳山頂から、直登ルンゼ、第二ルンゼ、扇沢ルンゼ、全ての滑走経験があるベテラン。
特に第二ルンゼは、雪渓が繋がる年が少なく、滑走経験がある方は少ないそうです。
詳しくは、Yさんホームページで
http://www014.upp.so-net.ne.jp/yutaka/
奥穂 第二ルンゼの記事
http://www014.upp.so-net.ne.jp/yutaka/sitemt/ski/hotaka06.htm
自宅を2時過ぎに出て、近所でWさんをピックアップ、小平でNさんの車に乗り換えて、所沢ICから塩沢石打IC経由で秋山郷を目指します。
途中、赤城PAでYさんと合流しました。
秋山郷・小赤沢苗場山3合目登山口に到着したのが、7時48分。
100台くらいは止められそうな大きな駐車場で、3分の1程が埋っていました。
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三合目からスタートで、すでに標高が1,290mあります。
苗場山は2,145mなので、855m登ることになります。
今回は、いつも歩いている丹沢・大倉尾根よりも楽な、お手軽なハイキングとなるハズでしたが。。。
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出だしは比較的ゆるやかな登りで、この頃はまだ陽が射していました。
いたるところで木々の根が張り出しています。
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しかしながら、梅雨の時期ということもあり、苗場山 山頂はガスに覆われています。
時折、細かい雨が風に流されて飛んでくるので、山頂は強風・雨のイヤな予感が。。
これまで雨の中を歩くことはなかったので、本日はいい経験になりそうです。覚悟して登ります。
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六合目1,750mまできました。
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ここまでは、比較的穏やかでしたが、ここからは傾斜が急になります。
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ダケカンバの新緑がキレイです。
他には、ブナや、唐松、モミが目立ちます。
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途中、雪渓も出てきますが、アイゼンは要りません。
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雪解け水でしょうか、登山道を川のように流れてきます。
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急な登りが20分ほど続きましたが、まもなく山頂台地の西端、坪場が見えてきました。
樹林帯を抜け、遮るものがなくなったため、台地では、横殴りの風と雨が吹き付けてきます。。
慌てて、レインウェアを着ます。ザックカバーも始めて着けました。
写真を撮っているどころではありません。。
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台地には花が咲き乱れ、まさに山上の楽園がひろがっていました。
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しかしながら台地はガスで覆われ、視界は数十メートル。
台地の広さがわからないのが残念です。。
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台地は湿原となっていて、点在する小池、池塘(ちとう)があちらこちらに。
幻想的な雰囲気を醸し出しています。
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坪場から50分ほどで、山頂にある自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)へ駆け込みました。
雨風を凌げるのでありがたいです。
休憩料はお茶付きで300円。
畳でくつろぎながら、テーブルで火器が使えます。
トイレはなんと水洗です。
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昼食後、歩いて1〜2分のところに苗場山 山頂がありました。
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残念ながら、樹林に覆われて眺望はありません。
かつてあった山小屋、遊仙閣の跡地だけが目立っていました。
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帰り道は、少し雨風が収まっていました。
写真も落ち着いて撮れます。
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満開のコイワカガミ、チングルマ、イワイチョウを見納めてから、台地を下ります。
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下山すると、麓の方は晴れていました。
天気を読むのが難しいですね。
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山頂から2時間で、小赤沢登山口駐車場まで戻ってきました。
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本日は、秋山郷の奥地、和山温泉の雄山荘に泊まります。
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部屋の窓を開けると、日本200名山の鳥甲山(とりかぶとやま)、標高2,037mが聳えていました。
なかなかカッコいい山です。
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夕食は素朴な山菜料理やイワナが並びます。
ご主人が個々の山菜を丁寧に説明してくれました。
畳替えされたばかりの広々とした14畳の部屋で、気持ち良く過ごせました。
温泉は、弱アルカリ性の源泉かけ流し。温度はかなり高めです。
新潟地震の時に温泉が出なくなったため、更に200mほど掘り下げたところ(500m)、高温になったそうです。
非常にお奨めの民宿です。秋は、紅葉で賑わうそうです。
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翌朝、近くのサクランボの木に小グマ(ツキノワグマ)が居座ってどかないということで、ご主人が爆竹を持って熊を退治に。
我々も車に同乗させていただきました。
車で1分程のサクランボの木に着くと、クマはすでにいなくなっていました。
サクランボを鱈腹食べたようで、枝がバキバキに折られていました。
ここは、秘境の秋山郷。クマと人間が共存しているのですね。
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帰りの関越道、谷川岳を貫通している関越トンネル。
谷川岳の上空はガスで覆われていましたが、
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トンネルを抜けると、以外にも青空が。
上空の強い寒気の影響で、南東方面には大きな積乱雲がモクモク。
本日午後、東京は雷雨の予報で、まさに今ブログを書いている時に、強い雨が降ってきました。
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山頂の天候は少し残念でしたが、久しぶりに温泉に入ってのんびり寛げたので、いいリフレッシュとなりました。
(まとめ)
苗場山の良い所は、
・秘境 秋山郷から、標高差 855m、わずか1時間半程度の行程で苗場山の山頂台地に立てる(小赤沢ルート)。
ハイキングレベルで、十分に日帰り可能。
・台地に着けば、そこは多くの花が咲き乱れる、高度2,000m超えの天空の楽園。
無数の小池、池塘(ちとう)が点在し、幻想的な雰囲気の中で稜線漫歩を楽しめます。
・下山後は、秋山郷で日頃の疲れをゆっくり癒せます。
一方で、
・苗場山 山頂の天気を読むのは難しそうです。
麓が晴れていても、山頂はガスが。。
次は、ぜひ天候が安定している時期に訪れて、台地を見渡してみたいと思います。
・秋山郷の携帯電話は、auは圏外となります。
ドコモは、4本立って快適です。
山を歩く人はドコモでないとダメですね〜
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